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seisai_no_resonance:sce04_01_11_2
昼休みも終わり、昼からの授業中――。
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集中力が欠けていたのか、私はぼんやりとしながら、
授業を流し聞きしていた。
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ふと、となりにいる由布をチラリみると、真面目にノートを
書きながら真剣に授業を聞いていた。
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遠山先輩のことを憧れているけど、好きとは違うといいながら、
彼女は遠山先輩を熱く語りながら好きと言っていた。
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なんとなく由布の気持ちもわからなくはなかったけれど、
好きと憧れって、どう違うのだろう……。
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私は由布が憧れのお姉様を熱く語る姿が微笑ましくもあり、
可愛らしくもあり、ちょっぴり羨ましくもあった。
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今まであまり友達とか作ってこれる環境じゃなかった
ということもあって、その手の話をしたりとかも無かったので、
私は戸惑っているのかもしれない……。
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私も誰かに憧れたり、好きになったり……するのかなぁ。
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私が遠山先輩だったら、由布みたいな可愛い後輩がいて、
好きって態度を示してたら、絶対に振り向いちゃうけどなぁ。
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由布って髪の毛サラサラで肌も白くて綺麗だし……。
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態度や言葉は素直じゃないところもあるけど、優しいし、
面倒みもいいし、これで料理が上手かったら完璧だよね。
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「……………………」
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「あ…………」
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由布と目が合い、由布もこっちを見ていることに気がつく、
由布は呆れた顔をして小声で話しかけてくる。
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「何、私の方を見ながらニヤニヤしてんの?(BROKEN:8_20)
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「ごめん、でも、ニヤニヤなんてしてないもん」
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「してたわよ、どーせロクでもないこと考えてたんだろうけど、
(BROKEN:8_20)
(BROKEN:8_20)
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「あはは……そうだった…………」
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放課後になり、由布と一緒に学園寮へ向かっている最中――。
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「そういえば、鼎、あんた授業中になんで私の方見てたの?」
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「えっと……それは…………」
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恵もいるし……言っていいものか、どうか…………。
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「へ?」
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「いや、だから由布は可愛いなぁ、と思いながら見てたの」
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びっくりするほど、固まっていた由布の顔がみるみると
赤くなっていく、まるで本当に煙が出ちゃうんじゃないか
と思うくらい。
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「な、な、何言ってんの!?(BROKEN:8_20)
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「いたっ、ってなんで(BROKEN:8_20)
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由布は気が動転してか、顔を真っ赤にして走り去っていく。
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私は由布に打たれた頬を摩りながら、何をやっているんだろうと
中庭から学園寮へと続く道でつっ立っていた。
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「カナちゃん、由布ちゃんどうしたの?」
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「あ、恵……実はね…………」
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「由布ちゃんってば……」
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「盛大に照れただけだと思うよ、由布ちゃんって、思ってる以上に
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「そういうのって……そういう深い意味じゃなくってさ、
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「カナちゃんももしかしなくても天然さんだよね……」
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天然?
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私がってこと?
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恵は何に対して私の事を天然って言っているかな?
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っと、とりあえず聞いてみよう……。
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「え?(BROKEN:8_20)
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「どういうこと?」
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「えっと、どの当たりが天然かなぁ~って……」
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「そのあたりかなぁ~」
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「そ、そうですか……」
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よくわからないけど、人から見ると何かが天然ってことだね、
と無理に納得しておこう。
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恵はいつものように優しく微笑む。
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「もう、由布ちゃんもカナちゃんも仕方ないなぁ……」
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「部屋に戻ったら、由布ちゃんに説明しなきゃダメだよ」
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「え、あ、うん……」
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「さ、帰ろ」
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そうして私は恵と共に寮へ帰ることにした。
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		AddFeeling 
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「本当に?」
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由布は訝しげな目でこちらを見ていたが、ため息をひとつ吐く。
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「はぁ……鼎の場合、本当にありそうだから困る……」
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「なんだか、そういう言い方をされると見てたって言いたくなる」
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「何よ、やっぱり見てたの?」
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「見てたといえば、見てたし、見てないと言われれば、
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「何よ、それ……」
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「本当にボーッとしてただけだから……」
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「…………はぁ、そういうことにしておいてあげる」
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「で、なんでボーッとしてたのよ。どうせ、何か考え事をしてた、
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「う、うーん、そうなんだけど……」
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由布の事を考えてたなんて言えない雰囲気……。
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どうしようかな、ちゃんと言ったほうがいいのかどうかと考える
けれど、さすがにここで遠山先輩の名前とか出すわけにもいかない
と思うので黙っておこう……。
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「…………私は何を考えてたんだっけ……」
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ちょっとワザとらしい気もしたけれど、忘れた事にしてごまかす。
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由布はあっきれた、と溜息をつく。
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「あっきれた……」
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本当に言われちゃいました……。
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「でも、鼎らしいって感じもするわ……ま、忘れるって事は
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「う、うん……っと、こんなところで立ち話してても仕方ないから
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「そうね」
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seisai_no_resonance/sce04_01_11_2.txt · Last modified: 2014/04/23 18:46 (external edit)