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seisai_no_resonance:sce04_05_19_0
私は人の減った学園寮の廊下を歩きながら、昨日の夜のことを
考えていた……。
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正直、昨日はあまり眠ることが出来なかった、鼎がヤツについて
行ってしまったこと……。
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でも、鼎は……たぶん、複雑なことなんて何も考えてなんか
いないだろう……これは救いだ……。
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そうして、私は昨日、ヤツが話していたことを思い返す。
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私は今まで何も考えずに生きていたと再認識させられるハメと
なったわけだが、気になる点がいくつもあった……。
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私の母親は存在さえも不明で、鼎の母親は確実にこの島のどこかに
存在している……。
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あと、鼎に私の話をヤツがしていた事……これは内容は
分からないけど……正直、知りたくないような内容
なのだろうな……。
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それはいいとして……。
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ヤツは長年掛けて、島で起こっている異変を調べ、
解決しようとしていた……。
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そして、元巫女という話の鼎の母親は異変を止めるために
島に戻って来た……。
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巫女は島には戻れないハズなのに、島に戻ってきている……。
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私たちが知る、島における呪縛とは違う、何か秘密でもあるの
だろうか、それとも……そもそもの認識が間違っている……。
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巫女が穢れを祓う時のこともそうだ、ヤツは魂は地に戻り、
再び穢れとして戻ってくると言っていた……。
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島に残されている、伝承や話とことごとく噛み合わない……。
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やはり、根本的に隠されていることがあるのだ、確かに、
祭事を行う者たちは祭納衆と呼ばれているが、そもそも、
その主要なメンバーとは、諏訪、遠山の二家だ。
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彼らだけは……他の家には知らない、何かを知っていた、
ということなのだろうか……。
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どうすれば、調べることができるだろうか……。
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「こんなところで、ボーッと突っ立っていると迷惑なんですけど」
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「三輪……」
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「はぁ……声を掛けるべきでは無かったみたいですわ……」
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「そうだ……お前、コンピューターなどに詳しかったな?」
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「はぁ?(BROKEN:8_20)
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「島の歴史などについて、調べられないだろうか?」
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「……なんですの、全く……あの高遠さんに関わる人は、
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「鼎にも聞かれたのか?」
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「いいえ、私のルームメイトに頼まれただけですわ、その時は、
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「その時?」
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「ま、彼此、二週間くらい前の話です、ただ、私も気になって
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「なんですか、その目は……脅しても何もありませんわよ……」
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「す、すまない……その情報を教えてもらえないか?」
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「考古学者の話ですか?」
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「ああ、そうだ……」
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「高遠って名前の考古学者がこの島に伝わる伝承を色々と
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「高遠だって?」
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「そうなんですの、ちなみにこの島とは全く縁も由も無い
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「まぁ、あの彼女と同じ苗字という事はなんらかの関係がある
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「抹消……」
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「ええ……そこで、私は考えたんですけど、諏訪、遠山、中村の
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「だとすれば、諏訪だ……」
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「…………そうですの」
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「なんだ、興味なさそうだな……」
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「そうですね、なんだか、ここ数週間で、巫女や家に対しての
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「………………」
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「はぁ、それから、もし高遠さんの母親が巫女であったとして、
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「どういうことだ?」
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「そもそも巫女となったモノが島から出される、そして誰ひとり
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「確かに……」
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「まぁ、分からないだらけで、うんざりしてしまうレベルですから
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「ありがとう……」
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「別に、新たに調べた情報じゃないので、お礼を言われても
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「それはなぜ……」
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「誰も信用する気がないというのもありますけど、神住先輩が
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「私、さっきも言いましたけど、巫女自体に興味をなくして
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「召集……」
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「あら、聞いてませんの?」
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「………………」
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「はぁ……何かよからぬことが起こっているということですね」
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「!?」
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「ちょ、三輪っ……だ、抱きつくなっ!(BROKEN:8_20)
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「べ、別にあんたなんかにっ……じ、じ、地震っ……
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「…………おさまったか」
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「……………………」
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「おい、三輪……揺れは収まっているんだが、
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「ま、ま、まだ揺れるかもしれないじゃないですかっ」
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「揺れたとしても、私にひっついていても意味はないだろう……」
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「う、う、うるさい……ですわっ…………」
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「さて……これから、どうするか…………」
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「何をするのかしりませんけど、私は協力はしませんからね」
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「ああ、気にするな……」
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三輪と別れ、私は何か出来ることは無いかを探して寮を出た……
そして私はまず、真実を確かめなければならないことがあった。
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それは自身のことだ……奴らがいう偽物とは何か……鼎が聞いた、
私の話とは何かを知ることだ……。
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私は滅多に使わない携帯電話を取り出して、
唯一入っている番号に掛ける……。
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すぐに家の者が出る。
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「叔母様に繋いでほしい、緊急事態だ……」
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緊急といえば、嫌でも叔母に代わるだろう……。
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そして、すぐに彼女の声が聴こえる、とても不(BROKEN:8_20)
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「緊急とはいったい何なのかしら?(BROKEN:8_20)
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「あなたに聞きたいことがあります」
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「あなたに話すことなんて一つも無いわ……切るわよ」
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「待てっ、待って、偽物とはどういうことですか!」
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「偽物……誰が……誰がそんなことを…………諏訪か……
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「叔母様?」
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「お前がもっとちゃんとしないからでしょ、あんなヤツのいいなり
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「この事態に顎で使われるなんて……すべてあんたのせいよっ!」
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「あんたなんて、あんたなんて産まなければよかった!」
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「えっ?(BROKEN:8_20)
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「中村の家は、ここ数代、巫女を輩出するために、
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「なのに、あの銀髪のボウヤのせいで……あんたがもっと
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「すべてが狂ってしまった……すべてあんたのせいよっ!
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「お……おば……さま…………?」
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「あ、あの人が……私の……母親…………私はずっと……私の思い
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私はあてもなく、森へ駆け込んだ……。
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いつもより暗く感じる森をとにかく走り抜けていく。
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自分が信じていたモノが崩れ、どうすればいいか分からない……。
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とにかく全てから逃げ出したい、ただそれだけだった……。
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「ハ(BROKEN:8_20)
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喧嘩別れした、彼女の姿を思い浮かべる……。
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どんな状況でも、笑顔を絶やさない彼女、少し強引で、
後先考えないけど……とても優しくて……。
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ふと、いつもと森の雰囲気が違うことに気がつく、
気温も一気に低下していく……。
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「こ、これは……」
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穢れが来る……それも……この気配…………。
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次の瞬間、黒い影が上から襲いかかってくる。
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「ちっ!」
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今日に限って、武器も持っていないとは……。
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「仕方ない…………」
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私は自身の内なる力を呼び起こす。
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魂が震え、空気がチリチリと音を立てる。
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「燃えろ……すべてを燃やしつくすほどに……」
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星霊石が青い炎を生み出し、私の身体を包む。
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暖かい……この悲しい想いも全て燃やしてしまうほどに……。
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炎が弾け、装束に身を纏い、自身の力を認識する。
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「はぁぁぁぁぁっ!」
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黒い影に向かって、大剣を振るう。
大きな抵抗が剣に伝わってくると同時に、それを一気に切り裂く。
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「燃え散れっ!」
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真っ二つになった獣は青い炎に包まれ消失していく、
キラキラと星の屑となりながら……。
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「しかし……この数は……」
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いくつもの気配がジワリ、ジワリと近づいて来る。
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目視出来るだけでも、10体はいる……。
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「ここまでか……叔母様の言ったとおり、喰われて……果てるか」
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そう思った一瞬、私の横を光の線が走る。
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「!?」
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「真琴、少し力を貸して欲しいのだけど……」
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「片倉……先輩…………」
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「ボクには祓え無いんだ、だから、キミがやってくれ、
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「さぁ、急いで!」
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「は、はいっ!」
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seisai_no_resonance/sce04_05_19_0.txt · Last modified: 2018/05/22 17:15 (external edit)