User Tools

Site Tools


seisai_no_resonance:sce08_04_14_2
整然と並ぶ灯籠、異様に広い舞台――。
>

穢れの記憶で見た景色そのままで、思わず足が竦んでしまう。
>

ここで数え切れないほどの巫女達が息絶えていった。
>

それぞれの胸に抱えて散っていった想いは、どれほどのものだったのか、生きている私にはとても推し量れない。
>

今、そんな血塗れた舞台の上では、蒼い炎が煌めいていた。
>

「はああぁッ!!」
>

中村さんの大剣と炎が穢れの群れを薙ぎ払っていく。
>

返す刃で右手から迫った穢れを一刀両断する。
>

「まだだっ!(BROKEN:8_20)
>

「贄――高遠さんの言葉がようやく分かりましたわ」
>

中村さんの背中を守るようにして、遠山先輩が大鎌を翻す。
>

「ここで巫女を捧げること――それが贄となる」
>

「自分は贄となるつもりはない。生きて戻る必要がある」
>

「生きて戻りさえすれば、母さんに会えるんだっ」
>

「……中村さん」
>

背中合わせの二人を囲むようにして、穢れ達が迫っていく。
>

どこか一角を突き崩して、二人と合流しなくては、
体力が削られていくだけだ。
>

「二十、三十、四十……想像はしていたが、この数では」
>

奈岐が胸元の星霊石に手をかけるが、私はその腕を掴む。
>

「奈岐、待って」
>

「だが、このままだと奴らは喰われる」
>

でも、ここで奈岐の力を使ってしまえば、
封印という目的まで辿り着けない。
>

その実態が何なのかすらまだ掴めていないのに……。
>

「なら、僕達が陽動に出よう。左翼から敵の包囲を突き崩し、
(BROKEN:8_20)
>

「……大丈夫なんですか?」
>

「大丈夫も何も、この時を待っていたんだ。
(BROKEN:8_20)
>

理事長は私の返事を聞く前に指示を繰り出す。
>

「昌次郎、左翼から突破し、穢れの注意を引く」
>

「はっ、全てはこの時のために――」
>

秘書の人が穢れの群れへ走り込んでいく。
>

大柄な穢れに対し、鋭い蹴りから掌底を(BROKEN:8_20)
一角を突き崩し始める。
>

「私も行かないと……奈岐、後ろを離れないで!」
>

「……っ」
>

両手で持った剣を振るい、穢れの群れへ切り込んでいく。
>
seisai_no_resonance/sce08_04_14_2.txt · Last modified: 2014/04/23 18:46 (external edit)