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seisai_no_resonance:sce04_01_14_1
由布が教室を出て行った後、しばらくして、私も教室を出て廊下を
歩いていた。
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そして、由布が中庭を見ながら溜息をついている姿を見つける。
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こちらには気がついていないようだったけど、私は気になって、
中庭の方を見ると、そこには遠山先輩が複数の女の子達と
話をしている姿が見えた。
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「由布は本当に遠山先輩が好きなんだなぁ……」
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つい、呟いてしまい、誰も聴いてなかったか、辺りを見回す。
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誰も聴いてなかったみたいで一安心でホッと息をつく。
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そして、再び由布に視線を戻すと、彼女はまだ、切なそうな瞳で
外をみていた。
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由布に声を掛けようか……。
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ああいう顔をする時って一人になりたい時だよね……。
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私はそう思って、その場を後にした……。
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「カナちゃん、寮に戻るの?」
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「あ、うん……」
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「由布ちゃんはいないんだ……」
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「うん、私一人だけど、由布に用事でもあった?」
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「ううん、由布ちゃんが出て行った後、カナちゃんも教室から
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「私と由布が出た合間って結構あった気がしたんだけど……」
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「そうだったかな?」
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「そうだよ」
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「最近、カナちゃんと由布ちゃんはセットなイメージがあった
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「確かに、部屋も一緒だし、四六時中一緒にいるって
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「ホント、由布ちゃんってカナちゃんのこと随分
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「ずっと、一人部屋だったのも寂しかったのかな……」
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「私はルームメートがいると邪魔だし迷惑よっ!
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「そうなの?」
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「うん、そうだよ、由布ちゃんってとっても優しいけど、
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「ちょっと妬いちゃうなぁ」
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「妬く……って、そもそも由布は遠山先輩のこと……それに……
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「さっき?」
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「えっとね……」
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「由布ちゃんが神住先輩に憧れるのは分かるけど……遠山先輩って
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「基本的には誰にでも同じような対応するし、それは由布ちゃんに
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「遠山先輩もみんなに好かれ、尊敬される人でいたいから……?
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「私だったら、迷わず由布ちゃんを取るのになぁ」
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「あ、こんなところで立ち話しててもアレだよね……帰ろっか?」
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「そうだね」
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迷うけど、声を掛けよう。
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由布に近づき声を掛ける。
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「あ、鼎どうしたの?」
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「なんでもないよ、外見てたみたいだけど、誰かいたの?」
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「神住姉様がいたから見てただけよ」
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「由布は本当に遠山先輩の事、好きなんだね」
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「そうね……」
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彼女はどこか寂しそうに呟いた、私の胸の奥でチクリとした
痛みが走る……。
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……遠山先輩に嫉妬してる?
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でも、私の方が由布たちの関係に後から入ってきてると思うと、
由布には遠山先輩ともっと仲良くなって欲しい……。
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そう思うけど……。
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「どうしたの?」
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「ううん、なんでもない、ね、用事がないなら寮に戻らない?」
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「そうね……なんとなく廊下をフラついてただけだから」
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「…………」
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その場を立ち去るとき、彼女は中庭にいたはずの遠山先輩の姿を
一瞬追いかけるように見つめていた……。
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その時のどこか悲しげな表情がとても気になった……。
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seisai_no_resonance/sce04_01_14_1.txt · Last modified: 2014/04/23 18:46 (external edit)