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seisai_no_resonance:sce04_05_05_1
何か学園寮の方を眺めながら、立っている中村さんを見かける。
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声を掛けたほうがいいかな……。
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私は声を掛けて怒られると少しイヤかも、と思いながらも、
彼女の肩を(BROKEN:8_20)
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「!?」
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彼女は素早く後ろに間合いをあけ身構える。
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彼女は何故か、私を見て大げさに驚く。
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「た、高遠か……驚かさないでくれ……」
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「ご、ごめん、でもボーッとしてたみたいだから、つい……」
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「な、なんでもない、少し考え事をしていただけだ」
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「こんなところで?」
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「いや、学園から戻ってくる間、ずっと考え事をしていた」
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ふと、昼間の中村さんと八弥子さんのことを思い出す。
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何か、あったのかな……。
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「えっと、何かあった?」
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「い、いや、何も、何もないぞ、うん……」
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あからさまに、何かありましたって、言ってるじゃん……。
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「学園から戻ってくる間もずっとさっきみたいな調子で考え事
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「いや、そこまで大したことじゃない、私自身の……その問題だ、
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気になるよね、やっぱり……。
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「私には……その言えないことだったら、あれだけど、
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(BROKEN:8_20)
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「あ、い、いや…………」
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彼女は否定の言葉を途中でやめて何か考え事を始める。
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「しかし…………」
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「中村さん?」
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「本当に大したことじゃないんだが、参考までに聞かせて
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「えっ、うん、いいけど」
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「嫌いな食べ物とかはあるか?」
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食べ物?(BROKEN:8_20)
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「えっと、私は特にないけど……」
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「そうか、ふむ……」
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そうして、彼女は再び何か思案しはじめ、さらにそのまま寮の中へ
歩いていく……。
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「え、ちょっと……中村さん?」
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まったくよく分からない状況にポツンと取り残されてしまう。
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「い、いったい……なんだったんだろう…………」
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「ただいまー」
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「あら、上(BROKEN:8_20)
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「そう?」
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「そんな風に見えたけれど?」
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「んー、気のせいじゃない?」
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「…………気のせいかしら」
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「そうそう……」
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上(BROKEN:8_20)
頭の中が疑問符でいっぱいな状態だよ……。
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彼女は本当にいったい何を考えていたんだろう……。
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服を着替えて、夕食の時間まで、ゆっくりとしていると、
廊下をパタパタと走る音と共にドアが開く。
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「由布ちゃん、大変だよっ!」
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「って……あれ?」
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「どうしたのよ、まったく……」
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「えっと、さっき噂で聞いたんだけど……」
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なんだか、一度似たような展開を見た気がするんだけど……。
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「はぁ、中村さんと鼎がどうしたの?」
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「ええっ!?(BROKEN:8_20)
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「大したことじゃないわよ、寮の前で二人が話してる姿を
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「で、恵どんな噂話なのかな……」
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「えっとね……寮の前でケンカしてたって、でもカナちゃん、
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「ケンカなんてしてたら、もっと騒ぎになってると思うんだけど」
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「だよね、よかった~確かにその話を聞いたときおかしいな、
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「鼎も中村さんと話してる時は随分楽しそうだったけど?」
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由布ってばそれを見てたから上(BROKEN:8_20)
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あれ?(BROKEN:8_20)
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「さ、そろそろ夕食の時間ね、行きましょ」
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「あ、うん、だね」
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「そうだね」
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私は何か引っかかるモノを感じながら、彼女たちと部屋を出た。
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「で、その噂ってどれくらい広がってるの?」
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「えっと、前にそういう話題があった時より、信憑性に欠ける
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「考えると、話のところどころがオカシイ気はしてたんだよね」
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「オカシイと言えば、確かに中村さんの様子はおかしかったけど
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「おかしかった?」
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「うん、なんだか考え事してった、っていうか……ボーッとしてた
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「あの子らしくない、感じね……」
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「そうなんだよね……後で聞いてみようかな……」
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「ま、そうしてみたら?」
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「そうだね」
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夕食を終えたところで、私は中村さんを捕まえることにした。
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「ど、どうした高遠……」
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「えっと、夕方、中村さんの様子がちょっとおかしかったから」
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「おかしかった……?(BROKEN:8_20)
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考え事……嫌いな食べ物とどういう関係があるんだろう?
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「私は今晩は少し忙しくてな、申し訳ないが、高遠に構っている暇
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そう言って、彼女は何故か厨房の方に入っていく……。
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「ど、どういうことなんだろう?」
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「あらあら、見事にフラレたわね……」
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「フラレたって……」
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「ま、冗談よ、何か知らないけど、忙しいって言ってるんだったら
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「……そうだね、邪魔しても悪いし、そうしとく……」
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「そういえば、鼎、私ちょっと神住姉様のところに行ってくるから
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「え、うん……」
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「それじゃっ」
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そう言って、由布はなんだか楽しそうに食堂を後にする。
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「由布ちゃん、最近、神住先輩とべったりな感じ……」
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「そうなんだ」
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「うん……なんだか、少し寂しい気がするなぁ……」
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「部屋に戻って、宿題でもしようかな……」
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そういって、恵は肩を落として去っていく。
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「め、恵……」
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「私も部屋に戻ろう……」
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部屋に戻り、就寝時間まで気ままに過ごそうと思い。
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ひとまずベッドに転がる。
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それにしても、今日の中村さんはどうしたのだろうか……。
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もとより、何を考えているのかはよく分からないけれど……。
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昼に八弥子さんと話をしていたことと関係あるのだろうか?
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でも、なんで厨房に入っていったんだろう……。
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あ~、なんだかすっごく気になってる。
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モヤモヤとした気持ちが眠気と共にやってきて、
私はベッドにゴロゴロと転がりながら、
いつの間にか眠りについてしまった……。
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seisai_no_resonance/sce04_05_05_1.txt · Last modified: 2018/05/22 17:15 (external edit)