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tenshitachi_no_harukoi:s004
;//S004
#savetitle 「おまじない」


;**優乃の部屋・夜
#bg bg03c
#wipe fade



;♂MP17
#bgm 0 bgm17


#mes on
#system on


何だかんだで日も暮れた。
夕食から戻ってきたら、皐さまは部屋にいなかった。
先にお風呂に入られたのかと思って、勇気を出してお風呂に行ってみたけど、そこにもいなくて。
早く皐さまに会いたくて、軽くシャワーを浴びただけで、部屋に戻ってきたのだけど、皐さまは不在。
ソワソワと待っていると、消灯前になってやっと戻ってきた。
……本当は皐さまといろいろお話ししたかったのに……残念。
でも、こうして相部屋になったのだから、お話なんて、いつでもできるわよね。
そう自分を納得させる。


#cg 1 tsa01f 400 0
#wipe fade


#voice SATUKI0061
【Satsuki】「もう消灯だね。明かり、消してもいいかい?」


#cg 1 tsa01f 200 0
#cg 2 tyu01f 600 0
#wipe fade



#voice YUUNO_0078
【Yuuno】「ええ、どうぞ」


;**暗転
#mes off
#mes clear
#system off
#bg black
#cg all clear
#wipe fade



#mes on
#system on


フッと明かりが消えると、何も見えなくなる。
#voice YUUNO_0079
【Yuuno】「………………」
明かりを消す段になって、初めて思い出した。
……わたし、暗いの怖いんだっけ。


;//ベッドがきしむ音
;♀SE012
#se 0 SE012


隣のベッドに皐さまが入った気配が伝わってくる。
皐さまは暗闇なんて怖くないようだ。


;**優乃の部屋・夜(消灯)
#bg bg03d
#wipe fade



目が慣れるにつれて、だんだんと部屋の様子は見えるようになってきたけれど……。
怖い……。
けど、『暗いところが怖いので、明かりをつけてもいいですか?』なんて今更訊けない。
……どうしよう……。
#voice SATUKI0062
【Satsuki】「………………」
背後で溜め息がした。
……ちょっとうるさくしてしまったかも。
#voice SATUKI0063
【Satsuki】「眠れないのかい?」
#voice YUUNO_0080
【Yuuno】「すみません……、寝返りの音、うるさかったですか?」
#voice SATUKI0064
【Satsuki】「いや、そうでもないよ。緊張してるのはボクだけじゃないんだなって思えると嬉しかったから」
#voice YUUNO_0081
【Yuuno】「………………」
皐さま……、優しい……\001
どうしよう、明日は入学式で早く寝なくてはいけないのに。
なのに、頬が熱くなって、心臓が騒ぎ出して、どうにも寝付けそうにない。
#voice SATUKI0065
【Satsuki】「じゃあ、お互いが眠れるようにおまじないでもしようか」
#voice YUUNO_0082
【Yuuno】「おまじない……ですか?」

;//ベッドがきしむ音
;♀SE012
#se 0 SE012


皐さまがベッドから出て、わたしの方へ……来た!
#voice SATUKI0066
【Satsuki】「じゃ、目を閉じて……」
#voice YUUNO_0083
【Yuuno】「……は、はい……」
素直に目を閉じる。


;※EV02
#cg all clear
#bg EV02
#wipe fade



………………。
こ、これは……。
唇に触れる感触が、とても優しくて……泣き出してしまいそう。


;※EV02P1
#bg EV02P1
#wipe fade



#voice YUUNO_0084
【Yuuno】「……ん……っふ……」
#voice SATUKI0067
【Satsuki】「白雪姫は王子様のキスで目が覚めた。でも…… ちゅっ\001」
#voice SATUKI0068
【Satsuki】「ボクは王子様じゃないし、女だから、目覚めのキスとは逆で、眠りのキスになるんじゃないかな」
呼吸どころか、唇さえふれあう距離で、皐さまが微笑んでくれる。
よくわからないが、皐さまがそうだと言うのだから、そうなのだろう。
最後にもう一度、ちゅっと唇に触れてから、皐さまが離れてゆく。


;**優乃の部屋・夜(消灯)
#bg bg03d
#wipe fade



#voice YUUNO_0085
【Yuuno】「あ……の……、ありがとうございます……」
礼を言ってみた。
#voice SATUKI0069
【Satsuki】「さぁ、これで眠れるね」
至近距離で、にっこりと微笑んでくれた気配がした。
明かりがついていたら、もっとちゃんと皐さまのお顔が見られるのに!
そう思ったけれど、明かりがついていたら、逆にわたしの真っ赤になった顔を見られてしまうと思い直す。
でも、さっきまでうるさくドキドキと騒いでいた心臓は、だんだん、ゆっくりと平和な鼓動を刻み始めた。
おまじないの効果はあったようだ。
#voice YUUNO_0086
【Yuuno】「今……とても穏やかな気持ちです」
#voice SATUKI0070
【Satsuki】「そう、それは良かった」
#voice SATUKI0071
【Satsuki】「もしまだ眠れないようなら、ボクを呼んでくれ」
#voice SATUKI0072
【Satsuki】「今度はもっとよく眠れる方法を考えるから」
#voice YUUNO_0087
【Yuuno】「……はい……\001」


;**暗転
#mes off
#mes clear
#system off
#bg black
#cg all clear
#wipe fade



#mes on
#system on


しばらくは、先ほどのキスのことばかり考えていたのだけれど、そのうち眠ってしまっていた。
皐さまのキスの効果はあったようだ。


;♂MS
#bgm 0 stop 1000


;//END
#next2 S005
tenshitachi_no_harukoi/s004.txt · Last modified: 2018/05/22 17:15 (external edit)