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seisai_no_resonance:sce04_01_03_1
「そういうわけで、本日はここまでです」
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「より道するところも、ないでしょうけど、
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葉子先生はいつもの笑顔を崩さずに、そんな事をいいながら、
手をひらひらと振りながら教室から出て行く。
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ホント、不思議な感じの人だなぁ……。
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やわらかい物腰で、基本的に怒らなさそうな雰囲気なんだけど、
どこか芯があるというか、読めないというか……。
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とってもフレンドリーだし、
他の学生にも人気がありそうな先生だよね……。
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そんな事を考えていると、由布が不(BROKEN:8_20)
こちらを見ている事に気がつく。
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「由布、どうしたの?」
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「……アホ面でボーっとしてる暇なんてないわよ?」
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「え?そんな変な顔してた?」
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「してた。ほら、今日は御花会があるんだから、
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「あ、そ、そうだったね……今日も食堂に集合だっけ?」
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「そうよ、ホラ、いそいで恵も先に行ってるから」
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「もしかして、私のせい?」
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由布はいつもの呆れた、という表情をして、
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「そのとおり!」
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「これで全員かしら?」
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周りを見渡し、巫女候補であるメンバーを確認する。
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私、由布、恵、三輪さん、八弥子さんに遠山先輩……。
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末来さんと……後は……。
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中村さんと向山先輩がいない。
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「神住、来てない人は仕方ない、先に進もう」
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「そうですわね……仕方ありません」
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「先日、学園長の方から巫女候補のペアの発表がありましたが、
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「祭事の際にキチンと力を使えるように、誰とペアになったとして
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「それを巫女が選ばれる日まで、基本的に模擬戦という形で
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「危なくはないんですか?」
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「危ないですわ、当然、気を抜けば怪我だってするかもしれない
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「巫女の役目を果たすことがこの学園においても……」
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「そうは言っても、パートナーがいないと話にならないよ?(BROKEN:8_20)
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「………………」
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「仕方ない、彼女はいつくるか分からないし……
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「ま、そうだよね~」
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「では、学園の中庭から山側に入った場所に行きます」
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「穢れとか出たりしませんよね?」
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「今は大丈夫だよ」
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「それにあの場所は結界がありますから、
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「じゃ、はりきっていこー」
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八弥子さんはまるでピクニックに向かうように陽気な感じに
歩いていく、あいかわらず猫が頭に引っ付いてる。
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「にゃ~」
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どうやって引っ付いてるんだろ……なんて考えてると、
由布がいつもの呆れ顔をしていた。
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などと考えてると、由布がいつもの呆れ顔をしていた。
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「もう、あんた早くついてかないと放ってかれるよ?」
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「だよねー」
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学園の中庭を抜けて、二十分ほど山道を歩く。
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とても暖かい地方といっても、日陰が多い山林ではとても涼しく、
気持ちのよい木の香りが清々しい気持ちにさせてくれた。
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しばらくいくと森の中に少し開けた場所が現れる。
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開けているといっても、森の中――。
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と、いった感じには変わりがなく、他より少し木々が無く、
日が差し込んでいる場だった。
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末来さんをはじめ、上級生のメンバーが立ち止まり、
あたりに妙な緊張感がたち込める。
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「では、さっそくですが、今から模擬戦を始めたいと思います」
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「今年は一年生が多いですし、高遠さんのようにまだよく解って
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「組みとなった者同士は巫女装束を纏い戦うのですが、
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「この関係において、荒魂となった者は幸魂より多くの力と
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「ただ一度や二度で簡単にその本質に至るほど簡単な事では
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「結局、どうすればいいんですか?」
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「神住先輩の説明で(BROKEN:8_20)
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「ユカリン、そんな無茶なことを言わない、それにカスミンだって
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「そ、そんな事くらいわかっています」
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「ま、いいけどさ、ようは先に巫女装束になった人が荒魂、
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「手順さえ解ってれば簡単だよ」
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八弥子さんは自慢げ、かつ偉そうに胸を張る。
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「禰津さんの説明通り、荒魂と幸魂の関係に関しては
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「ただし、先ほども言いましたけれど、その本質に至るには、
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「ここで口頭で説明しても、わかるか難しいかもしれませんけど、
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「では、はじめていきましょう」
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「高遠さんは荒魂、由布が幸魂で、対するは縁子、
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「ユカリン、がんばっていこうー」
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八弥子さんは三輪さんの背中をパンパンと(BROKEN:8_20)
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「は、はぁ……」
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三輪さんは八弥子さんのノリについていけない様子で、
戸惑いの表情を浮かべながら星霊石を手にする。
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「さぁ、行きますわっ」
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彼女は星霊石に意識を集中する、
それに応えるように石がまばゆい光を放つ。
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光が収束すると、普段、日本人形のような彼女の姿とは
印象の違う凛々しい西洋の剣士のような姿となる。
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「では禰津先輩、お願いします……」
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「うん、おっけーだよ」
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「………………」
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「鼎、見とれている場合じゃないわよ」
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意外な感じだな、と関心している場合じゃなかった……。
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私は星霊石と呼ばれる、勾玉に祈りを込める……。
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魂の祈りを……。
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「燃えろ、私の魂……」
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力を知覚する、炎が巻き上がり、私の身体を包み込んでいく。
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どこか暖かいような……不思議な感覚……。
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そして、炎が散り、巫女装束を纏った姿に変わり、地に降り立つ。
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「前にこの姿になった時と……何か違う感じはあるんだけど……」
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「さ、お願い……」
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「うん……」
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私は由布の星霊石に触れた、そして由布も巫女装束を纏う。
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ふと様子を見ると、由布は激しい違和感のようなモノを感じ、
表情を歪ませる。
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「…………っ」
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「由布、大丈夫?」
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「大丈夫、いつもと……何か違う感じがして……
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「……その通り、さぁ、始めてくださいっ」
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「さぁ、行きますわっ!」
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三輪さんは細剣を出現させ、
こちらに向かって凄いスピードで向かって来る。
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由布のことは心配だけど……やらなきゃ!
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私は剣をグッと握り、戦いへ意識を集中させる事にした。
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seisai_no_resonance/sce04_01_03_1.txt · Last modified: 2014/04/23 18:46 (external edit)