User Tools

Site Tools


tenshi_no_akogare:s018
;//S018 優乃の相談
#savetitle 優乃の相談


;♂MP13
#bgm 0 bgm13


;**学校教室・昼
#bg bg07a
#wipe fade



#mes on
#system on


千秋ちゃんは相変わらず優しくて、家に帰ったら大事にされてるって実感の中、日々が過ぎてゆく。
今日もいつもの授業、いつもの休憩時間。
お昼は千秋ちゃんが早起きして作っておいてくれたお手製弁当を食べた。

;//回想
#mes off
#mes clear
#system off
#bg white
#cg all clear
#wipe fade



;**千秋の部屋・昼
#bg bg01a1
#cg 1 tch02f 400 0
#wipe fade



#mes on
#system on


#voice chiaki0443
【Chiaki】「勉強があるのに、家のこと、いつも頑張ってるから、たまには……ね」
#voice chiaki0444
【Chiaki】「りんごちゃんの手料理に比べたら、数段劣ると思うけど、愛情でカバーしたつもりよ?」


;//回想・ここまで
#mes off
#mes clear
#system off
#bg white
#cg all clear
#wipe fade



;**学校教室・昼
#bg bg07a
#cg 1 tri02s 400 0
#wipe fade



#mes on
#system on


#voice ringo_0619
【Ringo】「えへへ~\001」
そんなの気にしなくてもいいのになぁ~\001
っていうか、『愛情でカバー』だなんて、キャー\001
#voice yuuno_0123
【???】「あの……」
んー、あのチーズをベーコンで巻いたやつ、美味しかったなぁ……。
#voice yuuno_0124
【???】「……あ、あの、相談があるんですが……」
また今度、千秋ちゃんがお休みの日に、作ってもらおうかな。
#voice narumi0167
【???】「ダメよ、優乃。この子、ぜんっぜん聞いてない」
あっ、でも、作ってもらうより、一緒に作る方がいいかなぁ。
#voice yuuno_0125
【???】「……どうしましょうか?」
えへへ、千秋ちゃんと一緒にキッチンに立つなんて、何だか照れちゃう。
うーん、でも、一緒に作業するなら、キッチンよりベッドの方がいいなぁ……\001


#cg 1 tri05s 400 0
#wipe fade



……なーんて、あたしのえっち!
でも……最近は千秋ちゃん、ベッドに入ったらすぐに寝ちゃうのよね。


#cg 1 tri03s 400 0
#wipe fade



#voice ringo_0620
【Ringo】「………………」
#voice narumi0168
【???】「こういう時はこうすればいいのよ」
まさかあたしに飽きた、なんてことはないよね……。
#voice narumi0169
【???】「あっ、高尾さんだ!」


#cg 1 tri04s 400 0
#wipe fade



#voice ringo_0621
【Ringo】「えっ!? 千秋ちゃん!?」
ハッとして廊下の方を見る。


#cg 1 tri07s 400 0
#wipe fade



#voice ringo_0622
【Ringo】「ちょっと! 千秋ちゃん、いないじゃない! 誰よ、デマ飛ばしたのは!!」


#cg 1 tyu03s 150 0
#cg 2 tri07s 400 0
#cg 3 tna03s 650 0
#wipe fade



#voice narumi0170
【Narumi】「さっきまでハートマーク飛ばしてた子が何を言ってんだか」
呆れた目で成美ちゃんがあたしを見てる。


#cg 2 tri03s 400 0
#wipe fade



あれ?
成美ちゃんだけじゃなくて、優乃ちゃんまで……?
取り敢えず、テヘッと愛想笑いを浮かべた。


#cg 2 tri02s 400 0
#wipe fade



#voice ringo_0623
【Ringo】「え、えっと……どうかしたの、ふたりとも?」
#voice narumi0171
【Narumi】「はぁ~……」


#cg 2 tri03s 400 0
#wipe fade



#voice ringo_0624
【Ringo】「うっ、何よ、そのわざとらしい溜め息は」
#voice yuuno_0126
【Yuuno】「あ、あの……折り入って、ふたりに相談したいことがあって……その……」


#cg 3 tna01s 650 0
#wipe fade



#voice narumi0172
【Narumi】「ってことを、さっきから言ってるのに、誰かさんはハートマーク飛ばすことに必死で聞いてないわけよ」
#voice ringo_0625
【Ringo】「……うう、ごめんなさい……」
無視したつもりはなかったけど、結果的にそうなっちゃったんだよね。
あうう……、悪いことしちゃった。


#cg 2 tri01s 400 0
#wipe fade



#voice ringo_0626
【Ringo】「あっ、あたしで良ければ、相談に乗るよっ!」


#cg 1 tyu02s 150 0
#wipe fade



#voice yuuno_0127
【Yuuno】「ええ。りんごちゃんなら、そう言ってくれると思っていましたわ」
優乃ちゃんがにっこり笑う。
つやつやしたお肌。
きっと、日々が充実してるのね……。
こんな充実してるっぽい優乃ちゃんが、どんな相談があるんだろう?
#voice ringo_0627
【Ringo】「じゃあ、放課後は三人だけになれるところ……寮にでも行く?」
そういえば、あたし、今まで学院の寮に入ったことないんだよね。
ちょっと楽しみ~♪


#cg 1 tyu03s 150 0
#wipe fade



#voice yuuno_0128
【Yuuno】「あの、寮……は、人目があるから……その……」
#voice ringo_0628
【Ringo】「え、そうなの? 成美ちゃんの部屋もダメ?」
#voice narumi0173
【Narumi】「あー、うん……、同室者もいるし、優乃の相談には、ちょっと不向きでしょ?」
#voice ringo_0629
【Ringo】「あ、そっか」
たしか、学院の寮って二人部屋だって言ってたっけ。
優乃ちゃんと石神さんが相部屋なんだもん、成美ちゃんにも同室者がいるはずだよね。
#voice ringo_0630
【Ringo】「じゃあ、うち来る?」
って、正確には『千秋ちゃんのおうち』だけど。


#cg 3 tna02s 650 0
#wipe fade



#voice narumi0174
【Narumi】「あー、それいいね!」
#voice yuuno_0129
【Yuuno】「……でも、高尾さんのご予定は? 予定次第では、明日以降に……」
#voice ringo_0631
【Ringo】「千秋ちゃんはそんな狭量じゃないよ」
たぶん。
ううん、絶対!
困ってる人を見たら、放っておけない優しい人だもん。
あたし、昔からイロイロ助けてもらったし。
#voice ringo_0632
【Ringo】「だから、大丈夫」
#voice ringo_0633
【Ringo】「あたしたちで答えが見つからない時は、千秋ちゃんにも相談してみたらいいよ!」
#voice yuuno_0130
【Yuuno】「そ、それもそうなんですが……」
どうしたんだろう?
優乃ちゃんの態度が煮え切らない気がする。


#cg 3 tna01s 650 0
#wipe fade



#voice narumi0175
【Narumi】「うん、なるほど、大人の女性に率直な意見を聞くいい機会ってわけね」
成美ちゃんの言葉に、優乃ちゃんは何故か気まずそうにしてる。
#voice yuuno_0131
【Yuuno】「それは……さすがに……」
うーん、優乃ちゃんって引っ込み思案だし人見知りだしなぁ。
相談ごとに、千秋ちゃんを交えるのはちょっとハードル高いのかも。
#voice ringo_0634
【Ringo】「じゃ、千秋ちゃんが帰ってくるまでに、相談が終わればいいんじゃないかな?」


#cg 3 tna02s 650 0
#wipe fade



#voice narumi0176
【Narumi】「それいいねー!」
#voice narumi0177
【Narumi】「しかも、あの憧れの高尾さんに会えるかもしれないって思うと、ちょっとテンション上がるわー!」


#cg 1 tyu02s 150 0
#wipe fade



#voice yuuno_0132
【Yuuno】「……もう、成美さんったら」
くすっと優乃ちゃんが笑う。
成美ちゃんの態度といい、優乃ちゃんの表情といい、あんまり深刻な相談じゃないみたい。
そうだよね、優乃ちゃん、こんなにお肌のツヤがいいもんね。
良かった、どうやら悩んでるわけじゃないみたいで。
やっぱり友達には笑顔でいてほしいもんね!


;**暗転
#mes off
#mes clear
#system off
#bg black
#cg all clear
#wipe fade



;**千秋の部屋・昼
#bg bg01a2
#wipe fade



;//SE:お茶を淹れる
;♀SE047
#se 0 SE047


#mes on
#system on


来客のために、お茶を淹れる。
この茶葉は、あたしが実家から持ってきた茶葉で、千秋ちゃんも美味しいって言ってくれたもの。
始終、周囲をキョロキョロして落ち着かない成美ちゃんのことは放っておいて。


#cg 1 tri01f 400 0
#wipe fade



#voice ringo_0635
【Ringo】「はい、どうぞ」


#cg 1 tyu02f 200 0
#cg 2 tri01f 600 0
#wipe fade



#voice yuuno_0133
【Yuuno】「ありがとう、りんごちゃん」


#cg 1 tyu02f 150 0
#cg 2 tri01f 400 0
#cg 3 tna07f 650 0
#wipe fade



#voice narumi0178
【Narumi】「あっ、何よなによ、優乃にだけずるーい!」
#voice ringo_0636
【Ringo】「もう~、ちゃんと成美ちゃんの分も淹れたから、騒がないの」


#cg 3 tna02f 650 0
#wipe fade



#voice narumi0179
【Narumi】「わーかってるわよ、ありがと\001」
ああ、こういう風に友達同士でワイワイする時間って、すごく愛しい……。
千秋ちゃんとふたりきりでイチャイチャするのもいいんだけど、それとは別に癒されるような気がする。
#voice yuuno_0134
【Yuuno】「ふふ、りんごちゃんらしい、相手のことを考えて淹れたような……優しい味がしますわね」
ふんわりと優乃ちゃんが微笑んでくれる。
#voice narumi0180
【Narumi】「そうよね、りんごって意外と相手のこと、考えてくれるよね」


#cg 2 tri07f 400 0
#wipe fade



#voice ringo_0637
【Ringo】「何よ、その『意外と』ってのは!」
失礼しちゃう!!


#cg 1 tyu01f 150 0
#wipe fade



#voice yuuno_0135
【Yuuno】「それで、相談なんですが……」


#cg 2 tri01f 400 0
#cg 3 tna01f 650 0
#wipe fade



優乃ちゃんに切り出されて、ハッとした。
#voice ringo_0638
【Ringo】「あ、うん、どうしたの?」


#cg 1 tyu05f 150 0
#wipe fade



#voice yuuno_0136
【Yuuno】「……その……皐さんのこと……なんですけれど……」
#voice ringo_0639
【Ringo】「石神さん?」
優乃ちゃんがモジモジしてる。
#voice yuuno_0137
【Yuuno】「あの……わ、わたしと皐さん……りんごちゃんには、どのように見えます?」
どうって……。


#cg 2 tri02f 400 0
#wipe fade



#voice ringo_0640
【Ringo】「うん、すごく仲良し」


#cg 1 tyu02f 150 0
#wipe fade



#voice yuuno_0138
【Yuuno】「………………」
優乃ちゃんは、ちょっと嬉しそうな、けれど、やや不満そうな、微妙な微笑みを浮かべてる。
何か変なこと言っちゃったのかな。
でも、それ以外に、どう答えたらいいのかわからないよ。


#cg 2 tri03f 400 0
#wipe fade



#voice ringo_0641
【Ringo】「……あたしの勘が悪いだけかな、優乃ちゃんの質問の意図が良くわかんない」


#cg 1 tyu01f 150 0
#wipe fade



#voice yuuno_0139
【Yuuno】「りんごちゃん……」


#cg 2 tri01f 400 0
#wipe fade



#voice ringo_0642
【Ringo】「でも……優乃ちゃんの力になってあげたいって思う気持ちは本当よ?」
#voice ringo_0643
【Ringo】「だから、遠慮なく、ストレートに言ってほしいの」


#cg 3 tna02f 650 0
#wipe fade



#voice narumi0181
【Narumi】「りんごは察しが悪いからねぇ」
成美ちゃんがクスクス笑う。
イジワルだなぁ、もう。


#cg 3 tna01f 650 0
#wipe fade



#voice narumi0182
【Narumi】「でも、わたしもりんごの言いたいことに賛成よ。優乃もりんごも、わたしの親友」
#voice narumi0183
【Narumi】「ふたりとも、わたしが医大に落ちたって知った時、馬鹿にせずにいてくれたでしょう?」
#voice narumi0184
【Narumi】「看護学校なんて、ってずっと言ってたくせに、嫌な顔をせずに、受け入れてくれたよね」
#voice narumi0185
【Narumi】「その上で、たとえ一年間でも一緒にいられるのが嬉しい、って言ってくれたじゃない」
#voice narumi0186
【Narumi】「優乃もりんごも大好きよ。恋人ができても、わたしたちの友情は変わらないわ」
――恋人ができても。
その言葉が、何故か胸に引っかかる。


#cg 1 tyu05f 150 0
#wipe fade



#voice yuuno_0140
【Yuuno】「そうですわね、わたしの言い方では、遠回しすぎでしたわね」
優乃ちゃんはポッと頬を染めて、その照れを隠すように、一口、紅茶を飲んでくれた。
#voice yuuno_0141
【Yuuno】「ふぅ……本当に美味しい……」
あたしも成美ちゃんも、優乃ちゃんが話してくれるのをじっと待っている。
#voice yuuno_0142
【Yuuno】「……わたし……皐さんのことが好きですの」
#voice ringo_0644
【Ringo】「うん、知ってるよ」


#cg 3 tna04f 650 0
#wipe fade



#voice narumi0187
【Narumi】「ええっ!?」


#cg 2 tri03f 400 0
#wipe fade



#voice ringo_0645
【Ringo】「……そこで何で成美ちゃんが驚くの?」


#cg 3 tna03f 650 0
#wipe fade



#voice narumi0188
【Narumi】「え、だって……りんごだし……気づいてないかと思って……」
失礼だなぁ、ホントに。


#cg 2 tri07f 400 0
#wipe fade



#voice ringo_0646
【Ringo】「知らないわけないでしょ!」
#voice ringo_0647
【Ringo】「優乃ちゃん、入学式の日から、ずっと石神さんに懐いてたじゃん!」


#cg 1 tyu01f 150 0
#cg 3 tna01f 650 0
#wipe fade



#voice narumi0189
【Narumi】「………………」
#voice yuuno_0143
【Yuuno】「………………」


#cg 2 tri03f 400 0
#wipe fade



あ、あれ、何、この空気?
てか、優乃ちゃんまで、どうしてそんな目であたしを見るの?
『懐く』って言っちゃいけなかった?


#cg 1 tyu02f 150 0
#wipe fade



#voice yuuno_0144
【Yuuno】「りんごちゃんったら……ふふっ」
クスクスと優乃ちゃんが笑った。
#voice yuuno_0145
【Yuuno】「皐さんのことは、最初は素敵だなぁ、格好のいい生き方をされている人だなぁって憧れるだけの気持ちでしたわ」
#voice yuuno_0146
【Yuuno】「でも、相部屋になって、一緒に寝起きをしてみて、皐さんの素顔……ダメなところを包み隠さずに見せてくれるところが素敵だなぁって思い始めたんです」
#voice yuuno_0147
【Yuuno】「そうすると、素敵な部分がもっと素敵に見えるようになって……ダメな部分でさえ愛おしくなってきて……」
#voice narumi0190
【Narumi】「うんうん」
何故か、成美ちゃんがしみじみと頷いてる。
#voice yuuno_0148
【Yuuno】「最近は、夜……特にベッドに入った時に、皐さんの寝息が気になってしまって……こんなこと、ありませんか?」
微笑みながら訊かれて、自分のことを顧みた。
脳裏に思い浮かんだのは……。


;**回想
#mes off
#mes clear
#system off
#bg white
#cg all clear
#wipe fade



;**千秋の部屋・夜
#bg black
#wipe fade


#mes on
#system on


#voice chiaki0445
【Chiaki】「……すぅ……すぅ……」
#voice chiaki0446
【Chiaki】「んん……ぅ、……りんごちゃあん……」


;**回想・ここまで
#mes off
#mes clear
#system off
#bg white
#cg all clear
#wipe fade



;**千秋の部屋・昼
#bg bg01a2
#cg 1 tyu01f 150 0
#cg 2 tri02f 400 0
#cg 3 tna01f 650 0
#wipe fade


#mes on
#system on


#voice ringo_0648
【Ringo】「うん、わかる……」
#voice ringo_0649
【Ringo】「あるよね、そういうのって!」


#cg 1 tyu02f 150 0
#cg 3 tna02f 650 0
#wipe fade



くすっと優乃ちゃんが笑った。
ほぼ同時に、成美ちゃんも笑った。


#cg 2 tri07f 400 0
#wipe fade



#voice ringo_0650
【Ringo】「むー、さっきから成美ちゃんの態度が悪いー」
ぶー、と唇を尖らせる。
#voice narumi0191
【Narumi】「あはは、わたしのことは気にせずに、優乃、話を続けて?」


#cg 2 tri03f 400 0
#wipe fade



なーんか、成美ちゃん、あたしたちに隠してることがあるっぽいのが気になるのよね……。
優乃ちゃんも気づいたらしく、困惑した顔をしてる。


#cg 1 tyu03f 150 0
#wipe fade



#voice yuuno_0149
【Yuuno】「続けて、と言われましても……」


#cg 3 tna01f 650 0
#wipe fade



#voice narumi0192
【Narumi】「ごめんごめん、話の腰を折っちゃったねー」
#voice narumi0193
【Narumi】「じゃあね、優乃、あなたの『皐さん』のちょっとヤだなって思うところ、言ってみてくれる?」


#cg 1 tyu05f 150 0
#wipe fade



#voice yuuno_0150
【Yuuno】「いやですわ、成美さんったら、わたしの皐さん、だなんて~\001」
ポッと赤らめた頬を両手で挟んで、優乃ちゃんがクネクネしてる。
そこ、拾っちゃうんだ……。
嫌なところをピックアップするのは、別に嫌じゃないのね。


#cg 1 tyu01f 150 0
#wipe fade



#voice yuuno_0151
【Yuuno】「そうですわねぇ……、皐さんのなさることにわたしが何かを言うのもおかしいのですけれど」
#voice yuuno_0152
【Yuuno】「何でもストレートに、空気を読まずに発言するところ……は改善していただきたいですわね……」
#voice yuuno_0153
【Yuuno】「あとは、誰にでも優しい笑顔を振りまいているのを見てしまいますと、少しだけ微妙な気分になるかしら」
#voice narumi0194
【Narumi】「じゃあ、好きなところは?」


#cg 1 tyu02f 150 0
#wipe fade



#voice yuuno_0154
【Yuuno】「それは誰に対しても裏表なく、いつでも等身大の皐さんでいるところですわ!」
即答した!


#cg 3 tna02f 650 0
#wipe fade



#voice narumi0195
【Narumi】「くくっ……」
何故か成美ちゃんが笑ってる。
ここって、笑うところなの?


#cg 3 tna01f 650 0
#wipe fade



#voice narumi0196
【Narumi】「……それってさ、同じだよね?」


#cg 1 tyu03f 150 0
#wipe fade



#voice yuuno_0155
【Yuuno】「何が、ですか?」
#voice narumi0197
【Narumi】「ストレートに、誰にでも裏表なく同じ態度で接すること……自由だよね、石神さんって」


#cg 1 tyu01f 150 0
#wipe fade



#voice yuuno_0156
【Yuuno】「あ……っ、言われてみれば……」


#cg 2 tri01f 400 0
#wipe fade



#voice ringo_0651
【Ringo】「……それってつまり、とても誠実だけど、とても不器用な人だってこと?」
そっか。
やっと理解した。
優乃ちゃんは、石神さんの嫌なところも好きなところも、ありのままの石神さんを受け入れてるんだよね。
なるほどね……、それがわかってたから、成美ちゃんは笑ったのかぁ。


#cg 3 tna02f 650 0
#wipe fade



#voice narumi0198
【Narumi】「面白いよね、好きな部分と嫌いな部分、実は同じ性質を別の視点で見ただけのものなんだって考えるとさ」
#voice narumi0199
【Narumi】「人間関係って、一方向から見るだけだと、イロイロ見落とししちゃいそうだよね」
バチンと成美ちゃんがあたしにウィンクする。
ふぅ、と優乃ちゃんが溜め息をついた。
今まで笑ってたのに……どうかしたのかな?


#cg 1 tyu03f 150 0
#wipe fade



#voice yuuno_0157
【Yuuno】「でも……人の気持ちって難しいですわ」
#voice yuuno_0158
【Yuuno】「今は仲良くさせていただいていますけれど……皐さんの本心は見えませんもの」
#voice yuuno_0159
【Yuuno】「わたしのような者に思いを寄せられても、迷惑になってしまうかもしれませんわ……」
#voice ringo_0652
【Ringo】「どうして? 親友だから言うんじゃないけど、優乃ちゃん、すごく素敵でいい子だよ?」
#voice ringo_0653
【Ringo】「石神さんだって、絶対、優乃ちゃんのこと、好きになるよ!」
強い言葉で断言する。
押しが弱くて、控えめなところは優乃ちゃんの美点だと思う。
でも、引っ込み思案すぎるのは……もったいないよ。
友達だから、ってだけじゃない。
優乃ちゃんが人間として好きだから、そんな風に自分を卑下してるのを見ると、悲しくなっちゃうよ。
#voice yuuno_0160
【Yuuno】「でも……首位入学の皐さんは高嶺の花……」
#voice yuuno_0161
【Yuuno】「所詮は、わたしなんかの手の届かない存在なんですわ……はぁ」


#cg 2 tri08f 400 0
#cg 3 tna01f 650 0
#wipe fade



#voice ringo_0654
【Ringo】「そんなことないよっ!」
#voice yuuno_0162
【Yuuno】「そんなことありますわ……」
必死で否定しても、ネガティブモードに入ったらしい優乃ちゃんは聞いてくれない。
#voice yuuno_0163
【Yuuno】「わたしはそんなに成績が良いわけではありませんもの」
#voice yuuno_0164
【Yuuno】「それに、看護師を目指したのだって、手に職があった方が、将来的に何かと都合がいいと計算したからですし……」
#voice yuuno_0165
【Yuuno】「はぁ、わたしはりんごちゃんや成美さんが考えるほど、純粋ではありませんわ……」


#cg 2 tri03f 400 0
#wipe fade



#voice ringo_0655
【Ringo】「優乃ちゃん……そんなこと言わないで」
#voice yuuno_0166
【Yuuno】「本当のわたしは……」


#cg 3 tna08f 650 0
#wipe fade



#voice narumi0200
【Narumi】「はいはい、ストップストップ!!」
優乃ちゃんの自己嫌悪スパイラルに、成美ちゃんがストップをかけた。
うう、あたしは聞いてるだけで悲しくて泣きそうになったのに、成美ちゃんは強いなぁ……。


#cg 3 tna01f 650 0
#wipe fade



#voice narumi0201
【Narumi】「そんな非建設的な自己嫌悪は後にしよう」
#voice narumi0202
【Narumi】「見てよ、りんごが涙目になってるよ?」
えっ、ここであたしに話を振る!?
けど、成美ちゃんの思惑は良い方向に働いたらしい。
#voice yuuno_0167
【Yuuno】「ごめんなさい、りんごちゃん……わたし、りんごちゃんを元気づけようとして、自分のことにとらわれてしまいましたわ」


#cg 2 tri02f 400 0
#wipe fade



#voice ringo_0656
【Ringo】「う、うん、いいの、あたしのことは気にしないで?」


#cg 1 tyu01f 150 0
#wipe fade



ね? と微笑んでみせると、こくりと、優乃ちゃんが頷いてくれた。
あ、良かった、優乃ちゃん、復活してくれた。
さすがは成美ちゃんだなぁ……。
#voice narumi0203
【Narumi】「ま、いいんじゃない、石神さんと優乃が釣り合わなかったとしても」


#cg 2 tri04f 400 0
#wipe fade



#voice ringo_0657
【Ringo】「な、成美ちゃん!?」
いきなり何、言い出すの!


#cg 1 tyu04f 150 0
#wipe fade



#voice yuuno_0168
【Yuuno】「………………」
ほらぁ、予想外の言葉に、優乃ちゃんも目がまん丸になってるじゃないっ!!


#cg 3 tna02f 650 0
#wipe fade



#voice narumi0204
【Narumi】「ふふっ」
くすっと成美ちゃんが笑った。
とても優しい笑い方で。
#voice narumi0205
【Narumi】「いいなぁ、そんな風に自分を振り返って落ち込むくらい、誰かを好きになれるなんて」


#cg 1 tyu03f 150 0
#wipe fade



#voice yuuno_0169
【Yuuno】「……え……?」
#voice narumi0206
【Narumi】「わたしもノロケてみたいなー!」


#cg 1 tyu05f 150 0
#wipe fade



#voice yuuno_0170
【Yuuno】「ノロケじゃありませんわ……っ」
真っ赤になった優乃ちゃんが、ぶんぶんと首を横に振ってる。
#voice narumi0207
【Narumi】「ノロケだよねー、りんごもそう思うでしょー?」


#cg 2 tri03f 400 0
#wipe fade



#voice ringo_0658
【Ringo】「へっ!?」
どうして成美ちゃんって、答えに困る場面であたしに話を振るかなぁ?
#voice ringo_0659
【Ringo】「ノロケ……って言われれば、そうかも……しんないけど……」
チラッと優乃ちゃんを見ると、赤くなった頬を両手で押さえて、ものすごく恥ずかしそう。
#voice narumi0208
【Narumi】「でっしょう? 優乃ったら『一目惚れだったけど、すぐ近くで石神さんの人間性に触れて、更に好きになっちゃいました』って言ったようなものよね!」
うわ、またそんなストレートな!!
石神さんのこと言えないよね!
#voice narumi0209
【Narumi】「優乃が本気で告白したら、本気で向き合ってくれるよ、石神さんなら」
#voice narumi0210
【Narumi】「受け入れるにしても、受け入れられないにしても、絶対にいい加減な返事はしない人でしょう?」
#voice narumi0211
【Narumi】「あたしの友達が、人の気持ちをないがしろにするような人を好きになるわけがないもんね」


#cg 2 tri04f 400 0
#wipe fade



#voice ringo_0660
【Ringo】「!!」
成美ちゃんの言葉が、あたしの胸の中に、すぅっと入ってくる。


#cg 3 tna01f 650 0
#wipe fade



いつの間にか、成美ちゃんがあたしをじっと見てる。


#cg 2 tri03f 400 0
#wipe fade



#voice ringo_0661
【Ringo】(それって……まさか、あたしのこと?)
#voice ringo_0662
【Ringo】(でも……まさかね……)
#voice narumi0212
【Narumi】「ま、優乃が告白したからって、石神さんとの友情が壊れることはないと思う」
#voice narumi0213
【Narumi】「むしろ、石神さんもちょっと天然さんっぽいから、優乃の告白をきっかけに意識し始めるかもよ?」


#cg 1 tyu08f 150 0
#wipe fade



#voice yuuno_0171
【Yuuno】「……んもう、成美さんったら、楽観的すぎましてよ?」


#cg 3 tna02f 650 0
#wipe fade



#voice narumi0214
【Narumi】「だって、どう考えたって悪いことが起こるとは考えにくいんだもーん。ね、りんご?」
ニヤリと成美ちゃんが笑いかけてきた。
うっ、またビミョーなタイミングで振ってくるんだから。


#cg 3 tna01f 650 0
#wipe fade



#voice narumi0215
【Narumi】「もう、告白しちゃえばー?」


#cg 1 tyu05f 150 0
#wipe fade



#voice yuuno_0172
【Yuuno】「ちょ……、まだ心の準備が……」
胸に手を当てる仕草は、恋する乙女、そのものって感じで……。
いいなぁ、優乃ちゃん、可愛いなぁ。
#voice narumi0216
【Narumi】「まーた、そんなこと言って!」
#voice narumi0217
【Narumi】「優乃が告白する前に、誰かに先を越されて、石神さんがカノジョ持ちになったら嫌でしょ?」


#cg 1 tyu09f 150 0
#wipe fade



#voice yuuno_0173
【Yuuno】「……それは嫌ですわっ!!」

;//SE:ドンッ
;//SE:ガチャッ
;♀SE048
#se 0 SE048


優乃ちゃんがテーブルを叩く。
同時に、ティーカップが音を立てた。
#voice yuuno_0174
【Yuuno】「皐さんの隣で誰かが微笑んでいるだなんて、考えるだけで涙が出てきそうですわ!!」
看護学校に入ってから、優乃ちゃん、感情の振り幅、大きくなってきてない?


#cg 1 tyu08f 150 0
#wipe fade



#voice yuuno_0175
【Yuuno】「……今までのわたしは、手に入らないものは諦めていました」


#cg 1 tyu07f 150 0
#wipe fade



#voice yuuno_0176
【Yuuno】「でも、皐さんは諦められそうにありませんもの!」


#cg 3 tna02f 650 0
#wipe fade



#voice narumi0218
【Narumi】「そう、その意気よ!」
#voice narumi0219
【Narumi】「優乃は十分、魅力的なんだから、ここはイケイケゴーゴーよ!!」


#cg 1 tyu02f 150 0
#wipe fade



成美ちゃんの言葉に、優乃ちゃんがクスクスと笑う。


#cg 2 tri01f 400 0
#wipe fade



#voice ringo_0663
【Ringo】(優乃ちゃんって……こんな笑顔もできるんだ……)
初めて見る、親友の……綺麗な笑顔。
これが恋を知った女の子の、正真正銘の笑顔なんだね……。
#voice ringo_0664
【Ringo】(あたしも、優乃ちゃんみたいな笑顔、千秋ちゃんに見せたら、千秋ちゃんも好きになってくれるかな)
そう考えて、あれっと思った。
#voice ringo_0665
【Ringo】(……あたし、千秋ちゃんには、いつも全開の笑顔じゃなかったっけ?)
優乃ちゃんと成美ちゃんの会話はそっちのけで、あたしは千秋ちゃんとの生活について振り返ってみた。
千秋ちゃんの向けてくれる笑顔が嬉しくて……ううん、千秋ちゃんと一緒にいられるってことが幸せで、あたし、ずっと笑顔だった。
そりゃ、笑顔じゃない時もあったけど。
でも、悩みが解決した後は、あたしの笑顔を見て、いつも千秋ちゃんが嬉しそうにしてくれてたよね。
ずっと大好きだった。
何をされてもいいって思うくらいに、大好きだった。
でも……!

;//SE:鼓動
;♀SE049
#se 0 SE049


心臓がうるさい。
あたし……あたしって……!
#voice ringo_0666
【Ringo】(あたし、千秋ちゃんにずっと『恋』してたんだ!)
あたしがずっと千秋ちゃんに抱き続けてきた『大好き』って気持ち。
そっか、これが『恋愛』なんだ!!
ただの『好き』って気持ちじゃなかったんだ!


#cg 1 tyu03f 150 0
#wipe fade



#voice yuuno_0177
【Yuuno】「りんごちゃん? あの、りんごちゃん?」


#cg 3 tna01f 650 0
#wipe fade



#voice narumi0220
【Narumi】「やめときなさいよ、優乃」
#voice narumi0221
【Narumi】「この状態になると、りんご、周りが見えなくなっちゃうんだから」


#cg 1 tyu02f 150 0
#wipe fade



#voice yuuno_0178
【Yuuno】「ふふ、そうでしたわね」
#voice yuuno_0179
【Yuuno】「これで、わたしたちが一肌脱いだ結果が出れば良いのですけれど」
#voice narumi0222
【Narumi】「それはりんごの頑張り次第、ってね」
#voice narumi0223
【Narumi】「もう、どう見てもラブラブなのに、焦れったいったら!」
#voice yuuno_0180
【Yuuno】「……成美さんって、本当に人が好いんですから」
#voice narumi0224
【Narumi】「わかってる? 優乃たちについても、わたしは焦れったいって思ってるんだからね?」


;**暗転
#mes off
#mes clear
#system off
#bg black
#cg all clear
#wipe fade



;♂MS
#bgm 0 stop 1000


;//END
#next2 S019
tenshi_no_akogare/s018.txt · Last modified: 2013/06/05 17:03 by axypb