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tenshitachi_no_harukoi:s019
;//S019
#savetitle 「テストがあるってこと」


;**学校教室・昼
#bg bg07a
#wipe fade



;♂MP18
#bgm 0 bgm18


#mes on
#system on


#cg 1 tna01s 400 0
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#voice NARUMI0067
【Narumi】「そういえば、看護学校でも看護学以外に医学の授業もあるのよねぇ」
次の医学概論の教科書を準備しながら、成美さんが呟く。


#cg 1 tyu01s 200 0
#cg 2 tna01s 600 0
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#voice YUUNO_0397a
【Yuuno】「それは……、医師とは一緒に働く職業ですもの」
#voice YUUNO_0398
【Yuuno】「医師の仕事や医学的な知識もある程度は理解しておいた方が働きやすいのではないでしょうか」


#cg 1 tri01s 150 0
#cg 2 tyu01s 400 0
#cg 3 tna01s 650 0
#wipe fade



#voice RINGO_0036
【Ringo】「そっかー、言われてみれば、そうだよねっ!」
#voice RINGO_0037
【Ringo】「優乃ちゃんの説明、わかりやすいねっ」
それほどでも……と言おうとした途端、いつからいたのか、稲取さんが鼻で笑った。


#cg 1 tri01s 150 0
#cg 2 tna01s 400 0
#cg 3 tak08s 650 0
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#voice AKIRA_0010
【Akira】「……っていうか、さすが医大崩れ、上から目線なのね」


#cg 2 tna02s 400 0
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#voice NARUMI0068
【Narumi】「いやぁ、それほどでも」


#cg 3 tak07s 650 0
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#voice AKIRA_0011
【Akira】「褒めてないっ!!」


#cg 1 tri03s 150 0
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#voice RINGO_0038
【Ringo】「あわわわ……」
……わたしも、りんごちゃんと一緒に「あわわわ……」って言いたい。
けれど。


#cg 1 tsa02s 150 0
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#voice SATUKI0339
【Satsuki】「あっはっは、稲取くんは氷川くんのことを良く見ているね!」
にこやかに皐さまがフォローしているのだから、わたしも何とかフォローを入れなくては!


#cg 1 tyu03s 150 0
#wipe fade



#voice YUUNO_0399
【Yuuno】「あ、あの……」
#voice AKIRA_0012
【Akira】「良く見てるんじゃないわ、目に付くのよ。ってか、鼻につくのよ」
#voice NARUMI0069
【Narumi】「いやぁ、目立つ女は辛いわねぇ」


#cg 1 tsa01s 150 0
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#voice SATUKI0340
【Satsuki】「鶏口牛後ともいうし、目立つことはいいことだと思うよ」
何のフォローもできないまま、稲取さんが大きく溜め息を付いた。


#cg 3 tak03s 650 0
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#voice AKIRA_0013
【Akira】「はぁ……なんでこのクラスは宇宙人ばかりなの……話が通じる人が誰もいないなんて……」


#cg 3 clear
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首を振りながら、稲取さんがわたしたちから離れてゆく。


#cg all clear
#cg 1 tyu03s 400 0
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#voice YUUNO_0400
【Yuuno】「………………」
……毎回、こうなることがわかっているのだから、いちいち話に加わらなければ良いのに、何故か彼女は絡んできたがる。
看護学校にはいろいろな人がいるものだ。
ミカ女にはいないタイプの人が多くて、面白いと言えば面白いのだが……。


#cg 1 tri03s 200 0
#cg 2 tyu03s 600 0
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#voice RINGO_0039
【Ringo】「優乃ちゃん、元気ない?」
#voice YUUNO_0401
【Yuuno】「え……ええ?」
ハッと我に返ると、りんごちゃんが心配そうな顔で覗き込んできていた。


#cg 2 tyu01s 600 0
#wipe fade



#voice YUUNO_0402
【Yuuno】「そ、そんなことありませんわ。稲取さんのバイタリティに驚いてしまっただけで」


#cg 1 tri01s 200 0
#wipe fade



#voice RINGO_0040
【Ringo】「うん、あの人、何だかよくわかんないけど、すごいよね……」
しみじみといった様子でりんごちゃんが感心している。
#voice RINGO_0041
【Ringo】「あそこまでトゲトゲしい言い方することも不思議だけど、成美ちゃんのスルー力もすごいよね」
#voice YUUNO_0403
【Yuuno】「そうですわね、あれはすごい才能ですわ」
りんごちゃんの言葉に、思わず頷いた。
あんな上から目線の言葉をぶつけられて、笑ってやりすごす成美さんも、良く考えればすごい。
あのスルー力は、たしかに『才能』と言ってしまっても良いレベルだと思う。
ミカ女には、稲取さんほど上から目線で何かを言ってくる人はいなかったから知らなかったけれど。

;//SE:チャイムの音
;♀SE019
#se 0 SE019


;**暗転
#mes off
#mes clear
#system off
#bg black
#cg all clear
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;**学校教室・昼
#bg bg07a
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#mes on
#system on


先ほどの医学概論の授業は、この学校の理事長先生がわざわざ看護学校に出向いて授業をしてくれた、というものだけれど……。


#cg 1 tna03s 400 0
#wipe fade


#voice NARUMI0070
【Narumi】「そりゃあさー、この学院にとっても病院の偉い人かもしれないけどさー、何言ってるか、聞き取れないのよねー」
成美さんが愚痴っている。
さっきの授業で当てられてしまって答えられなかったのが悔しいのかもしれない。


#cg 1 tyu01s 200 0
#cg 2 tna03s 600 0
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#voice YUUNO_0404
【Yuuno】「あら、その分、授業に集中できて良かったじゃありませんか」
#voice NARUMI0071
【Narumi】「……そういう問題?」


#cg 1 tyu02s 200 0
#wipe fade



#voice YUUNO_0405
【Yuuno】「そう思っておいた方が、精神衛生上、好ましいのではないかと」
本音を隠して、ふふふと笑う。
実のところ、皐さまとの件が頭から離れずに、あまり集中できなかった。
次の医学概論の授業は、ちゃんと聞かなきゃ……。
それまでに、皐さまとの仲が変化していればいいのだけれど。
……できれば良い方に。
少なくとも、わたしたちの関係が変化していたのなら、このどっちつかずの関係で悩むことはないだろうから。


#cg 1 tsa01s 150 0
#cg 2 tyu02s 400 0
#cg 3 tna03s 650 0
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#voice SATUKI0341
【Satsuki】「というか、エライ医者だからといって、授業が上手なわけではないんだよね」
サラッとものすごく自然に、その皐さまが会話に混じってきた。
嬉しさのあまり、思わずうろたえそうになるのを何とか堪えて、皐さんの言葉尻に乗ってみた。


#cg 2 tyu01s 400 0
#wipe fade



#voice YUUNO_0406
【Yuuno】「そうなんですの?」
#voice SATUKI0342
【Satsuki】「専門技術職の人間というやつは、大概がそうなんじゃないかな」
#voice SATUKI0343
【Satsuki】「技術や知識の習得と、コミュニケーション能力の修得とを、ほぼ同時並行で行えるほどの器用な人間は少ないだろうし」


#cg 1 tri03s 150 0
#cg 2 tsa01s 400 0
#cg 3 tyu01s 650 0
#wipe fade



#voice RINGO_0042
【Ringo】「へー……」
#voice SATUKI0344
【Satsuki】「もっとも全員がそうだと言っているわけじゃないんだけどね」
#voice SATUKI0345
【Satsuki】「デキる人間は何をやってもデキるし、デキない人間は何をやってもデキない」
#voice SATUKI0346
【Satsuki】「人には向き不向きがあって、とはいえ、不向きだからと努力が報われないとは限らない」
#voice SATUKI0347
【Satsuki】「人生って面白いよね」


#cg 2 clear
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何だか、含みのある言葉……。
こんな深いことが言えるなんて、さすが皐さまですわ!
でも、残念なことに、来た時と同じように、皐さまは唐突にわたしたちの輪から離れていってしまった。
りんごちゃんが目を丸くして、突然やってきて、突然立ち去った皐さまの背中を見ている。
成美さんも戸惑ったような顔で、小さく溜め息を付いた。


#cg 1 tri03s 150 0
#cg 2 tyu01s 400 0
#cg 3 tna03s 650 0
#wipe fade



#voice NARUMI0072
【Narumi】「……謎な人よねぇ、石神さんって」


#cg 2 tyu02s 400 0
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#voice YUUNO_0407
【Yuuno】「ええ……、そのミステリアスさが堪まりませんわ\001」
わたしは、というと、うっとりと、皐さまの背中を目で追ってしまう。
やっぱり皐さまへの気持ちを抑えることなんて、無理!
恋は『する』ものじゃない、落ちるものだ、と、昔、お母様が言っていたことを思い出す。
当時は意味が良くわからなかったけれど、今ならわかる。
その言葉通り、わたしは恋に『落ちて』しまったからだ。
皐さまへ告白して、玉砕した今でも、この恋をなかったことにはできない。
……ただ、これ以上は嫌われないようにと自分の行動をセーブするだけで、気持ちまではセーブできるわけがない。
#voice YUUNO_0408
【Yuuno】(やっぱり皐さまが好きなのよね……)
そんなことを考えていると、成美さんが首を振りながら、大きく溜め息をついた。


#cg 3 tna07s 650 0
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#voice NARUMI0073
【Narumi】「それはそうと、りんご、やっぱり授業、聞いてなかったでしょ!」
#voice RINGO_0043
【Ringo】「う、それは……!」
聞き捨てならない指摘に、思わずりんごちゃんの顔を見る。


#cg 2 tyu03s 400 0
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#voice YUUNO_0409
【Yuuno】「大丈夫ですの? 医学概論は六コマで終了ですのよ?」
#voice RINGO_0044
【Ringo】「あれ、そうだっけ?」
きょとんと首を傾げられてしまった。
……やっぱり、わかってない。


#cg 3 tna08s 650 0
#wipe fade



#voice NARUMI0074
【Narumi】「あのね、医学概論の授業は来月には終わっちゃうの。意味、わかる?」
#voice RINGO_0045
【Ringo】「……よ、良くわからない授業から早くオサラバできて、ラッキーだなぁと……」
くらくらと目眩がした。
#voice YUUNO_0410
【Yuuno】「あのね、りんごちゃん、授業が終わるってことは、テストがあるってことですのよ?」


#cg 1 tri04s 150 0
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#voice RINGO_0046
【Ringo】「は? テスト!?」
りんごちゃんの反応に、困ってしまう。
成美さんも呆れ顔だ。


#cg 1 tri03s 150 0
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#voice RINGO_0047
【Ringo】「じゃあ、授業終わる度にテストがあるんなら、中間とか期末とかは……」
#voice NARUMI0075
【Narumi】「ないわけないでしょ、バッチリあるわよ」
がっくりするりんごちゃん。
わかりやすい可愛い反応に、つい笑ってしまった。


#cg 2 tyu02s 400 0
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#voice YUUNO_0411
【Yuuno】「りんごちゃんは、ミカ看に入学できたことで気が緩んじゃったのかしら」
#voice YUUNO_0412
【Yuuno】「卒業間際には学年で上位に入るほどの成績になったのに」
#voice RINGO_0048
【Ringo】「だぁってぇ~~~」
#voice NARUMI0076
【Narumi】「んもう、しょーがないなぁ!」
#voice NARUMI0077
【Narumi】「放課後、予習復習大会でもやりますか」
#voice YUUNO_0413
【Yuuno】「まぁ! ミカ女でも常に成績優秀者だった成美さんに教えていただけるのなら、心強いですわね!」


#cg 3 tna01s 650 0
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#voice NARUMI0078
【Narumi】「まーね。それでも、ここの主席入学は外部生の石神さんに譲る羽目になったけど」
こんな時ですら、皐さまが褒められるのが嬉しいと思ってしまう。
ああ、皐さまったら、罪なお方……\001
#voice YUUNO_0414
【Yuuno】「ふふっ、皐さまは特別でらっしゃいますから\001」
#voice NARUMI0079
【Narumi】「出たよ、優乃のおノロケ! やってらんないわよねー、りんごー?」
#voice RINGO_0049
【Ringo】「え、何? ごめん聞いてなかった」
#voice YUUNO_0415
【Yuuno】「………………」


#cg 3 tna03s 650 0
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#voice NARUMI0080
【Narumi】「……そういう子よね、りんごって」


#cg 3 tna01s 650 0
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#voice NARUMI0081
【Narumi】「取り敢えず、見学もかねて、放課後はりんごの新居へ行くことに決まったから」


#cg 1 tri04s 150 0
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#voice RINGO_0050
【Ringo】「ええええええーっ!? そんなの聞いてないよー!」


#cg 3 tna07s 650 0
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#voice NARUMI0082
【Narumi】「聞いてない方が悪いっ!」
相変わらず、成美さんの押しの強さに笑ってしまう。
こういうところ、ミカ女時代からずっと変わらないのだろうと思うと、嬉しくなってしまう。


#cg 1 tri03s 150 0
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#voice RINGO_0051
【Ringo】「ていうか、『新居』って何?」


#cg 3 tna01s 650 0
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#voice NARUMI0083
【Narumi】「じゃ、『同居先』」
#voice RINGO_0052
【Ringo】「…………」
口では勝てないことを思い出したのか、りんごちゃんが渋々ながら了解した。
#voice RINGO_0053
【Ringo】「……千秋ちゃんにメールしとく……」
りんごちゃんの新居……楽しみ、かも……\001


;**暗転
#mes off
#mes clear
#system off
#bg black
#cg all clear
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;//SE:ドアの開閉
;♀SE031
#se 0 SE031


;**千秋の部屋・昼
#bg bg01a2
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#mes on
#system on


#cg 1 tch01f 400 0
#wipe fade


#voice CHIAKI0000
【Chiaki】「申し遅れました、わたし、高尾千秋と申します。従妹のりんごちゃんがいつもお世話になっております」
#voice CHIAKI0001
【Chiaki】「聖ミカエル総合病院付属高等看護学院から、エスカレーター式に付属病院の消化器内科に就職したから、あなたたちの先輩でもあり、未来の同僚……かもね\001」
キリッと格好いい大人の女性っぽい雰囲気に、思わず見とれてしまった。


#cg 1 tch01f 200 0
#cg 2 tri01f 600 0
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#voice RINGO_0054
【Ringo】「え、えっと、千秋ちゃんとしゃべってた子が氷川成美ちゃんで、あたしの隣のおとなしい子が片倉優乃ちゃん」
#voice RINGO_0055
【Ringo】「ふたりとも、ミカ女からの付き合いなの!」


#cg 1 tch02f 200 0
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#voice CHIAKI0002
【Chiaki】「あらあら、じゃあ、りんごちゃんにとても良くしてくれているのね、ありがとう\001」


#cg 2 tyu05f 600 0
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#voice YUUNO_0416
【Yuuno】「い、いえ……わたしたちも、りんごちゃんにはお世話になっていますから……」
にっこり微笑まれてしまって、ついつい顔が赤くなる。


#cg 1 tch02f 150 0
#cg 2 tyu05f 400 0
#cg 3 tna01f 650 0
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#voice NARUMI0084
【Narumi】「そうそう、こういうのは持ちつ持たれつ、じゃないですか」
#voice CHIAKI0003
【Chiaki】「ふふ、りんごちゃんは素敵なお友達を持ったのねぇ」
そんなこと言われたら……照れてしまう……。


#cg 1 tch01f 150 0
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#voice CHIAKI0004
【Chiaki】「じゃあ、始めましょうか。まずは医学概論から」


;//SE:ページをめくる
;♀SE032
#se 0 SE032


;**暗転
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#mes clear
#system off
#bg black
#cg all clear
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;**住宅街・夜
#bg bg18c
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#mes on
#system on


#cg 1 tyu02f 200 0
#cg 2 tna02f 600 0
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お邪魔にならないようにと、早めにりんごちゃんと高尾さんのお部屋を辞してから、成美さんとふたり、寮へと戻る。
#voice NARUMI0085
【Narumi】「いや~、りんご、ラブラブだったねぇ~」
#voice YUUNO_0417
【Yuuno】「うふふっ、当てられちゃいましたわね」


#cg 2 tna03f 600 0
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#voice NARUMI0086
【Narumi】「あんたが言うか」


#cg 1 tyu03f 200 0
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#voice YUUNO_0418
【Yuuno】「……わたしは……フラれちゃいましたから」


#cg 2 tna04f 600 0
#wipe fade



#voice NARUMI0087
【Narumi】「え……っ、ウソッ!?」
驚愕した顔で、成美さんがわたしを見る。
#voice NARUMI0088
【Narumi】「あんなに仲良しでラブラブなのに!?」
その言葉に、ちょっと泣きそうになった。
#voice YUUNO_0419
【Yuuno】「……学生の本分は勉強だって……言われちゃいました……うふふ、その通りですよね」


#cg 2 tna07f 600 0
#wipe fade



#voice NARUMI0089
【Narumi】「何よ、それ!」
#voice YUUNO_0420
【Yuuno】「でも……正論ですわ」


#cg 2 tna08f 600 0
#wipe fade



#voice NARUMI0090
【Narumi】(ははーん、元気がなかったのは、やっぱ『皐さま』絡みだったのねー)
#voice NARUMI0091
【Narumi】「違うわね」
きっぱりと言い切った成美さんは仁王立ちで立ち止まっている。


#cg 2 tna07f 600 0
#wipe fade



#voice NARUMI0092
【Narumi】「恋愛はね、テンションとパッションよ!!」
#voice YUUNO_0421
【Yuuno】「………………」
#voice NARUMI0093
【Narumi】「グワーッてなったら、グオーッて行っちゃえばいいのよ!」


#cg 2 tna09f 600 0
#wipe fade



#voice NARUMI0094
【Narumi】「フラれたら、友達とワーッて騒いで、新しい恋をすればいいの!!」
まるでりんごちゃんのような擬音の使い方に、思わず笑ってしまう。


#cg 1 tyu02f 200 0
#wipe fade



#voice YUUNO_0422
【Yuuno】「くすっ 理路整然とした発言をしないなんて、成美さんらしくありませんわね」


#cg 2 tna01f 600 0
#wipe fade



#voice NARUMI0095
【Narumi】「恋愛なんて理屈じゃないもの、当然でしょ」


#cg 1 tyu01f 200 0
#wipe fade



#voice YUUNO_0423
【Yuuno】「………………」
そうか、と思う。
たしかに、恋愛なんて理屈じゃない。
成美さんと目が合った。
何故か、笑いが込み上げてくる。


#cg 1 tyu02f 200 0
#wipe fade



#voice YUUNO_0424
【Yuuno】「わたし、難しく考えすぎていたのかもしれませんわ」
#voice YUUNO_0425
【Yuuno】「皐さまは、わたしの気持ちを拒否したわけではありませんのに」
#voice YUUNO_0426
【Yuuno】「たった一度、保留にされただけで、フラレたなんて思い込んでしまうなんて……」


#cg 2 tna03f 600 0
#wipe fade



#voice NARUMI0096
【Narumi】(や、この子のことだから玉砕覚悟の告白だったんだろうなぁ)
#voice NARUMI0097
【Narumi】(そんな告白に、返事を保留するのも大概だと思うけど……)
成美さんは何事かボソッと呟いて、わたしへと手を差し出した。


#cg 2 tna01f 600 0
#wipe fade



#voice NARUMI0098
【Narumi】「帰ろ、優乃」
#voice NARUMI0099
【Narumi】(しょーがない、わたしが一肌、脱いであげようかしらねー♪)


;**暗転
#mes off
#mes clear
#system off
#bg black
#cg all clear
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;//SE:ノックの音
;♀SE002
#se 0 SE002


;**女子寮・夜
#bg bg03c
#wipe fade



#mes on
#system on


#cg 1 tyu01f 400 0
#wipe fade


#voice YUUNO_0427
【Yuuno】「ただいま帰りましたわ」


#cg 1 tyu01f 200 0
#cg 2 tna01f 600 0
#wipe fade



#voice NARUMI0100
【Narumi】「ごきげんよ……じゃなくて、こんばんはー……って」


#cg 1 tyu04f 200 0
#wipe fade



#voice YUUNO_0428
【Yuuno】「キャーッ!?」
思わず悲鳴を上げてしまった。
部屋の中で、皐さまが……皐さまが本を読んでいた。


;※CI02
#cg all clear
#cg 1 CU02 400 0
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――全裸で。
#voice SATUKI0348
【Satsuki】「うん?」
#voice NARUMI0101
【Narumi】「……うわー、なんだかデジャヴー」
#voice YUUNO_0429
【Yuuno】「な、成美さん、見てはダメです! 皐さまも、はしたないですわっ!!」
#voice SATUKI0349
【Satsuki】「ああ、優乃、帰ってきたんだね」


#cg all clear
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慌ててベッドから引き剥がしたシーツを、取り敢えず皐さまの肌にかけて隠した。


#cg 1 tyu03f 400 0
#wipe fade


#voice YUUNO_0430
【Yuuno】「そ、それにしても、どうして全裸に……?」
皐さまのクローゼットを勝手に開けて、洋服を取り出す。
それを着せていると、ぼそっと皐さまが呟いた。
#voice SATUKI0350
【Satsuki】「キミが……帰ってこないから……」
#voice YUUNO_0431
【Yuuno】「わたしの帰宅が遅くなったことと、皐さまが部屋で全裸になることと何の関係が!?」
#voice SATUKI0351
【Satsuki】「……キミはいつ戻るだろうかって考えて、本も読みたいって考えて……」
#voice SATUKI0352
【Satsuki】「それで……」


#cg 1 tyu03f 200 0
#cg 2 tna01f 600 0
#wipe fade



#voice NARUMI0102
【Narumi】(ははーん……?)
#voice YUUNO_0432
【Yuuno】「いくら暖かくなってきたとはいえ、何も着ないで本を読んでいたら、風邪を引いてしまいますわ」
#voice SATUKI0353
【Satsuki】「……うん、反省する」
しょんぼりとうなだれてしまった皐さまに、苦笑が漏れた。


#cg 1 tyu02f 200 0
#cg 2 tna01f 600 0
#wipe fade



#voice YUUNO_0433
【Yuuno】「なら、いいんですのよ」
整え終わった着衣を、軽く叩く。


#cg 1 tsa02f 150 0
#cg 2 tyu02f 400 0
#cg 3 tna01f 650 0
#wipe fade



#voice SATUKI0354
【Satsuki】「……ありがとう。ボクは優乃がいないと、本当にダメだねぇ」
皐さまが微笑んでくれた。
#voice NARUMI0103
【Narumi】「……あんたたちってさ、何だかもう熟年夫婦みたいな関係ねぇ」
溜め息混じりに言われた言葉に、一瞬にして、頭が真っ白になる。


#cg 2 tyu08f 400 0
#wipe fade



#voice YUUNO_0434a
【Yuuno】「な、何をおっしゃるのよ、成美さん!」


#cg 1 tsa01f 150 0
#wipe fade



#voice SATUKI0355
【Satsuki】「そうだよ、こんな若くてピチピチした優乃を捕まえて、『熟年』はないと思うよ!」
#voice SATUKI0356
【Satsuki】「そうだね……優乃なら、『新妻』とか『幼な妻』とか、そういう言葉が相応しいと思うんだがどうだろう」
#voice NARUMI0104
【Narumi】「わー、そこにツッコミ入れちゃうんだー」
……皐さまの論点がズレている。


#cg 1 tsa03f 150 0
#wipe fade



#voice SATUKI0357
【Satsuki】「あれ? ボクは何かおかしなことを言ったかな?」
#voice SATUKI0358
【Satsuki】「ああ、女同士で結婚はできない、ってことにツッコミを入れろということだったのかな?」


#cg 1 tsa01f 150 0
#wipe fade



#voice SATUKI0359
【Satsuki】「ふ、愚問だね、女同士でも事実婚という手を使えるんだよ」
#voice SATUKI0360
【Satsuki】「今時、紙切れ一枚に、どんな効力があるというんだい?」
成美さんが大きな溜め息をついた。


#cg 3 tna03f 650 0
#wipe fade



#voice NARUMI0105
【Narumi】「はぁ……あー……、どこからツッコミを入れたらいいのか、もうわからないわー」
それからわたしを見て、ポンと優しく肩を叩いてくれた。


#cg 3 tna01f 650 0
#wipe fade



#voice NARUMI0106
【Narumi】「良かったね、あんたの恋、叶いそうじゃない」


#cg 2 tyu05f 400 0
#wipe fade



#voice YUUNO_0435
【Yuuno】「な、成美さん!?」
思わず、真っ赤になってしまう。


#cg 1 tsa09f 150 0
#wipe fade



#voice SATUKI0361
【Satsuki】「む……」
#voice SATUKI0362
【Satsuki】「優乃がボク以外の人間に頬を染めるなんて……」
#voice NARUMI0107
【Narumi】「………………」


#cg 3 tna02f 650 0
#wipe fade



#voice NARUMI0108
【Narumi】「じゃ、わたしはお邪魔みたいだから、部屋に帰るわね~。じゃ、また明日\001」


#cg 3 clear
#wipe fade


;//SE:ドアの開閉
;♀SE018
#se 0 SE018


成美さんが消えた後、何とも気まずい沈黙が流れる。


#cg all clear
#cg 1 tsa09f 200 0
#cg 2 tyu03f 600 0
#wipe fade



#voice YUUNO_0436
【Yuuno】「そ、そろそろ夕食を召し上がりませんと……」


#cg 1 tsa08f 200 0
#wipe fade



#voice SATUKI0363
【Satsuki】「さっき、氷川くんはキミに何を言ったんだい?」
どうしたんだろう、皐さまの視線が鋭い。
#voice YUUNO_0437
【Yuuno】「はい?」
……何か怒らせるようなことをしてしまっただろうか?
#voice SATUKI0364
【Satsuki】「キミは氷川くんに耳元で何か囁かれて、嬉しそうに頬を染めていたね」
#voice SATUKI0365
【Satsuki】「……もしかして、氷川くんのことが好きなのかい?」
#voice YUUNO_0438
【Yuuno】「え……何をおっしゃっていますの?」
#voice SATUKI0366
【Satsuki】「キミはボクの桜の精なんだよ」
は? 桜の精?
#voice SATUKI0367
【Satsuki】「いずれはボクの傍から離れていくにしても、ボクの目の前で、あんな顔で他の人間を見るのは……イヤだ」
#voice YUUNO_0439
【Yuuno】「は?」
皐さまの態度に、ただただ戸惑いしか覚えない。
あんな顔って、わたしはどんな顔をしていたのだろう?
それに『桜の精』って何?
#voice YUUNO_0440
【Yuuno】「あ、あの、皐さま……わたしには皐さまが何をおっしゃっているのか、わからないのですが……」
#voice SATUKI0368
【Satsuki】「わからないのなら、いい」
ぷいっと顔を背けるように、皐さまは部屋から出て行ってしまった。


#cg 1 clear
#wipe fade


;//SE:ドアの開閉
;♀SE033
#se 0 SE033


出て行く寸前、皐さまの耳元が赤くなっていたのは……気のせいだろう。
だって、皐さまはわたしの告白を『気の迷い』と一刀両断したではないか。
#voice YUUNO_0441
【Yuuno】(といいますか、『いずれボクの傍から離れていく』って……どういうこと?)


;**暗転
#mes off
#mes clear
#system off
#bg black
#cg all clear
#wipe fade



;♂MS
#bgm 0 stop 1000


;//END
#next2 S020
tenshitachi_no_harukoi/s019.txt · Last modified: 2018/05/22 17:15 (external edit)