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white_robe_love_syndrome:scr00305

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[001]■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

[002]なぎさヤンデレ度Aが二以上で表示。(全三選択)

[003]0212「もう、お水持ってきます」

[004]■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

[005]■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

[006]0223「手伝う」

[007]0二二五「部屋には可愛い縞々パンツがありましたよ」

[008]■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

[009]【かおり】

[010]「なぎさ先輩、今日は何をすればいいですか?」

[011]【なぎさ】

[012]「そうねぇ。

[013] じゃあ、取り敢えず、

[014] 配薬の残数チェックしようか」

[015]【かおり】

[016]「はい。

[017] じゃあ、わたし、

[018] 処方箋の準備してきますね」

[019]わたしが処方箋を取り上げた時、

[020]主任さんが顔を上げた。

[021]【はつみ】

[022]「そういえば藤沢さん、

[023] 昨日、下膳の際に服薬の確認ミスがあったわよ?

[024] 気をつけてください」

[025]【なぎさ】

[026]「ええっ!?

[027] そんなことは……!!」

[028]主任さんは仕事の手を止めて、

[029]まっすぐになぎさ先輩を見つめた。

[030]【はつみ】

[031]「303号室の加藤さんの薬が

[032] 昼食のトレイに残っていたそうよ。

[033] 山之内さんが気づいてくれたから良かったものの」

[034]加藤さんって、たしか

[035]糖尿病の患者さん、だったよね。

[036]患者さんが多くて把握するのが大変……!

[037]【なぎさ】

[038]「あ、あたし……」

[039]【はつみ】

[040]「下膳はただ食べ終わったお膳を

[041] 機械的に下げればいいというものではないわ」

[042]【はつみ】

[043]「食事量チェックだけでなく、

[044] トレイの上に何もないか

[045] ちゃんと最終確認をしたの?」

[046]【なぎさ】

[047]「そ、れは……」

[048]厳しい主任さんの視線を前に、

[049]なぎさ先輩は自信なさげにうつむいてしまった。

[050]【はつみ】

[051]「今回は山之内さんがフォローしてくれたけれど、

[052] いつも誰かがフォローしてくれるわけではないの。

[053] 最終チェックは必ずやっているのかしら?」

[054]【なぎさ】

[055]「……はい、すみません」

[056]【はつみ】

[057]「自分の中で二度、三度のチェックをしなさい。

[058] 何かが起こってからでは遅いのよ?」

[059]【なぎさ】

[060]「…………」

[061]【はつみ】

[062]「毎日のことだからと、

[063] 当たり前になっているのかもしれないけれど、

[064] そんな時にこそこういうインシデントが起こるの」

[065]【はつみ】

[066]「先に定期薬として渡しているから、飲んだはず。

[067] 意識がしっかりしている人だから、大丈夫なはず」

[068]【はつみ】

[069]「そういう思い込みが一番危険だと、

[070] 看護学校でも習ったでしょう?」

[071]【なぎさ】

[072]「……はい」

[073]【はつみ】

[074]「今日から、沢井さんとふたりで

[075] 下膳の際にもダブルチェックをするように。

[076] わかったわね?」

[077]【なぎさ】

[078]「はい、申し訳ありませんでした」

[079]主任さんはなぎさ先輩から視線を外し、

[080]ぐるっと詰所を見渡した。

[081]【はつみ】

[082]「最近、与薬関係のインシデントが増えているわ。

[083] 藤沢さんだけでなく、全員が気をつけてください」

[084]【なぎさ】

[085]「はい……」

[086]【かおり】

[087]「はいっ!」

[088]【はつみ】

[089]「とりあえず藤沢さんは

[090] インシデント・レポートを作成して、

[091] 今日中に提出してください」

[092]【なぎさ】

[093]「……はい」

[094]注意を終えた主任さんは

[095]いつものように忙しそうに

[096]詰所から出て行ってしまった。

[097]その背中を見送ったなぎさ先輩は

[098]疲れた表情で、傍の椅子に座りこんでしまう。

[099]【なぎさ】

[100]「もう……、

[101] なんでこう上手くいかないんだろう」

[102]つぶやいたなぎさ先輩の顔色が悪い。

[103]【かおり】

[104]「あの……なぎさ先輩、

[105] 疲れてるんじゃないですか……?」

[106]そう言ってから、

[107]わたしは次の言葉を探す。

[108]何かいい提案はないかな。

[109]なぎさ先輩の気持ちを上向きにして

[110]元気にできるような、何か……。

[111]【かおり】

[112]「そうだ!

[113] 帰りにショッピングでもしませんか?

[114] 息抜きにもなるし、美味しいものも食べられるし」

[115]【なぎさ】

[116]「ショッピング?」

[117]【かおり】

[118]「はいっ!

[119] 美味しいケーキ屋さんとか、可愛い雑貨屋さん、

[120] 一緒に行きませんか?」

[121]【なぎさ】

[122]「…………」

[123]沈黙が続く。

[124]いたたまれない沈黙に、

[125]言わなきゃよかったかな、と思っちゃいそうになった頃。

[126]【なぎさ】

[127]「……そう、ね……。

[128] 沢井と一緒なら、行こうかな……」

[129]【かおり】

[130]「ホントですか!?」

[131]わたしはぴょんと飛び上がる。

[132]【かおり】

[133]「そうと決まれば、さっさと仕事を終わらせて

[134] 残業ナシで帰りましょう!」

[135]なぎさ先輩が

[136]わたしの提案に乗ってくれたことが嬉しい。

[137]【なぎさ】

[138]「そうね。

[139] でも、あたし、レポートがあるから

[140] 記録とか沢井に任せてもいい?」

[141]【かおり】

[142]「はいっ!

[143] お安い御用ですよ!」

[144]【かおり】

[145]「うわー、

[146] やっぱ平日とはいえ、神庫はにぎやかですね」

[147]【なぎさ】

[148]「そだね〜。

[149] 人もお店も多い〜〜!」

[150]仕事帰りに電車に乗って買い物に出ることは、

[151]普段ならちょっと面倒だったり疲れたりするのだけれど。

[152]今日はなぎさ先輩と一緒だからか、そんなことないの。

[153]ううん、むしろ、

[154]テンション上がっちゃってるかも。

[155]【かおり】

[156]「あ、なぎさ先輩、あそこ!

[157] あのお店に可愛い雑貨が色々あるんですよ〜」

[158]【なぎさ】

[159]「へぇ。

[160] あそこは知らなかったなぁ」

[161]わたしが指を差した先に

[162]なぎさ先輩が興味深そうな視線を向ける。

[163]【かおり】

[164]「後で行ってみましょう?」

[165]【なぎさ】

[166]「うん!」

[167]そんな風に、わたしたちは

[168]とりとめのない会話を続けながら

[169]雑貨を見たり、お洋服を見たりして

[170]ウインドウショッピングを楽しんだ。

[171]良かった……、

[172]なぎさ先輩、元気になったみたい。

[173]横でニコニコと笑いながら話すなぎさ先輩を見ると、

[174]わたしまで何だか嬉しくなっちゃう。

[175]わたしの失敗はいつも

[176]なぎさ先輩がフォローしてくれているんだもん、

[177]なぎさ先輩の失敗は、わたしがフォローしなくちゃね!

[178]わたしもなぎさ先輩に負けずに頑張ろう!

[179]早くなぎさ先輩に追いついて、一緒に頑張りたい!

[180]【なぎさ】

[181]「ほらほら、早く行かないとケーキ屋さん

[182] 閉まっちゃうよ」

[183]【かおり】

[184]「わーん、それは困るー!

[185] さ、なぎさ先輩、急ぎますよ!!」

[186]【なぎさ】

[187]「じゃ、競争ね!」

[188]わたしの返事を待たずに

[189]なぎさ先輩が走り出す。

[190]【かおり】

[191]「ひゃーんっ、なぎさ先輩、

[192] ズルはナシですよぅ!!」

[193]笑いながら先を行くなぎさ先輩を追いかけながら、

[194]わたしの心の中も

[195]同じようになぎさ先輩の後ろ姿を追いかけていた。

white_robe_love_syndrome/scr00305.txt · Last modified: 2013/06/01 22:49 (external edit)