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seisai_no_resonance:sce04_05_02_1
「ご馳走様だ……」
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彼女は箸を箸置きに置き、両手を合わせてそう言った。
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食べ方や箸の使い方、作(BROKEN:8_20)
気がすまない性分らしく、彼女はどこまでも真面目だった。
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「よかったね、食べれて」
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実際、この時間はおやつを食べにくる寮生で普段は賑わっていて、
ご飯を食べる人などいない為に厨房では食事が作られていない。
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「たまたま高遠の食べっぷりを気に入っているスタッフが
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「そう言われると照れちゃうな」
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「しかし、気持ちよく食べるのはいいが、非常にマナーが
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「そんなこと……言われても…………」
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「嫌い箸という言葉を知っているか?」
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「嫌い箸?(BROKEN:8_20)
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「そうだ。たて箸がいけないのはわかるだろ?」
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「死んだ人にお供えする時にご飯に刺す……あれを連想するから
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「そうだ。それ以外にも刺し箸、迷い箸など、箸の使い方に
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「刺し箸?(BROKEN:8_20)
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「刺し箸は料理に箸を突き刺して食べることだ。さっきお前は
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「あ、確かに……」
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「迷い箸も……どれを食べようかと迷い、料理の上で箸を
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「うー……確かに、確かにしてました……」
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「それくらいは簡単に直せる。女子として……それくらい、
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女子として、か……。
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話し方とか立ち振る舞いは男の子っぽいところもあるけれど、
意外と女の子っぽいというか……。
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とても古風な考えなのか……と感心してしまう。
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「あれれ?(BROKEN:8_20)
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「マコマコ、あからさまに警戒しない……」
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「八弥子さんはおやつですか?」
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「そ、ガジとおやつの時間だよ、ってマコマコは野良猫みたいだ」
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「だ、誰が野良猫だ……じゃなく……ですか」
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「でも、どういう心境の変化なの?」
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「えっと、とりあえず中村さんとお友達になったんです」
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「友達ね……友達……へぇ、マコマコと…………」
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八弥子さんは何か考えながら、ブツブツと言ってる。
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「禰津先輩……あなたには不都合はないと思いますが…………」
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「ま、そーだね。いやぁ、なんだかマコマコとカナカナってさ、
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「ま、当面は良きライバルとして、がんばってね~。それじゃ、
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八弥子さんはスキップをしながら、厨房の方に入っていく。
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って、厨房に直接なにかもらいに行ったみたい……、八弥子さん
らしいというか……。
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「ライバル……か…………」
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「確かに、ライバルという立場だな。私は禰津先輩との組だし、
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「だが、今度は私怨ではなく、お互いを高め合う意味での戦いが
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「……いい、と思う」
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「そうだね、私ももっと……もっと強くならないと」
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「お前は……いや、高遠、お前の母親がこの島にいると本当に
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「うん、末来さんがそう言ってたんだ……それに松籟会が私を
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「…………そうか」
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「私に聞こうとは思わないのか?」
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「聞いて教えてもらえるの?」
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「…………わからない」
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「それに……私は何か思い違いをしているのかも……しれない」
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「私はお前が災いを運んでくると聞いていた。しかし、諏訪は
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「中村が失態を犯したのは事実だが……もしかすると、何か……
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「私が何かを知り得たとして、高遠を……その友人として、
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「ありがとう、中村さん」
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「ああ、今日は……すまなかったな」
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「何言ってるの、私こそ……その、ありがとう」
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「あ、あ、ああ……あの……ありがとう………」
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顔を真っ赤にして、彼女は逃げるように食堂から出て行く。
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「諏訪……松籟会……か…………わかんないだらけだなぁ」
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「ま、わからない事はわからない……で、いいんじゃない?」
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「ひゃぁっ……って、いきなり後ろから現れないでくださいっ」
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「まぁまぁ、ちょっとしたイタズラ心だってばぁ。あ、驚いた時の
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「なんですかそれはっ!」
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「あはは、それじゃーね、カナカナ」
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八弥子さんは嵐のように去っていった……。
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彼女の行動も、時折読めないので、何か振り回されてる……
といった感じがする。
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ただ、モヤモヤする感じはしないので、なんとなく、
その振り回されてる感も楽しかったりするのが困りものかな……。
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とりあえず、私の周りには誰もいなくなり、する事もなくなった
ので、部屋に戻ろうと思い、食堂を出た……。
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seisai_no_resonance/sce04_05_02_1.txt · Last modified: 2014/04/23 18:46 (external edit)