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seisai_no_resonance:sce04_01_29_1
「は、はい……分かりました、私たちも……気をつけます」
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「先輩も……気をつけてください」
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由布は悲しそうな顔をして電話を切る。
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「八弥子さん、なんて?」
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「中村さんが酷いケガで病(BROKEN:8_20)
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「大丈夫なの!?」
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「一応……命には別状ない……みたいなんだけど……」
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「どう……したの?」
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「星霊石を奪われたんだって……」
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「ど、どういうこと……」
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「星霊石がなければ……二度と巫女になることは出来ない……」
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「そ、そんな……」
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「私たちも……襲われないように気をつけて……だって」
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「誰が……そんなこと…………」
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「それが…………」
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「ま、まさか……」
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由布は無言で語っていた……それは恵の仕業だと……。
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「ここも懐かしいですね……」
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「が、学園長さん、ど、どうしたんですか……」
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「何か……手がかりがないかと、捜索中なんです」
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「そ、そうなんですか……」
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「はぁ……末来……片倉末来さんが見つかれば……もしかすると、
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「そういえば、末来さん……どこへ……」
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「そういえば、中村真琴さんのことなんですけど……禰津さんにも
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「中村さん……ですか?」
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「ええ、どうやら何かを探していたようです……彼女は
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「祠……ですか?」
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「たぶん祭事を行うための祠のことだと思うのですが……」
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「学園長さんは知らないんですか?」
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「実は、あそこに入れるのは一部の決まった人間と巫女に選ばれた
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「え……」
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「それを知るのは祭納衆の神官の役目を持つ遠山の当主、
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「じゃぁ……理事長さんと……」
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「ええ、現遠山当主、遠山神住さん……の二人だけ……」
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「じゃぁ、中村さんは……」
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「もしかしたら……見つけたのかも……しれませんね」
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「中村さんに会えないんですか?」
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「無理ね……命に別状は無いといっても、絶対安静で部外者は
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「そうなんですか……」
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「ただ、昔、ある人にちょっとした話を聞いた事があるのですが、
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「もしかして……」
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「このようなことをあなたに背負わせるのは間違っていると
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「…………いいえ、私、行ってみます……」
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「学園長さん……」
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「ちゃんと帰ってくるのですよ……」
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「ありがとうございますっ」
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「私も……行くわよ」
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「でも……危ないかも……しれないよ…………」
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「鼎と一緒なら……怖くないよ」
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「由布…………」
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しばらくの間、抱きしめ合いお互いの温もりを確かめ合った……。
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「なんだか……今までと……違う……森が……こんなに暗いなんて
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「確かに……そうね…………」
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「おやおや、放浪者の諸君、どこに向かおうというのかな?」
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「向山先輩……」
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「お前たちに良い情報と悪い情報を持ってきた……ちなみに言って
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「情報を得て、どうするかはお前たち次第……と、いうところだ」
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「さて、まずは良い方、悪い方どっちがいい?」
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「どっちにする?」
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「うーん、どっちから聞いても大して変わらないような……
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「ふむ、そうか……どうやら祠の入口とやらは北にある神社の
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「それが良い知らせ……ですか」
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「知りたがっていた情報ではないのか……?(BROKEN:8_20)
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「で、良くない方は?」
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「ああ、良くない情報というのは保科のことだ……」
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「恵がどうしたの!?」
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「うむ……あの娘を助けたければ、急がねばならん……そもそも、
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「穢れを産む?」
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「そうだ……あの召喚獣……アレは穢れと似た存在だ……
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「ただ、問題なのは彼女は召喚を繰り返すことで、自身も
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「どうも、先日、見たときはすでに随分と黒いモノに憑かれてる
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「そんな…………」
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「まだ……間に合うかもしれない……彼女の星霊石を
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「でも…………」
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「このような自体になっていて、巫女の力がどれほど重要なのだ?
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「でも、私たちの存在意義でもあるハズです……」
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「ふんっ……言わせておけば…………まぁ、いい……ひとまず、
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「ではな……」
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そう言って、向山先輩は森の中に姿を消していく……。
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「あの人って……ホント不思議な人ね……」
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「うん……」
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「ひとまず……恵を助けにいかなくちゃ……」
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「でも、どこに……」
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「中村さんが祠を探していたっていうから……もし彼女が見つけた
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「と、いうことは祠のある場所に向かえば……」
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「うん、そういうこと……」
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「なんだか、崩れそうな神社だね……」
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「昔は遠山の家が管理していたらしいわ、今では諏訪家が管理
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「ここに泊まれ……とか言われると涙でるかもね……」
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「ホラーっぽい雰囲気出てるものね……」
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私は、恐る恐る神社の裏側に周り、入口をさがす。
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「…………ここかな」
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森の暗い影の岩場に洞窟があり、しめ縄が掛かっている。
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確かに目立たなく、普段、よほど注意深く探さないと見つける
ことのできないようにカモフラージュされている。
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「この気配…………」
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「うん、確実に私たちに来るなと言ってる気がする」
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「でも…………」
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「うん……行かなきゃ……」
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洞窟に入り、しばらく歩くことによって、この洞窟がとても深く
……そして長いということがわかる。
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そして、奥深くから禍々しい気が流れ込んでくる。
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暗闇に目が慣れたころ、その洞窟はかなり開けた場所へと出てくる
少し幻想的な雰囲気でもある。
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「由布ちゃん……カナちゃん…………ウフフ……
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彼女の傍では再び穢れが燃えていた……そして……その穢れは燃え
ながら朽ち果て、黒い影へと落ち、それが再び形を変えていく。
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「ウソ……穢れが……召喚獣に……なるなんて…………」
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「そう……穢れが星に還るなんて大嘘……また、地に戻って……
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「私の召喚獣も……これで今までより強く……誰にも文句を
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「そんな……ダメだよ…………」
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「何が……ダメかわからないよ……カナちゃん…………」
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「さぁ、舞おう……私の可愛い子たちと…………」
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seisai_no_resonance/sce04_01_29_1.txt · Last modified: 2018/05/22 17:15 (external edit)