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seisai_no_resonance:sce08_04_18_0
「遠山先輩、八弥子さん、中村さん――私に星霊石を渡して」
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勾玉が発する熱に従って、私は言葉を紡ぐ。
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「この状況で星霊石を……どうするつもりだ?」
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「あの門を封印するには、みんなの力が必要になるから。
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足下に落ちていた末来さんの星霊石を拾い上げる。
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そして、意識を集中させると、末来さんの星霊石が眩く発光した。
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「そんな……どうして、片倉さんの星霊石をあなたが……?」
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「これが証拠にならないかな?(BROKEN:8_20)
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私の言葉に反応したかのように、
一つの星霊石がこちらへ投げられる。
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「わわっ!?(BROKEN:8_20)
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「あははっ!(BROKEN:8_20)
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八弥子さんが血の滲んだ腹部を押さえながらもニコリと笑う。
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「ですが、今、星霊石を手放せば身を守る手段が……」
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「……高遠、封印までどれぐらいかかる?」
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持ち込んでいたのか、黒い鞘の刀を中村さんが手に取った。
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「分からない。でも、がむしゃらに急いでみる」
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「――正直な答えだ」
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中村さんがフッと笑った後、鞘から刀を抜き放つ。
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「私には、お前に命を預けるだけの罪がある。
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中村さんが星霊石を取り出し、私に投げ渡す。
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「わっ、わっ!(BROKEN:8_20)
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「遠山先輩、穢れ共は命に代えてでも、私が引き受けます。
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中村さんが迫り来る穢れに対して刀を構える。
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右手から左手へ持ち替え、切っ先を下ろす独特な剣術――
巫女の力ではなく、自身の業だけで穢れを止めるつもりだ。
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「ふふっ……中村さん、あなたもそんな目をするのですね」
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「分かりました。今はあなたがたを信じますわ」
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遠山先輩が私に歩み寄り、星霊石を手渡してくれる。
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「高遠さん、必ず無事で」
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「――はい、必ず」
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それぞれの星霊石を大切にしまい込むと、私は奈岐に頷く。
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「行こう、奈岐。これで終わりにしてみせる」
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「フッ、神狼の眷属が<RB='みずさきにん'>水先人<RB>と言ったところか――上等だ」
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不敵に笑った奈岐が星霊石の力を限界まで解き放つ。
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seisai_no_resonance/sce08_04_18_0.txt · Last modified: 2018/05/22 17:15 (external edit)