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shirayuki_no_kishi:s033
;S033「まだまだ、新米カップル」
#savetitle ◇まだまだ、新米カップル


;**新校舎廊下・昼
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#mes on
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;♂MP06
#bgm 0 bgm06


付き合う前は、沙雪さんといつも一緒にいられたら、どんなに素敵なんだろう……って思っていた。
ずっとずっと、そうしたいと思っていた。
……なのに、それがいざ現実になると。
こんなにも、恥ずかしいことだったなんて……


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#voice RIKKA_0729
【Rikka】「あ、あの……沙雪さん」


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#voice SAYUKI0310
【Sayuki】「なんですか、六夏さん\001」
#voice RIKKA_0730
【Rikka】「校内で堂々と、手をつなぐというのは……」


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#voice SAYUKI0311
【Sayuki】「あら、いけないのですか? 私たち、恋人同士なんですから」
愛しい彼女にきっぱりそう言われては、ズキュンとするしかないよね。
でもまだ恋愛未熟なワタシは、沙雪さんの無垢な愛を直接受け取ることはできなかった。


#cg 1 trk03s2 200 0
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#voice RIKKA_0731
【Rikka】「なんていうか……ワタシ、手に汗かいちゃっているし、汚くないかなぁ……なんて」
#voice SAYUKI0312
【Sayuki】「そのようなこと、ありません。六夏さんの手を汚いだなんて、絶対に思いません」


#cg 1 trk01s2 200 0
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#voice RIKKA_0732
【Rikka】「沙雪……さん……」


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#voice SAYUKI0313
【Sayuki】「ですがもし、六夏さんが嫌だとおっしゃるのでしたら……」


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#voice RIKKA_0733
【Rikka】「い、いえ、別に嫌なのではなくて、ですね……な、ななななっ!!」


#cg 2 tsy02s2 600 0
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#voice SAYUKI0314
【Sayuki】「ふふっ……んふふっ\001」
今度はなんと、腕組みをしてしまった。
#voice SAYUKI0315
【Sayuki】「これでしたら、良いですよね?」


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#voice RIKKA_0734
【Rikka】「ううううっ……」
嬉しくないわけ、ない。
なんと言うか、もう……気絶しそう、今週の幸運を全部使い果たしたって感じ。
沙雪さんが近くにいるだけで、ドキドキするし……ふわっと、良い匂いもしてくるし。
でもでも、周りから向けられる目線が……ああ、もう耐えられないかも。


#cg 2 tsy01s2 600 0
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#voice SAYUKI0316
【Sayuki】「六夏さん、おでこの方にも汗をかいておりますわ。暑いのですか?」


#cg 1 trk03s2 200 0
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#voice RIKKA_0735
【Rikka】「あっ、うん……暑いよ、今日も暑いよね」
汗は汗でも、冷や汗の方なんだけど。
すると沙雪さんは、サッと白いレースのハンカチを出して、ワタシの汗をそっと拭おうとしてくれた。


#cg 1 trk01s2 200 0
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#voice RIKKA_0736
【Rikka】「沙雪さん……」
;#voice SAYUKI0317
;【Sayuki】「少しだけ屈んでいただけますか、六夏さん。ちょっと届かなくて」
必死に背伸びしている姿が、どこか健気で。
ワタシはつい、彼女が拭きやすいように腰を落とした。
その瞬間、周りからため息が漏れた。
#voice mobJYOSIA0064
【Girl A】「ああ……姫が騎士の汗を拭っていますわ。普段とは逆に、姫の方が献身的なのもいいですわね」
#voice mobJYOSIB0040
【Girl B】「ええ、きっとこれが『萌え』というものなのかしら\001」
#voice mobJYOSIA0065
【Girl A】「とにかく本当に、素敵なお二人ですわ……目が放せません」
ただ、ちょっと汗を拭いてもらっているだけで、この言われよう。
ダメ、もう自分がいたたまれない。


#cg 1 trk03s2 200 0
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#voice RIKKA_0737
【Rikka】「さ、沙雪さん、もう汗はいいですよ」
#voice SAYUKI0318
【Sayuki】「いいえ、まだです。もう少しだけ、我慢してくださいね」
本当ならすぐ、この場から離れたかったけれど。
沙雪さんに諭すように言われたせいで、動くに動けなかった。
#voice RIKKA_0738
【Rikka】(もう、ダメかも……心労で倒れそう……あぁ)


;**暗転
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;**新校舎教室・昼
#bg bg04a
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#mes on
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;//SE:チャイムの音
;♀SE001
#se 0 SE001


授業が終わり、昼休みになった。
今は特に注目もされておらず、一安心って感じ。


#cg 1 trk01s2 400 0
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#voice RIKKA_0739
【Rikka】「今日もまた、学食の日替わりかな……あっ、でも売店でパンでもいいかも」
#voice RIKKA_0740
【Rikka】「どっちにしても、混み合う前に行ってこないと……んっ?」
沙雪さんの周りにまた、人が集まっていた。


#cg 1 trk03s2 400 0
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#voice RIKKA_0741
【Rikka】「恥ずかしい話とか……してないよね?」


#cg all clear
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どうしても心配になって、近くに見に行ってしまう。
無関係ではいられない気がしたから。
#voice mobJYOSIC0017
【Girl C】「沙雪さん、わたくし達、今日は天気が良いので、中庭でお昼を食べようと思っているんです」
#voice mobJYOSID0004
【Girl D】「もしよかったら、ご一緒しませんか?」


#cg 1 trk01s2 400 0
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#voice RIKKA_0742
【Rikka】「なんだ、そういう話か……ホッ」
お昼に誘われていただけだった。
声をかけているのは比較的、沙雪さんと仲の良いグループの子たちだし。
#voice RIKKA_0743
【Rikka】「心配しすぎだったかも……」
ワタシも早いところ、お昼を買いに行かないと。


#cg 1 tsy01s2 400 0
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教室を出ていこうとすると、不意に沙雪さんと目が合った。


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そして……ニッコリ微笑まれる。


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#voice RIKKA_0744
【Rikka】「???」


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#voice SAYUKI0319
【Sayuki】「皆さん、申し訳ありません。私はこれからはいつも。六夏さんとお食事をとることにしたいと思いまして……」


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#voice RIKKA_0745
【Rikka】「えええぇぇぇぇっ!!」


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ワタシのその叫びは『きゃあー』という、黄色い声の連呼にかき消された。
#voice mobJYOSIC0018
【Girl C】「そうですわね、お二人はカップルですものね」
#voice mobJYOSID0005
【Girl D】「お二人の時間を邪魔したりできませんわ……失礼しました」
#voice mobJYOSIC0019
【Girl C】「あっ、六夏さんが沙雪さんを迎えに来ていますわ」
ワタシの前にいた子たちが、場所をあけてくれる。
まさにモーゼの十戒のごとく、ワタシと沙雪さんの間に1本の道が出来た。
沙雪さんはお弁当箱をかかえて、ゆっくりと立ち上がる。


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#voice SAYUKI0320
【Sayuki】「それでは、行きましょうか……六夏さん」


#cg 1 trk01s2 200 0
#cg 2 tsy01s2 600 0
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#voice RIKKA_0746A
【Rikka】「は、はい……沙雪さん……」
#voice mobJYOSIA0066
【Girl A】「いってらっしゃい」
#voice mobJYOSIB0041
【Girl B】「素敵な午後をお過ごしくださいね、ふふふっ」


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な、なんだろう、これ?
声援と見守るような視線の中で、ワタシと沙雪さんは教室を出ていった。
雰囲気的に、出ていかざるを得なかった。


;**新校舎廊下・昼
#bg bg05a
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#cg 1 trk01s2 200 0
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#voice SAYUKI0321
【Sayuki】「六夏さん、お弁当はお持ちですか?」


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#voice RIKKA_0746B
【Rikka】「今日は……実は、持ってきてなくて」
今更、学食や購買に付き合わせるのは悪いし……
ちょっと困り顔のワタシに、沙雪さんが嬉しそうに微笑んだ。


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#voice SAYUKI0322
【Sayuki】「良かったです。無駄にならずにすみました」
#voice RIKKA_0747
【Rikka】「良かったって……どういうことですか?」


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#voice SAYUKI0323
【Sayuki】「そういうこともあると思いまして、実は……2人分持ってきたんです、お弁当を」
#voice RIKKA_0748A
【Rikka】「そ、そんな……悪いです」
#voice SAYUKI0324
【Sayuki】「遠慮せず、食べてくださいね」
ああ、もう……困っちゃうくらい、嬉しくてたまらない。
いつしか困惑や戸惑いが、喜びの感情で上書きされていく。


#cg 1 trk01s2 200 0
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#voice RIKKA_0748B
【Rikka】「ほ、本当にありがとうございます! じゃあ飲み物だけでも、ワタシが買ってきますので」
#voice SAYUKI0325
【Sayuki】「そうですか……でしたら私、また学食の紙パックのジュースがいいです」
#voice RIKKA_0748C
【Rikka】「わかりました、すぐ買ってきますね!」


;**青空
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#bg bg42a
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こうしてワタシ達は2人で一緒に、お昼を食べました。
愛しい彼女の作ってくれた、和風のおかずのお弁当。
あまりに緊張して、興奮して、夢見心地でもあって。
ワタシはきっと一生、この2人で初めて食べたランチのことは、忘れないと思った。


;**暗転
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;**新校舎教室・昼
#bg bg04a
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#mes on
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#cg 1 trk03s2 400 0
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#voice RIKKA_0749
【Rikka】「ふぁ……ふぁぁ~」
午後の授業ってどうして、こんなに眠いのだろうか。
沙雪さんのお弁当はとても美味しくて、楽しいランチタイムを過ごせたけれど。
教室に戻ったら戻ったで、みんなからあれこれ聞かれたり、生暖かい視線を向けられたり。
それが、すごく恥ずかしくて……辛かった。
#voice RIKKA_0750
【Rikka】「ひょっとして、これがずっと続くのかな……はぁ~」
沙雪さんと恋人としてお付き合いする以上、今後もずっと、こんな目で見られていくのかな……
#voice RIKKA_0751
【Rikka】「すっごく幸せなのに……気が重いなぁ」
何事にもオープンな性格の沙雪さんに、ワタシはどうすれば良いのかわからなかった。
きっとこれ以上考えても、答えは出ないと思えてならない……このままでは。
#voice RIKKA_0752
【Rikka】「やっぱり……誰かに相談してみようかな」
と言っても、ワタシが相談出来る相手なんて、あの人しかいないのだけれど。


;**暗転
#mes off
#mes clear
#system off
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;**新校舎教室・昼
#bg bg04a
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#mes on
#system on


#cg 1 trk10s2 400 0
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#voice RIKKA_0753
【Rikka】「リサ姉~」


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;voice RISA_0817
;voice RISA_0818
;voice RISA_0819

#voice RISA_0820
【Risa】「六夏……まったく」


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ワタシはいつものように、リサ姉に泣きついていた。
きっと『やれやれ』って、思われているのだろう。
それでも今のワタシにとって、他の誰よりも頼れる人だから。


#cg 1 tri01s2 200 0
#cg 2 trk03s2 600 0
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#voice RISA_0821
【Risa】「恋愛相談はもう、終わったと思ったんだけど……まあ、いいわ」
人の良いリサ姉は、ワタシの話をちゃんと最後まで聞いてくれた。


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#voice RISA_0822
【Risa】「うーん、そうね……」
#voice RIKKA_0754
【Rikka】「リサ姉……」
さすがのリサ姉も、今回は回答に戸惑っているように見えた。
それでもやがて、ワタシをたしなめるように言い聞かせた。


#cg 1 tri01s2 200 0
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#voice RISA_0823
【Risa】「沙雪さんがみんなに話してしまうってことは、それだけ彼女が六夏を想っているって事じゃないの?」


#cg 2 trk05s2 600 0
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#voice RIKKA_0755
【Rikka】「そ、それは……まあ……」
その通りだとは思うし、嬉しくもあるんだけれど。
#voice RISA_0824
【Risa】「ね、素直に喜んだら?」
#voice RIKKA_0756
【Rikka】「そ、そうだよね……うん」
#voice RISA_0825
【Risa】「何にせよ、付き合い始めって一番楽しいじゃない? もう少し六夏も、恋愛を楽しめばいいのよ」


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#voice RIKKA_0757
【Rikka】「うーん、だけど……っ!?」

;//SE:ドアの開く音
;♀SE019
#se 0 SE019


突然、教室のドアが激しくバン、と開いた。


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#voice RISA_0826
【Risa】「えっ?」
#voice RIKKA_0758
【Rikka】「み、みっ……美夜……さま……」


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#voice MIYA_0416
【Miya】「………………」
振り返ると、そこにはものすごい形相の美夜さまが、仁王立ちしていた。


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#voice MIYA_0417
【Miya】「六夏さん……貴女また、わたくしの知らないところで、璃紗と……イチャイチャ逢瀬を!!」


#cg 1 tmi07s2 200 0
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#voice RIKKA_0759
【Rikka】「こ、これは違います、そういうわけじゃなくて……」
#voice MIYA_0418
【Miya】「貴女と沙雪さんがデキているっていうの、やっぱりカモフラージュなのね。本命は美しくて可愛い璃紗なのね!?」


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#voice RISA_0827
【Risa】「も、もう……美夜ったら……」
#voice RIKKA_0760
【Rikka】「だから、もう……違いますぅ!!」
照れて喜び、赤くなったリサ姉とは対称的に、ワタシは血の気が引き、青くなっていた。
もう……どうしてこうなっちゃうんだろう。
#voice RIKKA_0761
【Rikka】「ワタシが好きなのは、沙雪さんだけです。でもそのことで悩んで、ついリサ姉に……」
#voice MIYA_0419
【Miya】「うるさい、問答無用よっ!!」


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#voice RIKKA_0762
【Rikka】「きゃ、きゃあぁん!」
いきなり美夜さまに飛びつかれそうになったワタシは、慌ててかわした。


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#voice RISA_0828
【Risa】「美夜、止めて。私だって、好きなのは美夜だけだし……」


#cg 1 tmi07s2 400 0
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#voice MIYA_0420
【Miya】「ちょっと、待ちなさいっ!!」


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#voice RISA_0829
【Risa】「もう、美夜のバカ……私の言っていること、聞いてないし」
のろけるリサ姉の制止も聞かず、美夜さまがグングン、ワタシを追いかけてくる。


#cg 1 tmi07s2 400 0
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#voice MIYA_0421
【Miya】「くっ……今日という今日は、許さないわよ」


#cg 1 trk03s2 400 0
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#voice RIKKA_0763
【Rikka】「だから、誤解なんですよぉ~~~~」


#cg all clear
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その後、下校時間までの間。
ワタシは美夜さまに見つかる度に、追いかけまわされたのだった。


;**暗転
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;♂MS
#bgm 0 stop 1000


;//END
#next2 S034
shirayuki_no_kishi/s033.txt · Last modified: 2018/05/22 17:15 (external edit)