User Tools

Site Tools


seisai_no_resonance:sce04_01_21_0
久しぶりに由布と共に時間を過ごしていたけれど、最近の由布は
彼女のことばかり話す……。
>

家の不幸に関してもショックはあったけれど、由布の変化の方が
私にとってショックだった……。
>

由布が私のことを嫌いじゃないことくらい分かってはいるけれど、
私が由布に対して末来先輩のように、特定の人に対して特別に
接するなんてこと……。
>

「姉様?」
>

「な、なんでも……ありませんのよ…………」
>

「姉様……お祖父様のこと…………」
>

「えっ、いいえ……それも……ありますけれど、気にしないで
(BROKEN:8_20)
>

「本当に大丈夫ですか?」
>

「ええ、まだ、これからも大変ですから、こんなことで
(BROKEN:8_20)
>

「はい、そうですよね、神住姉様だもの」
>

「ええ……」
>

由布が私に向ける羨望の眼差しが私を縛っている……
ような気もする……みんなの望むお姉様……と、いうより、
由布が望むお姉様像を必死に演じているのではないか……。
>

そう考える時がある……実際、自分を押さえ込んでいることを
実感することさえあるのだから……。
>

そんな事を考えながら、私は由布と共に学園の門を通る。
>

「やっぱり、姉様……元気ないみたいだけど……大丈夫?」
>

「え、だ、大丈夫よ……由布」
>

「でも……」
>

私は……望まれる姉では無く、由布……由布が好き……。
>

今だって、彼女を抱きしめて……。
>

「やっぱり、もう少し家にいた方がよかったんじゃ……」
>

「あ、でも……家の方が色々面倒ですよね……」
>

「………………」
>

「姉様?」
>

「大丈夫……大丈夫よ……ちょっと考え事、してただけだから」
>

「へんな姉様……」
>

「そういえば、全く関係ない話なんですけど、この間、
(BROKEN:8_20)
>

「日替わり定食?(BROKEN:8_20)
(BROKEN:8_20)
>

「まぁ、それは鼎が残した分を食べてくれたので……
(BROKEN:8_20)
(BROKEN:8_20)
>

高遠鼎……また、彼女……。
>

「たまには、ああいったのもいいかなぁ……って、思いました」
>

「そ、そう……」
>

「もしよかったら、今度、姉様と一緒に食べたいなぁ……
(BROKEN:8_20)
>

「私も食べきれませんわよ……一度、禰津さんと昼食をとった時に
(BROKEN:8_20)
>

「だ、だから……一人前を二人で食べれば、丁度いい
(BROKEN:8_20)
>

「まぁ……でも、はしたなくなくって?」
>

「言えば、取り皿とか貰えると思うんですけど」
>

「なるほど……」
>

「ふふっ、考えておいてくださいね」
>

「え、ええ……」
>

照れる由布はやっぱり可愛い……ですわ……。
>

きっと、禰津さんや末来先輩なら確実に抱きしめているでしょう、
私には絶対に出来ませんけど……。
>

今まで、そうしてきたものをいきなりヤレと言われて出来るもの
ではないですもの……。
>

「姉様?」
>

「だ、大丈夫……ですわよ、さ、寮の方に戻りましょう」
>

「………………」
>
seisai_no_resonance/sce04_01_21_0.txt · Last modified: 2018/05/22 17:15 (external edit)