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tenshitachi_no_harukoi:s030
;//S030
#savetitle 「ひどい女」


;**女子寮 優乃の部屋 夕
#bg bg03a
#wipe fade



;♂MP22
#bgm 0 bgm15


;//SE:ドアの開閉
;♀SE003
#se 0 SE003


#mes on
#system on


#cg 1 tsa04s 400 0
#wipe fade


#voice SATUKI0677
【Satsuki】「あ! やっぱりいた!」
振り向かなくてもわかる。
皐さんが部屋に帰ってきたということは。


#cg 1 tsa01s 400 0
#wipe fade


#voice SATUKI0678
【Satsuki】「やっぱり先に帰っていたんだね、優乃!」


#cg 1 tsa08s 400 0
#wipe fade


#voice SATUKI0679
【Satsuki】「ひどいじゃないか、ボクに黙って先に帰るなんて」


;//SE:足音(乱暴に)
;♀SE040
#se 0 SE040


足音も荒く、室内に入ってくる。


#cg 1 tsa03s 400 0
#wipe fade


#voice SATUKI0680
【Satsuki】「ボクは何かキミの機嫌を損ねるようなことをしただろうか」
#voice SATUKI0681
【Satsuki】「それとも、キミはボクに飽きてしまったのかい?」


#cg 1 tsa03s 200 0
#cg 2 tyu03f 600 0
#wipe fade



#voice YUUNO_0777
【Yuuno】「……ごめんなさい」
言い訳をする気にもならずに、ただポツリと謝った。
#voice SATUKI0682
【Satsuki】「……どうかした? 元気がないようだけど」
#voice YUUNO_0778
【Yuuno】「何でもありませんわ……」
皐さんが近付いてくる。
そっと優しい指先が、わたしの頬に触れた。
#voice SATUKI0683
【Satsuki】「ひょっとして、どこか具合が悪いのだろうか」
#voice SATUKI0684
【Satsuki】「そういえば、お昼休みにも溜め息をついていたね」
#voice YUUNO_0779
【Yuuno】「………………」
気づいてくれていたのを嬉しく思う反面、気づいていながらも、稲取さんを追いかけて行ってしまった事実に胸が抉られるようだ。
#voice SATUKI0685
【Satsuki】「……優乃。話してくれないと、何もわからないよ」
途方に暮れたような、沈んだ声。
わたしを心配してくれているのが伝わってくる。
いっそ優しくしないでくれればいいのに……。
#voice SATUKI0686
【Satsuki】「ねぇ、優乃……、キミは何を考えているんだい?」
#voice YUUNO_0780
【Yuuno】「皐さんは……ズルいですわ……」
やっと出た声は、我知らず、震えていた。
#voice SATUKI0687
【Satsuki】「な、んだって?」
……泣きたくないのに。
涙で同情を引くような真似はしたくないのに、じわりと目が熱くなる。


#cg 2 tyu06f 600 0
#wipe fade



#voice YUUNO_0781
【Yuuno】「……わたしをこんなにも皐さんに夢中にさせておいて……ぐすっ」
#voice SATUKI0688
【Satsuki】「優乃?」
皐さんが驚いているのが伝わってくる。
恥ずかしくて……泣いてしまった自分が惨めで、顔が上げられない。
#voice YUUNO_0782
【Yuuno】「う……うぅ……っ」
#voice SATUKI0689
【Satsuki】「何故、泣くんだい? ボクが悪いのなら謝るから……」
皐さんが狼狽えている。
わたしは……なんてひどい女だろう、この期に及んで、皐さんがわたしのためにこんなにも狼狽えてくれているのを嬉しいだなんて思うとは。
#voice YUUNO_0783
【Yuuno】「おわかりになりませんの?」
#voice SATUKI0690
【Satsuki】「……ごめん、キミが泣く理由がちっともわからないよ」
冷たい人。
わたしがこんなに愛しく思っているのに、その気持ちを知っていながらも、心当たりさえ思い浮かばないなんて。
愛しい人の心が離れたことを嘆いている、だなんて、わたしの口から言わせたいのね。
#voice YUUNO_0784
【Yuuno】「ご自分の胸に手を当てて、良くお考えになって」
皐さんは、そっとご自分の胸に両手を当てた。
#voice SATUKI0691
【Satsuki】「……優乃よりは小さい……と思う」


#cg 2 tyu04f 600 0
#wipe fade



#voice YUUNO_0785
【Yuuno】「………………は?」
思わず、顔を上げてしまった。
皐さんは冗談を言っているわけではないらしい。
途方に暮れた表情で、ご自分の両胸を両手で鷲掴みにしている。
#voice SATUKI0692
【Satsuki】「ボクの胸が優乃より少し小さいのは仕方がないことだよ。なぜなら、優乃の胸は成長中なんだからね」


#cg 2 tyu03f 600 0
#wipe fade



#voice YUUNO_0786
【Yuuno】「……何の話ですの?」
#voice SATUKI0693
【Satsuki】「キミの言った通り、自分の胸に手を当ててみたんだが……ボクは何か間違っただろうか?」
……話が、通じない。
わたしと皐さんは、住む世界が違うとでも言いたいのだろうか。
かなしい。
切ない。
想いが伝わらなくて、歯がゆくて……悔しい。


#cg 2 tyu07f 600 0
#wipe fade



#voice YUUNO_0787
【Yuuno】「も……もう結構ですわ!」


#cg 2 clear
#cg 1 tsa04s 200 0
#wipe fade


#voice SATUKI0694
【Satsuki】「優乃!!」


;//SE:バタン
;♀SE041
#se 0 SE041


;**暗転
#mes off
#mes clear
#system off
#bg black
#cg all clear
#wipe fade



;**夜空
#bg bg17c
#wipe fade



#mes on
#system on


#voice YUUNO_0788
【Yuuno】(ひどい……ひどいわ、皐さん!)
部屋を飛び出したはいいものの、皐さんは追いかけてきてもくれない。
#voice YUUNO_0789
【Yuuno】(……皐さんにとって、わたしはその程度の女なの……?)
心に穴が開いてしまった、というのは、こういう気持ちなのかもしれない。
大事にしていた何かを無くしてしまったようだ……。
#voice YUUNO_0790
【Yuuno】「う……っ……、ふぇ……っ、ひっく」
もう皐さんとキスをしたり、肌を重ねることもない。
そう考えると、かなしくなって……涙が溢れ出てきた。
皐さんが、いない。
入学前に戻っただけなのに、どうしてこんなに胸が苦しいのだろう?
#voice YUUNO_0791
【Yuuno】(皐さん……、皐さん……)
泣きながら、わたしは寮の廊下をトボトボと歩いていった。


;**暗転
#mes off
#mes clear
#system off
#bg black
#cg all clear
#wipe fade



;♂MS
#bgm 0 stop 1000


;//END
#next2 S031
tenshitachi_no_harukoi/s030.txt · Last modified: 2013/09/27 12:29 by axypb