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seisai_no_resonance:sce04_05_18_0
私は昨日の夜のことを考えていた。
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理事長が言っていた協力とお母さんのこと……。
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そして、彼がサービスと言って話していたこと……。
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私は混乱しそうだった。彼がなぜそんな話をしたのか、
協力とはどういうことなのか、お母さんに会えるというのは
本当なのか……。
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誰かに相談しようにも、夜に外に出て行ったこと、それに
よく知らない人と会っていたことが解ると問題になると思い、
誰にも相談出来ないと考えていた……。
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「高遠……どうした?」
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「鼎……だよ、真琴」
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「……か、鼎」
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「フフッ……なんでもないよ」
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「なんでも、無いように見えなかったから、言ってるんだ……」
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真琴には……あの話は話せない……。
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「どうした……その、私になら……私が出来ることならば、
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「………………」
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彼女には理事長と話をしたことを……相談しても大丈夫だろうか
……きっと反対するんじゃないかな……。
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でも……。
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「私には言えない……ことなんだろうか?」
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「そうじゃない……そうじゃないの…………あのね、昨日……
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真琴の表情が一気に険しくなる。
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「それで、どうしたんだ……」
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「よく分からないんだけど……協力して欲しいって……言われた」
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「協力?(BROKEN:8_20)
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「それが、島を救うこと、私のお母さんを救うことに
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「島?(BROKEN:8_20)
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「何が……何だかわからなくて……」
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「諏訪め……何を考えている…………まさか、お前、奴らの口車に
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「まだ、分からないよ……でも、お母さんに会える望みが
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「ダメだ!(BROKEN:8_20)
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「でも……いいか悪いかは分からないよ!(BROKEN:8_20)
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「…………それは……」
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「私だって、あの人は……なんだか、あまり好きになれないと、
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「お母さんが本当にこの島にいるのか……知りたいんだ」
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「どうなっても知らないからなっ!」
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「そんなこと……わかんないよ…………」
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「………………」
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「ま、真琴っ!」
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真琴は黙って廊下を走り去っていく……。
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「真琴…………」
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その後も真琴は教室には戻ってこないまま、放課後となった……。
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この状況下で授業をやっていることに少し驚いたけれど、
御花会以外の人はほとんど知らないことだし……。
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一部、松籟会に近しい家柄の人は学園にも寮にもいなくなっている
という話を聞いた……。
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実際、勘のいい人も寮から出ずにいるみたいだし。
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皆、雰囲気で何か、昨日までと違うと感じ取っている気がする。
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不安なまま過ごすのも、何も分からず過ごすのも、私はもう嫌だ、
お母さんを探す……お母さんと会うため、私は諦めたりしない。
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私は……。
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seisai_no_resonance/sce04_05_18_0.txt · Last modified: 2018/05/22 17:15 (external edit)