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seisai_no_resonance:sce03_00_00_0
眩い朝日を感じながら、昨晩用意していた制服を掲げる。
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「制服だー……」
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「何、しみじみと言ってんのよ……」
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私が色々と感慨に耽っている間にも、
由布はそそくさと着替えを済ませていく。
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このままボーッとしていると置いていかれそうな気もしたので、
いそいそと私も着替えを開始する。
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そして――。
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「制服だーっ!」
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「あんた、それ二回目……」
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まだ少し固いシャツが新品だということを伝えてくれるし、
スカートもネクタイもベストも……みんな新しい香りがする。
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「こうして着替えると、由布達と一緒の学園に通うんだなぁ……
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「実感して感動するのはいいけど、これから朝食の時間よ。
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「うん、ルームメイトに迷惑はかけないよ」
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「どうかしらね」
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肩をすくめた由布が鞄を手にして、部屋を出て行く。
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私も自分の鞄を取ると、はやる気持ちを抑えつつ、
由布の後に続いていった。
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食堂で朝食を取っている間に恵と合流、
今日はそのまま三人で登校することになった。
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寮を出て、朝日を浴びながら、うーんと伸びをする。
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「いよいよかぁ……」
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私がそんなことを呟いている間にも、
他の学生達が寮から学園へ向かっていく。
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ただ驚くことに、そのほとんどの学生達が挨拶をする。
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「風間さん、保科さん、おはようございます」
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「おはようございます」
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「はい、おはようございますぅ」
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二人は慣れた様子で笑顔を返しているけれど……。
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「二人とも……有名人?」
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「一応ね。御花会に所属している以上、巫女候補でもあるし、
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「巫女になることは島に生まれた子にとっては、夢でもあるし、
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私はそんなところに飛び入り、か……色々と緊張してきた。
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「学園のルールに関しては少しずつ慣れていけばいいと思うの。
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「その間、私たちがフォローしなきゃいけないのよね」
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「ふふっ、由布ちゃんったら、本当は世話焼きのくせに」
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恵にクスッと笑うと、由布の顔が分かりやすいぐらいに紅潮する。
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「な、何、言ってるのよ!(BROKEN:8_20)
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「そういえば、遠山先輩も三輪さんも一緒に通学するの?」
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「神住姉様はご多忙だし、御花会のことで先生方にも頼りにされて(BROKEN:8_20)
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「私も見習わないといけないんだけどね……」
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「ちなみに三輪さんはちょっとお寝坊さんなの。朝に弱いんだよ」
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「へぇー、意外」
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あのキツイ態度も朝は軟化しているかな?
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そう思うと好奇心から見てみたくなるけれど……
後が怖いので何も言わないでおこう。
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「転入初日でやることも多いでしょ。さっさと行くわよ」
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「あ、うんっ」
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そうして三人で並んで学園へ向かって歩き出す。
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制服だけじゃなくて……三人で通学するのも、すごく新鮮。
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今日から始まる新しい一日を思うと、やっぱり胸の高鳴りが
抑えきれない。
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勢いのまま駆け出しそうになる自分をなだめつつ、
見え始める校舎に目を輝かせる。
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いよいよ――いよいよ、だ!
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seisai_no_resonance/sce03_00_00_0.txt · Last modified: 2018/05/22 17:15 (external edit)