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seisai_no_resonance:sce04_05_08_1
私と中村さんは森を抜けて学園寮の前に戻ってきた。
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「ふぁ、疲れたぁ」
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「ふっ、これくらいで根をあげるとはまだまだだな」
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「根をあげてるわけじゃないからね、疲れたって言っても、
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「ふっ、冗談だ。さて私は今日はここで失礼する、家にちょっと
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「この時間から帰っても大丈夫なの?」
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「大丈夫だろう、夕食には間に合わないかもしれないが、文句は
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「それなら、いいんだけど……」
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「ではな」
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「うん」
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中村さんのことを考えながら私は廊下を歩いていた。
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夕方近くに家に帰って取りに行く物ってなんだろう?
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着替えとか、そういうのは寮内で洗濯したりしているハズだし、
食べ物も寮内で調達出来るハズだし……。
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私の想像力が乏しいのか、パッと思い浮かぶ物は中々になく、
気がつくともう、自身の部屋の前に来ていた。
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「うーん、なんだろう……」
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と、つい呟きながらドアを開けて部屋の中に入った……。
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部屋に入ると、短い悲鳴が聞こえる。
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「あ……」
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そこには着替え途中で固まる由布の姿があった。
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「えっと、おかえり……」
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「いや……別に構わないんだけどさ……そんな見られて困る
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「なんで、私が脱いでる時に限って……」
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「な、なんでだろうねぇ……あ、でも今日の下着はちょっと
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「あ、あんたって人は……」
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「まぁまぁ、怒らない……ね?」
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「はぁ……怒らないわよ…………」
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「あんたはどこ行ってたの?」
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「中村さんと会ってた」
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「ホント、最近あの子と一緒にいるわね……」
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「そこまで一緒ってことはないと思うけど、前より随分と話をする
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「そういえば、由布は遠山先輩の部屋に最近よく行ってるよね?」
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「まぁ、そうね、ペアも変わったし、もっと姉様のこと知らないと
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「やっぱり、巫女の力ってお互いの関係とかも重要なのかな……」
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「そりゃ、当然そうでしょ……私たちが模擬戦を繰り返すウチに
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「信頼関係みたいなのがあったように感じない?」
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「言われると、そうかも……って思うかな。昨日の模擬戦の時、
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「だからこそ、パートナーのことを知るっていうのは大切なことだ
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「えっと、どうしたの?」
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「今日、消灯時間過ぎて戻ってこなくっても、うまくごまかして
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「え、ど、どういうこと?」
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「夕食のあと、神住姉様の部屋に行くから、もしかしたら……
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「えっと、ということは由布がとっておきの勝負下着で
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「とっておきの勝負下着とか言うなっ!」
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由布はすばやく枕を投げてくる。
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「ちょ、ごめっ……って」
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ラッキーなことに上手く避けれた。
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「もう……」
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「遠山先輩との距離……その随分近くになった……ってこと?」
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由布はコクりとうなずく、私はなんだか寂しい気もしたけれど、
応援したい気持ちもあった。
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「よかったね、由布」
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「ありがと、鼎……」
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夕食までの時間はあまりなかったけれど、由布と話をしながら
過ごした……。
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夕食を終え、私は一人で部屋に戻ってきた。
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さすがにいつもいる人が居ないだけで、こんなに寂しい気持ちに
なるとは思ってもいなかった……。
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ふと、お母さんのことを思い出す。
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そういえば、お母さんがいなくなったあの日はもっと、寂しくて、
怖くて、辛かった気がする……。
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それを考えると、由布が今部屋にいない、ということと比べると、
寂しい気持ちは変わらないけど、辛くはない……。
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でも、話し相手がいない時の寂しさ、というか暇なのって……。
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「辛いなぁ……」
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そんなことを考えながら、ベッドでゴロゴロとしている間に、
私は眠りについていた……。
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seisai_no_resonance/sce04_05_08_1.txt · Last modified: 2014/04/23 18:46 (external edit)