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shirayuki_no_kishi:s073
;S073「ふと感じる寂しさ」
#savetitle ◇ふと感じる寂しさ


;**優菜の部屋・昼
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今日のわたしは、お姉さまの部屋にお邪魔して、後継者としての指導を受けている。


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#voice YUUNA_0253
【Yuuna】「う~ん、いいんじゃない。大分飲み込みがよくなったわね」


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#voice NANAMI0470
【Nanami】「きょ、恐縮ですっ!!」


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#voice YUUNA_0254
【Yuuna】「七海は本当に、やればできる子ね~♪ よしよし」
よくできました、とお姉さまは私の頭を何度も撫でてくれた。
こういうスキンシップは、お姉さまが好むんだけど……実はわたしも、大好きなの。


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#voice NANAMI0471
【Nanami】「えへへっ……お姉さまの指導のおかげです」
#voice YUUNA_0255
【Yuuna】「きゃ~んっ、なんて謙虚な子なのっ!? でも確かに、この私の指導も良いのかもね」


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#voice NANAMI0472
【Nanami】「えっ……?」
なんだかお姉さま、やけに自信満々だわ。
その瞳の奥に、ちょっとエッチな欲の色が見えたような気もした。


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#voice YUUNA_0256
【Yuuna】「だって……初めはエッチのえの字も分からなかった七海が、今ではこんなに……ねぇ?」


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#voice NANAMI0473
【Nanami】「おおおおお姉さまっ!? 今日はそういうことはしませんよ!?」


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#voice YUUNA_0257
【Yuuna】「あら、そうなの?」
#voice NANAMI0474
【Nanami】「ききき、今日はいっぱい勉強するために、お部屋にお邪魔したんですからっ」


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#voice YUUNA_0258
【Yuuna】「いや~ん、慌てまくる七海も可愛い\001 うふふっ、冗談よ」


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にっこり微笑む、お姉さま。
わたしはドキドキしてしまい、心臓に悪いです。


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#voice YUUNA_0259
【Yuuna】「でも、適度に休憩は入れた方がいいわ」


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#voice NANAMI0475
【Nanami】「あっ、はい……そうですね」
#voice YUUNA_0260
【Yuuna】「ちょっとお茶でも飲んで、一服しましょうね」
そう言ってお姉さまは、紅茶と美味しそうなお菓子を、たっぷりと用意してくれた。
#voice YUUNA_0261
【Yuuna】「ねぇ、七海」
#voice NANAMI0476
【Nanami】「はい、お姉さま」


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#voice YUUNA_0262
【Yuuna】「このマドレーヌ、とっても美味しいのよ。食べてみて……はい、あーん」
お姉さまが、マドレーヌを口に運んでくれる。
外でされたら恥ずかしいけれど、ここはお姉さまの部屋で誰も見ていないし……
わたしは思い切って、口を開けた。
#voice NANAMI0477
【Nanami】「はぁむ……ぱくっ……もぐもぐ……」


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#voice YUUNA_0263
【Yuuna】「ね、お味どーぉ?」


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#voice NANAMI0478
【Nanami】「美味しいです~、ふわっとしてて、ほどよい甘さで……ほっぺが落ちそう……」


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#voice YUUNA_0264
【Yuuna】「じゃあ、私にも食べさせて\001 ほらほら♪」


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#voice NANAMI0479
【Nanami】「え、え~……恥ずかしいですけど、はい、あーん」
#voice YUUNA_0265
【Yuuna】「あーん\001 もぐもぐ……うん、美味しいわ~、七海が食べさせてくれたから、また格別のお味ね~\001」
#voice NANAMI0480
【Nanami】「お姉さまったら、大袈裟ですよ~」
#voice YUUNA_0266
【Yuuna】「そんな事ないわよ~、七海が食べさせてくれるものだったら、きっと苦手なものでも美味しく食べられちゃうわ」
#voice NANAMI0481
【Nanami】「そ、そうですかね~」
#voice YUUNA_0267
【Yuuna】「うんうん♪ それにしても、七海は本当に、随分と頑張っているわね」


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#voice NANAMI0482
【Nanami】「あ、ありがとうございます。本当にまだ、全然ですが……」
#voice YUUNA_0268
【Yuuna】「そんなことないわ。そうね~、とっても頑張っている七海には、ご褒美のキスをしてあげるわね」


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#voice NANAMI0483
【Nanami】「えっ、ええっ、ご褒美のキス!?」


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#voice YUUNA_0269
【Yuuna】「ええ。まあ、キスなんていつもしている事なんだけれどね。ほら、可愛いお口をこっちに向けて」


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#voice NANAMI0484
【Nanami】「は、はいっ」
わたしはドキドキしながら目をつぶって、お姉さまにそっと唇をさし出した。


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#voice YUUNA_0270
【Yuuna】「うふふ、緊張してるの? 可愛い♪ じゃあ、ご褒美ね……ちゅっ\001」


;※EV042
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#voice NANAMI0485
【Nanami】「んん……ん、んぅ……ちゅっ、あぁ\001」
紅茶で少し湿った唇が、ちょんと私の唇に重なる。
お姉さまの舌先が、ペロっと私の唇をなぞってくすぐったい。
すぐ離れてしまった唇に寂しくなって、わたしはお姉さまの服の裾を引っ張って、もう一度おねだりをする。
#voice NANAMI0486
【Nanami】「お姉さま……もう一回、ご褒美が欲しいです……」
#voice YUUNA_0271
【Yuuna】「もう、七海ったらよくばりね。でも、いいわよ……お望み通りにしてあげる。ちゅう……\001」
とろけるような甘さが唇を伝って全身に広がっていく。
ずっとずっとしていたい、砂糖菓子のようなふわふわとしたキス。
#voice YUUNA_0272
【Yuuna】「ご褒美の味は、どうかしら?」
#voice NANAMI0487
【Nanami】「甘くて美味しくて、とってもいい……ステキです\001」
#voice YUUNA_0273
【Yuuna】「うふふっ、頑張り屋さんで正直な子は、とっても大好きよ。でも、ムリしちゃダメ」
#voice NANAMI0488
【Nanami】「お姉さま……優しいですね、ありがとうございます」
ふとした時に見える、お姉さまの気遣いがとっても嬉しい。
#voice YUUNA_0274
【Yuuna】「できたら今日はもう七海と、ずっとイチャイチャしていたいわ」
#voice NANAMI0489
【Nanami】「お姉さま、私も気持ちは一緒です……でも、ちゃんと勉強をしなくちゃ」
#voice YUUNA_0275
【Yuuna】「もう、七海ったら、とっても真面目になっちゃって」
#voice NANAMI0490
【Nanami】「だってしっかりと勉強して、お姉さまが恥ずかしくないような委員長になりたいんです、わたし」
#voice YUUNA_0276
【Yuuna】「七海……貴方、なんていじらしい子なの~!」
#voice NANAMI0491
【Nanami】「……あ、でも……」
#voice YUUNA_0277
【Yuuna】「ん?」
……でもわたしは、そこである事に気付いてしまった。
#voice NANAMI0492
【Nanami】「わたしが、後継者になったら……お姉さまは引退しちゃうんですよね」
#voice YUUNA_0278
【Yuuna】「まあ……そうね。そういう事になるわ」
#voice NANAMI0493
【Nanami】「ご卒業も、近づいてきて……こんな穏やかな時間も、もう無くなってしまうんですね」
その日は、決して遠くはなくて。
むしろ、すぐ近くまで迫っていて……そう思うと、胸がずきずきと痛んでくる。
#voice YUUNA_0279
【Yuuna】「何を言っているの、七海。私と七海は、ずっと一緒よ」
#voice NANAMI0494
【Nanami】「優菜……お姉さま」
#voice YUUNA_0280
【Yuuna】「私が卒業したら、一緒に暮らすんでしょう?」
#voice NANAMI0495
【Nanami】「お姉さま……それは、そうですけど……」
お姉さまとは、卒業したら同棲しようって、前々から約束してあった。
何よりも大事な、そして幸せな約束。
#voice YUUNA_0281
【Yuuna】「今よりずっと、一緒にいられるのよ? 寝る時も起きる時も一緒なのよ、嬉しくないの?」
#voice NANAMI0496
【Nanami】「それはとっても、夢のようなんですけど……でも、寂しいんです」
#voice YUUNA_0282
【Yuuna】「七海……?」
#voice NANAMI0497
【Nanami】「お姉さまが引退してしまうことと、今のこの時間が……学生として一緒にいられる時間が終ることが、寂しいんです」
#voice YUUNA_0283
【Yuuna】「まあ、七海ったら……」
感傷的になっているわたしを、お姉さまは優しく抱きしめてくれた。
#voice YUUNA_0284
【Yuuna】「七海の言うことも確かに、一理あるわね」
#voice NANAMI0498
【Nanami】「お姉さまっ……わたし、お姉さまとの学生生活が送れなくなるなんて、そんなの寂しくて寂しくて、耐えられるかどうか……うぅっ」
#voice YUUNA_0285
【Yuuna】「それは私も寂しいわ。私と七海の仲は死ぬまで……ううん、死んでも一緒だけれど、ミカ女で一緒に過ごせる時間は、もうあまりないものね」
#voice NANAMI0499
【Nanami】「そうですっ、お姉さまと出会って過ごしてきたミカ女で、もう会えなくなるだなんて……」
ぽろりと一滴、私の目尻から涙が零れ落ちる。
お姉さまは、それを柔らかく拭って、目元に口付けを落としてくれた。
#voice YUUNA_0286
【Yuuna】「今のこの時間は、二度とないのね……大切に過ごしましょう、七海」
#voice NANAMI0500
【Nanami】「はい、お姉さま」
微笑むお姉さまに、わたしも大きく頷いた。
わたし達は勉強のことなど忘れ、飽きもせず何度もキスを繰り返した。
今日くらいは、いいよね……
今という一瞬を、わたしはお姉さまと、大事に過ごしていきたいから……


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#next2 S074
shirayuki_no_kishi/s073.txt · Last modified: 2014/07/15 05:24 by axypb