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0:スピッツ
検査スピッツ管。血液検査や尿検査、髄液検査などに使われる検査 容器。外見は5~7cmの試験管にフタがついたような感じ。フタ は取り外しができるものとできないものがある。ガラス製とプラス チック製があり、主に流通しているのは使い捨ての後者である。

0:Spitz
Zentrifugenglas mit Spitzboden(centrifuge tube). A container for blood,urine,CSF,etc tests. Looks like a 5~7cm length tube with a cap. Some of their caps are removable and some aren't. These are made by glass or plastic, and disposable plastic ones are the common.

1:ルーチン検査
ルーチンとは決まりきったものやことをさし、ルーチン検査は、患 者や疾患に合わせて行われる、規定された検査のこと。毎朝の血糖 測定、2週間に1回の採血、などがある。病棟におけるルーチン検 査もあり、そちらは血圧測定は1日に何回か、胸部レントゲンは年 何回か、体重測定は週に何回か、などが決められている。

1:Routine measurements
A routine measurement is measuring health as a routine. What to measure depends on patient diseases and conditions. For example,measure blood sugar every morning;make a blood test every 2 weeks. And some routine measures depend on departments. Here we measure blood pressure X times a day;there they take X-ray test Y times a year;and another measure weight Z times a week,etc.

2:ファイバー(ファイバースコープ)
ここでは内視鏡検査をさす。ファイバースコープを口や鼻、または 肛門から挿入し、消化管内部の状態を目で見て診断するのに使う。 食道・胃を診る上部消化管内視鏡検査(GF)、大腸を診る下部消 化管内視鏡検査(CF)がある。また、外科領域では、腹腔内にフ ァイバーを挿入して手術する腹腔鏡手術に使われる。

2:Fiberscope
Means GI tract examining (=endoscopy) here. Insert a fiberscope into body through the mouuth,the nose,or the anus,and the doctor can examine the GI tract. In Japan,the upper GI endoscopy called GF,and the lower GI endoscopy called CF. Alternatively, a fiberscope can be inserted through a small surgical cut made in the skin (known as keyhole surgery).

3:心不全(しんふぜん)
何らかの原因により、心臓のポンプ機能が低下し、十分な血液を全 身に送り出せなくなった状態。簡単に言うと、心筋(主に左心室の 筋肉)が弱ることにより、全身へ血液を送れなくなった状態を左心 不全、肺血流量低下による心機能低下を右心不全という。

3:Systolic heart failure
The heart is unable to pump sufficiently to maintain blood flow to meet the body's needs. The heart muscle (mostly LV,left ventricle) does not contract effectively. LV failure causes the heart can't pump with enough force to push enough blood into circulation. And RV failure causes the heart is not pumping blood to the lungs as well as normal.

4:尿路結石(にょうろけっせき)
腎臓から尿道までの尿の通り道の間に結石ができる疾患の総称。腎 臓で石が見つかったものを腎結石、腎臓から膀胱までの尿管で石が みつかったものを尿管結石、膀胱で石が見つかったものを膀胱結石 という。尿管結石はとても痛い。

4:Kidney stone
A solid piece of material which is formed in the kidneys from minerals in urine, which can be found in the kidney, the ureter, or the bladder. It's very hurt when formed in the ureter.

5:浮腫(ふしゅ)
むくむ(漢字で書くと『浮腫む』)こと。余分な水分が皮膚の下な ど体内に貯留して、容積が増した状態。アルコールを摂取した翌朝 の顔や目がパンパンになった状態、というとわかる人もいるかもし れない。

5:Edema
Edema is an abnormal accumulation of fluid in the interstitium, located beneath the skin and in the cavities of the body which cause severe pain. It just like some people got swollen eyes the next day after drunk.

6:肺水腫(はいすいしゅ)
肺に余分な血液や水分が溜まった状態。肺の浮腫。水分が介在する ことで、肺胞でのガス交換(酸素と二酸化炭素の交換)が上手くで きず、血中酸素濃度が低下し、呼吸困難になる。

6:Oedema
Oedema is fluid accumulation in the air spaces and parenchyma of the lungs. Fluid in lungs leads to impaired gas exchange. Causes low oxygen saturation and difficulty breathing.

7:肺性心(はいせいしん)
肺疾患が原因で起こる心臓の疾患をいう。肺うっ血などで肺に流れ 込む血液の流れ(肺動脈の血流)が滞り、その手前にある肺動脈へ と続く右心室に圧力の負荷がかかることで右心室が肥大した状態。 放置すると右心不全や呼吸不全を引き起こす。

7:Cor pulmonale
Cor pulmonale is a condition that causes the right side of the heart to fail. Long-term high blood pressure in the arteries of the lung and right ventricle of the heart can lead to cor pulmonale. It may lead to Right-sided heart failure and life-threatening shortness of breath.

8:右心不全(うしんふぜん)
肺うっ血などで肺に流れ込む血液量が減少することで、肺動脈の血 流が滞り、結果、肺動脈へと続く右心室に圧力がかかるため発生す る。右心室の血流が滞ることで、右心房の血流まで滞り、全身の静 脈から右心房への血流が滞るため、全身に浮腫が起こる。左心不全 から右心不全へ移行する事もあれば、肺性心から起こる事もある。

8:Right-sided heart failure
High blood pressure in the pulmonary arteries increases the workload of the right ventricle. Over time, this causes the right ventricle to fail. Then blood backs up in blood vessels, which causes fluid retention in lower extremities, abdomen, and other vital organs. Also,LV failure leads to pressure buildup behind the left side , over time, causes the right side of the heart to fail.

9:ストレッチャー
寝台車。担架に脚と車がついて、傷病人や怪我人の搬送を容易にし たもの。一応、落ちないように柵がついているものの体動の激しい 患者の搬送の際、たまにストレッチャーから落ちることもある。患 者責任であっても、落ちれば看護師側の安全管理のミスとなる。

9:stretcher
A stretcher is an apparatus used for moving patients who require medical care. Here means a wheeled one which can be moved easily. Rail side latches can prevent failling during transportation if the patient doesn't move largely. Although the patient causing this mostly, it's still a mistake nurses should avoid.

10:自己抜針(じこばっしん)
点滴の針を自分で抜いてしまうこと。患者の気まぐれ・うっかり・ 見当識障害(自分の今の状況がわからなくなること)・錯乱など、 様々な理由があるが、これをやられると、抜かれた後の片付け、も う一度別の血管に刺し直す、インシデントレポートなど、いろいろ やらなければならないので、看護師のテンションがかなり下がる。

11:エント
ドイツ語の退院(Entlassen/エントラッセン)を略した 用語。エント指導(退院に向けた生活や食事などの指導)、エント 処方(退院時に持って帰ってもらい、次の外来まで服用してもらう 薬剤の処方)など、かなり使い勝手が良い言葉。

12:PT(ピーティー)
理学療法士(Physical Therapist)のこと。肉 体の障害の部位に、電気刺激や温熱刺激、マッサージなどの物理的 刺激を与えることで動作能力の回復を図る職業人。OT(オーティ ー/作業療法士)と一緒にリハビリ室に常駐していることが多いの で、PTさん・OTさんを纏めて「リハさん」と呼ぶこともある。

13:オキシドール
消毒液のひとつで、薄めた過酸化水素水。化学記号ではH2O2。 消毒時に体液と混ざると、体液中の酵素の作用で酸素が発生する。 『過水(かすい)』『酸素』と呼ばれることもある。布についた血 液の染みを消す作用もあるため、消毒以外にも良く使われる。

14:ナースコール
ベッドの中の患者さんと看護師を繋ぐ命綱。放送機材。ベッドサイ ドにあるボタンを押すと、詰所に繋がって看護師と会話ができる。 手軽さからナースコールを多用する患者さんや看護師がいる。ナー スコールが頻回だった夜勤明け、眠ろうとするとナースコールの幻 聴が聞こえて眠れなくなる看護師もいる。

15:エッセン
ドイツ語で食事のこと。大抵は食事休憩と同義。主に、昼休憩をさ すことが多いのは、夜勤での夕食や朝食は仕事の合間に食べる(食 事のための休憩はないところが多い)からだと思われる。

16:ターゲス
一日血糖測定の別名。起床時・朝食前後・昼食前後・夕食前後の計 7回の採血と、起床時・3食後の4回の採尿からなる。医療機関に よっては回数の増減がある。採血量が2mlと少量なので、毎回針 を刺すのは気の毒だと、留置針を入れる医療施設もあるが、百合ヶ 浜総合病院では毎回刺している模様。

17:床頭台(しょうとうだい)
ベッドサイドに一人ひとつで置いてある、ひきだしとミニロッカー がついているテレビ台。大部屋の個人用テレビは有料なことが多い ため、見ないと宣言した患者さんや、見られない患者さんの床頭台 にはテレビが置かれずに、物置にされていることがある。

18:ムンテラ
『ムントテラピー』(ドイツ語)の略で、病状説明のこと。病状だ けでなく、治療方針や検査目的など、ドクターによる患者や家族へ の説明全てをムンテラと総称する。看護師による説明はムンテラと は言わない。

19:プレメディ
前投薬。プレメディケーションの略。麻酔の効きを良くしたり、次 の処置をスムーズに運んだりするために、予め患者に薬物を注射し ておくこと。前処置という意味もあるが、大抵は前投薬の意味で使 われる。

20:糖尿病(とうにょうびょう)/DM(ディーエム)
摂取した炭水化物(糖質)が上手く代謝されず、エネルギー源とな る糖質がエネルギーとして消費されないために高血糖になる疾患。 糖質を消費するためにはインスリンが必要で、インスリンが分泌さ れなくなるⅠ型と、インスリンの感度が悪くなるⅡ型がある。余っ た糖質が尿中に排泄されるので『糖尿病』といい、DMと略す。

21:除細動(じょさいどう)
心臓は微細な電流刺激によって拍動しているが、何らかの原因で電 気刺激の伝達ミスが起こり、それによって不整脈が発生する。薬物 を用いたり、強い電流を流したりして、不整脈を戻すことを除細動 という。ドラマなどでカウンターショック、電気ショック、と呼ば れる『アレ』である。

22:熱性痙攣(ねっせいけいれん)
生後6ヶ月から5歳くらいの乳幼児に起こる、高熱によって引き起 こされる痙攣発作(ひきつけ)のこと。多くは成長につれて、症状 が治まってゆく。同じ痙攣発作でも、てんかん(発熱がない)とは 違うので注意。

23:小児てんかん
脳細胞の過剰興奮によって起きる痙攣発作をてんかんといい、小児 にみられるてんかんを小児てんかんという。成長につれて症状が治 まるケースも多い。

24:性状(せいじょう)
性質と状態のこと。例:【はつみ】○○さんの吐物の性状は?【か おり】食物残渣が少し混じった、漿液性(水っぽくサラサラしてい ること)でした【なぎさ】もー、血液の混入はなかったから『非血 性(ひけっせい)』も付け加えなきゃダメでしょ【かおり】えへ、 すみません、そんな性状でした。

25:インシデント
重大な事故に至る可能性が大きかったものの、事故にまでは至らな かった事例のこと。その事例について、状況や反省、再発しないた めにはどうするか、などを書いて、提出する記録をインシデントレ ポートという。とはいえ、患者の自己判断によるインシデント等、 看護師サイドではどうしようもない事例もある。

26:ヒヤリハット
インシデントと似た意味を持ち、ミスには至っていないものの、ミ スに至りかねない事例をいう。病棟ごとにヒヤリハットノートを設 置し、その事例を共有することで、インシデントや医療ミスの防止 に役立つ。インシデントレポートは始末書や懲罰の側面があるが、 ヒヤリハットノートにはそういう側面は一切ない。

27:汎血球減少症(はんけっきゅうげんしょうしょう)
赤血球、白血球、血小板の全ての数が減少した状態。赤血球が減少 することで貧血、白血球が減少することで免疫力低下、血小板が減 少することで出血傾向になり、一度出血するとなかなか血が止まら なくなる。再生不良性貧血などの疾患の前段階状態で、検査をして 疾患名を確定し、治療する必要がある。

28:再生不良性貧血(さいせいふりょうせいひんけつ)
骨髄の造血能の低下によって起こる、汎血球減少症の疾患名。堺さ ゆりの疾患。骨髄における造血機能が障害されて起こる血液疾患。 難病指定されているので、医療費はかからない。

29:看護師免許(かんごしめんきょ)
看護師国家試験に合格し、厚生大臣から交付される看護師国家免許 (正看免許)と、看護師地方試験に合格し、都道府県の知事から交 付される准看護師免許(準看免許)の2種類がある。しかし、現場 ではこの区別は給料に差があるくらいで、実際には外見も仕事内容 も区別されてはいない。

30:潜在看護師(せんざいかんごし)
看護師あるいは准看護師の資格を所持しているが、何らかの理由で 看護の現場に出て仕事をしていない看護師のこと。新人時代に夢破 れてリタイアしたものもいれば、結婚出産育児で現場を離れたもの もいる。年単位で現場を離れると復帰が難しく、看護業界は慢性的 な人材不足のため、潜在看護師の問題は根深いものがある。

31:骨髄穿刺(こつずいせんし)/マルク
『クノッヘンマルク』(ドイツ語)の略。骨髄に針を刺して、骨髄 液や、骨組織(こつそしき)・造血細胞を採取する検査。考えてみ ると、血管に針を刺して血液を採取する採血は、血管穿刺といえよ う。

32:確定診断(かくていしんだん)
症状や検査結果などから、その症状の疾患名を決めた診断を下すこ と。疾患名が決まらないと治療ができないのだが、確定診断を保留 し、カルテの疾患名の欄に『疾患名(疑)』と記入し、確定診断を 下す前に治療を開始することも多々ある。

33:ネフローゼ症候群
本来、血液の蛋白質や水分は腎臓でろ過され、再吸収されるものだ が、何らかの原因や疾患により、蛋白質が再吸収されずに排泄され てしまう症状群。血中蛋白が減少することにより、全身に浮腫が発 生し、放置すると腎機能が低下して腎不全となる。

34:留置針(りゅうちしん)
一般に用いられる金属製の注射針ではなく、テフロンやポリウレタ ンなどの柔らかい素材でできた針。金属製の注射針とは違い、針を 血管内に留置したまま固定できるため、注射や点滴の度に針を抜き 差しする必要がないというスグレモノ。

35:クレンメ
点滴のルートについている、弄ることで滴下を調整する器具。意外 と名前を知られていない可哀想な器具。この機会に名前を覚えてあ げてください。

36:医療過誤(いりょうかご)
医療ミスのこと。医療従事者のミスによって発生したもの。ちなみ に、医療過誤は医療事故のひとつで、医療事故は医療の場で起きた 全ての人身事故をいう。医療事故が起きた場合、インシデント・レ ポートの提出が必須となる。例:看護師が患者に殴られた=医療事 故。看護師が患者を(結果的に)殴った=医療過誤。

37:低血糖発作(ていけっとうほっさ)
血糖は一定の値を維持しているが、何らかの原因で血糖値が下がり すぎた事により、症状が出た状態。手の震え、動悸、頭痛、冷や汗 等の症状があり、放置すると意識障害を経て死に至る。ブドウ糖を 摂取させ、血糖値を上げると治まる。

38:キーゼルバッハ部位
鼻の穴の入り口、鼻中隔より手前の、皮膚と粘膜の境目付近。軽く 鼻をつまむことで、この部位を押さえることができる。血管が豊富 に分布していることと、皮膚粘膜が薄くなっているため、出血しや すい。鼻出血(びしゅっけつ)の発生場所ナンバー1。

39:末梢血液(まっしょうけつえき)
末梢(四肢の先端)を流れる血液のことではあるが、ここでは検査 項目の末梢血液一般検査のことをいい、『末血(まっけつ)』と略 す。赤血球・白血球・血小板数・血色素量の数や形を調べる検査。 数を調べる検査は『血算(けっさん)』と呼び、微妙すぎる違いが ある。

40:濃厚赤血球(のうこうせっけっきゅう)
『濃赤(のうせき)』ともいい、輸血の際に使われる血液製剤のひ とつ。献血によって集められた血液の、赤血球を分離して、保存液 (MAP)を加えたもの。正式名称は『赤血球濃厚液』。保存液の 名称から『MAP(マップ)』とも呼ばれる。

41:ルート
点滴ルートの略。点滴ボトルから注射針の間の管のこと。ライン、 または点滴ラインともいう。医療機関で「ルートを取って」と言わ れると、静脈に針を刺して、いつでも点滴が開始できる状態にする ことをさす。ちなみに、『ルートを取る』を医療用語で言うと『血 管確保』になる。

42:アネミー
ドイツ語で貧血のこと。アネミアともいう。赤血球数が減少するこ とで、末梢組織(体の先端にある組織)に十分な酸素を供給できず に起こる症状。長時間立っていて気分が悪くなった時に「貧血を起 こした」と言う人がいるが、それは脳の血流量が一時的に減少した 事による『脳貧血』であり、貧血ではない。

43:対症療法(たいしょうりょうほう)
今ある症状に対して、その症状を軽減するためだけの治療のこと。 なぜ、その症状が起こるかを検査し、その症状に潜んだ原疾患に対 しての治療(原因療法)ではないので、一時的な効果しかない。姑 息的療法(こそくてきりょうほう)ともいうが、こちらは自嘲の意 味合いが強く、患者相手には使われない言葉である。

44:骨髄移植(こつずいいしょく)
何らかの原因で骨髄の造血機能が低下した患者の静脈に、正常な造 血機能を持つ骨髄細胞を注入することで、骨髄を移植する治療法。 白血球の型(HLA)が合致しないと施行できない。

45:ドナー
臓器移植において、臓器や組織を提供する側のこと。提供者。脳死 移植がニュースとして取り上げられることが多いが、心肺停止(心 臓死)の後では臓器や組織が腐敗を始めるため、脳死状態のまだ肉 体が生きている状態で臓器を摘出することにメリットがある。当然 ながら、臓器を摘出された脳死ドナーは確実に固体死を迎える。

46:レシピエント
臓器移植において、臓器を提供される側のこと。受給者。臓器移植 できたからといって、確実に健康になるというわけではなく、自分 の免疫が移植された臓器を攻撃したり(拒絶反応)、移植された臓 器の免疫に攻撃されたり(GVHD)と、後から別の症状が出てき たりと、油断はできない。

47:アドレナリン
ホルモンのひとつで、副腎髄質から分泌される。交感神経をつかさ どり、アドレナリンが放出されると、血圧上昇・瞳孔散大・心拍増 大・痛覚麻痺などの興奮緊張状態になる。興奮するとアドレナリン が放出され、アドレナリンが放出されるから興奮する。卵が先か、 鶏が先か。人体とは不思議である。

48:喘息(ぜんそく)
ほとんどは気管支喘息の略称だが、まれに心臓喘息(うっ血性心不 全の症状。シナリオが進むにつれ、龍角氏に心臓喘息の症状が出て くるので参照のこと)をいうこともある。アレルゲンとの接触や、 細菌やウイルスの感染によって、気管が収縮することで、連続する 咳発作と喘鳴(ぜいめい)を起こし、呼吸困難に至る呼吸器疾患。

49:ステルベン
死亡(ドイツ語)。隠語的に使われ、医療従事者が、ステる、ステ ったと言っている時は誰かが亡くなった時である。また、明らかに 生命徴候のない状態でも、ドクターが死亡宣告をしない限り、その 人は生きている状態とみなされるので、速やかに死亡宣告をしても らわないと、エンゼルケアができない。

50:エンゼルケア
死後の処置。亡くなった患者に施す処置の総称。身体を拭いた後、 体液の漏出を防ぐために身体中の穴(鼻や耳、肛門など)に綿をつ め、生前の面影を再現するような死に化粧を施すこと。看護師がそ の患者に関わることができる、最後のケア。

51:蘇生バッグ
ここでは手動式人工呼吸器をいう。マスク部分で対象者の鼻・口部 分を覆い、バッグを押すことで呼吸器に送気できる道具。現場では アンビューバッグという名前で広く知られているが、それはドイツ のアンビュー社の商品名であり、道具の正式名称は『バッグバルブ マスク』という。

52:マンシェット
環状帯。血圧をはかる際に、腕に巻く帯状の布で、中に膨らませる ためのゴムのうが入っている。ゴム弾を握り圧迫してゴムのうに送 気、膨らませ、上腕を圧迫することで血圧を測定する。血圧測定の メカニズムについても触れたいが、文字数制限にてここでは割愛。

53:インスリン
ホルモンのひとつで、すい臓から分泌される。血中のブドウ糖(血 糖)が細胞内に取り込まれることを促進させ、血糖を下げる効果が ある。インスリンによりブドウ糖はエネルギーとして使われる。つ まり、インスリンの分泌が低下したり、インスリン感受性が低下し たりすると、血中のブドウ糖は消費されず、結果、高血糖になる。

54:壊疽(えそ)
組織が感染を起こすことで、化膿、腐敗の過程を経て、黒変あるい は緑変し、悪臭を放つようになったもの。壊疽を起こした細胞は既 に壊死(細胞死)を起こしているため外科的に切除する他はない。 血行不良があると細胞の新陳代謝が行われにくくなるため、血行障 害を伴う疾患(糖尿病など)があると悪化しやすい。

55:痂皮(かひ)
かさぶた。外傷を負った後に経過する形状のひとつ。傷口から染み 出した体液や傷ついて壊死を起こした組織が、皮膚表面で乾燥し、 固形化したもの。無理やり剥がしたい衝動にかられるが、自然に剥 れ落ちるまで放置すべし。

56:院内感染(いんないかんせん)
医療機関内で、細菌やウイルスなどの病原体に感染すること。患者 や医療従事者だけでなく、見舞いの家族を含んだ医療機関の来訪者 への感染も含まれる。早急に病原菌を排除すべく、抗生物質を乱用 することで多剤耐性菌が発生する危険があり、社会問題にもなって いる。

57:蛋白同化ステロイド療法(たんぱくどうかすてろいどりょうほう)
テストステロン(蛋白同化ステロイドホルモン)製剤を用いた治療 法。この薬剤は腎臓に作用し、骨髄の中にある造血幹細胞に赤血球 産生を促すエリスロポエチンというホルモンを放出させる。このた め、骨髄の機能が低下した患者に対して効果のある治療法ではある が、効果のない患者もいる。

58:免疫抑制療法(めんえきよくせいりょうほう)
薬剤を使用して、生体が本来もっている免疫機能をブロックする治 療法。免疫を無効化している間に、別の治療(主に臓器移植)を進 め、臓器や組織に対する拒絶反応を抑える。免疫抑制療法中はちょ っとした病原菌に感染しやすくなり、感染を起こすことが生命の危 険に直結するため、厳重な感染対策が必要となる。

59:HLA
ヒト白血球型抗原。白血球と血小板に存在する抗原のこと。いわば 白血球の血液型(一般でいう占いにも用いられる血液型は赤血球の 血液型である)。ちなみに、抗原とはアレルギー反応を起こさせる 物質のこと。つまり、骨髄移植においてHLAの合わない骨髄を注 入すると、激しいアレルギー反応を起こす。

60:病識(びょうしき)
自分が病気であるという認識。病識のない人には、どんな治療も指 導も功を奏さないので厄介。酔っ払いに限って、「自分は酔ってな い」と言い張り、アルコールを摂取しようと意地になるのと少し似 ている。

61:止血能(しけつのう)
血液の止血する能力。出血すると、血液中の血小板が傷口に張り付 き、物理的に傷口を塞ぐことで出血が止められる。このため、血小 板の数が減少すると、傷口を塞ぐだけの血小板が足りず、いつまで 経っても出血が続く。この状態を「止血能が落ちた状態」という。

62:狭心症(きょうしんしょう)
心筋は冠状動脈により栄養されているが、動脈硬化などによる狭窄 (狭くなること)・閉塞(つまること)・攣縮(痙攣を起こして縮 むこと)等により、冠状動脈の血流量が減少することによって起き る胸部痛や不整脈などの症状群。冠状動脈血流量減少による心疾患 を総称して、虚血性心疾患(きょけつせいしんしっかん)という。

63:動脈硬化(どうみゃくこうか)
血管には、心臓から全身へ血液を送り出す動脈と、全身から血液を 回収する静脈がある。経年変化や生活習慣により、動脈の柔軟性が 失われ、また、余分なコレステロールなどがプラーク化して付着し て内径が狭くなった状態。破れたり裂けたりしやすく、プラークが 剥がれて脳に飛ぶと脳梗塞を起こす。病識がないので厄介。

64:プラーク
どろりとした塊。ここでは、コレステロールや白血球、血小板など が凝集して、血管内部に張り付いたものをいう。一般的に、プラー クといえば歯垢をさすことが多い(歯垢もドロリとした菌の塊)。

65:狭窄(きょうさく)
狭くなること。血管が狭窄しているということは、血管の内腔が狭 くなっている状態をいい、視野狭窄は見える範囲が狭くなっている 状態をいう。

66:心筋梗塞(しんきんこうそく)
心筋は冠状動脈により栄養されているが、この冠状動脈が閉塞する ことで、その動脈が栄養している心筋部分が壊死して起こる疾患。 虚血性心疾患(きょけつせいしんしっかん)のひとつ。狭心症は心 筋梗塞の前段階。死亡率がかなり高いため、狭心症の人は心筋梗塞 に移行しないように注意!!

67:胸部疼痛(きょうぶとうつう)
胸部痛。医療用語で『痛い』ことを『疼痛』という。ちなみに、重 く鈍い痛みを『鈍痛』、刺すような痛みを『仙痛(せんつう)』、 押すと痛いものを『圧痛』、ビリッと電気が走るような痛みを『電 撃痛』、ドクドクと心拍と連動するような痛みを『拍動痛(はくど うつう)』といい、痛みを示す用語にも様々な種類がある。

68:P波
心電図上の波形のひとつ。心臓の拍動は、心房が興奮し、収縮して から拡張していく状態(P波)、心室が興奮し、収縮してゆく状態 (QRS波)、心室の興奮が収まり拡張していく状態(T波)、と いう一連のサイクルを繰り返しており、P波は、拍動の最初に起こ る波形。

69:QRS波
心電図上に出る、P波に続いて起こるQRSの3つの波形の総称。 心臓の拍動は、心房が興奮し、収縮してから拡張していくP波、心 室が興奮し収縮してゆくQRS波、心室の興奮が収まり拡張してい くT波、という一連のサイクルを繰り返しており、QRS波は、心 室が興奮し収縮してゆく様子をあらわしている。

70:房室ブロック(ぼうしつぶろっく)
心臓は洞結節から電気刺激が伝播して、筋繊維が興奮することで、 心房、心室の順に収縮する仕組みだが、その電気刺激が伝導障害を 起こした状態のひとつ。心房・心室の伝達経路の間にある房室結節 で、遅延などの伝達障害が発生する。不整脈の原因疾患のひとつ。

71:サマリー
本来は『要約』という意味。患者さんが入院中、どんな治療をした のか、看護師はどんな看護をしたのか、そして、患者さんはどんな 反応をしたのかなどをわかりやすく記入した記録。大抵は、転院を 含む退院の際に、次の医療機関へ治療や看護の引継ぎをスムーズに させる目的で作成する。

72:カテーテル
医療用の管。治療や検査を目的として、体内に挿入する。柔軟性が あるため、挿入にはコツが必要。場合によっては、カテーテル内に ワイヤー(ガイドワイヤー)を通してから、体内に挿入し、後にワ イヤーを引き抜くという挿入方法もある。なお、点滴の管は体外に あるため、点滴カテーテルとはいわない。

73:食思不振(しょくしふしん)
食欲不振。食べたいという思いが出てこないことや、食欲がない状 態をさす。特に理由のない一時的なものから、メンタル的なもの、 味覚障害など原因はいろいろあり、長期に続く場合は原因となる疾 患を明らかにする必要がある。

74:逆行性健忘症(ぎゃっこうせいけんぼうしょう)
記憶障害のひとつ。ある時点より前の記憶が抜け落ちている状態。 主人公の沢井かおりの場合、幼い時の事故の前の記憶がすっぽりと 抜け落ちているので、当時の担当医が『逆行性健忘症』との診断を 下した。

75:前行性健忘症(ぜんこうせいけんぼうしょう)
記憶障害のひとつ。ある時点からの記憶が抜け落ちている状態。主 人公の沢井かおりの場合、幼い時の事故の前の記憶だけでなく、事 故の後の記憶もところどころ抜けている。もし彼女が担当医に話し ていれば、『前行性健忘症』と診断されたことだろう。

76:GVHD
移植片対宿主病。臓器移植の際に注意する合併症のひとつ。移植さ れた臓器が、移植主を異物と判断し、アレルギー反応を起こして、 移植主の組織を攻撃すること。移植主が臓器を異物と判断し、アレ ルギー症状を起こして臓器を攻撃することは『拒絶反応』といい、 GVHDとは攻撃するもの・されるものが逆である。

77:クリニカルパス
主に入院患者に対して提示される、治療スケジュールを表にしたも の。必要な治療や検査を明確にし、入院してから退院するまでの日 数の目安が書かれてある。こうすることで医療機関も、その疾患に 対する治療を標準化できるメリットがある。

78:寛解(かんかい)
ある疾患の症状が良くなり、症状がほぼ消失した状態で安定してい ること。ただし、再発の可能性もあるため、日常生活には注意が必 要。なお、完全に治り、再発の危険もなくなった状態のことは『治 癒(ちゆ)』といい、『寛解』と『治癒』は厳密に区別され、混同 はされない。

79:縫合創離開(ほうごうそうりかい)
縫合した傷口が開いてしまうこと。縫合不全(ほうごうふぜん)と もいう。縫合したドクターの技術は悪くなくても、患者の免疫力が 落ちていたり、栄養状態が良くなかったりしても起こる。再手術が 必要であるため、これが起きるとかなり大変なことになる。

80:圧迫止血(あっぱくしけつ)
止血方法のひとつ。かつ、基本の止血方法。正確には『直接圧迫止 血法』。出血部位を圧迫することによって止血する方法で、90% 以上の出血を止めることができる。副作用がほとんどなく、特殊な 必要物品が不要なため、緊急時には積極的に用いてもらいたい。

81:廃用症候群(はいようしょうこうぐん)
筋肉や関節は動かさないと、どんどん痩せて硬くなってしまう。過 度の安静から、筋肉や関節だけでなく組織や臓器までもが退行し、 身体の全ての機能が低下した状態。筋力は落ち、関節は拘縮(こう しゅく・硬くなること)し、心肺機能は低下する。こうならないた めに、リハビリが重要になってくる。

82:水様便(すいようべん)
水のような便。主に下痢の際にみられる。便の柔らかさから、水様 便<泥状便<軟便<普通便<硬便<兎糞便(とふんべん。小さく硬 い、コロコロした便)の順に硬くなってゆく。

83:ギャッジアップ
医療用のベッドは、頭部や足が持ち上がる構造になっている。この 構造を利用して、頭部や足を挙上することをいう。例:「ギャッジ アップ60度」=頭部を60度挙上し、身体が下方にずり下がらな いように、足も持ち上げておく。

84:側臥位(そくがい)
横向きになって寝ること、またその体位。右を下にすると右側臥位 (うそくがい)、左を下にすると左側臥位(さそくがい)という。 ちなみに、仰向けで寝ることは仰臥位(ぎょうがい)、うつぶせで 寝ることは腹臥位(ふくがい)、ギャッジアップなどで少し身体を 起こしたものを半座位(はんざい。ファウラー位とも)という。

85:フラッシュ
一気に流すこと。点滴のルート内や、留置針の内部に残った薬液・ 血管を押し流し、薬剤を全て体内に入れ、ルートが詰まらないよう にするために行う。大抵、生理食塩水を用いる。何らかの薬剤を用 いる場合は、『フラッシュ』ではなく『ワンショット』という場合 が多い。

86:急性期(きゅうせいき)
症状や徴候が急速、かつ、急激に発現し、油断が許されない時期。 回復期を経て、寛解または治癒に至る。ちなみに、慢性的にゆっく りと経過している時期を慢性期といい、慢性期には、急性期を経由 するものとしないものがある。また、回復の可能性がなく、死を待 つ時期をターミナル期(終末期)という。

87:経鼻カテーテル(けいびカテーテル)
鼻を経由して体内に挿入したカテーテルの総称。略称『鼻カテ(び カテ)』。大抵は鼻から胃へと挿入するものをさす。鼻から胃へ挿 入し、流動食を流し込むことを『経鼻栄養』といい、相当の不快感 がある。このため、食事摂取拒否患者に対し、脅しとして使うこと ができる。

88:プリセプター制度
先輩看護師がマンツーマンで新人看護師を指導する制度のこと。指 導する側をプリセプター、指導される側をプリセプティーといい、 新人看護師が受けがちなリアリティーショックを和らげる効果があ る。指導するものされるもの、双方の成長効果もある。普通、プリ セプターは3年以上の経験のある看護師が担当するものだが……。

88:Preceptorship
Pair 1 skilled nurse to a newbie 1. The mentor called preceptor and the student called preceptee. This will reduce the reality shock in nursing. Not only the student learns,but also the teacher improves in leadership and teaching. But in reality,a 3 years+ of experience nurse is more likely to take on this task.

89:不穏(ふおん)
患者さんの言動や精神状態が不安定な状態をさす。興奮状態の一歩 手前。等式にすると、正常<不穏<興奮<錯乱、となる。

90:MRI
強い磁石と電波を使い、水素原子が持つ弱い磁気を振動させ(核磁 気共鳴現象)、原子の状態を画像にすることで生体内部の情報を得 る検査。様々な方向の輪切り画像を得られる。レントゲンやCTの ようにX線を使わないので被曝はないが、狭いトンネル状の装置に 入る上、騒音が酷いため、閉所恐怖症の人には辛い検査でもある。

91:CT
コンピュータ断層撮影。X線を使って集めた体内の情報を、コンピ ュータ処理をすることで、人体の横断面像を撮影する検査。撮影に 時間がかからないことと、骨の状態も撮影できることから、救急の 現場では良く使われる。

92:滅菌物(めっきんぶつ)
殺菌消毒され、微生物(細菌など)が付着していない状態にした器 具。素手で触ったり、床に落としたり、何かに触れたりすると『不 潔』とみなされ、器具そのものを再滅菌する破目になる。

93:褥瘡(じょくそう)
床ずれのこと。皮膚の同じ部位に、持続的に圧力をはじめとした外 力がかかることで、血行が傷害されることによって起こる。酷い場 合は周辺組織が壊死を起こす。そうならないようにケアプランを立 て、実行するのが看護師の仕事でもあるため、「褥瘡を作るのは看 護師の恥」とも言われる。

94:鑷子(せっし)
ピンセットのこと。手術などで使う鑷子は、形状こそ違えど、一般 的に目にする大きさのものが多いが、看護師が扱う鑷子は全長20 cmくらいの大きなものである。この鑷子を自在に操れるようにな ることこそが、一人前への道でもある。

95:バルン
バルーンカテーテルの略。カテーテル(管)の先端に風船がついて いるもの。内科病棟では、大抵、膀胱留置カテーテルをさす。尿道 から膀胱に挿入し、膀胱内で管の先の風船をふくらませ、抜けない ようにすることで、持続的に排尿できるようになる。尿量を正確に 測定したい時や、トイレ歩行をさせたくない時などに使われる。

96:DNR
Do Not Resuscitateの略。蘇生処置拒否。瀕死 の患者の生死は訴訟問題に発展するので、入院時に、急変した場合 のDNRの有無を患者本人やその家族に確認しておくことが多い。 自然に、ナチュラルなままで医療的には何もしない、という意味を 込めて『ナチュラルコース』と呼ぶ医療機関もある。

97:介護士
患者さんの入浴・排泄・食事などの日常生活動作のサポートをする 仕事を担うものの、看護師とは違い、医療行為はできない。このゲ ーム上では便宜上、看護助手やヘルパーなどの介護職スタッフを介 護士といっている。ちなみに、よく混同される介護福祉士は国家資 格を有し、厳密に言えば介護士とは別の職業である。

98:脳梗塞(のうこうそく)
脳血管障害のひとつ。何らかの理由で脳血管の血流が滞ることによ り、その血管が栄養している部分の脳細胞が壊死することによって 起こる。当然ながら、細い血管が詰まっても症状に出にくいが、太 い血管が詰まると、壊死する脳細胞の範囲が広くなるため、生命そ のものが危険になる。

99:メニエール
メニエール病。内耳のリンパの流れが滞ることにより起こる。激し い回転性のめまい(平衡感覚障害)、耳鳴り、難聴の3つの症状が 反復する。なお、『メニエール症候群』というのもあり、こちらは メニエール病に似た、めまいを主訴とする症状の総称で、病名では ない。

100:眼振(がんしん)
正式には『眼球振盪(がんきゅうしんとう)』といい、眼球の不随 意性往復運動をさす。めまいが起こった時に見られる。視界が左右 に反復的に揺れている時など、めまい発生時に鏡で見てみると、自 分でも眼振を確認することができる。

101:バイタルサイン(バイタル測定、バイタルチェック)
生命兆候。体温・脈拍・血圧・呼吸数や呼吸状態など、見て・触っ て・聞いてわかる生命兆候をまとめて『バイタルサイン』という。 略して『バイタル』と呼ばれる事が多い。『バイタル測定』も『バ イタルチェック』も、これらバイタルサインを測定し、記録し、治 療や看護に反映させるための客観的情報をそろえることをさす。

102:ガーグルベースン
上から見るとソラマメのような形をした、プラスチック製の容器。 ベッド上でうがいをしてもらった際、吐き出してもらう水の受け皿 や、吐瀉(としゃ)物の受け皿にすることが多い。内側に容量の線 が引かれてあるので、嘔吐介助の時は、線を見れば嘔吐量を推測で きるスグレモノ。

103:便培養(べんばいよう)
略して『便培(べんばい)』ともいう。便検査のひとつ。便を培養 することで、便中の病原微生物を検出し、その症状を起こした原因 は何か、どんな薬剤が効果があるのかなどを調べる検査。

104:熱型表(ねっけいひょう)
バイタルサインをグラフで記入するための記録用紙。体温を青、脈 拍を赤、呼吸を黒でグラフにする。血圧は黒で、収縮期血圧(上の 血圧)を下向きのレ点、拡張期血圧(下の血圧)を上向きのレ点で 同様にグラフ化する。

105:ステート
聴診器のこと。正式にいうと『Stethoscope(ステート スコープ)』。使い方を覚えると、風邪などで肺炎を起こした時に どこに痰が溜まっているのかを確認し、痰の排出を促したり、便秘 の時にどこで便が止まっているのかを確認し、マッサージしたり、 など日常生活にも意外と応用が利く。

106:肺塞栓(はいそくせん)
正式名称は肺塞栓症。塞栓とは何らかの異物により管状のものが詰 まることで、肺塞栓とは血栓やプラーク(脂肪)が血流に乗って、 肺静脈で詰まり、血流障害が発生すること。塞栓が脳血管で起こる と脳塞栓症、下肢静脈で起こると下肢静脈塞栓症となる。また、こ の血流障害により、肺組織に壊死が起こると、肺梗塞となる。

107:肺梗塞(はいこうそく)
梗塞とは、何らかの理由で血管が詰まり、その先の組織で血流障害 が発生した結果、組織に虚血(きょけつ。血流が途絶えること)や 壊死が起こることをいい、肺梗塞とは、肺動脈が詰まり(肺塞栓) 肺組織に梗塞が起きたことをいう。ちなみに、脳血管の塞栓では脳 梗塞、冠状動脈の塞栓では心筋梗塞が起きる。

108:オピオイド
アヘン(オピウム)類縁物質のことで、脳内のオピオイド受容体に 結合して効果を示す薬物。強力な鎮痛効果があるものの、個人差が 大きく、依存性や耐性も生じるほか、副作用も強いため、管理が難 しい。『麻薬および向精神薬取締法』で麻薬指定されている薬剤な ので、違法入手すると犯罪歴がつきますよ。

109:シャント
一般的には主回路とは別に作った分岐回路をさすが、医療的には、 血液が本来流れるべき血管と違う場所を流れていることをさす。こ こでは、透析のために動脈と静脈を繋ぎ合わせ、動脈を流れ込ませ ることで拡張させた静脈をいう。透析患者の命綱。

110:傾眠(けいみん)
意識障害のひとつ。うとうとしている状態。刺激を与えれば覚醒す るが、すぐにまた意識が混濁してきて、朦朧状態に戻る。ちなみに 一番重い意識障害は『深昏睡(しんこんすい)』で、これは刺激を 与えても全く反応がない状態をさす。

111:多臓器不全(たぞうきふぜん)
生命活動に必要な複数の臓器の機能障害が、短時間、かつ、連鎖的 に起こり、それら臓器が機能不全になっている致命的状態をいう。 昨日まで普通に笑っていた人が、いきなり急変し、多臓器不全を起 こして亡くなることもあるため、入院の際に、どんな軽い症状でも 必ずDNRを取っている用心深い病院もある。

112:バセドウ病
甲状腺機能亢進症を起こす疾患のひとつ。甲状腺腫大、眼球突出、 頻脈の3大主徴を呈す(メルゼブルク三徴)。要は、甲状腺が大き くなることで、甲状腺ホルモンが過剰に分泌され、新陳代謝が異常 に活発になる病気。自己免疫疾患(自分の細胞に対してアレルギー 反応を起こす疾患)のひとつでもありグレーブス病とも呼ばれる。

113:亢進(こうしん)
通常に比べて、何かの度合いが高まること。例:食欲亢進:いつも より食欲が増えること。

114:12誘導のECG
ECGというのは心電図のこと。12誘導は心電図のとり方のひと つで、胸に6つの電極端子から6つの波形を、両手首・両足首の4 つの電極端子から、6つの波形を記録するために、12誘導と呼ば れる。病棟では端子3つのモニター心電図を用いることが多いため ドクターの判断をもらうために12誘導をとることがある。

115:シックディ
糖尿病患者が、他の病気(風邪など)による体調不良で、通常の生 活が送れない日をいい、元々の疾患が悪化する恐れのある状態。基 本的に、糖尿病患者が他の疾患に罹った場合を指すが、医療機関に よっては、糖尿病だけではなく、慢性疾患患者の体調不良の日々を 指すこともある。

116:デキスター
血糖測定機器。デキストロース(ブドウ糖)を測定することからの 名称。ちなみに、ブドウ糖にはデキストロースだけでなく、グルコ ースという呼び方もある。ツッカーという呼び方といい、現場は慣 れるまでが大変なんですよ。

117:インスリンスケール
測定した血糖値によって、インスリンを何単位注射するかを予め決 めておいた表のこと。正式名称は『インスリン・スライディング・ スケール』。医療機関によっては『スライディングスケール』と呼 ぶところもある。

118:ハルンバッグ
採尿器のひとつで、ここではバルーンカテーテルの先にある、蓄尿 袋をさす。下部に排出用のノズルがついているが、開封したばかり のハルンバッグはこのノズルが開放になっているため、ハッと気づ いた時には床掃除をする破目に……というのは、看護師あるあるの ひとつ。

119:嚥下障害(えんげしょうがい)
ものを飲み込むという動作がしにくい状態。嚥下とは、口から咽喉 ・食道を経由し胃に食べ物や飲み物を送り込む一連の反射性運動を さすが、これがスムーズに行われないことで飲み込めなかったり、 むせたり、逆流したりする。

120:チアノーゼ
皮膚や粘膜の色が青みを帯びた状態で、血中酸素濃度が低い場合に 見られる。プールなどで唇が紫色になっている子供がいるが、低温 により血液循環が悪くなっただけではあるものの、あれもチアノー ゼの一種である。

121:プルス
脈拍のこと。血液は心臓の収縮拡大運動で全身に送り込まれ、収縮 の際に、動脈に拍動が生まれる。その拍動が脈拍であり、拍動数を 数えたものが脈拍数で、医療現場では脈拍数も指す。ちなみに、心 臓の拍動数を数えたものは心拍数という。

122:心房中隔欠損症(しんぼうちゅうがくけっそんしょう)
心臓の右心房と左心房を隔てる心房中隔に穴が開いている疾患。先 天性で、かつ、その穴が小さい場合、成長と共に穴(欠損孔/けっ そんこう)が塞がる(自然閉鎖)場合もある。最近、カテーテル治 療ができるようになり、開胸手術をしなくても治療できる症例も増 えた。

123:アシストーレ
Asystole。心静止。心電図上、心臓の動きが全くなく、平 坦な基線が描かれている状態。現場では、ほぼ『心停止(心臓が停 止した)』と同意で用いられる。

124:検体(けんたい)
検査の材料となるもの。血液・髄液・尿・便・鼻水(医療では鼻汁 (びじゅう)という)・吐瀉物・組織片などいろいろある。

125:原発巣(げんぱつそう)
最初にがんが発生した場所・部位・臓器のこと。この言葉が使われ るということは、既にメタ(転移)を起こしていることが前提で、 それはつまり、状況的にかなりシビアであることが多い。何事も早 期発見・早期治療が特に大事!!

126:疼痛発作(とうつうほっさ)
痛みの発作のこと。痛みを起こす原因が取り除かれない限り、断続 的な痛みの発作に襲われる。その痛みを出ないようにすることを、 ペイン・コントロールという。

127:メタ
メタスタシス(Metastasis)の略で、転移のこと。肝メ タ(がん細胞の肝臓転移)、脳メタ(脳転移)等の言い方があり、 全身に転移しまくりで、最早、手が出せない状態を『メタメタ』と 言う医療者もいる。転移回数や転移先臓器が増えるほど状況がシビ アになる。

128:甲状腺(こうじょうせん)
のどのちょい下にある内分泌器官(ホルモンを出すための器官)。 甲状腺ホルモンとカルシトニンが分泌されるが、それぞれについて は、スペースの都合上、各自で調べるべし。甲状腺ホルモンの合成 にはヨウ素が必須であるため、甲状腺はヨウ素を蓄積する機能があ り、原発事故後などで重要視される。

129:低カリウム血症(ていカリウムけっしょう)
血中のカリウム濃度が低い状態。カリウムは神経伝達に深く関わる 電解質であるため、不足すると倦怠感(筋肉の刺激にも関わってい るため)や脱力感、不整脈、腱反射の低下などの症状が出てくる。 ナトリウムと拮抗するので、血圧高めの人は積極的に摂取すると良 いが、排泄されにくいため、腎臓が悪い人は摂取にも注意が必要。

130:結滞(けったい)
脈が飛ぶこと。不整脈のひとつ。拍動リズムが一定ではないことは 『リズム不整』であり、結滞とは違う。当然ながら、関西弁におけ る『奇妙な』を意味する『けったい』とも全く違う。真面目な顔を したやすこのセリフには要注意(今回のシナリオには該当シーンは 出てこないので、ご安心を)。

131:トランスファー
搬送。医療的な場面で使われる「患者さんのトランスファー」には 2つの意味がある。1つは患者の車椅子やストレッチャーへの『移 動』に関する動作。もう1つは、患者を別の場所へ『搬送』するこ と。どちらの意味かは、前後の会話の流れで判断すべし!

132:抗生物質(こうせいぶっしつ)
本来は微生物によって作られた薬品一般を指すが、世間的には『抗 菌剤』の意味である、細菌の増殖に対抗するための薬品一般を指し ている。細菌類にしか効果はなく、ウイルスには無効なため、イン フルエンザで抗生物質を処方する医者はヤブと言われるが、ウイル スによる炎症に対して処方する場合もあるのでヤブと言わないで。

133:皮内注射(ひないちゅうしゃ)
皮膚は表皮(ひょうひ)の下に真皮(しんぴ)があり、その下に皮 下組織がある。皮内注射は表皮と真皮の間に薬液を注入する注射の ことで、ぱっと見、皮膚に水ぶくれができる。当然、痛い。基本、 アレルギーテストとして行われる。下手な人は真皮や皮下に薬液を 注入してしまい、水ぶくれを作れず、やり直しをする破目になる。

134:ポータブル(指示)
一般的な意味としては『搬送可能な』。レントゲン室まで患者搬送 が難しい場合、ポータブル指示を出せば、防護服を着たレントゲン 技師が可動式のレントゲン撮影機械を持ってきて、病室で撮影して くれる。CTやMRIはポータブル機材がないため、ポータブルの 指示は出せない。

white_robe_love_syndrome/special_words_translation_list.txt · Last modified: 2016/05/27 07:47 by b3flocca