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seisai_no_resonance:sce06_03_06_0
翌日、今日も今日とて朝一から呼び出しだった。
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しかも、その相手は学園長ではなく、理事長から。
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課題漬けで徹夜明けの重たい瞼を擦りながら、
ロビーにまで下りてくる。
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「おっはよー。カナカナ眠そうだねー」
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これから朝食なのか、八弥子さんとロビーで鉢合わせになった。
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「あ、おはようございます。
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「あはは、それは大変だ。終わりそうかなー?」
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「今日一日ちゃんと頑張れれば、なんとかっ」
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「まだまだ厳しそうだねー。しかも明日は模擬戦だよ?
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「あー……あー……」
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ここ数日の忙しさで、そんな話があったことすら忘れていた。
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「ナギっちも相変わらずだし、棄権しちゃった方がいいかもね」
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巫女候補を学園長から聞かされたばかりだというのに、
ここで棄権すると本当に諦めてしまうみたいに思える。
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それに状況を考えると、素直に模擬戦を行う気がしないし……。
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「棄権するにしても、顔は出しますよ。謹慎明けでサボると、
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「あはは、言えてる。課題が一番怖いねー。
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「あ、ごめんなさい。朝から呼び出しがかかってるので、
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「朝一番から理事長に?(BROKEN:8_20)
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「あはは……でも、行かないと怒られそうなので」
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「そういえば、あの人もナギっちと同じなんだよね?」
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思い出したかのように八弥子さんがそう言う。
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「そうでしたね。私に見鬼のことを教えたのもあの人ですし」
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「うーん……ナギっちなら別にいいんだけどさ、
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八弥子さんが難しい顔をしながら腕を組んでいた。
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「それ、分かります。男の人っていうのもあると思うんですけど、
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「うぅん、そんな人のとこにカナカナを一人で行かせるのは
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「大丈夫ですよ、私って考えてることと言ってること同じですし。
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「ね、カナカナ、あれって目で見ないと分からないんだよね?」
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「詳しいことは分からないですけど、そうだと思います」
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「じゃあ、ガジの出番だっ!」
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「ニャーン?」
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八弥子さんが頭に噛み付いていたガジを抱きかかえると、
私に向かって突き出してきた。
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「わわっ……って、なんでガジなんですか?」
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「ふふっ、こうしてカナカナがガジを抱いておけば、
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おー?(BROKEN:8_20)
役に立ってくれるのかどうか……。
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「あとカナカナに何かあったらガジが知らせてくれるしね」
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「あはは、それは頼りになります」
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そっちの方が本命に聞こえたので、
八弥子さんからガジを預かっておく。
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「んー、よく分かんないけどさ、嫌な予感がするんだよね。
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「私は平気ですけど……何かありそうです?」
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ガジを抱きかかえ直して、八弥子さんに訊ねる。
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「ヤヤの勘って結構当たるんだよねー。でも、何だろうなぁ?
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「ふふっ、ガジがいてくれるんで私は平気ですよ」
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「んー、そうだねー。ガジ、ちゃんとカナカナを守らないと、
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「ニャーン……」
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通じているのか、実にしょんぼりとした声をガジがあげた。
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「あはは、遅刻するとまずいんで、そろそろ行きますね」
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「うんー、いってらっしゃーい」
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手を振ってくれた八弥子さんに微笑んでから、
私は寮の外へ向かっていく。
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そんな私を見送る視線がもう一つあることも気付かずに――。
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「――――」
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seisai_no_resonance/sce06_03_06_0.txt · Last modified: 2014/04/23 18:46 (external edit)