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seisai_no_resonance:sce04_05_01_0
私は後ろからついてくる視線に対し、いい加減にしてと言おうと、
逃げることをやめて振り返る。
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「って……あれ?」
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そこには誰もいなかった……。
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確かに刺すような視線を感じていたのに、今は何も……。
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その時――。
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「!?」
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「どこを見ている……」
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私はすばやく振り向き、彼女との間合いを開ける。
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また痛い目にあうのはゴメンだ……。
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「………………」
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「な、何か用?」
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「…………いや……なんでもない…………」
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そう言って、彼女は去っていく。
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「中村さん……」
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私は何がなんだかよくわらない状態で、ポカーンと立ち尽くす
しかなかった。
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「な、なんだったの?」
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私は中村さんの行動がまったくわからなくて、彼女の行動理由を
色々と考えてみたけれど、納得のいくところには到達せずに、
校舎内に戻って廊下を歩いていた。
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「鼎、何してんのよ」
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「由布か……」
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「何?(BROKEN:8_20)
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「あ、そ、そんなつもりで言ったわけじゃないって、ちょっと
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「考え事?(BROKEN:8_20)
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「そんな事……ないよ……」
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「どーだか」
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「あのさ、由布、中村さんってどんな人?」
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「どんなって……彼女と何かあったの?」
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「う、うん、まぁ、嫌われてるみたい……」
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「中村さんなら、仕方がないわよ。あの子は今は松籟会の巫女代表
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「あんたの事は邪魔で仕方ないんじゃない……」
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「なんでかな……」
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「そんな事はわかんない、そもそも、巫女に選ばれるのは
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「えーっと、今は私、由布、恵、末来さん、八弥子さん、
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「今年は多いのよ、人数が……だから、どうしても今年巫女を
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「ああ、なるほど……でも一年生だったら、チャンスは三回ある
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「そうね、それを考えると、あの子の行動はよくわからないわね」
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「何か、ちがう目的があるんじゃないの?」
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「気になるね……」
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「ま、私から言わせてもらえば、気にしない方がいいんじゃない、
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「そ、そうかな……」
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「そーよ、そろそろ帰りましょ」
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「あ、うん……」
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seisai_no_resonance/sce04_05_01_0.txt · Last modified: 2014/04/23 18:46 (external edit)