User Tools

Site Tools


seisai_no_resonance:sce04_01_07_2
休み時間になり、昨日の夜中にうろついた事を後悔していた。
>

当たり前と言えば、当たり前だけど、とっても眠たくて、
授業中に眠気と戦うことになるとは思っていなかった。
>

「結構、寝たのは寝たと思うんだけど、いつもとサイクルが変わる
(BROKEN:8_20)
>

とりあえず、休み時間に少し外の空気を吸って、
眠気を覚まそうと考え、移動していた。
>

ふと、考える。
>

それにしても三輪さんはいつもあんなに遅くまで起きてて
大丈夫なのだろうか?
>

そんな事を考えていると、本人が目の前に現れた。
>

「あら、高遠さん……」
>

私の顔を見るなり、不(BROKEN:8_20)
>

そんなにあからさまに嫌がられるのも、
なんだか癪に触るんだけれども……。
>

「…………」
>

「昨日の事、というか別に人に話したりしないからさ、
(BROKEN:8_20)
(BROKEN:8_20)
>

若干、自身の作り笑いの表情が硬いと思いながらも、
別に彼女に対して好意があるわけではないけれど、
敵意があるワケでもないので、出来れば同じ巫女候補として……。
>

仲良くはなれなくとも、なんとか分かり合える部分を持ちたい。
>

そう思う事は我がままなのかな?(BROKEN:8_20)
>

「……本当ですの?」
>

「うんうん、まぁ、話してなんの得にもならないしさ、斯く言う
(BROKEN:8_20)
>

「確かに……そうですわね……」
>

「わかりました、申し訳ありませんけど、その件はそうしていただ
(BROKEN:8_20)
(BROKEN:8_20)
>

……別に三輪さんの点数を稼ぐ気なんて毛頭ないからねっ。
>

と、心の中で言っておく。
>

「では……私は教室に戻りますわ、あなたも早く戻らないと、
(BROKEN:8_20)
>

「え、あ、うん……」
>

三輪さんは何事もなかったかのように
シレっとして去っていった。
>

よくよく考えるとこれも彼女の演技なのだろうか?
>

などと、チラリと思ったけれど、そんな風に考えると
誰もが本心を語っていないような感じになってしまうので、
私は考えるのをやめることにた。
>

一応、そろそろ予鈴が鳴ると彼女が言っていたので、
時間を確認する。
>

確かに、予鈴が鳴るまであと一分というところ。
本鈴が鳴るのがその五分後だから、意外と時間はあると思い、
中庭まで早足で向かった。
>

予鈴が鳴り終わった頃に中庭到着する。
>

あと五分で授業が始まってしまうことを考えると、
長居は出来ないと思いながらあたりを見回す。
>

もう五月の終わりだけれど、空気はすでに夏特有の暑さ、
というより、湿度を含んだジメリとした暑さだ。
>

時折吹き寄せる潮風が、不思議と懐かしさを感じさせると共に、
ここは本州から少し離れた離島であるということを思い出させる。
>

森に囲まれ、西洋風に作られた綺麗な庭を眺めながら、
この風景からは全然予想も出来ない事だなぁ、とか考えたり……。
>

とりあえず、眠気を取るために、深呼吸をしようと、
大きく息を吸い込む。
>

外の空気は、体内の毒素を一気に押し出すかのように広がって、
私を清々しい気持ちで満たしていく。
>

そして、吸い込んだ息を一気に吐き出す。
>

モヤモヤやイガイガとした想いも一緒に吐き出して、
心と体をリフレッシュさせる。
>

私は人心地付けると、今度は大きく伸びをして空を見上げた。
>

「さぁ、頑張らないとね」
>

自分に言い聞かせるように言って、
中庭に眠気を置いて教室へ戻る事にした。
>

教室に戻ってくると、すでにみんな授業の準備万端といった具合に
揃っていた。
>

みんな、真面目なのね……。
>

そんな事を思いながら自分の席に向かう。
>

「もう、どこに行ってたのよ……」
>

由布はいつものように小さな溜息を付きながらそう言った。
>

「ちょっと、気分転換に中庭まで行ってきた」
>

「次の授業は葉子先生なんだから、遅刻なんてしたら、
(BROKEN:8_20)
>

葉子先生なんだから、と大変な事になる、がイマイチ頭の中で
合致せず、私は頭の上に疑問符を浮かべる事にした。
>

「はぁ、説明するのもアレだから、あの人には基本逆らわない、
(BROKEN:8_20)
>

「怒ったら怖いの?」
>

「先輩達から散々聞かされてるっていうか、あくまで噂でしかない
(BROKEN:8_20)
>

「な、なんだかよくわからないね……」
>

由布はチラリと教室のドアを見て、まだ噂の本人が現れない事を
確認した。
>

「確かに分からないんだけど、何にしても噂では、
(BROKEN:8_20)
>

「見た目によらず、実はかなり怖い人だったんだね……」
>

「あくまでも噂だからね、まぁ、いろんな話を聞かされてるから、
(BROKEN:8_20)
(BROKEN:8_20)
>

「へぇ、興味本位で怒らせてみる……とか、してみたくなるのは、
(BROKEN:8_20)
>

「やめておきなさいって、そういうのもやった事がある先輩が
(BROKEN:8_20)
(BROKEN:8_20)
>

「ひ、引き篭る……」
>

「そうよ、そして、引き篭っていた人を部屋から引きずり出した
(BROKEN:8_20)
>

「しばらくして、その人は姿を消した……とか?」
>

「いいえ、葉子先生の授業だけはありえないくらい、
(BROKEN:8_20)
>

「へ、へぇ……」
>

なんだか、聞いてるといい話に聞こえてくる……のは、気のせい?
>

「ま、ともかく、葉子先生は優しくてとてもいい人だと思うけど、
(BROKEN:8_20)
(BROKEN:8_20)
>

彼女がそう言うと、チャイムが鳴るよりも早く、
恐れられている人物が教室に入ってくる。
>

彼女の笑顔からは恐れられているってのは、
とても想像は出来ないけど……。
>

実際、人気もあるみたいだし、普段はとってもフレンドリーな感じ
がするだけに、妙な違和感を感じる。
>

「はーい、もうすぐチャイムがなりますよー」
>

確かに、葉子先生は授業の時はチャイムより前に教室にいる事が
非常に多い気はした。
>

でも、授業にそもそも来ない事が多い中村さんとかに対しても、
怒りを見せるような事は一度も見たことがないし……。
>

うーん、なんだか不思議だなぁ……。
>
seisai_no_resonance/sce04_01_07_2.txt · Last modified: 2014/04/23 18:46 (external edit)