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seisai_no_resonance:sce08_04_12_0
「この二人はどうする?(BROKEN:8_20)
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「葉子先生はもう寮まで戻ったかな……?」
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もし戻っていなかったとしても、ここから恵がいたところまでは、それなりに距離がある。
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一分一秒が惜しい今……選択肢は限られている気がした。
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「はーい、先生の力が必要ですかー?」
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「わわわっ!?」
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突然の声に驚いて転けそうになってしまう。
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「……寮に戻ったわけでは無さそうだな」
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葉子先生は背負っていた恵を近くの木に横たえる。
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「こうなることは何となく分かっていましたので、
(BROKEN:8_20)
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と……満面の笑顔で言われてしまうが、
まったく気付かなかったし、気配も感じなかった。
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奈岐も気付いてかなかったのか、
驚きと呆れが混ざった息を漏らす。
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「えっと……由布と三輪さんも任せて平気なんですか?」
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三人を抱えて帰るとか、かなり無茶があるように思える。
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「先生、こう見えても力持ちなので大丈夫ですよ」
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そういう問題で解決されるらしい。
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「もし無理そうでしたら……誰か人を呼んで下さいね」
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「はーい。それじゃあ、高遠さん達は前を向いて進んで下さい」
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「……あ、ありがとうございます」
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再び葉子先生に頭を下げてから、近くに迫った祠の方角を向く。
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「奈岐、行こう。もう動ける巫女候補はいないはず」
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「……穢れ気配が高まっている。時間は無いぞ」
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奈岐と頷き合い、再びを祠を目指して走り出す。
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seisai_no_resonance/sce08_04_12_0.txt · Last modified: 2018/05/22 17:15 (external edit)