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seisai_no_resonance:sce08_04_21_2
奈岐を取り囲んだ穢れが祓われ、四散していく。
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畳み掛けるように迫った穢れも自在飛び交う短刀によって、
切り裂かれていった。
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「鼎、門が見えた!」
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奈岐が開いてくれた道を私は駆けていく。
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握り締めた勾玉が何かに反応するように熱を放ち始める。
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未だに瘴気を吐き出す門が目前に迫った。
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手前に鎮座する岩を背に、理事長と秘書が私の道を阻む。
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「大したものだ。鬼子の在るべき姿を見たようだよ」
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手を(BROKEN:8_20)
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「……でも、こちらにも譲れないものがあるんだ。
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「昌次郎、勾玉を使うよ。鬼退治だ」
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「はっ……」
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秘書が手前の岩に、私の勾玉によく似たものを押し当てる。
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「何故その星霊石だけ勾玉を形作ったか、気付いているかい?」
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「それは<RB='まがとき'>禍時<RB>に生まれた魂を示す――<RB='まがたま'>禍魂<RB>という皮肉さ」
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私の勾玉が自然と熱を増幅させていく。
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「本来は禍時に石を加工してはならない。魔が宿るからね」
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「でも、僕はその禁忌を犯し、通常の星霊石よりも純度が
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「全ては贄となりかけた姉さんを助けるためにね。
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「勾玉に宿った魔が為した業なのかな――いずれにしても、
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理事長が指を鳴らすと、白い彫像のような物体が動き出す。
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「お母さん……!?」
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物言わぬ物体は四方に伸びた金属の棘を振るい上げた。
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明確な殺意を持ち、鋭利な尖端が私に襲い来る。
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「親に子を殺させるつもりかっ!!」
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私の前に現れた奈岐が棘を弾き返し、声を荒げた。
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「そんなつもりはないよ。鬼退治と言ったはずだ」
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「……狙いは私か」
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「チェックメイト――終わりだ、向山奈岐」
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白い穢れが蠢き、全ての棘を奈岐へ集中させていく。
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飛び交う短刀が棘に砕かれ、奈岐のいた地面を深くえぐった。
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「まだだ……!」
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奈岐の左右に再び氷が集束し、短刀を作り出していく。
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「その穢れ、無力化させてもらうっ!」
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全ての刃を白い穢れに向け、解き放ちながら、奈岐が駆ける。
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そして、正面から両者が激突した。
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seisai_no_resonance/sce08_04_21_2.txt · Last modified: 2014/04/23 18:46 (external edit)