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seisai_no_resonance:sce04_05_03_0
いつもの森の中で開けた場所……。
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結界みたいなのがあって、安全な場所?
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って言っていた気がする。
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「では始めましょうか……」
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「そうだね、今日はボクが縁子についてあげるよ」
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「は、はぁ……」
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三輪さんはあからさまに不服そうな反応をした、彼女としては
遠山先輩について欲しかったんだろうなぁ。
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「では、私が相手をいたしますわ……保科さん行きますわよ」
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「は、はいっ」
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遠山先輩の周りに暗い影が集まっていき、当たりが闇に
包まれたように暗くなり、暗い霧の中から遠山先輩が姿を現す。
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露出度の高い艶っぽい巫女装束はまるで西洋の魔女のよう
でもあった。よくよく考えると、巫女……には見えないくらい
扇情的な姿でのしなやかな動きは人を惹きつける。
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彼女は恵の星霊石に触れ、恵も装束を纏う。
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三輪さんも装束を纏っていたが、末来さんは巫女姿には
なっていなかった……。
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どういうことだろう?
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「どういうことなのかなー?」
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「ひゃぁっ、八弥子さん、いきなり後ろから話掛けないでください
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「でも、いま、どういうことなのかな?(BROKEN:8_20)
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「えっと、それは確かにそうですけど……」
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「巫女の中には装束をまとわなくても、その力を使える人が
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「そ、その人の力によるけど、巫女の姿にならなくても、ある程度
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「末来先輩って、本当に測りしれない……感じですね」
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「そうだね、ヤヤもあの人に勝てるかどうか……何度か手合わせ
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「そんなに強いんですか?」
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「うーん、実際のところ、それもよくわからないんだよね……」
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「どういうことなんですか?」
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「穢れを祓うとき、ミライっちって、絶対に手を
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「何かあるのかしら……」
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「さぁね……あ、そろそろ始めるみたい。カスミンも早々に本気は
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「神住姉様は血筋の関係もあるけれど、巫女の素質に関しても
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「ユーのカスミン贔屓は相変わらずだね。でも、別のペア
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「………………」
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「あ、ちゃんと他の人の戦いもみないとね」
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八弥子さんがそういう頃には模擬戦が開始されており、
私はそっちに目を向けた。
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三輪さんと遠山先輩の戦いは終始遠山先輩が一定の距離を
保ちながら三輪さんを懐に飛び込ませないように動き、
三輪さんを圧倒していた。
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三輪さんの戦闘スタイルは細剣による素早い刺突、突進力といった
感じだった。
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一方の遠山先輩は大鎌による広い範囲の攻撃と素早い動きによって
間合いを支配するような戦いで、見た目以上の速度で相手を翻弄
しながらも確実に攻撃を繰り出す。
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あの人は本当に強い、と感じる。
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三輪さんが体勢を崩して、地面に手を付いたところで、
彼女の首に大鎌の刃が掛かる。
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「神住、そこまでにしよう」
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「わかりましたわ……縁子はもう少し、前後への揺さぶりと、
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「はい、ありがとうございます」
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「ふふ、これからも頑張りなさいね」
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遠山先輩はそう言って優しい笑顔を見せ、三輪さんの手を取り、
彼女を起き上がらせる。
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その後、振り返り自身の後ろに立っている恵の傍に行く。
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「保科さん、もっと相手への信頼感を持って望むべきですわ、
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「は、はい……すいません…………」
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「あなたの召喚獣は攻守に優れていると思うので、もう少し、
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「は、はい……」
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遠山先輩は冷静かつ的確に恵に指摘しているけど、恵はなんだか、
縮こまっていっているように見える。
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そう思っていると、末来さんが遠山先輩に声を掛ける。
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「神住、次に進もう、それに恵が怒られていると勘違いしてる」
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「え、あ……すいません、保科さん、別に怒ってはいませんよ」
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「え、あ、はい……」
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なんだか、遠山先輩に対しての恵はまるで怯えるウサギのように
見えて、なんだか妙な違和感を感じた。
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恵って遠山先輩のこと苦手なのかな?
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なんとなくだけど、そんな印象を受ける。
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「では次は……」
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「じゃ、次はヤヤ達の番だね、今日はどうしよっか、
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「先輩が問題ないのであれば、私に戦わせて欲しい」
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「そうだねぇ、うん、オッケー、存分にカナカナと戦うといいよ」
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「了解した……」
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そう言うと、中村さんは静かに息を吸い込む。
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チリチリとした空気が彼女の周りに広がっていき、まるで圧縮
された空気が弾けるような衝撃が次の瞬間広がると共に、
炎の輪が広がる。
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「燃えろ、私の炎……」
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轟音と共に揺らめく炎が彼女を包み込んでいく。
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彼女の炎は荒々しくありながら、青く煌いていて、その色に私は
少しの合間見とれていた。
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「鼎、何をボーッとしてるの?(BROKEN:8_20)
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「あ、え、うん、そうだ!(BROKEN:8_20)
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「オッケー」
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私はいつものように、魂に祈る、それに応えるように勾玉が
暖かい光を放ち、私の周囲に真っ赤な炎が立ち上がる。
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渦巻く炎が全身を駆け巡り、火の粉を散らしながら、私の魂を
燃やし、再構築されていくような不思議な感覚が全身を走る。
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「もっと、もっと燃えろ、私の魂っ!」
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天高く炎の柱が突き抜けるように弾け、それと共に私の体中に
炎の力が満ち、その姿が変わっている事を認識する。
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巫女装束を纏うごとに、私のその力が増しているように感じ、
なんでも出来てしまいそうな錯覚さえ覚える。
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「…………いける」
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そう小さくつぶやく。
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そして、由布の星霊石に触れる。
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「響け、私の魂っ!」
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幾筋もの光が由布に向かって収束していく。
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不思議な輝きが彼女を包み、弾ける。
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「さぁ、行こう鼎!」
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「そうだねっ!」
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そうして、戦闘開始の合図が出る。
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私は剣を構え、目の前の相手を見据える。
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同様に目の前に立つ彼女も剣を構える。
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彼女は巨大な大剣を自然と持つようにしているが、その姿には
隙が無く、一筋縄では崩せなさそうな雰囲気を感じる。
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以前、相対した時よりも、強そうな……感じだ。
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「<RB='はざまいっとうりゅう'>狭間一刀流<RB>、中村真琴……参る!」
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彼女はそう言って、地面を踏み込む。私もその動きに合わせる
ように身体が自然と前に向かう。
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「うぉぉぉぉぉぉっ!」
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seisai_no_resonance/sce04_05_03_0.txt · Last modified: 2014/04/23 18:46 (external edit)