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shirayuki_no_kishi:s071
;S071「愚痴を聞いてよ2年生会」
#savetitle ◇愚痴を聞いてよ2年生会


;**カフェ・昼
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;♂MP07
#bgm 0 bgm07


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#voice NANAMI0365
【Nanami】「皆さん、聞いてくれますか~」
恒例のカフェでの2年生会。
この日をどんなに待ちわびていたか。
わたしは、みんなに早く愚痴りたくてしょうがなかった。


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#voice RISA_1794
【Risa】「どうしたの、七海さん? そんな切羽詰まった顔をして」


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#voice SARA_0237
【Sara】「ありゃ~、そんな眉間にしわ寄せちゃって……可愛い顔が台無しだよぉ~?」


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#voice NANAMI0366
【Nanami】「ふえぇぇぇん~、おね……優菜さまのバカッ!!」


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#voice SARA_0238
【Sara】「ええっ、七海ちゃんが優菜さまをバカって言った!?」
#voice NANAMI0367
【Nanami】「ううん、優菜さまはバカじゃないわ……わたしがバカでのろまで、ドンくさいからいけないのよぉ~」


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#voice SARA_0239
【Sara】「七海ちゃん?」
#voice RISA_1795
【Risa】「何を言っているか、分からないけれど……とりあえず、お茶でも飲んで落ち着いこう、ねっ」


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#voice NANAMI0368
【Nanami】「……ぅ……うん……」
璃紗さんに勧められるまま、わたしは紅茶に口をつける。


#cg 2 tna01s2 400 0
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#voice NANAMI0369
【Nanami】「んっ……んく、んく……美味しい……」
優しい味わいが、口の中いっぱいに広がる。
#voice RISA_1796
【Risa】「ね、少しは落ち着いた?」


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#voice NANAMI0370
【Nanami】「うん……ごめんね……」
#voice SARA_0240
【Sara】「それで、どうしたの? 優菜さまとまた何かあったの?」
#voice SARA_0241
【Sara】「ひょっとして連日連夜、寝かせて貰えないとか?」
#voice RISA_1797
【Risa】「そ、それは……深刻な悩みね……」
紗良さんの発言に、璃紗さんは神妙な顔で頷く。


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#voice NANAMI0371
【Nanami】「実は、そうなのよ。毎日毎晩、あんなことやこんなことをされて、眠れなくって……じゃなくって!」
#voice SARA_0242
【Sara】「あっ、違うんだぁ」


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#voice RISA_1798
【Risa】「七海さん、ノリツッコミが上手いわね……」
紗良さんはちょっと残念そうな顔をして、璃紗さんは何故か、感心したような顔をしていた。
わたしは、こほんとひとつ咳払いをして、今抱える悩みを吐きだした。


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#voice NANAMI0372
【Nanami】「優菜さまのことっていうか、委員会のことなんだけど……」
#voice SARA_0243
【Sara】「んー? 七海ちゃん、委員会でなんか、イヤな事でもあったの?」
#voice RISA_1799
【Risa】「うーん……私はちょっと、察しがついたかも」
#voice NANAMI0373
【Nanami】「うぅっ、さすがは璃紗さん、鋭い……はぁ~、わたしはこんなに頑張ってるのに……」


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#voice SARA_0244
【Sara】「そうだよね~、七海ちゃん、すっごーく委員会で頑張ってるよね。紗良尊敬しているよ~」
#voice NANAMI0374
【Nanami】「はうう……紗良さん、その優しさが、身に染みます……」
#voice RISA_1800
【Risa】「私も、最近の七海さんは、随分と一生懸命だなって思うわ」


#cg 2 tna01s2 400 0
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#voice NANAMI0375
【Nanami】「璃紗さんもっ……わたしは良い友達を持って幸せだわ」
嬉しくて涙が出てきちゃう……だってわたし、実はかよわい女の子だもん。
#voice NANAMI0376
【Nanami】「わたしね、優菜さまの後を継ぎたくて、必死に勉強をしているの」
#voice SARA_0245
【Sara】「うんうん、いつも忙しそうにしているよね~」
#voice NANAMI0377
【Nanami】「毎日朝早く起きて勉強して、学校に行って勉強して、放課後は委員会に参加して……」
#voice RISA_1801
【Risa】「本当に、大変そうね……」
#voice NANAMI0378
【Nanami】「そして委員会が終わったら、優菜さまとイチャイチャして……」


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#voice RISA_1802
【Risa】「えっ?」
#voice SARA_0246
【Sara】「ふむふむ……それでそれで?」
#voice NANAMI0379
【Nanami】「休日も勉強して勉強して勉強して、優菜さまとラブラブして……」


#cg 3 tri01s2 650 0
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#voice RISA_1803
【Risa】「とりあえず毎日、優菜さまと仲睦まじくしているのね……」


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#voice SARA_0247
【Sara】「平日も休日も、やっぱりいーっぱい恋人したいよね~♪」


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#voice NANAMI0380
【Nanami】「そうそう、1日の疲れも優菜さまに抱きしめて貰えるだけで、癒えるような気がするの\001」
#voice SARA_0248
【Sara】「わかる、すごくわかるよ~、七海ちゃん\001」


#cg 2 tna04s2 400 0
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#voice NANAMI0381
【Nanami】「でしょ、それで……ハッ、話が脱線しちゃった……」
#voice SARA_0249
【Sara】「いいよいいよー、かまわないから、続けて?」


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#voice RISA_1804
【Risa】「ふふふっ、今日は七海さんが暴走モードに入っているのね」


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#voice NANAMI0382
【Nanami】「いや……こんなことが言いたかったわけじゃないの、今のは忘れて」
恥ずかしい。
璃紗さんにも紗良さんにも、心を許しきってるものだから。
ついつい、言わなくても良いことを口走っちゃった。


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#voice NANAMI0383
【Nanami】「わたしは確かに出来が悪いけれど、自分なりに精一杯やってたつもりなの……」


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#voice SARA_0250
【Sara】「それは端から見てても、よーくわかるよね、璃紗ちゃん?」


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#voice RISA_1805
【Risa】「そうね、環境整備委員会の方たちも、七海さんの頑張りはよく知ってるんじゃないかしら」


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#voice NANAMI0384
【Nanami】「でもね、こんなに努力しているのに、時期後継者は沙雪さんかもって話を聞いちゃって……ぅぅっ」
話しながら、じんわり涙が浮かんでしまう。
すかさず璃紗さんがハンカチを差し出してくれて、わたしは軽くお礼を言って、ハンカチを受け取る。


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#voice RISA_1806
【Risa】「沙雪さんが……次期環境整備委員会の委員長ですって?」
#voice NANAMI0385
【Nanami】「そう……委員会の人たちが噂しているのを、聞いちゃって……」


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#voice SARA_0251
【Sara】「それって、あくまで噂でしょ? 確定じゃないんだよね?」
#voice NANAMI0386
【Nanami】「うん、本当のところはわからないけれど……」


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#voice SARA_0252
【Sara】「じゃあ、気にしなくていいんじゃない? 優菜さまだって、次期後継者は七海ちゃんだって言ってるんでしょ?」


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#voice RISA_1807
【Risa】「そうよね、あまり噂を真に受けては、いけないと思うわ」
#voice NANAMI0387
【Nanami】「でも、でもね……沙雪さんって、とにかく優秀で、気が利いてて。だからわたし、自信をなくしてしまうの……」
#voice RISA_1808
【Risa】「まあ、沙雪さんは良い子だけれど……比べる必要はないと思うわ」


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#voice NANAMI0388
【Nanami】「でもでもっ、沙雪さんとっても美人だしっ!!」


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#voice SARA_0253
【Sara】「んんっ? 七海ちゃ~んっ?」
#voice NANAMI0389
【Nanami】「あの美しくて、聡明で、聖母様のような優菜さまと並んでると、とってもお似合いに見えてしまうのよっ!?」
#voice RISA_1809
【Risa】「うーん……七海さんと優菜さまだって、とてもお似合いだと思うけれど」


#cg 1 tsa01s2 150 0
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#voice SARA_0254
【Sara】「そうだよ、沙雪ちゃんには六夏ちゃんがいるし……ねぇ?」


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#voice NANAMI0390
【Nanami】「それはそうだけどっ! でも2人が並ぶと、天使も裸足で逃げ出しちゃうような美しさなの~!」


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#voice RISA_1810
【Risa】「な、七海さん……」


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#voice NANAMI0391
【Nanami】「お、おっぱいだって、わたしのまな板のような胸より、沙雪さんの方が大きいし……ぅぅっ」
#voice RISA_1811
【Risa】「七海さん、ちょっと落ち着いて」


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#voice NANAMI0392
【Nanami】「ああ、もう、人生って不公平だわ~! わたしだって、もうちょっと胸が欲しいのに~っ。あぁぁ、大きな胸が羨ましいっ」
#voice SARA_0255
【Sara】「はいはい、七海ちゃんどうどう。はい、あーん」


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#voice NANAMI0393
【Nanami】「ぱく……もぐもぐ………………ぅん、美味しい……」
紗良さんがフォークで切り分けたケーキをわたしの口に運んで、それをわたしがぱくついた。
生クリームの甘さと、ベリーソースの酸味が絶妙にマッチしていた。


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#voice SARA_0256
【Sara】「今月の限定ケーキだって♪ 疲れた時や落ち込んだ時は、甘いものを食べるとリラックス出来るよね~\001」
#voice NANAMI0394
【Nanami】「う、うん……そうかも」
#voice SARA_0257
【Sara】「でしょでしょ♪」


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#voice RISA_1812
【Risa】「七海さんはちょっと気にしすぎだと思うわ」


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#voice NANAMI0395
【Nanami】「璃紗さん……」
#voice RISA_1813
【Risa】「勝手な噂を立てる人もいるかもしれないけれど、優菜さまは次期後継者は七海さんって公言しているんでしょ?」


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#voice NANAMI0396
【Nanami】「う、うん……そうだけど……でも」
#voice RISA_1814
【Risa】「優菜さまは一度言ったことを、そうそう曲げる人ではないでしょう?」
#voice NANAMI0397
【Nanami】「……うん、優菜さまは基本的には真面目で筋の通った人だから……まあ、エッチなことで学内の風紀はいつも、乱してるけど……」


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#voice RISA_1815
【Risa】「……えっ? 今、何か言った?」


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#voice NANAMI0398
【Nanami】「う、ううん、何でもないわ……うん」


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ああ、いけないいけない。
今日は余計なことばかり、ペラペラ喋ってしまいそう。


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#voice RISA_1816
【Risa】「七海さんの頑張りを、一番近くで見ているのは……やっぱり、優菜さまよ」


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#voice NANAMI0399
【Nanami】「り……璃紗さん」
#voice RISA_1817
【Risa】「その優菜さまが、七海さんを次期後継者にって言ってるんだから。もっと自信を持たなくちゃ」


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#voice SARA_0258
【Sara】「そうだよ、七海ちゃん。七海ちゃんは自分に自信がなさすぎるよ」


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#voice NANAMI0400
【Nanami】「でも……でもでも……」
#voice SARA_0259
【Sara】「実はすっごくできる子なんだから、七海ちゃん」
#voice NANAMI0401
【Nanami】「そんな、ことは……」
#voice SARA_0260
【Sara】「紗良は、頑張ってる七海ちゃんを見てると、すごいな~、紗良ももっと頑張らなきゃなって思っちゃうよ」
#voice RISA_1818
【Risa】「私もそう思うわ。七海さんの頑張りを見て、評価している人達ってたくさんいると思うわよ」
#voice NANAMI0402
【Nanami】「そ、そうかな……」
#voice SARA_0261
【Sara】「そうそう、楓ちゃんも七海ちゃんのこと、すっごく頑張ってるねって、いつも褒めてたもん」


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#voice NANAMI0403
【Nanami】「えっ、そ、そうなの!?」
#voice RISA_1819
【Risa】「そうよ。あの美夜だって『なかなかやるじゃない』って言ってたし」
#voice NANAMI0404
【Nanami】「ええっ、あの厳しい美夜さんが!? なんか、嬉しい……」


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#voice NANAMI0405
【Nanami】「でもやっぱり……凡人のわたしより、沙雪さんに優菜さまの後継者を任せた方がいいのかも……」


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#voice SARA_0262
【Sara】「もう、七海ちゃんってば……今日はマイナス思考すぎだよぉ」
#voice RISA_1820
【Risa】「七海さん……」


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璃紗さんと紗良さんはいっぱい、わたしを励ましてくれたけど。
結局、心にしこりがのこったまま、本日の2年生会はお開きとなったのでした。


;**暗転
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;**新校舎廊下・昼
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#mes on
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#voice NANAMI0406
【Nanami】「はぁ~……」
昨日2年生会で愚痴った翌日、寝ても覚めても気分が晴れない。
わたしは今日も、憂鬱な気分で廊下を歩いていた。


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#voice RISA_1821
【Risa】「あっ、七海さん」
#voice NANAMI0407
【Nanami】「璃紗さん……」
向かい側から、璃紗さんがやってきた。


#cg 2 tri03s2 600 0
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#voice RISA_1822
【Risa】「あら、目の下にクマができちゃってるわよ」
#voice NANAMI0408
【Nanami】「いや、これは……あははは」
そう……璃紗さんの言う通り、わたしの目の下には今、くっきりとクマが浮かんでいた。
きっと今のわたしは、さぞやブサイクな顔をしているだろう。
その原因は言わずもがな、次期後継者のこと。
#voice RISA_1823
【Risa】「うーん、まだ気にしているなら、言ってはいけないのかもしれないけど……」
#voice NANAMI0409
【Nanami】「んっ、何なに?」
#voice RISA_1824
【Risa】「さっきね、優菜さまと沙雪さんが、中庭で一緒にいるのを見たわ」
ちょっと苦い顔で言っている璃紗さんに、わたしは目をぱちくりさせる。


#cg 1 tna04s2 200 0
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#voice NANAMI0410
【Nanami】「え、ええっ!? ふ、2人が一緒に!?」
#voice RISA_1825
【Risa】「ええ、何かお話していたようだけど……」


#cg 1 clear
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その話を聞いて、わたしはいてもたってもいられなかった。
#voice RISA_1826
【Risa】「あっ、七海さん……あーあ、行っちゃったわ。やっぱりまずかったかしら……」


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#cg 1 tna03s2 400 0
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#voice NANAMI0411
【Nanami】「はぁ、はぁ……そんな、優菜おねえさま……ぁぁ」
わたしは璃紗さんをその場に残して、急いで中庭へと駆けていったのでした。


;**暗転
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#system off
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;**中庭・昼
#bg bg21a
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#mes on
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#cg 1 tna03s2 400 0
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#voice NANAMI0412
【Nanami】「はぁ、はぁ……あっ、ホントだ。一緒にいる……」
確かに中庭には、お姉さまと沙雪さんの姿があった。
何やらとても、楽しそうに会話をしているみたい。
#voice NANAMI0413
【Nanami】「一体、何を話しているのかしら……」


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2人にはバレないようにこっそり近づいて、傍耳を立てる。


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#cg 2 tsy01s2 600 0
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#voice YUUNA_0223
【Yuuna】「……まあ、沙雪ちゃんは若いのに、随分と政治や経済に関心があるのね」
#voice SAYUKI0871
【Sayuki】「いえ、優菜さまこそ……とてもお詳しいのですね」


#cg 1 tyu01s2 200 0
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#voice YUUNA_0224
【Yuuna】「私の家は病院を経営しているから、とりあえず医療経済学は学んでいるわ」
#voice SAYUKI0872
【Sayuki】「それでは将来は、後をお継ぎになられるのですか?」
#voice YUUNA_0225
【Yuuna】「それはね……ああ、沙雪ちゃんも経済や政治を勉強なさっているの?」
#voice SAYUKI0873
【Sayuki】「はい、優菜さまほど、世の中の動きは分かりませんが……」


#cg all clear
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#voice NANAMI0414
【Nanami】「む、むう……何を言っているのか、わたしにはさっぱり分からないわ」
何やら難しい単語が飛び交っていて、わたしには内容が理解できなかった。
いかにも頭の良い人がする、特別な会話って感じ。
2人は楽しげに話して、そしてニッコリと微笑みあっている。
それを目にしてしまい、胸がズキリと痛んできた。
#voice NANAMI0415
【Nanami】「くっ、悔しいけれど……すごくお似合いだし、沙雪さんが後継者でも……仕方ないのかも」
わたしは知らず知らずのうちに、唇を噛んでいた。

;//SE:ガサガサかき分ける音
;♀SE038
#se 0 SE038


その時ちょっと、物音が聞こえた。


#cg 1 tna04s2 400 0
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#voice NANAMI0416
【Nanami】「えっ……あらっ、六夏さん!?」
物音がした方に目を向けると、そこには六夏さんの姿があった。


#cg 1 trk04s2 400 0
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#voice RIKKA_1600
【Rikka】「あっ……な、七海さまっ!!」


#cg 1 tna04s2 400 0
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#voice NANAMI0417B
【Nanami】「ちょ、ちょっと、六夏さん……あっ、はやっ」
わたしに見つかった六夏さんは、慌てて逃げていってしまった。
さすが陸上の記録保持者、あっという間にその姿が見えなくなる。


#cg 1 tna03s2 400 0
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#voice NANAMI0418
【Nanami】「ひょっとして……六夏さんも、2人が気になって覗いていたのね」
今なら六夏さんとわたしは、この気持ちを共有できそうな気がする。
後に残されたわたしは、ただただ2人を見つめた。


#cg 1 tyu01s2 200 0
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#voice YUUNA_0226
【Yuuna】「それでね……」
#voice SAYUKI0874
【Sayuki】「うふふっ……優菜さまのお話、とても興味深いです♪」


#cg all clear
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#voice NANAMI0419
【Nanami】「ぅっ……ぅぅ、むぅぅ……」
仲よさげな2人に、いつしか嫉妬心が芽生えてきた。
沙雪さんには負けたくない、だってわたしがお姉さまから、後継者に指名されたのだから……


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#voice NANAMI0420
【Nanami】「ま、負けないんだから。どんなに無理しても、頑張るんだからっ!!」
メラメラと燃える対抗心を胸に、わたしはそう決意したのであった。


;**暗転
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#mes clear
#system off
#bg black
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;♂MS
#bgm 0 stop 1000


;//END
#next2 S072
shirayuki_no_kishi/s071.txt · Last modified: 2014/07/15 05:24 by axypb