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seisai_no_resonance:sce03_00_03_0
昼休みの告げるチャイムの音が響き渡る。
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「……よ、ようやく昼休みだぁ」
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あまりの脱力感に、机の上に伸びてみた。
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「勉強、それなりに自信があるんじゃなかったっけ?」
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「うっ……そ、それはやってた範囲が全く違うと思わなくて……」
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離島だからと甘く見ていた。
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この学園、都会よりも勉学が先を行っている……。
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まったく……ついていけなかった。
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「言い訳ね」
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「ぐすん……」
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「カナちゃん、大丈夫?」
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恵がこちらにやってきて明るい声がかかる。
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「自業自得よ。再来週には中間考査が始まるから、
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「うっ……それは……」
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誰かに頼み込んで少し勉強を教えてもらったほうが良さそう。
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巫女候補が追試とか留年とか……そんなことになると、
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「風間さん、もうすぐ神住先輩がいらっしゃいましてよ?」
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こんな声の三輪さんにまた怒られ――。
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「えっ?」
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顔を上げると、由布の側に三輪さんの姿があった。
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「あら、あなたもご一緒しますの?」
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「いつも私たちは神住先輩とご一緒に昼食をとるのだけれど、
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「う……」
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それってお昼から御花会みたいな流れになりそうで気が引ける。
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「カナちゃん、八弥子先輩もお昼はいつも来ないから、
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恵がこそっと耳打ちしてくれる。
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これは朗報かもしれない。
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御花会ならともかく、昼食ぐらい美味しく頂きたい。
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「んー、私はパスで!」
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「パスでって……」
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「食堂でまだご飯食べたことないから行ってみたいし」
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「それなら今日は神住先輩とご一緒して――」
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「それじゃ、またあとで!」
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何を言っても聞かなそうな予感しかしないので、
そそくさと教室から飛び出していく。
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「まったく、あの子は……」
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「ふふっ」
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由布と恵が苦笑する声を背中で聞きながら、
私は早足で食堂を目指すことにした。
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seisai_no_resonance/sce03_00_03_0.txt · Last modified: 2014/04/23 18:46 (external edit)