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shirayuki_no_kishi:s097
;S097「紗良のCM出演」
#savetitle ◇紗良のCM出演


;**旧校舎教室・昼
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;♂MP08
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#voice mobkyosi_0009
【Teacher】「本日のお知らせは、以上です」


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#voice KAEDE_0673
【Kaede】「起立、礼――」


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ホームルームも終わって、先生が教室から出て行く。
それと同時に、誰かが廊下を走る音がした。
#voice mobJYOSIA0103
【Girl A】「あら、この足音は……」
#voice mobJYOSIB0065
【Girl B】「お久しぶりですね、委員長」


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#voice KAEDE_0674
【Kaede】「ええ……」
クラスメイトたちが冷やかすように、私を見る。


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#voice KAEDE_0675
【Kaede】「もう……相変わらずなんだから……」
その足音は、私たちの教室の前でピタリと止まり。
そして………………


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#voice SARA_0654
【Sara】「楓ちゃ~ん、聞いて聞いてっ」
紗良が教室に、飛び込んでくる。
くすくすとクラスメイトたちのする、しのび笑いなんて、まったく気にせず、紗良は私の手を取った。
#voice SARA_0655
【Sara】「ねぇ、聞いてったら~」


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#voice KAEDE_0676
【Kaede】「紗良、あなたまた、廊下走ったでしょう」


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#voice SARA_0656
【Sara】「あっ……でも、それどころじゃないの!」
ホームルームをさぼって、廊下を走り私の教室までやってくる。
一年前なら、何度か見かけた光景だったけど。
キツく言い聞かせて、最近はしなくなったと思ったのに……
#voice KAEDE_0677
【Kaede】「紗良、あのね……」
#voice SARA_0657
【Sara】「もう、お説教なら、後でいくらでも聞くから」
紗良はかなり、興奮状態に見えた。
よっぽど私に話したいことがあるみたい。


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#voice KAEDE_0678
【Kaede】「わかったわ……じゃあ、歩きながら聞くから」


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#voice SARA_0658
【Sara】「えーっ、今すぐ話したいのに」
どんな内容かはわからないけれど。
紗良は暴走すると、とんでもないことを言い出したりするから……なるべく人目は少ない方がいい。
今だって、後輩でアイドルの紗良の登場に、クラスメイト全員が興味深そうに私たちを見ているのだから。
#voice KAEDE_0679
【Kaede】「み、皆さん、それでは、ごきげんよう……」


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挨拶だけすると、私は紗良を連れて、逃げるように教室を出て行った。


;**並木道・昼
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#voice KAEDE_0680
【Kaede】「それで、聞いて欲しい話って……何?」
教室にいた時から、少し間が空いたこともあって。
今の紗良は、少し落ち着いていた。


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#voice SARA_0659
【Sara】「うん、さっき仕事の電話があったんだけど……」


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#voice KAEDE_0681
【Kaede】「そういえば、今日のお仕事は良いの?」
#voice SARA_0660
【Sara】「あっ、今日もオフだって~。明日は撮影だけど」


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#voice KAEDE_0682
【Kaede】「そうなの。雑誌の撮影だったかしら?」


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#voice SARA_0661
【Sara】「うん、楓ちゃんの好きな服屋さんの新作、着て撮るんだよ」


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#voice KAEDE_0683
【Kaede】「わぁ、それは発売が楽しみね」


#cg 2 tsa01s2 600 0
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#voice SARA_0662
【Sara】「うんうん、楽しみにしていてね~……じゃなくって!」


#cg 1 tka01s2 200 0
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私は、紗良のノリ突っ込みに目をぱちくりさせた。
紗良はまた、さっきの興奮状態に戻ってきたようだった。
#voice SARA_0663
【Sara】「ちょっと聞いてよ、楓ちゃんっ」


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#voice KAEDE_0684
【Kaede】「ど、どうしたの、紗良?」
#voice SARA_0664
【Sara】「それがね……聞いて驚かないでね、ううん、驚いてね」
#voice KAEDE_0685
【Kaede】「どっちなのよ?」


#cg 2 tsa02s2 600 0
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#voice SARA_0665
【Sara】「だって、すごーくビックニュースなんだよ。実は……紗良にCMの仕事が来たので~すっ!!」
#voice KAEDE_0686
【Kaede】「CM?」
#voice SARA_0666
【Sara】「うんうん、紗良ずっとやりったかったから、嬉しい~っ」
#voice KAEDE_0687
【Kaede】「でも……今までもCMのお仕事、何本かあったじゃない。今回のは、何か特別なお仕事なの?」
#voice SARA_0667
【Sara】「うんうん、今まではちょい役とか誰かと共演ばっかりだったけど……でもでも、今度のはシリーズの仕事なのだ~っ」


#cg 1 tka01s2 200 0
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#voice KAEDE_0688
【Kaede】「シリーズ? 何本も撮るって事かしら?」
#voice SARA_0668
【Sara】「そうだよ♪ ドラマ仕立てでね、一年間続くんだって♪ ……ああ、それを想像しただけで、今から震えちゃう」
紗良は相当、喜んでいるようだ。
でも、それもそうだろうな……と思う。
だってそれを聞いている私も、自分のことのように嬉しいもの。


#cg 1 tka02s2 200 0
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#voice KAEDE_0689
【Kaede】「紗良……おめでとう、お仕事、頑張ってね」
#voice SARA_0669
【Sara】「楓ちゃ~ん、ありがとう\001 紗良、一生懸命やるからねっ」
紗良がぎゅーっと抱きついてくる。
私もそんな紗良を抱きしめ返して、よしよしと背を撫でた。
#voice KAEDE_0690
【Kaede】「紗良、良い感じよ。ますます芸能界で活躍していけそうね……地道に頑張っているもんね」
#voice SARA_0670
【Sara】「ありがと~、お仕事は本当に力を入れてやっているから、そう言って貰えると、嬉しいよぉ」
#voice KAEDE_0691
【Kaede】「うん、紗良のプロ根性は、本当に尊敬しちゃうわ」
#voice SARA_0671
【Sara】「ついに……ああ、紗良にもついに、この日が来たのね」


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#voice KAEDE_0692
【Kaede】「この日って?」
#voice SARA_0672
【Sara】「女優だよ、女優デビューの日だよ\001」
#voice KAEDE_0693
【Kaede】「あっ、そっか……」
紗良はこれまでは、トークや歌系の仕事が主だったけれど。
CMとはいえ、ピンの演技には違いないわよね。
#voice SARA_0673
【Sara】「紗良、ずっとずっと、女優さんに憧れてたんだ……!」
#voice KAEDE_0694
【Kaede】「紗良のお母さんも、女優さんだもんね」
紗良のお母さんも、女優だ。
しかも日本の芸能史に名を残すほどの、大女優。
紗良はそんな自分のお母さんにずっと、大きな憧れを抱いていたから……
#voice SARA_0674
【Sara】「お芝居がしたくて、ちょっとずつだけど、演技の勉強もしているんだよ」
#voice KAEDE_0695
【Kaede】「知っているわよ。寝る前やなんかに、お母さんの出ている映画のDVDを見て勉強したり、台本を読んでたりするの見たことあるし」


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#voice SARA_0675
【Sara】「えっ、いつ見てたの? 恥ずかしいよお~」
#voice KAEDE_0696
【Kaede】「恥ずかしくなんてないわ。紗良が真剣に女優さんを目指しているんだって、私にも伝わってきたもの」


#cg 2 tsa02s2 600 0
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#voice SARA_0676
【Sara】「うん、紗良……本当に女優になりたいんだ」
#voice SARA_0677
【Sara】「モデル上がりの置きもののような女優じゃなくて、本格的な、演技派の女優になりたいの」
#voice KAEDE_0697
【Kaede】「目標は……やっぱり、お母さん?」
#voice SARA_0678
【Sara】「うん。お母さんのようなスゴイ女優、他に見たことがないもん」
#voice KAEDE_0698
【Kaede】「そうだね……」
#voice SARA_0679
【Sara】「いつかお母さんのような、すごい女優になりたいな」
そう言って笑った紗良の顔は、彼女のお母さんに負けないくらい、美しい表情をしていた。


#cg 1 tka02s2 200 0
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#voice KAEDE_0699
【Kaede】「なれるわ、きっと……努力し続ければきっと、夢は叶うものよ」
#voice SARA_0680
【Sara】「うん……頑張るよ」
私たちは指を絡ませ、笑いあった。


#cg 1 tka01s2 200 0
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#voice KAEDE_0700
【Kaede】「あっ、ところで今度のCM、どういう感じなの?」


#cg 2 tsa01s2 600 0
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#voice SARA_0681
【Sara】「えーと……紗良、女子高生の役だよ。愛らしい設定でって、言われてるの」
#voice KAEDE_0701
【Kaede】「それって、今と変わらないじゃない」
#voice SARA_0682
【Sara】「それでね、まだ細かいところは聞いていないんだけれど、恋人視点でそれを撮影するんですって」
#voice KAEDE_0702
【Kaede】「恋人、視点か……」
#voice SARA_0683
【Sara】「紗良、頑張るよ……楓ちゃん、帰ったら早速、練習付き合ってね」


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#voice KAEDE_0703
【Kaede】「え、ええ……」
紗良はとても張り切っているようだけれども、恋人設定での撮影なんて……
#voice KAEDE_0704
【Kaede】(恋人相手かぁ……なんか、妙な予感がするわ……)
私は、一抹の不安を感じていたのだった。


;**暗転
#mes off
#mes clear
#system off
#bg black
#cg all clear
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;♂MS
#bgm 0 stop 1000


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#next2 S098
shirayuki_no_kishi/s097.txt · Last modified: 2018/05/22 17:15 (external edit)