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seisai_no_resonance:sce04_01_12_3
その後、戦闘時の反省点を遠山先輩や末来さんから説明され、
軽い戦術論なんかも交えながら、各自の力の使い方の鍛錬なんかを
しながら過ごしていた。
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末来さんが遠山先輩に目配せをすると、遠山先輩が全員に解散の
号令をだし、解散することになる。
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いつもと大体同じくらいの時間かな、などと考えながら、心地よい
疲れの余韻に浸る間もなく、学園寮に戻らなければ、夕飯の時間に
間に合わなくなりそうだった。
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	charaNo, max 
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学園寮に戻る途中で……と、いうより、今日の御花会で集まった時
から気になった事がひとつだけあった……。
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中村さんが終始大人しく、私に対しての殺気のようなものが全く
感じられなかったこと……。
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でも、こちらを見ているような気配はずっとあった、なんとも
妙な感じで……ある意味、不気味というか……なんというか……。
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そんな事を考えながら、御花会のみんなと学園寮に戻った。
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学園寮に戻る途中、何度か中村さんと目があった。
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何となく私は笑顔を返したら、中村さんは照れくさそうに
視線をそらした。
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その姿を偶然見ていた由布が『げぇっ』と声を出して驚いた。
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ただ、その反応があまりにも酷かったのか、由布は遠山先輩に
何か怒られていた。
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私と中村さんはその光景を見つめながら、自然と笑いが出て、
少し彼女との距離が近くなったような気がした……。
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なんとかギリギリで夕食の時間に間に合い、御花会の面々は
やや焦り気味で到着する。
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焦って登場した、私と由布以外の人たちは思ったより余裕のある
感じではあったので、私たちだけ、ほかの人達の注目を浴びる
結果となってしまった……。
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「由布ちゃんもカナちゃんも来るのおそいー」
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「ごめん」
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「何かあったの?」
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「鼎がぐずぐずしてたから、遅くなっただけよ」
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「それは由布だってそうでしょ、時間的にまだ大丈夫って
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「えっと、それは……」
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「あはは……」
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「ま、でも間に合ってよかったね」
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「ロビーで葉子先生に見逃して貰えたから助かっただけだけどね」
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「葉子先生が?」
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「駆け足で階段降りてたら、葉子先生がいて……」
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「まさか、思いっきり目があって、にっこり笑われるとは
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「あらあら、ほらぁ、急がないとごはん食べれないわよー」
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「えっと、でも……」
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「寮監だけど、御花会……この時期は模擬戦でしょ。
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「えっと……」
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「ほらほら、早く早くぅっ」
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「え、えっと……ありがとうございますっ、急ごう由布」
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「あ、え、う、うん……」
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「葉子先生も元巫女候補だものね……」
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「あの鬼寮監としても恐れられてるあの人に、
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「消灯時間の見回りとかも、結構細かく言われるしね……
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	charaNo, max 
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「そういえば、珍しいといえば、中村さん……いつもと違ってさ、
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由布がそんな事をいったけれど、実はそれは私も模擬戦の時から、
ずっと頭の端っこに引っかかっていたことだった。
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「何か……あったのかな?」
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「そうよね、なんというかトゲが無いというか、少し……
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「それは言いすぎな気がするけど……でも、なんていうのかな、
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「だよね、それに八弥子先輩のいう事をちゃんと聞いてたし……」
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「あの二人って意外と気が合うのかな……」
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「それはわからないけど……八弥子さんの場合、誰とでも仲良く
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「確かにそうだよね、人あたりいいものね……」
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「そうかな、妙に明るすぎて私には逆に壁を作ってるようにも
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「どうかな……私はには分からないかな、でも、いい人って事は
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「いい人……かぁ」
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「どうしたの?」
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「ううん、なんでもない……」
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食事の時間が終わり、消灯時間までの自由時間を好きに過ごす
時間であり、私たちはいつものように三人でお茶を楽しむ時間
でもあった。
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「そういえば、明日の放課後は教室に残っておいてね」
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由布が紅茶にミルクを落としながら、そんな事を言った。
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「明日、何かあるの?」
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そう聞くと、由布はいつものように呆れ顔する。
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「この間、言ってたでしょ、図書室の本で巫女や祭事とか、
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「今日の昼間に一応、ある程度の目処はつけてきてあげたから、
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「いつのまに?(BROKEN:8_20)
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「だから今日のお昼は集まりに参加してなかったんだね……」
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「ごめんね、恵には辛い思いさせたかも……」
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「ううん、アレはいつものことだし、私は慣れてるから平気だよ」
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「なら、いいんだけど……」
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「ともかく、そういうことだから、放課後よろしくね」
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「うん、ありがと由布」
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「私もちょっと気になることがあっただけだから、
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少し照れた顔で由布はそう言った。
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由布の面倒見のよさ、というより由布の優しさが私の心を
キュッとしめつけるような気持ちにさせる。
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そして、その照れた顔がなんとも可愛いと思ってしまう。
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「鼎……なにニヤニヤしてんのよ」
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「だって、由布って可愛いなぁって、思って」
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「ば、ば、バカじゃないの、まったく…………」
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「フフフッ…………」
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「………………」
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就寝時間を過ぎて、由布の可愛い寝息が微かに聞こえてくる中、
私はなんとなく眠れずに考え事をしていた。
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明日は島の巫女の歴史や資料類を由布たちと調べる予定だけれど、
もうひとつ気にかかることがある。
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穢れの存在……。
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私がこの学園に入れることになったキッカケ……。
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そして巫女だけが穢れを祓うことが出来る、と言っていたこと。
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あれから一度も穢れが出ていないこと……。
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まだ私には分からないことが沢山あって、私自身、
それをどうできるかさえ分かっていない……。
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現状、行き当たりばったりで、考えれば考えるほど、
気持ち的なところでは焦りに似た感情がフツフツと出てくる。
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でも、実際……。
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なるようにしかならないんだよなぁ……。
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そして考えも堂々巡り……。
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ひとまず明日、いい結果……ううん、少しでも分かることがあれば
一歩前進出来れば……いいや……。
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そういうことに……して…………。
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seisai_no_resonance/sce04_01_12_3.txt · Last modified: 2018/05/22 17:15 (external edit)