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seisai_no_resonance:sce04_01_17_0
昼過ぎになり、特にすることもなく、私と由布は部屋で
ダラダラと過ごしていた……。
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正確には由布は何度も溜息をついたり、ウロウロしていて、
私はその様子を伺いながら過ごしていた。
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由布は昨日から少し様子がおかしかった……。
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昨日からと、いうより、あの日から……もしかしたら、
その前からちょっと思い悩むような感じはあったのだけど……。
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私も……思い悩んではいる……もし、それが同じ悩み
だったとすれば、嬉しいのだけど、それを望むのは自分の中で
否定したいと思っていた。
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はぁ……あ、でも思い悩む由布も可愛い……などと考えている
時点で随分と重症なんじゃないかなぁ……。
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「ジーーーーッ」
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「ひゃぁっ!?」
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気がつくと、由布が目の前でジッと私を見ていた。
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「ど、ど、どうしたの……」
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「何度も呼びかけたんだけど、ボーッと考え事してたみたいだから
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「ご、ごめん……」
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「ね、鼎、散歩しない?」
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「うん……いいよ、どこ……いくの?」
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「いっても、あんまり出歩ける場所もないけど、
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「わかったよ」
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「7月だったら、水着を持って行くところね、
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「興味ないのに、持っていくの?」
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「私は海で泳ぐことに興味がないだけ……」
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「でも水着?」
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「年に数回しか使わないんだから、イベントごと
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「泳ぐのは?」
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「疲れるし、ベトベトするでしょ……
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「泳ぎたくて泳いだわけじゃないもん……それに……泳いでないし
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「そうだったわね……」
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「もう……」
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「少しづつすっごく暑くなってきてるよね」
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「そうね、まだ海に入るには早いとは思うけど、でも、
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「そうなんだ……」
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「島の南側のリゾートビーチとかの方に行けば、そういう人とかも
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「行ったことはないの?」
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「そうね、(BROKEN:8_20)
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「家が厳しいって意味?」
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「そ、正直考えると狭い世界で生きてるわ……
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「港側に行くこともほとんどないわね……」
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「なんだか、寂しいね……」
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「確かにねぇ、あんまり考えたことなかったけど……
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「他の人も同じような感じなの?」
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「どうなんだろ、私が……ってだけな気もする」
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「ねぇ、ふと思い出したんだけどさ、私がはじめて学園に来た時に
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「そういえば……」
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「よく考えたら、あの時、逆側から来たよね?」
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「あの時は……」
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「もしかして……」
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「……穢れを探してたわよ」
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「やっぱり……」
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「本当は学園の敷地から南側に行くことはないと
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「でも、もし見つけたらどうするつもりだったの……」
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「と、当然……戦うつもりだったわよ…………」
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「と、いうか、もうっ、その話は無しっ!(BROKEN:8_20)
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「はいはい」
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「海の傍にくると、当たり前だけど潮の香りがフ(BROKEN:8_20)
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「そうね、普段は気にしてないのにね……」
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「確かにそうだね」
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「水かけあったりする?」
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「するわけないじゃん、服濡れるし、海なんだから……
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「残念……」
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「ね、夕日綺麗だね……」
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「秋になったら、もっと綺麗に見えるわよ」
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「あ、初日の出とかも?」
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「そうね、海から見えるのって、とっても神秘的よ」
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「そっか……由布と一緒に見たいな……」
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「何よ、感傷的な雰囲気作ろうとしてるの?」
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「もうっ、そんなつもりじゃないってば……」
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「でもさ……巫女にもし選ばれたら、見たくても見れないんだよ
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「あ……そっか……そうだよね…………」
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「でも……私も鼎と一緒に見たい……と思ってる」
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「その……私……悩んでたことがあるの…………」
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「この間のこと……」
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「気にしてない……から…………」
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「そうじゃなくて……私…………」
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「ダメだよ、遠山先輩のこと好きなんでしょ……」
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「神住姉様のことは……憧れてるし……そりゃ……確かに……
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「じゃぁ……どうっていうの?」
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「姉様のことも好きだけど……その鼎のことも……気になってて
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「だからっ…………」
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「あれ……アソコにいるのって……カナちゃんと由布ちゃん……」
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「何してるんだろう……」
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「近くに行ってみようかな……」
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「鼎のことが好き……だと……」
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「え、あ……ご、ごめんなさい…………」
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「め、恵!?」
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「ご、ごめんなさいっ……わ、私、じゃ、邪魔だったよね……」
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「ちょ、ちょっと、恵っ!(BROKEN:8_20)
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私も由布も逃げ去る恵を追いかけれる雰囲気ではなく、
ただ、呆然としていた……。
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「か、鼎……ど、どうしよう…………」
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「え、えっと……どうしたら、いいのかな……」
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「あ、あの……鼎、私、ちゃんと選ぶから……」
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「……うん、でも……恵は…………」
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「恵は……きっと分かってくれる……と、思うんだけど……」
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「でも、ちゃんと恵にも相談しないと……ダメじゃないかな?」
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「うん…………」
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「由布が……そのどういう答えを出すとしても……
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「うん……ありがと、鼎」
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seisai_no_resonance/sce04_01_17_0.txt · Last modified: 2018/05/22 17:15 (external edit)