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seisai_no_resonance:sce04_01_14_3
夕食後、恵と由布はいつものようにお茶をしながら、ゆっくりと
していたけれど、私はなんとなく先に部屋に戻ってきていた。
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今日の私は確かに由布の言う通り変なのかもしれない……。
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私は由布にどうして欲しいんだろう……。
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巫女を目指すペア、ルームメイト……友達……。
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頭の中で由布との関係をぼんやりと考える。
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でも、由布が遠山先輩を見つめる時、話をする時の瞳……。
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そして、あの時の先輩を追う彼女の視線はとても切なそうで、
悲しい顔をしていた……。
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だから……私は彼女に先輩との関係を…………。
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ダメだ……私……。
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ちょっと……横になって頭冷やそう。
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そう思い、私はベッドに倒れ込んだ……。
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私自身は由布に対してどう思ってるんだろう……。
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そんな事を考えながら、目をつぶった……。
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「…………」
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就寝時間までには、まだもう少し時間があったけれど、
早めに部屋に戻ってきた。
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いつもなら、一緒に就寝時間近くまで、付き合うのに、
早々に部屋に戻っていってしまった……。
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気にならないわけは無い……。
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私は少し緊張した面持ちで自身の部屋の扉を開ける。
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「鼎、いるの?」
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ふと見ると、鼎の姿はベッドにあった……。
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しかも、とってもだらしない姿で……。
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「はぁ……制服のまま寝てたら、シワになっちゃうわよ……」
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「それに……こんな時間にうたた寝してたら、夜寝れなくなっても
(BROKEN:8_20)
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「ほら、起きなさいっ」
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揺さぶっても中々起きず、彼女はとても幸せそうな顔をして
眠っていた……。
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「もうっ、鼎!(BROKEN:8_20)
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「姉様……私、姉様とキスしたい……」
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由布が私の手を取り迫ってくる……。
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「姉様……」
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彼女の唇が私にゆっくりと近づいて来る。
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あれ?(BROKEN:8_20)
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なんだろう……あれれ?
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もしかして……夢?
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そう思った時、私の頬に何かが触れる感触がして、飛び起きる。
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「きゃぁっ……」
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「ふぁ、あ、由布っ!?」
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そこには尻餅をついて、超不(BROKEN:8_20)
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「もう、なんでそんなに勢いよく飛び起きるのよ……」
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「えっと、由布が……キス……じゃなくって……」
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「はぁ?(BROKEN:8_20)
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「べ、別に由布とその……キスしたい……とか、
(BROKEN:8_20)
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「夢……って、どんな夢みてんのよ……」
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「私がお姉様で、由布が……その私に迫ってくる……夢……」
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「それで、なんで勢いよく飛び起きるの?」
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「えっと……よく覚えてない……」
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「なんか、とっても腹がたつんだけど……」
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「そんなこと言われても、知らないよぉ」
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「思い出して……なんだか、とってもモヤモヤするから……」
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「えっと、ん~場所は……この部屋っぽかったんだけど……」
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「で?」
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「今くらいの立ち位置から……由布が私の傍に来て……」
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「こんな感じ?」
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そう言って、彼女は夢の中を再現するように、私の傍に立って、
私を見つめる。
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私はまだ夢の中にいるような気持ちで彼女の唇に視線が
釘付けになる。
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「鼎?」
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「……………」
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由布の声がどこかフィルターが掛かっているかのように聴こえ、
私の視線は由布の可愛い唇に注がれていた。
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「か、鼎……」
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彼女も私の視線に気がついたのか、少し困ったような……
照れたような顔をする。
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小さな沈黙が二人の間に広がる。
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「………………キス、してみる?」
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由布は照れながら、小さな声でそういう。
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「由布?」
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「…………いや?」
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「嫌なワケ……ないよ、でも……」
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「…………じゃぁ、練習台になって……」
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「由布……」
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私が動揺しているのを見て、由布はしびれを切らしたように、
小さな溜息をひとつ吐く。
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「もうっ……そんな態度だと、押し倒しちゃうんだからねっ」
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「ちょ、由布ってばっ」
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seisai_no_resonance/sce04_01_14_3.txt · Last modified: 2018/05/22 17:15 (external edit)