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tenshi_no_akogare:s008
;//S008 すぐに、ニコッ☆
#savetitle すぐに、ニコッ☆


;**学校教室・昼
#bg bg07a
#wipe fade



;♂MP17
#bgm 0 bgm17


#cg 1 tri03s 400 0
#wipe fade



#mes on
#system on


#voice ringo_0191
【Ringo】「……はぁ……」
学校に来ても、千秋ちゃんの一件が頭から離れない。
あたしが来るまではスッポンポンで過ごしてたなんて……あの千秋ちゃんが。
品行方正で、優しくて、懐の広い、あの女神様のような千秋ちゃんが……スッポンポン。
#voice ringo_0192
【Ringo】「……はぁ……」

;//SE:チャイム
;♀SE032
#se 0 SE032


#cg 1 tri04s 400 0
#wipe fade



#voice ringo_0193
【Ringo】「はっ!?」


#cg 1 tri03s 400 0
#wipe fade



考え事してるうちに、授業、終わっちゃった!?

;//SE:ざわざわ
;♀SE018
#se 0 SE018


#cg 1 tri03s 200 0
#cg 2 tna02s 600 0
#wipe fade



#voice narumi0036
【Narumi】「ちょっとりんご~」
成美ちゃんがこちらへ向かってまっすぐに歩いてくる。
その顔がニヤニヤしてることは……気にしないでおこう。
#voice narumi0037
【Narumi】「授業中、ずっと溜め息だらけだったじゃないの~」
#voice ringo_0194
【Ringo】「あ、うん……、ごめん、うるさかった?」
#voice narumi0038
【Narumi】「うるさいとかうるさくないとか、そういうわけじゃないけど、講師の先生に失礼でしょ」


#cg 1 tyu02s 150 0
#cg 2 tri03s 400 0
#cg 3 tna02s 650 0
#wipe fade



#voice yuuno_0024
【Yuuno】「それに、りんごちゃん、眉間にしわができていましてよ?」
クスクスと笑いながら、優乃ちゃんがあたしのおでこを、ちょんとつついた。
#voice ringo_0195
【Ringo】「え、そお?」
#voice yuuno_0025
【Yuuno】「自分がどんな顔をしているかなんて、意外と自覚はないものですわよね」


#cg 3 tna01s 650 0
#wipe fade



#voice narumi0039
【Narumi】「まったくもう、ほら、見てごらんなさいよ」
成美ちゃんに手鏡を渡される。
鏡の中のあたしはふてくされたような顔をしてて、不機嫌そうに寄せた眉の間には、くっきりと、しわが……。


#cg 2 tri04s 400 0
#wipe fade



#voice ringo_0196
【Ringo】「ひゃあ!」
あ、消えた。


#cg 2 tri03s 400 0
#wipe fade



驚いたら、眉間のしわって消えるんだ……。
笑いながら、成美ちゃんが手鏡を取り上げる。


#cg 3 tna02s 650 0
#wipe fade



#voice narumi0040
【Narumi】「ダメよ~、しわは表情筋のクセでつくんだから、一度できちゃったら、なかなか消えないのよ」


#cg 2 tri04s 400 0
#wipe fade



#voice ringo_0197
【Ringo】「あわわわ……」


#cg 1 tyu01s 150 0
#wipe fade



#voice yuuno_0026
【Yuuno】「笑いじわならともかく、眉間のしわだなんて、運勢も急降下しそうですわ」


#cg 3 tna01s 650 0
#wipe fade



#voice narumi0041
【Narumi】「大事なのは早期発見、早期治療よ!」
#voice narumi0042
【Narumi】「まだくっきり刻まれないうちに、意識して、しわを作らないようにしないと」
#voice ringo_0198
【Ringo】「どどど、どうしよう~?」
#voice narumi0043
【Narumi】「取り敢えず、なるべく気がついたら、鏡を見てみることね!」


#cg 3 tna02s 650 0
#wipe fade



#voice narumi0044
【Narumi】「ちらっとでもいいから、自分の表情をチェックして、変な顔してたらすぐ笑顔!」


#cg 1 tyu02s 150 0
#wipe fade



#voice narumi0045
【Narumi】「すぐに、ニコッ☆ ほら、りんごもやってごらんなさい?」
#voice yuuno_0027
【Yuuno】「すぐに、ニコッ☆」


#cg 2 tri02s 400 0
#wipe fade



#voice ringo_0199
【Ringo】「に、ニコッ☆」
#voice narumi0046
【Narumi】「そうそう、その調子!」
#voice narumi0047
【Narumi】「身だしなみは大事よ? 表情も身だしなみのひとつなんだから」


#cg all clear
#cg 1 tsa02s 400 0
#wipe fade



#voice satuki0010
【???】「すぐに、ニコッ☆」
ん?


#cg 1 tsa02s 200 0
#cg 2 tyu04s 600 0
#wipe fade



#voice yuuno_0028
【Yuuno】「さ、皐さま!?」
いつの間にか、あたしたちに並んでいた石神さんが、笑顔の練習に混じってる。


#cg 1 tsa01s 200 0
#wipe fade



#voice satuki0009
【Satsuki】「いや、氷川くんは、いいことを言うなと感動してね」
#voice satuki0011
【Satsuki】「ボクもやってみたくなったんだけど、迷惑だったかな」


#cg 2 tyu02s 600 0
#wipe fade



#voice yuuno_0029
【Yuuno】「まさか、迷惑なわけありませんわ! さぁ、皐さまもご一緒に……ニコッ☆」
#voice satuki0012
【Satsuki】「優乃は練習する必要がないんじゃないかな、ニコッ☆」
#voice yuuno_0030
【Yuuno】「そうだと良いのですが、ニコッ☆」
#voice satuki0013
【Satsuki】「ボクの優乃の笑顔が素敵じゃないわけがないよ、ニコッ☆」


#cg all clear
#cg 1 tri03s 200 0
#cg 2 tna03s 600 0
#wipe fade



#voice ringo_0200
【Ringo】「………………」
優乃ちゃんと石神さんが、ふたりの世界を作ってしまってる。


#cg 2 clear
#wipe fade


#voice narumi0048
【Narumi】「……やってられないわね……」
成美ちゃんは溜め息をつきながら、自分の席に戻ってしまった。
で、あたしは、というと……。


#cg all clear
#cg 1 tak01s 400 0
#wipe fade



#voice akira0024
【Akira】「………………」
何か言いたげにこちらを見てる稲取さんに気づかないフリで、視線を外して、次の時間の教科書を机の上に出す。
気のせいかな、何だか稲取さんと良く目が合うんだけど……。
うん、気のせいだよね。


;**暗転
#mes off
#mes clear
#system off
#bg black
#cg all clear
#wipe fade



;//SE:チャイム
;♀SE032
#se 0 SE032
#se 0 wait


;//SE:ざわざわ
;♀SE018
#se 0 SE018


;**学校教室・昼
#bg bg07a
#wipe fade



#cg 1 tna01s 400 0
#wipe fade



#mes on
#system on


#voice narumi0049
【Narumi】「看護学校なのに、医学概論なんてあるのねー」
さっきの授業で当てられてしまった成美ちゃんがボヤいてる。


#cg 1 tyu01s 200 0
#cg 2 tna01s 600 0
#wipe fade



#voice yuuno_0031
【Yuuno】「ふふ、それはそうですわ」
#voice yuuno_0032
【Yuuno】「看護師も医師も、立場が違うだけで、同じ医療従事者ですもの」
優乃ちゃんの言葉に、うんうんと頷く。
看護師は看護のことだけやってればいいわけじゃなくて、お医者さんとも会話を成立させなくちゃいけないもんね。
千秋ちゃんもお医者さんとそういう会話するのかな。
「センセイ、この患者さんの生体反応がうんぬん」「うむ、さすがは高尾くんだ」……みたいな。
や、良くわかんないけど。
でも、千秋ちゃんならお医者さんや、ほかの看護師さん、患者さんに信頼されて仕事してそうな気がする。
――家では脱ぎ癖持ちの困ったところのある人だけど、お仕事とは関係ないもんね。
#voice narumi0050
【Narumi】「てか、医学概論はいいんだけど、病院長を講師にするのはどうかと思わない?」
#voice narumi0051
【Narumi】「そりゃ、この学院にとっても病院の偉い人かもしれないけどさー、何言ってるか、聞き取れないのよねー」
#voice yuuno_0033
【Yuuno】「あら、その分、授業に集中できて良かったじゃありませんか」


#cg 2 tna03s 600 0
#wipe fade



#voice narumi0052
【Narumi】「……そういう問題?」


#cg 1 tyu02s 200 0
#wipe fade



#voice yuuno_0034
【Yuuno】「そう思っておいた方が、精神衛生上、好ましいのではないかと」
ふふふと、優乃ちゃんが笑う。


#cg 1 tsa01s 150 0
#cg 2 tyu02s 400 0
#cg 3 tna03s 650 0
#wipe fade



#voice satuki0014
【Satsuki】「それに、良い医者だからといって、授業が上手なわけではないんだよね」
サラッとものすごく自然に、石神さんが会話に混じってきた。


#cg 2 tyu01s 400 0
#wipe fade



#voice yuuno_0035
【Yuuno】「そうなんですの?」
#voice satuki0015
【Satsuki】「専門技術職の人間というやつは、大概がそうなんじゃないかな」
#voice satuki0016
【Satsuki】「技術や知識の修得と、コミュニケーション能力の習得とを、ほぼ同時並行で行えるほどの器用な人間は少ないだろうし」


#cg 1 tsa02s 150 0
#wipe fade



#voice satuki0017
【Satsuki】「もっとも、全員がそうだと言っているわけじゃないんだけどね」


#cg 1 clear
#wipe fade


肩を竦めるように笑って、石神さんが離れていった。
……何か、今、深いことを言ってたような気がする……。


#cg all clear
#cg 1 tyu01s 200 0
#cg 2 tna03s 600 0
#wipe fade



#voice narumi0053
【Narumi】「……謎な人よねぇ、石神さんって」


#cg 1 tyu02s 200 0
#wipe fade



#voice yuuno_0036
【Yuuno】「ええ……、そのミステリアスさが堪りませんわぁ\001」
乙女の目になってる優乃ちゃんに、成美ちゃんが首を振りながら、大きく溜め息をついた。


#cg 2 tna08s 600 0
#wipe fade



#voice narumi0054
【Narumi】「それはそうと、りんご、やっぱり授業、聞いてなかったでしょ!」


#cg 1 tyu02s 150 0
#cg 2 tri03s 400 0
#cg 3 tna08s 650 0
#wipe fade



#voice ringo_0201
【Ringo】「う、それは……!」


#cg 1 tyu03s 150 0
#wipe fade



#voice yuuno_0037
【Yuuno】「大丈夫ですの? 医学概論は六コマで終了ですのよ?」
#voice ringo_0202
【Ringo】「あれ、そうだっけ?」
きょとんと首を傾げたところで、ふたりから盛大な溜め息が向けられた。
#voice narumi0055
【Narumi】「あのね、医学概論の授業は来週には終わっちゃうの。意味、わかる?」
い、意味……?
#voice ringo_0203
【Ringo】「……よ、良くわからない授業から早くオサラバできて、ラッキーだなぁと……」
#voice yuuno_0038
【Yuuno】「あのね、りんごちゃん、授業が終わるってことは、テストがあるってことですのよ?」


#cg 2 tri04s 400 0
#wipe fade



#voice ringo_0204
【Ringo】「は? テスト!?」
成美ちゃんは呆れたような顔をして、あたしを見た。
優乃ちゃんは、というと、困った顔で苦笑している。


#cg 2 tri03s 400 0
#wipe fade



#voice ringo_0205
【Ringo】「じゃあ、授業終わる度にテストがあるんなら、中間とか期末とかは……」
#voice narumi0056
【Narumi】「ないわけないでしょ、バッチリあるわよ」
わずかの希望を込めた質問も、ビシッと成美ちゃんに打ち落とされた。


#cg 1 tyu02s 150 0
#wipe fade



#voice yuuno_0039
【Yuuno】「りんごちゃんは、ミカ看に入学できたことで気が緩んじゃったのかしら」
うふふと優乃ちゃんが笑う。
……うん、そうかもしれない。
あたし、ちょっと気が緩みすぎだよね。
#voice narumi0057
【Narumi】「んもう、しょーがないなぁ!」
#voice narumi0058
【Narumi】「放課後、予習復習大会でもやりますか」
#voice yuuno_0040
【Yuuno】「まぁ! ミカ女でも成績優秀者だった成美さんに教えていただけるのなら、心強いですわね!」


#cg 3 tna01s 650 0
#wipe fade



#voice narumi0059
【Narumi】「まーね。それでも、主席入学は外部生の石神さんに譲る羽目になったけど」
#voice yuuno_0041
【Yuuno】「ふふっ、皐さまは特別でらっしゃいますから\001」


#cg 3 tna03s 650 0
#wipe fade



#voice narumi0060
【Narumi】「出たよ、優乃のおノロケ! やってらんないわよねー、りんごー?」
#voice ringo_0206
【Ringo】「え、何? ごめん聞いてなかった」
#voice yuuno_0042
【Yuuno】「………………ふふっ」
#voice narumi0061
【Narumi】「……そういう子よね、りんごって」


#cg 3 tna01s 650 0
#wipe fade



#voice narumi0062
【Narumi】「取り敢えず、見学もかねて、放課後はりんごの新居へ行くことに決まったから」


#cg 2 tri04s 400 0
#wipe fade



#voice ringo_0207
【Ringo】「ええええええーっ!? そんなの聞いてないよー!」


#cg 3 tna08s 650 0
#wipe fade



#voice narumi0063
【Narumi】「聞いてない方が悪いっ!」
ピリャリと言われて、それもそうかとへこんでしまう。
嫌だったら、話が出た時に「ダメ」って言えば良かったんだもんね。


#cg 2 tri03s 400 0
#wipe fade



#voice ringo_0208
【Ringo】「ていうか、『新居』って何?」


#cg 3 tna01s 650 0
#wipe fade



#voice narumi0064
【Narumi】「じゃ、『同居先』」
#voice ringo_0209
【Ringo】「…………」
ダメだ、成美ちゃんにはかなわない。
#voice ringo_0210
【Ringo】「……千秋ちゃんにメールしとく……」
#voice narumi0065
【Narumi】「そーねー」


#cg 3 tna02s 650 0
#wipe fade



#voice yuuno_0043
【Yuuno】「……うふふ……」


;//SE:携帯操作音
;♀SE033
#se 0 SE033


……あたしがポッケからケータイを取り出した時、成美ちゃんがニヤリと笑った気がしたけど……。
気のせいだよね、きっと。


;**暗転
#mes off
#mes clear
#system off
#bg black
#cg all clear
#wipe fade



;**暗転

;//SE:ガチャガチャ
;♀SE034
#se 0 SE034


#mes on
#system on


ドアを開けようとして、ふと手が止まった。


;++選択肢
;『ドアを開ける』○
;『ドアを開けない』×
#select select02_1 select02_2
ドアを開ける
ドアを開けない



;『ドアを開ける』○
#label select02_1


;//SE:ドアの開閉
;♀SE004
#se 0 SE004


;**千秋の部屋・昼
#bg bg01a2
#wipe fade



#cg 1 tri01f 400 0
#wipe fade



#mes on
#system on


#voice ringo_0211
【Ringo】「どうぞ、あがってー!」


#cg 1 tri04f 400 0
#wipe fade



#voice ringo_0212
【Ringo】「……って、あたしの家じゃないんだけど……はわわわぁ!!」
慌てて、優乃ちゃんと成美ちゃんの前に出て、その視界を隠す。


#cg 1 CU02 400 0
#wipe fade



#voice chiaki0134
【Chiaki】「あら、りんごちゃん、お帰りなさい」


#set f1 f1+1
#goto select02_end


;『ドアを開けない』×
#label select02_2


#voice ringo_0213
【Ringo】「………………」
何だろう、妙な胸騒ぎがする……。
#voice narumi0066
【Narumi】「なによ、りんごったら、こんなところで待たせる気?」
#voice ringo_0214
【Ringo】「えっと……その……」
なんて言えばいいのかわかんない。
ただ、嫌な予感がする、としか……。
#voice yuuno_0044
【Yuuno】「まぁまぁ、成美さん、もう少し待ちましょう? もしかしたら、鍵を探しているのかもしれませんわ」
#voice narumi0067
【Narumi】「さっき鍵を開けてたのが見えたのよ」
#voice narumi0068
【Narumi】「ちょっと、りんご、開けるわよ?」
#voice ringo_0215
【Ringo】「ちょっ!?」

;//SE:ドアの開閉
;♀SE004
#se 0 SE004


;**千秋の部屋・昼
#bg bg01a2

;※CU02
#cg 1 CU02 400 0
#wipe fade



#voice ringo_0216
【Ringo】「………………」
#voice chiaki0135
【Chiaki】「あら」


;++選択肢ここまで
#label select02_end


#voice yuuno_0045
【Yuuno】「きゃ………………」
#voice narumi0069
【Narumi】「……うわぁ……」
#voice ringo_0217
【Ringo】「わわわっ! 見ちゃダメっ!!」
#voice chiaki0136
【Chiaki】「あらぁ……、そういえば、お友達と勉強会をするってメールがあったかしら」
#voice ringo_0218
【Ringo】「もうっ、そんなことは後でいいから! 千秋ちゃん、服着て、服っ!!」


;**千秋の部屋・昼
#cg 1 tch03z 400 0
#wipe fade



#voice chiaki0137
【Chiaki】「あらあら、ごめんなさいね」


#cg all clear
#wipe fade


全裸のまま、シナを作るような動きで、引き戸の向こうに千秋ちゃんが消えた。


#cg 1 tyu04f 200 0
#cg 2 tna04f 600 0
#wipe fade



#voice yuuno_0046
【Yuuno】「………………」
#voice narumi0070
【Narumi】「………………」
優乃ちゃんも成美ちゃんも、驚きすぎて、声も出ないみたい。
そりゃそうだよね……はぁ。
#voice chiaki0138
【Chiaki】「わたし、しばらくこっちにいるから、みなさんはどうぞお気遣いなく\001」
引き戸の向こうで服を着る気配がする。
それにしても……。


#cg all clear
#cg 1 tri07f 400 0
#wipe fade



#voice ringo_0219
【Ringo】(千秋ちゃんって迂闊だよねっ、あたし以外の女の子にお肌見せるなんてっ!!)
優乃ちゃんや成美ちゃんが悪いわけじゃないってわかってるけど、ちょっと不機嫌になってしまう。
ああ、あたしって、心が狭いなぁ。
ふたりが帰ったら、千秋ちゃんに説教しなきゃ!
あれだけ言ったのに!!


#cg 1 tri03f 400 0
#wipe fade



#voice ringo_0220
【Ringo】「ご、ごめんねぇ、驚いたよねー……って、あたしも驚いたけど」


#cg 1 tyu02f 150 0
#cg 2 tri03f 400 0
#cg 3 tna01f 650 0
#wipe fade



#voice narumi0071
【Narumi】「まぁ、いいものを拝ませてもらったと思うことにするわ」
#voice yuuno_0047
【Yuuno】「眼福でしたわ\001」
#voice ringo_0221
【Ringo】「う……」
千秋ちゃんの裸、誰にも見せたくなかったのに!
#voice narumi0072
【Narumi】「せっかく来たんだから、復習しないとね、授業を聞いてなかった誰かさんのために!」


#cg 2 tri04f 400 0
#wipe fade



#voice ringo_0222
【Ringo】「ちょっ!」
そんな大きな声出したら、千秋ちゃんに聞こえちゃうっ!
#voice yuuno_0048
【Yuuno】「うふふ、りんごちゃんが授業に集中していなかった理由がわかりましたわ~」
成美ちゃんだけでなく、優乃ちゃんまでもが、何か言いたげな微笑みを浮かべてる。
#voice ringo_0223
【Ringo】「しーっ! しぃーっ!!」
必死の表情が伝わったのか、優乃ちゃんがニコッと優しい微笑みを浮かべた。
#voice yuuno_0049
【Yuuno】「うふふ、りんごちゃんったら、大人になりましたのね」


#cg 3 tna02f 650 0
#wipe fade



#voice narumi0073
【Narumi】「アッチはまだ大人になってないと思うけど?」
にやりと成美ちゃんが笑う。
#voice narumi0074
【Narumi】「生えてないんでしょ、まだ」


#cg 2 tri03f 400 0
#wipe fade



うっ、成美ちゃんったら、イジワルだ……。


#cg 1 tyu01f 150 0
#wipe fade



#voice yuuno_0050
【Yuuno】「それにしても、驚きましたわ。初めてお会いしました、裸族の方に」
#voice ringo_0224
【Ringo】「ラゾク?」


#cg 3 tna01f 650 0
#wipe fade



#voice narumi0075
【Narumi】「やだ、りんご、知らなかったの?」
優乃ちゃんが空白のノートに、サラサラとシャーペンを走らせた。
綺麗な字で『裸族』と書かれる。
#voice yuuno_0051
【Yuuno】「読んで字のごとく、一糸纏わぬ姿で日常生活を送る人たちのことですわ」


#cg 2 tri04f 400 0
#wipe fade



#voice ringo_0225
【Ringo】「!!」
そうか……千秋ちゃんは裸族という人種だったのかぁ!!
#voice narumi0076
【Narumi】「ところで、さっきの裸族の人が、りんごの従姉だっていう人?」
#voice narumi0077
【Narumi】「たしかナースだって聞いたけど……」


#cg 2 tri03f 400 0
#wipe fade



ショックを引きずったまま、こくんと頷く。
#voice narumi0078
【Narumi】「じゃあ、従姉さんにイロイロ教えてもらえばいいんじゃない?」
#voice ringo_0226
【Ringo】「え、そ、それは……!」
止める間もなく、成美ちゃんが声を張り上げた。
#voice ringo_0227
【Ringo】「ちょ……っ」
#voice narumi0079
【Narumi】「あーのー! すみませーん!」
あああ、今日は千秋ちゃん、お休みの日なのに……!
#voice chiaki0139
【Chiaki】「はーい、呼んだかしらー?」
#voice narumi0080
【Narumi】「お休みのところ申し訳ないんですがー、勉強を教えて欲しいんですけど、いいですかー?」
ひょっこりと千秋ちゃんが顔を出した。


#cg all clear
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#wipe fade



#voice chiaki0140
【Chiaki】「うふふ、裸族の従姉で良かったら」


#cg 1 tch02f 200 0
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#voice narumi0081
【Narumi】「大歓迎です、現役ナースのご指導なら、すっごく心強いですよ、裸族であってもなくっても!」


#cg 1 tyu03f 200 0
#cg 2 tri03f 600 0
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#voice yuuno_0052
【Yuuno】「……りんごちゃん、従姉さんって意外と根に持つタイプですの?」
#voice ringo_0228
【Ringo】「うーん、そういうわけじゃないんだけど……」


#cg all clear
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#voice chiaki0141
【Chiaki】「あら。だったら、わたし、可愛い後輩たちのために頑張っちゃおうかしら」


#cg 1 tch02f 200 0
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#voice narumi0082
【Narumi】「え、ミカ看の卒業生の方なんですか!?」
千秋ちゃんがにっこりと笑う。


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#cg 1 tch02f 400 0
#wipe fade



#voice chiaki0142
【Chiaki】「申し遅れました、わたし、高尾千秋と申します。従妹のりんごちゃんがいつもお世話になっております」
#voice chiaki0143
【Chiaki】「聖ミカエル総合病院付属高等看護学校から、エスカレーター式に付属病院の消化器内科に就職したから、あなたたちの先輩でもあり、未来の同僚……かもね\001」
誰もがうっとりと見とれてしまう笑顔。
案の定、成美ちゃんも優乃ちゃんも、ポーッとなっちゃってる!


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#voice ringo_0229
【Ringo】「え、えっと、千秋ちゃんとしゃべってた子が氷川成美ちゃんで、あたしの隣のおとなしい子が片倉優乃ちゃん」
#voice ringo_0230
【Ringo】「ふたりとも、ミカ女からのつきあいなの!」
#voice chiaki0144
【Chiaki】「あらあら、じゃあ、りんごちゃんにとても良くしてくれてるのね、ありがとう\001」


#cg 1 tch02f 200 0
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#voice yuuno_0053
【Yuuno】「い、いえ……わたしたちも、りんごちゃんにはお世話になっていますから……」


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#voice narumi0083
【Narumi】「そうそう、こういうのは持ちつ持たれつ、じゃないですか」
#voice chiaki0145
【Chiaki】「ふふ、りんごちゃんは素敵なお友達を持ったのねぇ」
しみじみと言われただけでなく、慈しむような視線を向けられた。
うう……友達の前なのに、照れちゃうよ……ぅ。


;**暗転
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;**千秋の部屋・昼
#bg bg01a2
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#cg 1 tch01f 400 0
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#mes on
#system on


#voice chiaki0146
【Chiaki】「じゃあ、始めましょうか。まずは医学概論から?」

;//SE:ページをめくる
;♀SE035
#se 0 SE035


懐かしそうな表情で、千秋ちゃんが教科書のページをめくる。
#voice chiaki0147
【Chiaki】「基本的に、医学概論も看護学概論も、ここに書かれてあることを覚えればいいだけなの」
#voice chiaki0148
【Chiaki】「……って言っちゃうと、身も蓋もないわね」
#voice chiaki0149
【Chiaki】「取り敢えず、誰が何て論を展開したのか、その内容をざっとでいいから覚えておけばいいわ」


#cg 1 tch01f 200 0
#cg 2 tyu03f 600 0
#wipe fade



#voice yuuno_0054
【Yuuno】「そんなのでいいんですか?」
#voice chiaki0150
【Chiaki】「医学概論も看護学概論も、要は看護師なら知っていて当たり前の『常識』を言ってるだけで、現場で必要となる知識じゃないわ」


#cg 2 tna03f 600 0
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#voice narumi0084
【Narumi】「それって、国家試験で切り捨ててもいいってことですか?」
#voice chiaki0151
【Chiaki】「ふふ……あなたは『試験に出ないから、常識なんて知らなくてもいい』って思っちゃう人?」
慌てて成美ちゃんが首を横に振った。


#cg 2 tna08f 600 0
#wipe fade



#voice narumi0085
【Narumi】「まさか!」
#voice chiaki0152
【Chiaki】「それと同じなのよ」
#voice chiaki0153
【Chiaki】「医学概論や看護学概論だけでなく、概論系の授業は全て、その分野における『常識論』を語ってるって思ってもらえればいいわ」


#cg 2 tri01f 600 0
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#voice ringo_0231
【Ringo】「そんなものなんだ……」


#cg 1 tch03f 200 0
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#voice chiaki0154
【Chiaki】「……うーん、ちょっと語弊があるかもしれないから、補足するわね」


#cg 1 tch01f 200 0
#wipe fade



#voice chiaki0155
【Chiaki】「概論系の授業で、その分野の考え方の基礎を見せている、って感じかしら」
#voice chiaki0156
【Chiaki】「授業が進むにつれて、概論系の授業内容は後から少しずつ頭の中に自然に構築されていく、っていう感じかしら」
#voice chiaki0157
【Chiaki】「だから、逆に言うと、先に概論系の授業内容をしっかりと頭に入れておくと、その後の各論がスムーズに頭に入ってきやすくなるってことでもあるわね」


#cg 2 tyu01f 600 0
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#voice yuuno_0055
【Yuuno】「何事も基本が大事、ということですのね」


#cg 1 tch02f 200 0
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#voice chiaki0158
【Chiaki】「そういうこと\001」


#cg 1 tch01f 200 0
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#voice chiaki0159
【Chiaki】「えっと……イロイロ先に喋っちゃったけど、特に何か訊きたいことある?」


;**暗転
#mes off
#mes clear
#system off
#bg black
#cg all clear
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;**千秋の部屋・夜
#bg bg01c2
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#mes on
#system on


そんなこんなで、勉強会は充実して終わったように思う。
いい時間になったので、夕食をどうしようかという話になったけど、ふたりに辞退されちゃった。
……遠慮なんかしなくてもいいのになー。
で、優乃ちゃんと成美ちゃんを見送ってから――。

;//SE:ドアが閉まる
;♀SE036
#se 0 SE036


#cg 1 tri07f 400 0
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#voice ringo_0232
【Ringo】「もうっ! 千秋ちゃんのバカッ!」


#cg 1 tch04f 200 0
#cg 2 tri07f 600 0
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#voice chiaki0160
【Chiaki】「!!」
#voice ringo_0233
【Ringo】「さっきは、すっごくびっくりしたんだからっ!!」
のんびりとソファでくつろいでた千秋ちゃんは、一瞬、ポカンとしてから、あたしが怒鳴った理由に思い当たったらしい。


#cg 1 tch03f 200 0
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#voice chiaki0161
【Chiaki】「ごめんなさいね、りんごちゃん。お友達を連れてくるってこと、うっかり忘れてたの」
神妙な表情で謝ってきた。
#voice ringo_0234
【Ringo】「こういうこともあるんだから、やっぱり、はしたない格好してちゃダメ!」
#voice ringo_0235
【Ringo】「千秋ちゃんのはしたないところを見ていいのは、あたしだけなんだから!」


#cg 1 tch02f 200 0
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#voice chiaki0162
【Chiaki】「……りんごちゃん……そこまでわたしのことを……」
何故か、千秋ちゃんがニヤニヤしてる。
#voice ringo_0236
【Ringo】「あたしは怒ってるの! なのに、何で笑うわけ!?」
#voice chiaki0163
【Chiaki】「や、やーねぇ、笑ってなんかいないわよ?」


#cg 2 tri09f 600 0
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#voice ringo_0237
【Ringo】「むー…………」


#cg 1 tch01f 200 0
#wipe fade



#voice chiaki0164
【Chiaki】「それより、わたしの講義は、わかりやすくできたかしら?」


#cg 2 tri01f 600 0
#wipe fade



#voice ringo_0238
【Ringo】「あ、うん、すっごくわかりやすかった! それはあたしが保証する!」


#cg 1 tch02f 200 0
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#voice chiaki0165
【Chiaki】「良かった……」


#cg 1 tch01f 200 0
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#voice chiaki0166
【Chiaki】「わたし、裸族だし、初対面でアレだったもの、りんごちゃんのお友達に嫌われちゃいけないって思って、頑張ったのよ」
#voice ringo_0239
【Ringo】「それは……たぶん、大丈夫」


#cg 1 tch02f 200 0
#wipe fade



#voice chiaki0167
【Chiaki】「ふふ、『たぶん』なの?」
うっ……痛いところを突かれちゃった。
さすがに優乃ちゃんや成美ちゃんが、千秋ちゃんのことを本心でどう思ってるかなんてわかんないし……。
#voice ringo_0240
【Ringo】「あんなにちゃんと看護のこと考えてる『先輩』のことは、簡単に嫌いにならないと思う」
#voice chiaki0168
【Chiaki】「りんごちゃん……ホントにいい子……っ!」
がしっと千秋ちゃんに抱きしめられた。


#cg 2 tri04f 600 0
#wipe fade



#voice ringo_0241
【Ringo】「ち、千秋ちゃん……っ!?」
#voice chiaki0169
【Chiaki】「………………」
千秋ちゃんは何も言わずに、あたしを抱きしめてる。
#voice chiaki0170
【Chiaki】「……こんなわたしなのに、ちゃんとわたしの本質を見つめてくれるあなたが好きよ」


#cg 2 tri05f 600 0
#wipe fade



#voice ringo_0242
【Ringo】「………………」
何故だか胸の中がきゅうんってなる。
あたしはただ、千秋ちゃんの背中に腕を回して、そっと抱き締め返した。
抱き締めることで、この気持ち、伝わればいいのに。


;**暗転
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;♂MS
#bgm 0 stop 1000


#wipecancel disabled
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;//END
#next2 S009
tenshi_no_akogare/s008.txt · Last modified: 2013/06/05 17:00 by axypb