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seisai_no_resonance:sce04_01_09_2
「今日はこのあたりで終わりにしよう」
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空が茜色になりはじめたころ、
末来先輩が今日の模擬戦の終わりを告げた。
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今日は中村さんが私との戦いの後、帰ってしまったので、模擬戦
というより、個々の戦闘訓練みたいな形になり、遠山先輩による
巫女の戦闘におけるなんたるかの講義がほとんどだった。
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講義と言っても、途中で八弥子さんのツッコミあり、
末来さんのボケありで、思ったより和気あいあいな雰囲気だった。
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三輪さんは途中で眠そうな顔をごまかすのに必死な様子だった
けれど、途中で目があって、思いっきり睨まれてしまった。
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「早く帰ってシャワー浴びたい……」
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由布の言葉を聞いて、また森を抜けて学園寮まで戻るのに三十分
近く山歩きをしなければいけない事を思い出す。
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「確かにそうだよね、今日は暑かったし……」
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「織戸伏はまだもっと暑くなるよ、カナちゃん」
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「夏本番が怖いなぁ、でも海にもすぐいけるよね?」
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「そうだね、島の西側にある砂浜は学園用のプライベートビーチ
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「そうなんだ、それは楽しみ……」
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そんな会話をしながら、山を降りていく。
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学園寮に着く頃には空は茜色に染まり、どこか哀愁ただよう野鳥の
鳴き声が遠くから聞こえてくる。
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「夕食の時間まであまりありませんので、急いでシャワーを浴びて
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「では、本日はこれで解散ですわ」
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「みんな、お疲れ様」
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「ふぅ、運動部でもない私が山登りさせられるとは……」
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シャワーを浴びて一度サッパリした由布がベッドに腰掛けながら、
文句を漏らす。
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私も……確かに模擬戦の後の帰りは中々に大変かな、とは思った
けれど、いい運動になったし、特に気にしていなかった。
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けど、由布は岩場に向かう事が告げられた時も、
あからさまに嫌そうな顔をしていたのを思い出す。
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由布って運動苦手……なのかな?
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ふと、頭によぎる、聞くべきか、聞かざるべきか……。
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悩んだ時は行動するにかぎる。お母さんも言ってた、
悩んだ時はまず動いてみてから考える。
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だから、彼女に思ったことを聞いてみる。
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「由布は運動嫌いなの?」
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「そんな事はないけど、わざわざ汗かいて動きたいとは思わない、
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「でも、神住姉様は意外とアウトドアとか好きなのよね……
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「でも、森とかの方って穢れが出たりして危ないんじゃ……」
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「穢れね……あんなのがしょっちゅう出てきたら困るわよ」
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「こないだのヤツだって、半年ぶりくらいに出てきたって言ってた
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「でも、一年に一度や二度出るのでも問題な気がする……」
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「ま、普通に考えたら、そうかもね……それに穢れの存在を知って
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「それは何となくわかるけど、一般の人たちから、
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由布はベッドから立ち上がり、私に指をピッと向ける。
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「それも松籟会の仕事よ、私たちは祭事の為の巫女になること
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「う、うん……」
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また松籟会……松籟会って、ホントいったい何なんだろう……。
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そんな疑問を抱えながら、夕食に向かった。
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seisai_no_resonance/sce04_01_09_2.txt · Last modified: 2014/04/23 18:46 (external edit)