User Tools

Site Tools


seisai_no_resonance:sce03_00_02_0
授業のチャイムが鳴ってすぐに葉子先生が
黒板に今日のお題を書き出した。
>

巫女の基礎知識……?
>

「は~い、今日は高遠さんが新しい巫女候補としてやってきました(BROKEN:8_20)
>

そういうこと、か……私にとっては有り難いけれど、
他のみんなは退屈じゃないのかな?
>

チラッと隣の席にいる由布を見てみる。
>

「あとで神住姉様に説明して頂くのも問題だし、
(BROKEN:8_20)
>

という考えらしい……由布に限って言えば、問題なさそう。
>

「織戸伏島で巫女というのは、大昔、空から降ってきた火の玉を
(BROKEN:8_20)
>

「再現するだけならば、それほど難しいことではありませんが、
(BROKEN:8_20)
>

「代々巫女を輩出した家系に伝わる……もしくは巫女としての資質(BROKEN:8_20)
>

「その石は星霊石と呼ばれており、巫女の資質を持つ子の魂の呼び(BROKEN:8_20)
>

「巫女はこの力を<RB='もっ'>以<RB>て、八月に行われる祭事に参加するのですが、(BROKEN:8_20)
>

「一対の巫女として、魂そのものを表現するという決まりがあるの(BROKEN:8_20)
>

葉子先生に名前を呼ばれた由布がすくっと立ち上がる。
>

「<RB='しんとう'>神道<RB>における概念で、織戸伏では<RB='あらみたま'>荒魂<RB>と<RB='にぎみたま'>和魂<RB>を現す為に巫女は
(BROKEN:8_20)
>

「正解。その後、祭事が続くにつれ、<RB='いちれいしこん'>一霊四魂<RB>という考えが織戸伏(BROKEN:8_20)
>

「一霊四魂というのは心は四つの魂から成り立ち、一つの霊が取り(BROKEN:8_20)
>

次に呼ばれた恵が返事をしてから起立する。
>

「えっと、荒魂、和魂、<RB='さちみたま'>幸魂<RB>、<RB='くしみたま'>奇魂<RB>……です」
>

「はい、正解。現在の祭事では巫女はこの荒魂と和魂ではなく、
(BROKEN:8_20)
(BROKEN:8_20)
>

「勇猛な荒魂に対し、愛情を示す幸魂を対とすることで、
(BROKEN:8_20)
>

「はい、正解。一対である限り、最も相手を思いやれる存在でなく(BROKEN:8_20)
>

「これが織戸伏の巫女の基礎教養です。理解できましたか?(BROKEN:8_20)
(BROKEN:8_20)
>

葉子先生にニコッと笑顔を向けられてしまった。
>

「は、はい……何とか」
>

実のところ半分しか頭に入ってないから……後で復習しておこう。
>

それにしても、魂の在り方……かぁ。
>

やっぱり、巫女と魂の力は切っても切れない関係にあるんだ。
>

星霊石……私の勾玉がその呼びかけに応えてくれたように、
魂は自分達の力に繋がっている。
>

でも、大昔の火の玉を鎮めるお祭りにどうしてあんな力が必要になるんだろう?
>

葉子先生の授業はその後もしばらく続いたけれど、
肝心の力の必要性については何も教えてくれなかった。
>
seisai_no_resonance/sce03_00_02_0.txt · Last modified: 2014/04/23 18:46 (external edit)