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seisai_no_resonance:sce04_01_10_0
由布と共に朝食を取り、部屋に返ってきて、すぐに勉強をはじめ、
そろそろ小一時間経とうとしていた。
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「んー、ちょっと休憩しようかな」
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「もう休憩?」
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「そんなに何時間も勉強しても頭に入んないし、効率悪いもの」
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「それに、どこかの誰かは勉強見てくれるんじゃなかったの?」
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休憩しようと思ったのは、由布は手に持った雑誌を見ながら
悠々過ごしていたのが気になったというのひとつの理由だった。
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「別に見てるわよ、でも暗記系の教科って何もツッコミ入れる
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「苦手なところとかあるの?」
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「実はこれといって、苦手ってないんだよね、
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「暗記はやるしかないから、頑張るしかないわね」
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「だよね」
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「あ、でも先生によっての傾向はあるらしいわよ」
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「それも遠山先輩の受け売り?」
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「神住姉様はもっと優秀だから、そんな傾向とか対策なんて、
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「由布が優秀なのも遠山先輩に教えて貰ってる……とか?」
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「残念ながら、それもないわ。神住姉様に教えて貰えるなら、
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「遠山先輩だったら、教えるのも上手いんじゃないの?(BROKEN:8_20)
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「神住姉様は誰に対しても特別扱いなんてしないもの、もし私だけ
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「十分に由布は遠山先輩に特別扱いされてるように
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そういうと、由布は少し寂しそうな顔をして、
窓の外に視線を移した。
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「そんな事、ないわよ。親戚だから確かに周りの人より近しい風に
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前に恵が似たような事を言っていた事を思い出す。
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確かにみんなの前で先輩が由布のことを、末来さんが私にするよう
に撫でたりとか……そういうガラではないのかもしれないけれど、
言われてみれば、確かにそうなのかもしれないなぁ……。
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と、思ってしまう。
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「神住姉様の本心なんて、姉様にしかわからないんだから……」
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「由布は……その遠山先輩のこと…………」
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こういう事を聞くのは間違っている気もしたけれど、私はつい
口にしようとしてしまう。
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由布は私の言葉に続く言葉を(BROKEN:8_20)
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「フフッ、うん、まぁ……好きといえば好きかな」
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そんなにあっさりと答えられるとなんだか、悲しくなる。
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「でもね、私の思ってる好きと、この言葉を聞く人の好きはね、
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「本当に神住姉様の恋人になりたいとか……そりゃぁ、なれれば、
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「私の家って、(BROKEN:8_20)
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「大体、力の使い方とか……その力に対しての目覚めってのが、
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由布は少し寂しそうに笑う。
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「私の場合、遅かったんだよね……巫女の適正が強いかどうかを
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「本来、今の学年に上がる少し前にするんだけど、私の家……
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「私は巫女の適正の儀式が(BROKEN:8_20)
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「家の中では、それは……本当にあまりよい扱いではなかったわ」
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「でもね、神住姉様は私に言ったの、由布なら出来るって……
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「それで私は巫女の力に目覚め星霊石を継承して、ここにいる」
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「だから……」
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「そ、神住姉様を尊敬しているし、感謝してる。だから、
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「もっと認められたい、もっと強くなりたい……」
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「だから、人が思ってる好きとか、そういう関係とかじゃないの
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「前の八弥子さんと遠山先輩の戦い……
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「でしょ、でも、あの二人、あの時は本気じゃなかったわよ……」
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「うそ……」
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「ホントよ、属性系の力をほとんど使ってなかったもの、
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「巫女の力には個々固有の属性みたいなのがあって、魂の力を体現
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「無(BROKEN:8_20)
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「言われてみれば、確かにそうだね……
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「模擬戦ってのは、そういう力の使い方を他の巫女候補の人から
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「なるほどね……あ、そろそろ休憩終了しようかな、
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「数学なら、私も一緒に勉強してあげるわ」
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「じゃ、教えてもらおうかな……」
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「苦手じゃないんでしょ、一緒に勉強するだけなんだから、
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「じゃぁ、どうしても……ね?(BROKEN:8_20)
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ちょっと、意地悪して、耳元で囁いてみる。
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「…………ちょ、ちょ、ば、ば、バッカじゃないの!」
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由布はベッドまで飛び退き、顔を真っ赤にして怒る。
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その照れた表情はとても……可愛い。
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「あはは、由布ってば……そんなに照れないでよ、なんだか、
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「と、と、突然、耳元で囁くバカがどこにいるのよ……
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「数学」
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「さらっと、まともな答えをいうなっ!」
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由布はすばやく、お得意の枕を射出した。
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「ぐふっ」
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相変わらず、的確なコントロール……。
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「もう……鼎のバカ…………」
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seisai_no_resonance/sce04_01_10_0.txt · Last modified: 2018/05/22 17:15 (external edit)