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seisai_no_resonance:sce04_01_09_0
部屋に戻って着替えて食堂に来ると、
すでに御花会の面々が集合していた。
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みんな私服の中、制服を着た人がいる事に気がつく。
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「なんだ、私がいると不都合なのか?」
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「そ、そんな事ないけど、前回は来てなかったから……」
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「特に強制されているわけじゃないだろ、私にも都合がある、
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「真琴、ぶっそうな事はいわない。今日はこれで全員かな……」
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末来さんは中村さんの言動を途中で打ち切るように話を進める。
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「今日も模擬戦をするから、ケガとかしないようにしないとね?(BROKEN:8_20)
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「わかりましたわ」
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「じゃぁ、移動しようか」
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みんな末来さんの後をついていくように席を立ち食堂を後にする。
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「………………」
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学園寮から少し離れたところに差し掛かったところで、
由布が小声で話かけてくる。
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「ねぇ、中村さんが今にも噛み付きそうな顔で
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「そんな事いわれても、私だってどうにかしたいよ……」
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「前から気になってたんだけど、あんたやっぱり何かしたん
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「わかんないよ」
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「……ま、そうよね、わかってれば、なんとかしてそうだものね」
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「でも、このまま分からずにずっと睨まれてるのもヤだよね」
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「なんなら、私が聞いてみようか?」
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「それは遠慮しとく……」
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由布の性格上、喧嘩になると思ったので、
断っておいた方が無難だと判断。
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由布は若干、残念そうな顔する。
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なんだかんだで、由布はとっても世話焼きで優しい。
恵が家柄的に下に見られてるところも彼女は全く気にとめずに
逆に叱咤して、励ましたり。
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私は島に来て、とてもいい出会いをしたかも……。
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そんな事を考えながら、私は後ろから厳しい視線を受けながら
森の中を歩いた。
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しばらく歩いていると、末来さんが足を止める。
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「今日は向こう側の岩場まで行こう、少し道は荒いかもしれない
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「私は大丈夫ですが、一年のみんなは大丈夫?」
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「だ、大丈夫です」
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由布の声には、まだ歩くの?(BROKEN:8_20)
少し笑いそうになる。
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「なによっ、別にイヤなんて言ってないでしょ!」
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「わ、私何も言ってないよ」
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「顔が笑ってたわよ……」
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「えー」
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「こんな距離を歩いただけで、根を上げるくらいだと、
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「なっ、あ、あんたねっ……」
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「すとっぷ、すとっぷ、喧嘩する為に集まったの?(BROKEN:8_20)
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「意味わかるよね?」
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八弥子さんはいつもの明るい雰囲気で言ってるけど、その言葉に
何かとても重いモノを感じ、由布も中村さんも黙ってしまう。
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「片倉先輩、行きましょう、一年生たちもみな元気がありあまって
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「そうだね、いつも言っているけど、穢れを生むようなことは
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その後、妙に重たい雰囲気で森の中をさらに歩くことになった。
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――――二十分後
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森抜けると強い潮風が身体に吹き付ける。
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思ったより広い場所で、あたりはゴツゴツとした岩が沢山ある。
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「あちら側は崖になっていますから、
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「由布、あなたに言っているのよ」
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話も聞かずに崖側の方に興味を向けていた由布が
ビクンと反応して固まる。
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「あはは、ご、ごめんなさい神住姉様」
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「保科さんも、由布が危ないところに行こうとしたら、
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「す、すいません……」
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「そのへんでいいかな?(BROKEN:8_20)
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「ヤヤはどこでもかまわないけど……あー、でも一度、
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「わかってるなら、わざわざ言わないでください禰津さん……」
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「では、そろそろ始めましょう、とても戦いたそうな人も
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「ではまず、初戦は……」
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遠山先輩の言葉を遮って、中村さんが一歩前に出る。
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「私が戦う、当然、相手は高遠だ!」
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「ちょっと、マコマコ勝手にするもんじゃないよ」
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「…………はぁ、よろしいですわ、高遠さんいけますか?」
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ここは戦うべきじゃないよね……。
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彼女が何を考えているのか分からないし……。
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でも、それで他の人が戦うことになって……
危ない目にあうのも……嫌な気がする。
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「鼎が戦わないなら、私が戦う」
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「ゆ、由布っ!?」
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「ダメだよっ、私が戦うからっ!」
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「私だって戦えるわよ!(BROKEN:8_20)
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「落ち着いて、由布……中村さんのいう戦いは私怨のようなものよ
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「姉様っ、私は……」
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「…………どうしても高遠さんと共に戦いたい……
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「……わかりました、やってみせます」
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「鼎、お願いっ!」
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由布の言葉に私はコクりと頷き、魂に祈った。
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熱い炎が私の全身を走り、高く、高く燃え広がるように渦を巻き、
力となって私の中に集まっていく。
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「もっと……もっと燃えろ……私の魂の炎っ!」
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炎が光となり、光が渦となり、力が波となり弾ける。
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炎の燃え盛る様子を体現したような巫女装束に身を包んだ自分を
確認して、感覚を確かめるように剣をひと振りする。
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「うん……」
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次にやることは決まってる……。
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「由布……」
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由布の魂に触れるように、そっと由布の星霊石に触れる。
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「いくわっ!」
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星霊石がまばゆい光を放つ、白い星のような強く激しい光が
宙に舞うように放たれ、集まっていく。
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光が放たれ、巫女装束に身を包んだ由布の姿が現れる。
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「なんだか……前のときと違う…………」
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どこからともなく力が湧いてくるような、どこまでいけそうな感覚
が体中を駆け巡る。
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「どうする?(BROKEN:8_20)
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「私ひとりで十分だ……」
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「そ、ならいいけど……」
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「燃えろ……」
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「えっ!?」
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そこに見えたのは炎……私と同じように炎が舞い上がる。
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ただし、そこに顕現した炎は青く、その炎の力も強く力強い。
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巻き上がる青い炎を彼女は大剣でなぎ払い、その姿を現す。
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「私の炎と貴様の炎、どちらが強いか試してやろうっ!」
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「鼎っ、来るわよっ!」
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seisai_no_resonance/sce04_01_09_0.txt · Last modified: 2018/05/22 17:15 (external edit)