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seisai_no_resonance:sce06_03_21_0
翌朝、朝食は問題無く。
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制服に着替えての通学も問題無く。
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学園内まで自分が狙われる立場にあることを忘れそうなほど、
平穏そのものだった。
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「カナカナ、ヨーコ先生に聞いてきた。マコ達は欠席だってさ」
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職員室前で待っていると、ヤヤがそんな言葉と共に出てくる。
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「勾玉取ったことで、また次の動きがあったのかもね」
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「欠席……って中村さん<RB='・'>達<RB>?」
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「ユウとカスミもね。昨日の事件に関わった子はみんなドロン」
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「あとミライっちも昨日の晩から連絡が無いんだってさ」
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「……水面下でまた何かありそうって雰囲気、嫌だね」
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とりあえずの安全は間違いないみたいなので、
ヤヤと並んで廊下を歩き始める。
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「案外、ナギっち達を探し回ってるのかもよ?」
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「それはありそう。放ってはおけないだろうし」
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「ま、そゆことなら、ヤヤ達はナギっちからの連絡待ち、で」
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「助けようにもナギっち達の動きについていけないだろうしね」
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ヤヤが両手を広げて、武器なんてありませんとアピールした。
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確かにそのとおり、私もヤヤも星霊石を失い、
戦う術をなくしている。
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「じゃあ、今日は普通に授業に出てから帰るの?」
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「カナカナ、授業サボるとヨーコ先生怖いぞー?」
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「あはは、なら授業には出ないとね」
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「うんうん。それじゃ、また昼休みねー」
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階段まで来たところでヤヤが手を振り、
二年生の教室へ上がっていく。
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「うーん……」
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何かが起きているのは確かだけど、それが何かは分からない。
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このもやもやとした気持ち、どうすればいいんだろう。
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いつもの癖で勾玉を探してしまうけれど、
あれは松籟会に取られてしまったんだった。
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「はぁ……お母さん、嫌な予感しかしないよ」
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思えば、昨日からずっとだ、と私は長いため息を漏らす。
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ただ予感は予感でしかなく、無事に授業を終えて
寮にまで戻ってくることが出来た。
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そして夕食も無事に取り、まるで昨日のことなんて無かったかの
ように、終始穏やかな一日だった。
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さすがに自分の部屋には戻りにくいので、
八弥子さんの部屋にお邪魔したままだけど。
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「……ヤヤ、このまま儀式まで何も起こらないと思う?」
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「んー、それは何とも言えないかなー。
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椅子に腰をかけ、うーんと伸びをする。
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「私さ、何だかずっと嫌な予感がしてるんだ」
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「勾玉が無くて落ち着かないっていうか……
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「気を遣わなくていいよー、ヤヤは平気だから」
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笑顔のまま、ヤヤがベッドに座り、ガジを膝の上に乗せた。
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「末来さんとも連絡取れないし、お母さんの手がかりが
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「それに、私の目的はお母さんに会うことだから、
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「じゃあ、カナカナは何をしたらいいと思う?」
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「それは……」
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実際、今の私に何が出来るだろうと考える。
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勾玉を無くした途端に身動きが取れなくなった?
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それだと……勾玉を私から取り上げようとした人達の
思惑通りじゃないだろうか?
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でも、巫女の力が無い今、私に何が出来る?
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「……ヤヤ、勾玉と星霊石を取り返そう」
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何か出来ないなら、何か出来るようにすればいい。
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その為に必要な物が見えているなら、行動するだけ。
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「お、カナカナ、強気に出たねえ。だけど、どうやって?」
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「そこは思いつかないから、賢い人達の知恵を借ります」
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「奈岐か理事長、どっちか捕まえよう」
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「ふふっ、それは妙案。じゃ、それで動いてみよっか」
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「うん」
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ひとまずの目的が見えると、
もやもやとしていた気持ちが晴れる。
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我ながら単純なものだと思うけれど、
じっとしていると落ち着かないのが性分なのだろう。
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「ね、ヤヤ」
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椅子から立ち上がり、ヤヤのいるベッドに腰をかける。
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「んー、何?(BROKEN:8_20)
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「私がヤヤを好きになったらダメってのは継続中?」
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「カナカナ、唐突だねー。どうかした?」
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「でも、ヤヤは私のことを好きでいてもいい」
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「うんうん、ヤヤはカナカナのことが好き」
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「なら、問題ないよね」
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「うん?」
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もやもやとした気持ちがすっきりした後、
次にやってきたのは、ヤヤと私の関係だった。
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距離感を感じないのに、何か食い違えたようでいて、
これがまた落ち着かない。
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なので、ここも行動で解決してみるのはどうだろう。
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「ヤヤにはリードされっぱなしだし、多少は強引にいかないとね」
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「んー?」
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「ヤヤ、もう一回だけ訊くね?(BROKEN:8_20)
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「うんうん、大好きだよ」
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「ラブ?」
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「ラブ」
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「よし、じゃあ遠慮なく!」
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八弥子さんの肩を掴み、そのままベッドに押し倒す。
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「ちょっ!?(BROKEN:8_20)
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「ね、ヤヤ、ちょっと目を閉じて」
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「目を閉じるって……やること一つだよね?」
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「うん」
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「この……正直者……」
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そう言いつつも目を閉じてくれたヤヤの唇に顔を寄せる。
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そして、一度だけちゅっと啄む音を立てて、
唇を重ね合わせた。
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「ふふっ、ヤヤとキス出来た」
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「カナカナ、キスだけで終わる顔してない」
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「さすが、ヤヤの勘は当たるねー」
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今度は頬に口づけながら、ヤヤの制服に手をかける。
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「か、カナカナ、ストップ」
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「こういうの、知識だけでどこまで通用するかな?」
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ここまで来れば、あとは勢い勢い――と自分に言い聞かせる。
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「だ、ダメだってば、カナカナ!」
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「ダメじゃないよー?(BROKEN:8_20)
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「カナカナ、強引っ!?」
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「ふふふっ」
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思ったよりもヤヤの抵抗が少ないので、
スムーズに行為へ移行していく。
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seisai_no_resonance/sce06_03_21_0.txt · Last modified: 2018/05/22 17:15 (external edit)