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seisai_no_resonance:sce02_00_09_0
消灯後――。
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色々とありすぎた一日だったからか、身体が重く、
ベッドにそのまま沈んでしまいそうに思える。
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でも、目だけ冴えてて……なかなか寝付けずにいた。
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「……由布?(BROKEN:8_20)
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返事が無い。
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寝返りを打って、向こう側のベッドを見やる。
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「何……起きてるけど」
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「じゃあ、少しだけ話しない?」
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「しない。それに、あんたは明日が初登校でしょ?」
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「そうだけど……」
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初登校なんて言葉を聞いたら、余計に目が冴えてしまった。
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どうしよう……?
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「んー……」
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「一発芸ー、八弥子さんの頭にいる猫の物まね」
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「ニャー」
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外した。寂しくも由布の反応が無い。
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「続きまして、織戸伏島に来てビックリしたことー」
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「女の人とキスしちゃった」
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「っ――はぁっ!?」
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もの凄く良い反応がもらえてしまう。
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「あ、溺れて海水飲んじゃって、それで」
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「はぁ、あんたね……早く寝なさいよ」
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ごろんと背中を向けられてしまった。
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「…………」
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ちなみに末来さんと――とは言わない方が良さそう。
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「寝れそうかも、おやすみ」
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「…………」
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目を閉じると、思った以上の疲労感から意識が遠のいていく。
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この分だとすぐに寝ちゃいそう……。
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そうして、意識が沈みかけた時――。
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「今日は……助けてくれて、ありがと」
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由布のそんな声が微かに聞こえたような気がして……。
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…………!
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ガバッと思わず布団をはねのける。
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「今、ありがとうって聞こえたっ!」
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「ちょっ……!?(BROKEN:8_20)
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思わず喜々として由布を見ると、暗がりでも分かるぐらいに
真っ赤な顔で涙ぐんでいた。
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あ、色々とまずい。
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「もうっ、とっとと寝なさいよっ!!」
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やっぱり枕が顔面目掛けて飛んできていた。
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「ぐふっ……」
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射撃精度は相変わらずで――見事にクリーンヒット。
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ばたん。
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seisai_no_resonance/sce02_00_09_0.txt · Last modified: 2014/04/23 18:46 (external edit)