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tenshitachi_no_harukoi:s029
;//S029
#savetitle 「嫌な女」


;**学校食堂・昼
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;♂MP12
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#mes on
#system on


いつものように、四人で昼食。
今日はりんごちゃんがひたすら喋っている。


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#voice RINGO_0094
【Ringo】「でねー、千秋ちゃんったら、あたしが席に着くまで待ってるの!」
#voice RINGO_0095
【Ringo】「ごはんくらい、先に食べちゃっていいのにー!」


#cg 1 tri08s 200 0
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#voice NARUMI0186
【Narumi】「あはは、りんごったら、わかりやすいノロケねぇ」


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#voice RINGO_0096
【Ringo】「の、ノロケなんかじゃないよっ!」
からかう成美さんに、頬を赤くして、りんごちゃんが反論した。


#cg 2 tna01s 600 0
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#voice NARUMI0187
【Narumi】「あら、じゃあ、何なのよ?」


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#voice RINGO_0097
【Ringo】「な、何って……えっと、相談?」
上目遣いでわたしたちの反応を伺ってくるのが可愛い。
#voice NARUMI0188
【Narumi】「……高尾さんがりんごと食事をしたい気持ちの、どこをどう相談で改善したいわけ?」
#voice RINGO_0098
【Ringo】「べ、別に改善しなくてもいいんだけどー……。何かー……ぶー……」


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#cg 2 tri03s 600 0
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#voice SATUKI0671
【Satsuki】「ふふふ、りんごちゃんは素直だねぇ」
#voice RINGO_0099
【Ringo】「ぶー。どうせ子供っぽいもん」
りんごちゃんが、頬を染めながらも唇を尖らせている。
#voice SATUKI0672
【Satsuki】「高尾さんには、それがいいんだろうね。お肌がツヤツヤだよ?」
#voice RINGO_0100
【Ringo】「ぶー、ぶー……」
あれから、りんごちゃんと高尾さんのふたりは上手くいっているようだ。
皐さんの言うように、りんごちゃんのお肌がツヤツヤしているし。


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#voice YUUNO_0769
【Yuuno】「……ふぅ」
何となく、溜め息がこぼれてしまう。
わたしと皐さんだって、上手くいっているとは思う。
ただ……わたしがモヤモヤした気持ちを抱えているだけで。


#cg 1 tyu03s 200 0
#cg 2 tna01s 600 0
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#voice NARUMI0189
【Narumi】「ん? 優乃ったら、どうかした?」


#cg 1 tyu02s 200 0
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#voice YUUNO_0770
【Yuuno】「あっ、いえ、何でもありませんわ」
敏い成美さんにバレないように、慌てて笑顔を取り繕う。
#voice NARUMI0190
【Narumi】「でも、さっき、溜め息ついてたよね?」


#cg 1 tyu01s 200 0
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#voice YUUNO_0771
【Yuuno】「きょ、今日のお弁当はちょっと味付けが濃かったかもしれないと思いまして……」
#voice NARUMI0191
【Narumi】「えーと、どれどれ……?」
ひょいと、成美さんがわたしのお弁当箱からネギの豚肉巻きを取り上げた。


#cg 1 tri01s 150 0
#cg 2 tyu01s 400 0
#cg 3 tna01s 650 0
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#voice RINGO_0101
【Ringo】「あっ! あたしにもちょーだいっ!」
りんごちゃんまで、ちくわの蒲焼を横取りする。
もう……ふたりとも……。
#voice NARUMI0192
【Narumi】「んー、言われてみればーってくらいで、美味しいと思うけど?」


#cg 1 tri02s 150 0
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#voice RINGO_0102
【Ringo】「うんうん、美味し~い\001」
#voice YUUNO_0772
【Yuuno】「……だといいのですけれど……」
いつもなら、ここで皐さんの『優乃が作るものは何でも美味しいよ』的なフォローが入るのに、何故か、入らなかった。
そして初めて、さっきまで一緒のテーブルにいた皐さんがいなくなっていることに気がついた。


#cg 2 tyu03s 400 0
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#voice YUUNO_0773
【Yuuno】「あ、あらっ? 皐さんは……?」


#cg 1 tri01s 150 0
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#voice RINGO_0103
【Ringo】「石神さんなら、稲取さんを追いかけて、どっかに行ったよ?」
#voice YUUNO_0774
【Yuuno】「稲取さんを?」
#voice RINGO_0104
【Ringo】「うん。石神さん、お弁当食べるの早いねー。もう空っぽ」
皐さんのお弁当箱を、中身がなくなったのが見えるように、こちらへ向けてくれた。
全部食べてくれたことに、ちょっとだけホッとしたけれど……。
でも、どうして皐さんが稲取さんを追いかけていくのだろう?
#voice NARUMI0193
【Narumi】「稲取さんって、石神さんのことが苦手みたいね」
#voice RINGO_0105
【Ringo】「えー? どうしてそう思うの?」
#voice NARUMI0194
【Narumi】「だって、石神さんを見た途端、稲取さんったら、回れ右してどこかへ行こうとするんだもの」


#cg 3 tna02s 650 0
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#voice NARUMI0195
【Narumi】「あんな態度されちゃ、つい追いかけてみたくなっちゃうわよね、ふふっ♪」
笑いながら成美さんが言う隣で、りんごちゃんが顔をひくつかせる。


#cg 1 tri03s 150 0
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#voice RINGO_0106
【Ringo】「やー……、あたしだったらショックで見なかったフリするけどなぁ……」
……それにしても、皐さんがわたしに何も言わずに、稲取さんを追いかけていくなんて……。
あのふたりに何かあるのだろうかって、勘繰ってしまいそう。
わたし、嫌な女だわ。


;**学校廊下・昼
#cg all clear
#bg bg09a
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りんごちゃんと成美さんは自販機コーナーに寄っていくとかで、わたしだけ先に教室に戻ることにした。
皐さんのことばかり考えてしまうこの頭を、ひとりになって、ちょっと冷やしたい……。


#cg 1 tyu03s 400 0
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#voice YUUNO_0775
【Yuuno】「……はぁ」
手馴れすぎている、皐さん。
わたしは皐さんにとって、何人目の女なのだろう?
考えても仕方がないことだとわかってはいる。
#voice YUUNO_0776
【Yuuno】(……気になってしまうものは、気になってしまうんですもの、仕方がありませんわよね……はぁ)
わたしは皐さんの過去のことは何も知らない。
本人が言わないから、出身地や、前の学校についても、何も訊いていない。
何も知らないから、不安になる。
りんごちゃんと高尾さんのように、昔からずっと知っている相手じゃないのだから。
成美さんに相談したら、『不安になることも恋愛の醍醐味じゃない?』とか何とか言われそうで、相談する勇気もない。
気がついたら、教室の前まで辿り着いていた。
薄く開いたドアから、聞き覚えのある声が聞こえてくる。


;**学校教室・昼
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#bg bg07a
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#cg 1 tsa01s 200 0
#cg 2 tak08s 600 0
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#voice SATUKI0673
【Satsuki】「だから、そういう可愛いところを積極的に出せばいいんじゃないか」
#voice AKIRA_0041
【???】「か、可愛くなんかないし、あんたに言われる筋合いもないわ」
……皐さんと話をしているのは……稲取さん?


#cg 1 tsa02s 200 0
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#voice SATUKI0674
【Satsuki】「ふふっ、そうやって突っ張るのも、キミの本質を知れば、きっと可愛いと思ってもらえると思うよ?」
#voice AKIRA_0042
【Akira】「ふざけないで。別に知られたいとも思っていないから、いいのよ」
#voice SATUKI0675
【Satsuki】「もったいないなぁ、可愛いのに」
――可愛い、って……。
#voice AKIRA_0043
【Akira】「……あんた、面白がってるわね?」
#voice SATUKI0676
【Satsuki】「ふふ、自分が幸せだとね、他人にも幸せのお裾分けをしてあげたくなるんだよね」
それ以上、聞いていられなくて、そっとドアから離れた。


;**学校廊下・昼
#cg all clear
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#cg 1 tyu03s 400 0
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皐さんがわたし以外の人のことを、『可愛い』って言うなんて……。
ショック……。


;**暗転
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#bg black
#cg all clear
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;♂MS
#bgm 0 stop 1000


;//END
#next2 S030
tenshitachi_no_harukoi/s029.txt · Last modified: 2013/09/27 12:29 by axypb