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shirayuki_no_kishi:s078
;S078「七海、頑張り禁止令」
#savetitle ◇七海、頑張り禁止令


;**青空
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;♂MP06
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お姉さまの後継者になってから、あっという間に日は過ぎていく。
最近は、お姉さまの指導以外でも、わたしは独学や自身の力で、できる努力を始めた。
お姉さまの指導は、いつもエッチな方向に進みがちだし……
……っていうのはまあ、嘘ではないんだけれど。
あまりお姉さまに頼りきりになるのは、よくないと思ったから。
ずっと環境整備委員会に尽くしていたお姉さまが、やっと重い重圧から解放されたんだもの。
これからはゆっくりと、自分の為の時間を過ごして欲しいと思った。
たまにイベント委員会のみんなのアドバイスを貰いつつ、わたしは奮闘中なのであった。


;**新校舎教室・昼
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#voice RISA_1846
【Risa】「勉強をする時は、チョコレートをちょっと食べて机に向かうと、記憶力がよくなって捗るわよ」


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#voice NANAMI0682
【Nanami】「そうなの? うーんでも太らないかなぁ。たたでさえお腹が気になって」
#voice RISA_1847
【Risa】「七海さんってば、全然太ってないじゃない。まあ、少しぐらいならいいと思うわ」


#cg 1 tna01s2 200 0
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#voice NANAMI0683
【Nanami】「そうかな。じゃあ試してみるね。あと、何かおすすめの勉強法あったら教えて欲しいんだけど……」
#voice RISA_1848
【Risa】「そうね、私はまず……」


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#voice SARA_0267
【Sara】「うふふ、七海ちゃん……勉強のアドバイスなら、紗良にも聞いてっ」
後ろからひゅんっと、紗良さんが登場する。


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#voice NANAMI0684
【Nanami】「わっ、紗良さんも、アドバイスくれるの?」
#voice SARA_0268
【Sara】「うん……紗良もできる限り、七海ちゃんのサポートをするよ♪ まずは……」


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#voice NANAMI0685
【Nanami】「……まずは?」
#voice SARA_0269
【Sara】「忙しい時の、恋人との過ごし方\001」


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#voice NANAMI0686
【Nanami】「えっ……ええっ!?」


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#voice RISA_1849
【Risa】「紗良さん……それって、勉強のアドバイスでも何でもないんじゃ……」


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#voice SARA_0270
【Sara】「ノンノン……これが結構大事なことなんだよ……忙しい時に恋人と会えない大変さ、2人にだって分かるはず」


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#voice NANAMI0687
【Nanami】「そ、それは……そうだけど……」
#voice SARA_0271
【Sara】「七海ちゃんが勉強に夢中になっている間、優菜さまは一人ぼっち……」
#voice NANAMI0688
【Nanami】「確かに……そうだよね」
#voice SARA_0272
【Sara】「放って置かれた優菜さまは、寂しくて寂しくて、七海ちゃんの知らない誰かと、浮気しちゃうかも……?」


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#voice NANAMI0689
【Nanami】「ええっ!?」


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#voice RISA_1850
【Risa】「こら、紗良さん、悪ふざけが過ぎるわよ」


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#voice SARA_0273
【Sara】「えへへ、ごめーん。そうだよね~、あの七海ちゃんラブな優菜さまが、浮気なんてありえないよね。失敬失敬♪」


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#voice NANAMI0690
【Nanami】「浮気……」
お姉さまが、浮気……そんなの考えるだけで、心臓が止まってしまいそうになるわ。
沙雪さんの件は、記憶に新しいし。
#voice NANAMI0691
【Nanami】(結局は何もなかったのに、どんなに気を揉んだことか……)


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#voice RISA_1851
【Risa】「ほら、七海さんショックで呆然としてるわ」


#cg 1 tsa03s2 150 0
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#voice SARA_0274
【Sara】「うわー、七海ちゃんごっめーん。紗良が悪かったよぉ!!」


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#voice SARA_0275
【Sara】「優菜さまと七海ちゃんは、赤い糸で結ばれた永遠のベストカップルなんだから、浮気なんてぜーったいにないないっ」


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#voice RISA_1852
【Risa】「そうそう、今のは紗良さんのただの悪ふざけだから……ねっ?」


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#voice NANAMI0692
【Nanami】「……そ、そうだよね……」


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#voice SARA_0276
【Sara】「そうそう、本当にごめんね~、七海ちゃんが一生懸命頑張ってる姿を見て、きっと優菜さまは惚れ直していると思うよ\001」
#voice RISA_1853
【Risa】「そうね、優菜さまは、頑張りやの七海さんを熱愛しているもの」


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#voice NANAMI0693
【Nanami】「も、もうふたりとも……でも、そうだったら、嬉しい……かも」


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#voice SARA_0277
【Sara】「でも、今の七海ちゃん……紗良から見てると、ちょーーと頑張りすぎだと思うなぁ」


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#voice RISA_1854
【Risa】「うん、顔が疲れてるような……」


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#voice NANAMI0694
【Nanami】「ええっ……そうかな?」
#voice SARA_0278
【Sara】「疲労はお肌の大敵だよ? ちゃんと睡眠はとってる?」
#voice NANAMI0695
【Nanami】「うん……1日3時間くらいは……」
#voice RISA_1855
【Risa】「もう、それは寝た内に入らないわよ。ほどほどに寝ないと」
#voice SARA_0279
【Sara】「そうだよー、疲れてたら思う存分、優菜さまともラブラブできないよ?」
#voice NANAMI0696
【Nanami】「ら……っ、ラブラブ……いや、うん、そうだね……気を付ける」
わたしは2人の意見に、思いっきり頷いたのだった。


;**暗転
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;**新校舎教室・昼
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#mes on
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#voice NANAMI0697
【Nanami】「……とは言ったものの」
あまり頭のよくないわたしが、委員長をこなすには、人一倍の努力をしなくてはならなくて。
体にはよくないとわかりつつ、毎日睡眠時間を削っても、勉強を頑張っていた。
この1週間で寝た時間は……指1本1時間として、もしかしたら、両手両足の数にもみたないかもしれない。
#voice NANAMI0698
【Nanami】「なんだか体がすごく、重いような気がする……」


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#cg 2 tna03s2 600 0
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#voice YUUNA_0419
【Yuuna】「七海ちゃ~ん♪ ねえねえ、この雑誌を見て。今度ここにパフェを食べに行きましょうよ♪」
#voice NANAMI0699
【Nanami】「………………」


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#voice YUUNA_0420
【Yuuna】「七海ちゃ~ん?」
#voice NANAMI0700
【Nanami】「………………」
#voice YUUNA_0421
【Yuuna】「もー、七海ったら、さっき人前でお尻をさわったこと、まだ怒ってるの?」


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優菜さまの声が、遠くで聞こえる……
折角、お姉さまと2人きりでいるって言うのに、目蓋が重い。
私は、机に突っ伏してうたた寝をしてしまっていた。


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#voice YUUNA_0422
【Yuuna】「七海……今度は寝たフリをしてるの? じゃあ、こうしちゃうわよ……こちょこちょ……」


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#voice NANAMI0701
【Nanami】「ん……お姉さま……」
お姉さまがわたしの脇腹を、さわさわとくすぐる。
くすぐったい……が、そのくすぐったさも、体のだるさには勝てそうにない。


#cg 1 tyu03s2 200 0
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#voice YUUNA_0423
【Yuuna】「本当に、ぐったりモードなのね……」


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#voice NANAMI0702
【Nanami】「お、お姉さま、すみません、ちょっと今日は……」
わたしは、ようやく身体を起こして、お姉さまと向かい合った。


;※CU12
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#voice YUUNA_0424
【Yuuna】「ダメよ、七海……」
#voice NANAMI0703
【Nanami】「えっ? どうしたんですか、お姉さま……?」
心なしか、お姉さまの身体が、プルプル震えているような……?
#voice YUUNA_0425
【Yuuna】「七海は、私と勉強、どっちが大事なの!?」
#voice NANAMI0704
【Nanami】「えっ? それはもちろん……お姉さまですけど」
#voice YUUNA_0426
【Yuuna】「なのに七海は、勉強に構いっきりで、私の相手なんてしてくれないじゃない~!」
#voice YUUNA_0427
【Yuuna】「ダメよ、七海、そんなの絶対ダメ!」
#voice NANAMI0705
【Nanami】「えっ……えぇっ……?」
お姉さまが愛らしい頬をハムスターのように膨らませて……拗ねてる!?
#voice YUUNA_0428
【Yuuna】「当分、頑張ってはダメよ!!」
お姉さまにびしっと、人差し指を突きつけられる。
お姉さま……人に指を指すのは、お行儀が悪いです。
#voice NANAMI0706
【Nanami】「でもでも、ええぇ~……」
まあ、わたしだって、お姉さまとの時間を大事にしたいけれど……
でも、少しでもお姉さまに追いつきたくて、頑張っているのに~!


;**暗転
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;**新校舎教室・昼
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#mes on
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それからというもの……
お姉さまは常に、わたしの勉強の邪魔をするようになった。
今日もいつものように、放課後の教室で勉強道具を広げて『さあやるぞっ!』と意気込んだ矢先……


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#voice YUUNA_0429
【Yuuna】「な~な~みっ\001 ちょっと休憩しましょうよ♪」


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#voice NANAMI0707
【Nanami】「お姉さま……まだ始めてもいないんですけど……」
#voice YUUNA_0430
【Yuuna】「まあまあ♪ 今日も委員会大変だったんでしょ? 頑張ってる七海には、肩もみのサービスよ~」


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#voice NANAMI0708
【Nanami】「もう、お姉さまぁ……あぅぅ」
お姉さまはわたしの両肩に手を添えて、もみもみ揉み始めた。
それが、どこで習って来たのかと問いたくなるくらい、上手だった。
絶妙な揉み加減で。
まるでプロのような手つきだった。


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#voice NANAMI0709
【Nanami】「あっ……お姉さま、気持ちいいです」
#voice YUUNA_0431
【Yuuna】「うんうん♪ 七海を気持ちよくさせるために、日夜頑張って特訓してきた甲斐があったわ~」


#cg 2 tna03s2 600 0
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#voice NANAMI0710
【Nanami】「ええっ? 特訓って……?? っていうかお姉さま、なんだかいちいち言い方がいやらしいですっ」


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#voice YUUNA_0432
【Yuuna】「いやらしいってなぁに? 私は全然、そんなつもりはなかったのだけれど……」
#voice NANAMI0711
【Nanami】「ぐぬぬ……」
#voice YUUNA_0433
【Yuuna】「じゃあ、マッサージはおしまいにして……お腹空いてるでしょう? 腹ごしらえよ~」
そう言って、お姉さまはどこから持ってきたのか、大量の美味しそうなお茶やお菓子を机に並べた。


#cg 1 tyu02s2 200 0
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#voice YUUNA_0434
【Yuuna】「七海が好きそうなもの、美夜ちゃんや玲緒さんに、聞いてお取り寄せ通販したのよ♪」
#voice NANAMI0712
【Nanami】「はぁ……」
#voice YUUNA_0435
【Yuuna】「中には半年待ちなんて人気のスイーツもあるのよ、どうぞ召し上がれ\001」
#voice NANAMI0713
【Nanami】「いや……とっても嬉しいんですけど……こんなに食べられないです~」
何しろ机2個をくっつけた上に、どっさりとお菓子が乗せられているのだから。
こんなに食べたら、胃袋が爆発しちゃう~!
とてもとても、勉強どころじゃないわ。
#voice YUUNA_0436
【Yuuna】「大丈夫よ、あまったら持って帰ればいいし。ほら、私が手ずから食べさせてあげるわ♪」


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#voice NANAMI0714
【Nanami】「えええっ、でも……」
#voice YUUNA_0437
【Yuuna】「はい、七海ちゃん、可愛いお口を開けてね……あ~ん♪」
#voice NANAMI0715
【Nanami】「あ、あーん……」
#voice YUUNA_0438
【Yuuna】「美味しい~?」


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#voice NANAMI0716
【Nanami】「ぅぅぅっ、美味しすぎます~」


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……結局この日は、勉強道具を使うことはなかった。
いつも通り、お姉さまとイチャイチャしてしまって。
それ以上のことまで、やっぱりしてしまったのでした……


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#next2 S079
shirayuki_no_kishi/s078.txt · Last modified: 2014/07/15 05:25 by axypb