User Tools

Site Tools


shirayuki_no_kishi:s088
;S088「楓の本当にやりたい事は?」
#savetitle ◇楓の本当にやりたい事は?


;**北嶋家ダイニングキッチン・夜
#bg bg13c
#wipe fade



#mes on
#system on


;♂MP07
#bgm 0 bgm07


#cg 1 tka03f2 400 0
#wipe fade



#voice KAEDE_0188
【Kaede】「ただいま……はぁ~」
今日の撮影もなんとかこなして、私は帰宅した。
もうヘトヘト、今すぐにでもベッドに入って、眠りたいくらい。
ああ、でもご飯をちゃんと食べて、お風呂で汚れと疲れを洗い流して、勉強もして。
そして……紗良にも癒されたい。


#cg 1 tka03f2 200 0
#cg 2 tsa02f2 600 0
#wipe fade



#voice SARA_0329
【Sara】「楓ちゃ―ん、お帰りー」


#cg 1 tka01f2 200 0
#wipe fade



#voice KAEDE_0189
【Kaede】「紗良……ただいま」
どんなに疲れていても、紗良の顔を一目見れば、それだけで心が満たされるような気がする。
紗良は本当に、私の特効薬だわ。


#cg 2 tsa01f2 600 0
#wipe fade



#voice SARA_0330
【Sara】「今日も一日、お疲れさまでした~」
#voice KAEDE_0190
【Kaede】「ありがとう、紗良もお疲れさま」
#voice SARA_0331
【Sara】「じゃあ、この後……どうする?」


#cg 1 tka03f2 200 0
#wipe fade



#voice KAEDE_0191
【Kaede】「えっ?」
#voice SARA_0332
【Sara】「ご飯にするー? お風呂にするー? それとも……紗良にする~?」
紗良の台詞に、私は一瞬フラッと後ろによろめいた。


#cg 2 tsa04f2 600 0
#wipe fade



#voice SARA_0333
【Sara】「楓ちゃん!? どうしたの!?」
#voice KAEDE_0192
【Kaede】「ううん、何でもないわ……ちょっとお約束過ぎて、びっくりしただけよ……」


#cg 2 tsa01f2 600 0
#wipe fade



#voice SARA_0334
【Sara】「そうなんだ? で、楓ちゃん、何が良い?」


#cg 1 tka01f2 200 0
#wipe fade



#voice KAEDE_0193
【Kaede】「とりあえず、お腹ペコペコだから……ご飯食べたいな」
昼から何も食べずに働き通しだったから、胃の中は空っぽだった。


#cg 2 tsa02f2 600 0
#wipe fade



#voice SARA_0335
【Sara】「うんうん、今日はおばさんに手伝って貰って、紗良がオムライス作ったんだよ」


#cg 1 tka02f2 200 0
#wipe fade



#voice KAEDE_0194
【Kaede】「えっ、本当に? 紗良が料理なんて、珍しいわね~」
#voice SARA_0336
【Sara】「今用意するから、ちょっと待っててね」


#cg all clear
#wipe fade


愛しい人の手料理か……私は期待を胸に、食卓の椅子に着いた。
するとほどなくして、紗良がオムライスの入った皿やサラダをテーブルに並べた。


;※CU15
#cg 1 CU15 400 0
#wipe fade



#voice SARA_0337
【Sara】「お待たせ~、じゃーん、紗良レストラン特製オムライスでーすっ」
#voice KAEDE_0195
【Kaede】「さ、紗良……これ……」
#voice SARA_0338
【Sara】「えへへっ、楓ちゃんが萌えてくれるかなーって思って\001」
紗良が作ってくれた特大オムライスには、ケチャップで大きく文字が書かれていた。
#voice KAEDE_0196
【Kaede】「『楓ちゃん大好き\001』って……嬉しいけれど、恥ずかしいわ」
#voice SARA_0339
【Sara】「楓ちゃん……イヤなの? うるうる……」
紗良の目が、見る見るうちに潤んでしまい、私は焦った。
#voice KAEDE_0197
【Kaede】「う、ううん、すごく嬉しいわ、紗良! それに美味しそうよ」
#voice SARA_0340
【Sara】「でしょ! 下ごしらえから丁寧に作ったんだよ。紗良の愛情たっぷりオムライス、召し上がれ~」


;**北嶋家ダイニングキッチン・夜
#cg 1 tka01f2 400 0
#wipe fade



#voice KAEDE_0198
【Kaede】「うん、頂きます……もぐもぐ……」


#cg 1 tka01f2 200 0
#cg 2 tsa03f2 600 0
#wipe fade



#voice SARA_0341
【Sara】「ど、どう……?」
紗良は先ほどとは打って変わって、緊張の面持ちで見つめてくる。
#voice KAEDE_0199
【Kaede】「お……」
#voice SARA_0342
【Sara】「お?」


#cg 1 tka02f2 200 0
#wipe fade



#voice KAEDE_0200
【Kaede】「美味しい……ケチャップライスと卵の組み合わせが、絶妙なハーモニーを奏でているわ」


#cg 2 tsa02f2 600 0
#wipe fade



#voice SARA_0343
【Sara】「本当!? やったー、大成功だねっ」
紗良の顔がぱあっと輝いた。
その笑顔を見ているだけで、私も笑みがこぼれてしまう。
#voice KAEDE_0201
【Kaede】「本当に美味しいわ。いくらでも食べられそうよ……ぱく、もぐっ」
#voice SARA_0344
【Sara】「楓ちゃんに褒められると、ちょー嬉しいっ! お代わりたくさんあるからね♪」


#cg 1 tka01f2 200 0
#wipe fade



#voice KAEDE_0202
【Kaede】「うん、ありがとう。でも、紗良がご飯を作ってくれるなんて……一体どうしたの?」


#cg 2 tsa01f2 600 0
#wipe fade



#voice SARA_0345
【Sara】「今日は時間にちょっと余裕もあったし、お疲れの楓ちゃんを少しでも癒したいと思ったの。まあ、おばさんの味には全然敵わないけど」


#cg 1 tka02f2 200 0
#wipe fade



#voice KAEDE_0203
【Kaede】「ううん、そんなことない。とっても嬉しいわ」


#cg 2 tsa02f2 600 0
#wipe fade



#voice SARA_0346
【Sara】「そう言って貰えて、何よりですっ!」
#voice SARA_0347
【Sara】「時間に余裕がある時は、おばさんの指導の下、少しずつ楓ちゃん好みのお料理が作れるよう、勉強していくんだ~♪」


#cg 1 tka01f2 200 0
#wipe fade



#voice KAEDE_0204
【Kaede】「そうなの?」
#voice SARA_0348
【Sara】「うん。だって将来、二人だけで暮らすようになったら……お料理できないと困るもんね」


#cg 1 tka05f2 200 0
#wipe fade



#voice KAEDE_0205
【Kaede】「そ、そう……よね、うん」
#voice SARA_0349
【Sara】「まあ今も、一つ屋根の下だけど\001」
紗良のオムライスは、愛情をいっぱい込めて作ってくれたのが、良く分かる。
私にとっては、世界一のご馳走だった。
もし味が良くなくても、きっと美味しく味わえるだろう。
何よりも、紗良のその気持ちが嬉しいから……


#cg 1 tka01f2 200 0
#wipe fade



#voice KAEDE_0206
【Kaede】「……ご馳走さまでした」
#voice SARA_0350
【Sara】「はい、お粗末さまでした~」
大きなオムライスは、すっかり私のお腹の中へと消えた。
いくらでも食べられるっていうのは、ちょっと言いすぎたかも……胃が苦しい。
#voice KAEDE_0207
【Kaede】「でもこうして、家で紗良とまったりするのは、久々な感じがするわ」


#cg 2 tsa01f2 600 0
#wipe fade



#voice SARA_0351
【Sara】「そうだよね……紗良も楓ちゃんも、結構忙しいから」


#cg 1 tka03f2 200 0
#wipe fade



#voice KAEDE_0208
【Kaede】「もっと、紗良との時間を作りたいよ……私」


#cg 2 tsa03f2 600 0
#wipe fade



#voice SARA_0352
【Sara】「楓ちゃん?」
#voice KAEDE_0209
【Kaede】「私……なんでこんなこと、やっているんだろう?」
#voice SARA_0353
【Sara】「なんでって、お仕事だからでしょう?」
#voice KAEDE_0210
【Kaede】「それは、その通りだけど……」
そう、なんか今は芸能人として働くのが、普通になってきた。
これはもう、生活の一部と言っても良い。
仕事のおかげで、学校へ行けない日もあるし、家へ帰れない日もある。
でも本当は、違ったはず……もっと、したいことがあったはず。
学校にも行きたい、勉強もしっかりしたい、友達とも会いたい。
イベント実行委員会の仕事も、ちゃんとやりたいし。
紗良とだって、一緒に過ごしたい。
今は何もかもが、おざなりで……
#voice SARA_0354
【Sara】「……楓ちゃん? ぼーっとしているけど、大丈夫?」
#voice KAEDE_0211
【Kaede】「あっ、ごめんね。美味しいご飯食べたら、今度は眠くなっちゃって」


#cg 2 tsa01f2 600 0
#wipe fade



#voice SARA_0355
【Sara】「なぁんだ、そっか」


#cg 1 tka01f2 200 0
#wipe fade



#voice KAEDE_0212
【Kaede】「でもその前に、シャワー浴びてくるわ」
#voice SARA_0356
【Sara】「うん、いってらっしゃい」


#cg all clear
#wipe fade


せっかくの紗良との、楽しい時間だったのに……
今朝感じた疑問が、また私の頭の中を占領していった。


;**暗転
#mes off
#mes clear
#system off
#bg black
#cg all clear
#wipe fade



;**繁華街・昼
#bg bg17a
#wipe fade



#mes on
#system on


そんなことを思っていた、ある日……


#cg 1 tka04f2 400 0
#wipe fade



#voice KAEDE_0213
【Kaede】「えっ、スケジュールが2週間も空くんですか?」


#cg all clear
#wipe fade


1人での撮影を終え、今後のスケジュール確認をしようとしていた、私に。
マネージャーさんから、意外な事を聞かされた。
スポンサー側の急なトラブルで、今日から2週間、私には一切の仕事が入っていないということだった。
紗良とユニットデビューしてからというもの、こんなに仕事に穴が空くことはなかった。
それどころか、2日続けて空くこともなかったくらい。
#voice mobmanage0000
【Manager】「何か営業してきて、スケジュール入れましょうか?」


#cg 1 tka01f2 400 0
#wipe fade



#voice KAEDE_0214
【Kaede】「いえ……お休みさせて下さい」
#voice mobmanage0001
【Manager】「あら、いいの? 今なら新しい仕事、見つかるかもしれないわよ?」


#cg 1 tka03f2 400 0
#wipe fade



#voice KAEDE_0215
【Kaede】「最近あまり、学校も行けていなかったので……少し勉強に集中したいと思いまして」
#voice mobmanage0002
【Manager】「そう、わかったわ。じゃあそうしましょうね」
2週間……自分を見つめ直す、良い機会かも。
#voice mobmanage0003
【Manager】「それじゃ楓さん、お疲れ様」


#cg 1 tka01f2 400 0
#wipe fade



#voice KAEDE_0216
【Kaede】「はい、お疲れ様です」
車で帰っていくマネージャーさんを見送っていると、後ろから声がかけられた。


#cg 1 tka01f2 200 0
#cg 2 tsa01f2 600 0
#wipe fade



#voice SARA_0357
【Sara】「あっ、楓ちゃ―ん!」
#voice KAEDE_0217
【Kaede】「紗良……どうしたの、こんなところで?」
#voice SARA_0358
【Sara】「今から事務所に行くところだよ。その前にちょっとだけ、買い物してたんだ」
紗良は行きつけの店のショッパーを、手にしていた。
#voice SARA_0359
【Sara】「楓ちゃんは今から、お仕事?」
#voice KAEDE_0218
【Kaede】「ううん、終わったところよ」
#voice SARA_0360
【Sara】「そっか、お疲れ様」
#voice KAEDE_0219
【Kaede】「ありがとう、紗良……私、今日から2週間、お仕事がないんですって」


#cg 2 tsa04f2 600 0
#wipe fade



#voice SARA_0361
【Sara】「ええっ、何それ?」
#voice KAEDE_0220
【Kaede】「たまたま、スケジュールが空いちゃったのよ」


#cg 2 tsa01f2 600 0
#wipe fade



#voice SARA_0362
【Sara】「そっか、じゃあ紗良もお休みして、楓ちゃんと一緒に遊びに行ったりするぅ~」
#voice KAEDE_0221
【Kaede】「紗良……ここ2週間の、お仕事予定は?」


#cg 2 tsa03f2 600 0
#wipe fade



#voice SARA_0363
【Sara】「ううっ……紗良はビッチリ、埋まってるよぉ」
#voice KAEDE_0222
【Kaede】「じゃあちゃんと、お仕事しなきゃダメじゃない」
#voice SARA_0364
【Sara】「はぁい……」
#voice KAEDE_0223
【Kaede】「今日も事務所に行った後は、お仕事なの?」
#voice SARA_0365
【Sara】「そうだよぉ~、帰り遅くなりそう。おばさんには言っておいたけど」
#voice KAEDE_0224
【Kaede】「そっか。あんまり無理しないでね」


#cg 2 tsa01f2 600 0
#wipe fade



#voice SARA_0366
【Sara】「うん……楓ちゃんはゆっくり休んでね。ずっと忙しくしてたから、疲れてたでしょ?」


#cg 1 tka02f2 200 0
#wipe fade



#voice KAEDE_0225
【Kaede】「紗良……うん、ありがとう」


#cg all clear
#wipe fade


そこで紗良とは別れた。
紗良も一緒に、休めたら……そんな風にも思ったけど、そんなワガママは言っていられない。
紗良は私なんかよりも、ずっと芸能のお仕事が多くて、忙しいんだから……


#cg 1 tka01f2 400 0
#wipe fade



#voice KAEDE_0226
【Kaede】「ああ……でも、2週間のお休みかぁ……」
そんなにお休みがあるのって、本当に久しぶり。
学校にもちゃんと行って勉強できるし、友達にも会えるし……それから後は、何をしよう?
私は今までのモヤモヤした気持ちなど忘れて、晴れ晴れとした気分で帰路に着いたのだった。


;**暗転
#mes off
#mes clear
#system off
#bg black
#cg all clear
#wipe fade



;♂MS
#bgm 0 stop 1000


;//END
#next2 S089
shirayuki_no_kishi/s088.txt · Last modified: 2014/07/15 05:26 by axypb