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shirayuki_no_kishi:s047
;S047「沙雪、政略結婚!?」
#savetitle ◇沙雪、政略結婚!?


;**委員会室・昼
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#mes on
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;♂MP07
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#voice MIYA_0535
【Miya】「コホン……それでは、調査報告を発表するわね」


#cg 1 tmi01s2 200 0
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#voice RIKKA_1278
【Rikka】「は、はい……お願いします、美夜さま」
翌日の放課後、ワタシは美夜さまに呼び出されて、委員会の教室にいた。
もちろん、リサ姉も一緒だった。
#voice MIYA_0536
【Miya】「わたくしの調査によると、白河家には今、大きな動きがある事が判明したわ」


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#voice RISA_0905
【Risa】「大きな動き? 何なに??」
#voice MIYA_0537
【Miya】「それはね……政略結婚、よ」


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#voice RIKKA_1279
【Rikka】「ええぇぇっ!?」
ワタシは思わず、大声を上げてしまっていた。
だって、ドラマやマンガの中でくらいしか聞いた事のない『政略結婚』なんて単語を、聞いてしまったから。


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#voice RIKKA_1280
【Rikka】「けっ、結婚……の話は、もう無くなったんじゃ……」
ワタシと沙雪さんは恋人で、お互いに好きで好きでたまらなくて、愛し合っているのに。
その沙雪さんが、どこの誰とも分からない人と『結婚』する。
そんな非現実的な話を、ワタシはすぐに理解できなかった。
呆然となって、思考能力の落ちているワタシの耳に、美夜さまの話が流れ込んできた。
#voice MIYA_0538
【Miya】「沙雪さんの思惑は別としても、家の結婚話自体は無くなった訳じゃ無いわ」
#voice RIKKA_1281
【Rikka】「そ、そうだったんですか……」
最近の沙雪さんの楽しそうな様子から、ワタシが勝手にそう思っていただけ……だったんだ……
#voice MIYA_0539
【Miya】「とはいえ、今までは具体的な相手が居た訳じゃなかったの」
#voice MIYA_0540
【Miya】「どこの家も、白河家との繋がりは欲しいけど、釣りあいが取れなかった様ね」
#voice RISA_0906
【Risa】「そうなの……だったら今回も、またお流れになるんじゃないの?」
#voice MIYA_0541
【Miya】「それがね、今回はそうでもないのよ……白河家の会長がね、かなり乗り気なのよ」
#voice RISA_0907
【Risa】「会長……って、沙雪さんのお父さんとか、おじいさんとか?」
#voice MIYA_0542
【Miya】「いいえ、沙雪さんのおばあ様よ……彼女が白河家の実権を握っているわ」


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#voice RISA_0908
【Risa】「おばあちゃんが一番、偉いなんて……なんかすごいわね。でもちょっと尊敬しちゃうかも」
#voice RIKKA_1282
【Rikka】「沙雪さん……」
#voice RISA_0909
【Risa】「六夏……」
沙雪さん本人が悪くないのは、ワタシだってわかっている。
でも、どうしようもなく寂しくて、悲しくて。
うなだれるワタシの肩を、美夜さまがポン、と叩いた。
#voice MIYA_0543
【Miya】「おそらく、本人の意志などおかまいなし、って感じのようね……」
#voice RISA_0910
【Risa】「ところで美夜、沙雪さんのお相手の方は?」
#voice MIYA_0544
【Miya】「結構な、大企業のところの子らしいわね。ちょっと待ってね……」

;//SE:タブレットをいじる音
;♀SE023
;#se 0 SE023


美夜さまは鞄からタブレットを取り出して、あれこれいじり始めた。
#voice MIYA_0545
【Miya】「出た出た……ここの会社よ」


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#voice RIKKA_1283
【Rikka】「こ、ここって……フリーコーポレ―ション!? あのアプリゲームで有名な?」
#voice RISA_0911
【Risa】「よくCMで見るヤツね。私もプチっこベアのゲーム、たまにやってるわよ」
#voice MIYA_0546
【Miya】「ここって元々、家電で有名な都川グループが起こした企業なのよね。かなり業績良かったけど、3代目が代表になってからは正直、イマイチね」


#cg 3 trk03s2 650 0
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#voice RIKKA_1284
【Rikka】「その、3代目っていうのが……」
#voice MIYA_0547
【Miya】「そうよ、沙雪さんの許嫁って事になるわ」


#cg 3 trk04s2 650 0
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#voice RIKKA_1285
【Rikka】「そんな、落ち目だっていうなら、結婚する意味なんて……はっ!?」
いくら『落ち目』だって言っても、それでも大企業である事には変わりない。
ワタシなんて、ただの一般人だし、走る事以外は特に取り得もないし……比べるだけ失礼だった。
#voice MIYA_0548
【Miya】「確かにここ数年の業績の伸びはすごいわ。おそらく沙雪さんのおばあ様も、そこに着目していると思うけれど……数年後は判らないわね」


#cg 3 trk03s2 650 0
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#voice RIKKA_1286
【Rikka】「み、美夜さま……さっきから不思議だったんですが、なんでそんなコト分かるんですか?」
#voice MIYA_0549
【Miya】「それはね……」
#voice RISA_0912
【Risa】「美夜はね、なんとこの歳でご両親の会社を手伝っているの。それもかなりの大企業なのよ」


#cg 3 trk04s2 650 0
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#voice RIKKA_1287
【Rikka】「そ、そうなんですか? まだ学生なのに!?」
#voice RISA_0913
【Risa】「そうなのよ。美夜はいずれ、ご両親の後を継いで、社長になるのよ」


#cg 1 tmi02s2 150 0
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#voice MIYA_0550
【Miya】「ええ、そうね……そして璃紗は、社長婦人になるのよ\001」


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#voice RISA_0914
【Risa】「ちょ、ちょっと美夜、何言ってるのよ、もう……うぅっ」
恋人の自慢をして、結局は恥ずかしくなってしまったリサ姉。
いきなり、ノロケを聞かされてしまったけれど……本当にお2人は、強い絆で結ばれているんだ……


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#voice RIKKA_1288
【Rikka】「なんか、うらやましいです。ワタシと沙雪さんは、まだまだなんですね……はぁ~」


#cg 1 tmi01s2 150 0
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#voice MIYA_0551
【Miya】「ちょっと、何言ってるのよ、六夏さん? このわたくしと璃紗が力を貸してあげているのよ。肝心の貴女がこんな事で、どうするのよ」
#voice RIKKA_1289
【Rikka】「そ、それは……すみません」
#voice MIYA_0552
【Miya】「とにかく、思ったほど大した相手じゃないわ。3代目になって落ち目になっているくらいの企業なんだから」」
美夜さまはそう言っているけれど、相手が『大企業の3代目』というだけで、一般市民的なワタシとは次元が違いすぎる。
同じく大企業の時期社長である美夜さまには、大した事のない相手なのかも……
#voice MIYA_0553
【Miya】「業績だって、近頃は微妙だし……逆に白河家の力を借りたいのかもね」
#voice RISA_0915
【Risa】「本当に、互いの家の都合だけなのね。沙雪さん、可哀想……何とかしてあげないとね、六夏」
#voice RIKKA_1290
【Rikka】「リサ姉……でも、ワタシには……」


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#voice MIYA_0554
【Miya】「いっその事、この婚約話、妨害してやりましょうか……ふふっ」


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#voice RISA_0916
【Risa】「ちょ、ちょっと美夜、ダメよそんなの。沙雪さんに迷惑がかかるかも知れないし……」


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#voice MIYA_0555
【Miya】「沙雪さんに迷惑はかからないわ。白河家がちょっと困るだけよ」
#voice RISA_0917
【Risa】「それだから、ダメなのよ……もう、美夜なら本気でやりかねないから、怖いわ」
リサ姉は必死に、美夜さまを止めていた。
この慌てっぷり……美夜さまって本当に、そういうコトをやってしまうキャラなの?
それより、それだけの力を持っているってコトなの?
#voice RIKKA_1291
【Rikka】(沙雪さんにも、沙雪さんのウチにも、あまり迷惑はかけたくないよね……やっぱり)
今回の件、ワタシ一人の力で、どうにかなるとは思えない。
だからと言って、リサ姉や美夜さまをあてにして、力を借りてしまって……それでいいの?
これって、ワタシと沙雪さんの問題なのに。
#voice MIYA_0556
【Miya】「璃紗の大事な後輩の為でしょう。手段は選んでいられないんじゃない?」
#voice RISA_0918
【Risa】「美夜は、やりすぎそうで怖いのよ。確かに私だって、何とかしてあげたいけれど、その方法は慎重に考えないと……」
#voice RIKKA_1292
【Rikka】「あ、あのぉ……」
ちょっと言い合い気味に話をしているお2人に、ワタシは言った。
#voice RIKKA_1293
【Rikka】「やっぱり、ワタシが……自分で、何とかしますから」
#voice RISA_0919
【Risa】「六夏、アナタ……本気なの?」
#voice RIKKA_1294
【Rikka】「は、はい……本気、です」
#voice MIYA_0557
【Miya】「あら、そう。せっかくわたくしと璃紗が、力になってあげようっていうのに……まあ、いいわ」
美夜さまは『やれやれ』といった感じで肩をすくめてしまった。
#voice MIYA_0558
【Miya】「だったら、何もしないわ……自分だけの力で、愛しい人を奪ってみせなさい」


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#voice RIKKA_1295
【Rikka】「はい、美夜さま……ありがとうございました」


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ワタシは深々と頭を下げて、その場を後にした……でも。


;**新校舎廊下・昼
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#voice RIKKA_1296
【Rikka】「迷惑かけたくなくて、断っちゃったけど……ワタシだけで、何ができるんだろう……」
愛しい沙雪さんの、悲しげな顔を思い浮かべると、胸がキュッと苦しくなる。
それでもこれだけは、今回の件だけは、自分で何とかしなくちゃいけないと思った。


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#voice RIKKA_1297
【Rikka】「告白できたら、もう終わりかと思っていたけれど……本当に大変なのは、これからなんだ……」
ギュッと拳を握って、ワタシは再び沙雪さんの顔を思い浮かべた。
初めて結ばれた後に見せてくれた、恥じらいながらの素敵な笑顔。
#voice RIKKA_1298
【Rikka】「あの笑顔を見る為なら、ワタシは……何だって、できる……うん」


;**暗転
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#mes clear
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#cg all clear
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;♂MS
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;//END
#next2 S048
shirayuki_no_kishi/s047.txt · Last modified: 2018/05/22 17:15 (external edit)