User Tools

Site Tools


seisai_no_resonance:sce05_04_00_0
「ちょっと、いつまで寝てるのよ。起きなさいってば」
>

ゆさゆさ――揺すられる。
>

その繰り返しが、妙に心地良くて意識がまた遠のいて……。
>

「こらっ、寝るな!(BROKEN:8_20)
>

ぺちぺち――頬を(BROKEN:8_20)
>

ちょっと痛い。
>

「うぅ……う……由布……?」
>

「はぁ……やっと起きた。まったく、いつまで寝てるのよ」
>

寝ぼけ眼を擦りながら、寮の部屋を見渡す。
>

そういえば、私……昨日は疲れてそのまま寝たんだっけ?
>

それが何時だったか覚えてないけれど、まだ眠い……。
>

「ほら、さっさと着替えて。遅刻するわよ」
>

「遅刻って……朝ご飯は?」
>

「あのね、いらないから寝させて、って言ったのはどの口?」
>

私、そんなこと言ってたんだ……ぜ、全然、記憶に無い。
>

「うぅ、着替える……」
>

まだはっきりしない頭で、もぞもぞとTシャツを脱ぎ始める。
>

「あー、もうっ!(BROKEN:8_20)
>

大きな足音を立てて由布がぴしゃりとカーテンを閉じていく。
>

そんなルームメイトの姿を横目にしつつ、私はまだまだ覚醒しそうにない頭で制服に着替えていった。
>

午前の授業――。
>

寝たらいけないと思えば思うほど、かくんと船を漕いでしまう。
>

昨日の疲労が……全然、抜けていない。
>

模擬戦もしたし、穢れとも戦ったし……あと歩き回った。
思い出すだけでも、身体がだるくなってくる。
>

「ですから、織戸伏での形態は本土とは大きく異なるわけです。
(BROKEN:8_20)
>

巫女……また巫女の話かな。
>

まったく頭に入ってこないどころか……そのまま……。
>

「……んっ……?」
>

耳に響くチャイムの音で意識が戻ってきてくれる。
>

「あ、起きた」
>

「カナちゃん、ちょっと寝過ぎだよ?」
>

二人に言われて壁の時計を見ると、既にお昼時……。
>

「って、今のチャイム……お昼休みの!?」
>

「お昼まで隣でぐーぐー寝られると先生の目が痛いんだけど」
>

「うっ……」
>

これだけ睨まれてきたと言わんばかり、由布が私をぎろりと睨む。
>

「あの、カナちゃん?(BROKEN:8_20)
(BROKEN:8_20)
>

そういえば、昨日……私、恵に負けたんだっけ?
>

「ううん、平気。ちょっと夜寝付けなくて……あはは」
>

お昼休み、このまま教室にいれば、遠山先輩と三輪さんも
やってきそうな気がする。
>

一日寝てたことがバレれば……また怒られる気がした。
>

「あ、お昼っ……食堂に行ってくるね!」
>

「ちょ、ちょっとっ」
>

由布の制止を振り切るようにして、私は教室から飛び出していく。
>

「カナちゃん、逃げ足早くなったなぁ……ちょっと羨ましい」
>

「はぁ……あれは見習ったらダメな例よ、まったく」
>

背中から聞こえる声が、ちょっとだけ耳に痛かった。
>
seisai_no_resonance/sce05_04_00_0.txt · Last modified: 2018/05/22 17:15 (external edit)