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seisai_no_resonance:sce04_05_17_0
昼過ぎにまた穢れが出たという報告があったらしく、御花会の
召集があり、学園長室に集められる。
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前回と少し違うのは、葉子先生もその場に来ていることと、
向山先輩、八弥子さんがいないことだった……。
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真琴は私の近くにはいたけれど、気まずい感じで、どう接すれば
いいか分からずに会話もすることもなかった。
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末来さんも、どこかぼんやりしたような感じだった。
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「片倉先輩、どうします?」
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「神住に任せる……」
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「よろしいのですか?」
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「うん…………」
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「では、各ペアで捜索ということでいいかしら?
(BROKEN:8_20)
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葉子先生も元巫女候補という話だし、学園長とかと同じように
巫女としての力が使えるということ……なんだろうなぁ。
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そんなことを考えていると、遠山先輩たちはすでに出て行って
しまっていた……。
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「高遠……大丈夫か?」
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「…………うん」
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私は冷たくうなづいて、何も言わずに部屋を出て行く。
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「………………」
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廊下に出ると、真琴は私に無言でついて来る。なんだか、
とても気まずい……。
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昨日のことを私はまだ怒っていた……ううん、真琴に否定された
ことが悲しかった……。
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確かに考えるとバカげていることは自分でも分かってる。
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でも……。
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「………………」
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学園を出てから、結構な時間が経ち、すでに日も傾き始めていた。
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真琴は寂しそうな顔をしながら、無言で私について来る。
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なんだか子犬みたい……そう思うと、妙に可愛いような……。
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ダメダメ、私は真琴に怒ってるんだから……。
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それに今は穢れを探してるんだ……。
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森の中は穏やかな感じが全く無い、冷たく重たい空気が流れており
ところどころで妙な視線のようなモノを感じるけれど、何かはよく
わからない。
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真琴もそれに気がついたのか、周囲を見回していた。
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「高遠、妙な気配がする……その……気をつけろ……」
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真琴の言葉に無言で頷く。
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風に揺れる木々の音さえ不安になるくらいの緊張感が逆に
私を集中させていく、周囲の音がクリアに聴こえる……。
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「何かいる……」
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真琴もそれを(BROKEN:8_20)
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「いるな……」
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「うん……」
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重たい空気の流れと共に、気温がグングンと下がっていく……。
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6月とは思えないくらい、空気が冷たく感じる。
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木々が揺れ、低い獣の声が響き渡る……。
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次の瞬間――。
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黒い影が前方と後方から同時に迫ってくる。
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私は前方から伸びてくる鋭い爪のような影を剣でなぎ払う。
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同時に真琴も同様に後方からの攻撃を剣で弾き飛ばす。
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私が薙いだ敵が真琴の方に流れ、真琴が弾いた敵が私の前方に
飛ばされてくる。
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黒い獣のような姿をした彼らは飛ばされながら、空中でバランスを
取り直し、滑るように地面に着地する。
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「背中は任せろ……」
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真琴は短くそう言った、私はその言葉にすごい安心感を感じ、
なんだかとても嬉しく思った。
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この戦いが終わったら、ちゃんと真琴に昨日のことを謝ろう……。
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「真琴、ありがと……」
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私は彼女にそう応えて、敵に向かう。
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seisai_no_resonance/sce04_05_17_0.txt · Last modified: 2014/04/23 18:46 (external edit)