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seisai_no_resonance:sce04_01_11_3
食後、由布と恵、三人で過ごしていた。
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由布はいつも話半分で雑誌を読み、恵もお茶を飲みながら
雑誌を読んでいた。
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私も恵が持ってきた雑誌を眺めていた。
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雑誌に書かれているリゾート地の特集で織戸伏島が
掲載されているのを発見した。
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私も島に来る前に調べた程度の内容しか書かれていない
とは思うけど、と思いながら目を通す。
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織戸伏島は古い歴史のある島であるが、地中海のリゾート地を
思わせるような町づくりをしており、様々なリゾート施設があり、
島の中央に大きな高級リゾートホテルがある。
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マリンスポーツなども楽しむ事が出来るが、と書かれているが、
その後に興味深い記事があった。
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どうやら、この雑誌では普通の人が行かない地元ならではの場所を
紹介していた。
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港側のリゾート地域から少し山側に進んだところに古い町並みが
残っていて、古く大きな家が多いと書かれている。
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確かに古い日本家屋が並ぶ写真があり、いかにも、って言いたく
なる雰囲気のある町並みが見える。
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由布の家とかもこういうところにあるのかな……。
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聞いてみようかな……。
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「ねぇねぇ、由布、この雑誌に織戸伏が載ってるんだけどさ」
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由布はやや面倒臭そうにこちらを覗き込む。
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「何?(BROKEN:8_20)
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「ま、まぁ……そうだけどさ、見てよ、ここ」
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そう言って、古い町並みの写真を指差す。
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「え、ここって……」
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「当然だろうけど、知ってる場所?」
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「私の家のすぐそばよ、ここに写ってる竹林は神住姉様の家の敷地
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そう言って、立派な武家作りの塀の奥にある竹林を指差す。
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「遠山家も風間家も本当は島の南側じゃなくて、北側に家があった
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「そのあたりの詳しいことは知らないけど……」
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「江戸時代より前?」
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「そうよ、巫女の祭事自体が江戸時代より遥か前から
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「気になってたんだけど、お祭りの話っていくつかあるの?」
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「何かあったの?」
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「私が島に来るときに船であったお婆さんと祭りの話に
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「南側の人達がする祭りと、実際に巫女の伝説における祭事
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「でも、普段考えてなかったけど、よく考えると不思議だよね?」
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「確かにそうだよね……」
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「外部に巫女の話が漏れたら、大変でしょ、穢れに関しても
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「あ、確かにそうだね」
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「そうよ、そういえば、前に鼎がお母さんが島にいるって
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「うん」
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「学園の図書室で、過去の島の歴史とか資料を探してみるって
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「あ、なるほど、あそこだったらもしかしたら、何か見つかる
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「そんなのあるんだ……」
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「まぁ、ただ私たちが揃って図書室に行くと静かにしたい人たちが
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「でも、いいの?」
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「いいわよ、私たちだって気になってるんだもの」
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「そうだね、さすが由布ちゃんだね」
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「別に、モヤモヤしたままだと気持ち悪いでしょ」
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「ありがと……」
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「でも、ひとまずは明日は無理ね」
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「え、なんで?」
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「明日は御花会でしょ、また模擬戦よ、模擬戦……」
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「あ、そういえば、そうだったね」
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「カナちゃん……」
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就寝時間近くまで三人で談笑しながら過ごそうと思っていたけれど
明日の模擬戦に備えて、早めに寝ることになり、早々にベッドに
潜り込んだ。
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図書室で本を借りて調べるって話は、とりあえず水曜日にしよう
ということだけ決まった……。
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実際、巫女の歴史についてどこまで調べられるか分からないけど、
しないより、した方がいいに決まってる。
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お母さんを探す手がかりになってくれれば……嬉しいな……。
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ひとまず、明日の事も考えないといけない、と思いながらも、
ベッドの心地よさに眠りへと誘われていった……。
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seisai_no_resonance/sce04_01_11_3.txt · Last modified: 2014/04/23 18:46 (external edit)