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sapphism_no_gensou:7027

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[Narration] ───時は一週間ほどさかのぼり……

[Narration] 階下の声にこたえ、ミリエラは部屋の受話器をとった。

[Mirriela] なんだ……国際電話って言うから……クレアか。

[Clare] 『ミリエラったら…… 何度もメール出したのに、 どうして返事くれないのよ』

[Mirriela] 電話番号なんか教えてない。

[Clare] 『そうよ? だからこうして わざわざ調べてかけてるんじゃない』

[Narration] ミリエラは、机の上にある写真立てをもて遊んでいる。

[Narration] 中央のソヨンを囲む、ブラウンの制服を着たビジターたち。

[Clare] 『そっちはバカンス どこに行くか決まった?』

[Mirriela] やぶからぼうに。

[Mirriela] 親父達は行くみたいだけど。あたしは残る。バカンスなんか退屈で……

[Mirriela] クラブやバンドの稽古もあるし───

[Clare] 『じゃあ、とつぜん気が変わったことにしなさいよ。だんぜんオススメのプランがあるわよ』

[Mirriela] ……何企んでるんだ?

[Clare] 『知ってる? 銀の若枝号。中型の客船なんだけど、帆船なの。珍しいでしょ』

[Mirriela] ごめんだよ。船旅はもう当分いい。

[Clare] 『この船のクルーズの航路と、 ポーラースターの航路が 重なるところがいくつかあるの』

[Mirriela] ポーラースターの航路なんて、いつだってメチャクチャだったじゃないか。あてにはならないよ。

[Clare] 『ふふふ〜ん。ところが そうじゃないんだなあ』

[Mirriela] …………ソヨンちゃんか。マメだな、ソヨンちゃんも。

[Clare] 『そ! わかってるじゃない』

[Clare] 『誰かさんとちがって。ちゃーんと お返事くれるんだから。ミリエラも 返事しなさいよ?』

[Clare] 『それで、ソヨンちゃんのメールに、 その時々のポーラースターの 緯度経度が記されてるの』

[Clare] 『で、それがまた面白いくらい、 まっすぐで等間隔なのよねえ』

[Mirriela] ……それで?ポーラースターを双眼鏡で眺めて何が楽しいわけ?

[Mirriela] いまさらだよ。全然。

[Clare] 『ま、ポーラースターのことは、 半分冗談なの。でもみんなでまた 顔を合わす機会を作りたいと思ってさ』

[Mirriela] メールで充分だろ。

[Clare] 『だめよ。そんなのじゃ』

[Clare] 『あららら? 私にあんなことしておいて、おとぼけ?』

[Mirriela] ……っ

[Clare] 『ふぅーん…… 将来のサン・ジェスト様の 素質じゅうぶんねえ』

[Mirriela] また、日本のマンガにかぶれて…

[Clare] 『ふぅーん……はぁーん…… 私はもう過去の女ってわけねえ……』

[Clare] 『ちょっと背が高いからって、クラブの 後輩にちやほやされて……』

[Clare] 『ウブそうなふりして 引き込んでは次から次へと…… あらあら……』

[Mirriela] か……勝手なこと言うなよ!そんなこと……

[Clare] 『どうかなあ……?』

[Clare] 『…………』

[Narration] 受話器の向こうで、クレアは黙ってしまった。

[Narration] 鼻をすするような音が聞こえるような気がしなくもない……

[Narration] 不安になってきたミリエラは、唇をかみしめ、ぽつぽつとつぶやいた。

[Mirriela] …………

[Mirriela] だめだよ……

[Mirriela] ……クレアみたいな子はいないんだ……

[Mirriela] みんな幼稚すぎて……

[Mirriela] ……話していても……つまらないよ……

[Clare] 『……えへっ……ウン』

[Clare] 『あたしも……ミリエラに逢いたい』

[Clare] 『じゃあ決まりね? もうコーには了解させたといたから!』

[Mirriela] コーまで? あ、おい……

[Mirriela] 切られた……

[Mirriela] ……コーもだって?ハァ……三人も揃ったら、ろくなバカンスになるもんか。それじゃアドベンチャーだよ。

[Mirriela] あーあ……

[Mirriela] とりあえず親父の川釣りをどうやってあきらめさせる……か……

[Narration] ぽりぽりと頭をかきながらミリエラは階下へ降りていった。

[Alma] どうしたらいいのでしょうアルマさん……

[Alma] もう1ヶ月もアレが来ないのです……

[Eliza] …………

[Eliza] ……アルマ様。

[Eliza] 船便の荷物を全滅させた、シュールストレミングスの特大瓶でしたら、私が焼却しておきました。

[Alma] まあ。

[Eliza] 丈夫な子を産んでくださいましね?

[Alma] そんな……どなたの子かもわからないのに……

[Eliza] ご安心ください。マリア様もそう申しておりました。

[Alma] まあ。

[Eliza] ……アレではよくわかりません?どうか、はっきりおっしゃってください。

[Alma] その……月のものが……

[Eliza] ムーンレイスですか?

[Alma] い、いえ……そうではなくて……

[Eliza] ではまさか……

[Eliza] ……亀仙人に月ごと吹きとばれて誰からも忘れさられててしまったあの、兎人参化が!?

[Alma] い、いえ…………その……

[Alma] …………

[Eliza] ……そうですか。やはり……

[Eliza] 私の前世が、ビッグブルマーであったことに気づかれてしまったんですね……

[Alma] え……?ビッグブルマ?

[Eliza] 「ブルマ」ではありません、「ブルマー」です。

[Alma] え? え?

[Eliza] そうですね。

[Eliza] 世界征服の暁にはアルマ様は特別にブルマー環境大臣にしてさしあげましょう。

[Eliza] ホホホホホホホホーホッホッ

[Eliza] 我らビッグブルマーのために!

[Eliza] あ、自分で言ってりゃ世話ないか。

[Alma] え? え? え?

[Eliza] ……………

[Alma] ………………

[Eliza] …………………

[Alma] な……なにかおっしゃってくださいイライザさん……!?

[Eliza] ……………………

[Alma] い、イライザさんっ!

[Narration] 夜のトレーニングを終えたクローエが息を整えながら更衣室に戻ろうとすると、はにかみながら笑いかける杏里が、ベンチに腰かけていた。

[Chloe] ……………フゥ…………いつから見てたのよ……

[Narration] 杏里のさしだしたタオルを取り、吹き出る汗をぬぐう。

[Anri] へへえ……かっこええなあ!びゅーん……ばんばん!

[Anri] 飛んでるみたいやわ!しゅっしゅっ……! せやっ!

[Narration] 杏里はクローエになりきって宙をけりあげる。

[Anri] とうっ! やあっ!

[Anri] うーん、これはなかなかしんどいなぁ。

[Chloe] ……ここにいなさい。シャワーを浴びたら、部屋まで送るから。

[Anri] ……シャワー!?へぇ……

[Anri] ボクな、シャワーってつこうたことおへんのやわあ。一緒にいっても……ええ?

[Narration] ばさっと杏里の顔面にタオルが放り返される。

[Chloe] ……なあに?どうしても構ってほしいようね。

[Chloe] 杏里。

[Narration] 杏里はタオルの中から顔を出し上目遣いに照れ笑いした。

[Anri] あ、あのな…………部屋が広くて……眠られへんの……

[Anri] あかん……?

[Chloe] …………

[Narration] クローエはふっと顔をほころばせた。

[Chloe] ……わかったわよ。来なさい。

[Chloe] まったく……じつに杏里らしいわ。

[Narration] そんな目で見られたら、こっちこそかなわない……そうつぶやきながら肩をすくめる。

[Anri] ええの? やった! やった!

[Anri] クローエ、初めて笑うてくれたね!ずっと怒ってるのかと思うたよ。

[Chloe] ………そんなことないでしょう。

[Narration] 杏里の肩を叩いて、シャワールームへうながす。

[Anri] なあクローエ、ボク、洗ってあげるね!

[Chloe] 丁重にお断りするわ。シャワーは別におもちゃじゃないのよ。

[Anri] まあまあ、遠慮せんでええよ!こうみえてボク、シャワーにはうるさいんえ?

[Anri] きれえきれえしとかんと、ええ嫁はんになれひんよ?

[Anri] ……せやけどクローエならお婿はんでも似合うてるかもしれへんね…………ひゃっ!

[Narration] 余計なお世話といわんばかりに杏里の背中が音をたてる。

[Anri] アハハハハ……

[Narration] 夜のシャワールームに屈託のない笑い声が響いていた。

[Narration] 激しい情事のあと。二人は裸身のまま立ち見に向かう。

[Narration] その長い髪を整えてやりながら、ソヨンは言った。

[Soyeon] ……いつまでこうして、ごまかしているんですか……

[Tenkyouin] …………なにを。

[Soyeon] 学園長ですよ……

[Soyeon] あたしを抱いたって……むなしくなるばかりじゃないですか……

[Soyeon] いつも泣くんですもの。鼎さん。時々、やりきれなくなります。

[Soyeon] もっと楽しんでくれないと……あたしだって辛いんですよ?

[Tenkyouin] …………

[Narration] 寄りつける者なきほど、するどい美しさを増した天京院を、ソヨンはほこらしげに鏡に映し出す。

[Soyeon] 綺麗です。鼎さん。

[Soyeon] あたしは学園長のコレクションでいられて幸せですけれど……

[Soyeon] でも鼎さんは決して……それでは満たされないんですね……

[Tenkyouin] …………

[Narration] 肩にのせられたソヨンの手を、天京院は静かに払いのける。

[Narration] 脱ぎ捨てられた教師の制服のバッジが点滅し、にぶく震動していた。

[Soyeon] あら……じゃ、あたしいきますね。

[Narration] ソヨンはさっと服を身につけ、むきだしの鼎のうなじに接吻した。

[Soyeon] 泣きたくなったら、いつでも呼んでください。

[Soyeon] あたしならもっと乱暴にしてくださってかまわないんですよ?

[Soyeon] あたし、かなえさんも愛してます。

[Soyeon] それじゃ。

[Narration] 部屋に一人になった天京院はしめきっていた窓に手をかけた。

[Narration] 冷たい霧雨がかすかに吹き込み天京院の指を濡らす。

[Narration] 海は灰白色にけぶり、ゆるやかにうねっていた。

[Narration] 天京院は波を見つめながら一人つぶやいた。

[Tenkyouin] どうどうめぐりをしているな。あたしは……

[Tenkyouin] ここにいるさ……死ぬまで……ここに……

[Tenkyouin] あきらめが悪いのは……そんなにいけないことか……

[Tenkyouin] ソヨン…………

[Tenkyouin] ……………………杏里。

[Narration] ───ガバ!

[Anri] うわあ……!えらいけったいな夢みたわ。

[Anri] まだ胸がばくばくいうとる……

[Anri] あかんなあ……Hな子や。

[Anri] みんな大人になったらあんなことするんかなあ……

[Anri] わっ、パンツまでぐっしょりや!

[Anri] ひええ、ボク、おもらししてもうた……?

[Anri] どないしょ……ええ歳して……ああ、怒られるぅ……

[Principal] ぐー……ぐ……ハッ!

[Principal] 夢か。ヤバイヤバイ。居眠り運転しちゃったよ。……どうせ舵きかないけどな。

[Principal] …………

[Principal] …………ふふふ。気づいてない気づいてない。

[Principal] この学園すべてがわたしの夢だということを───!

[Principal] …………

[Principal] なーんちゃってな。あー、ヒマ。

[Tenkyouin] ………………

[Polar Star] かなちゃん、いま、何色のパンツはいてる……?

[Tenkyouin] ………………

[Polar Star] かなちゃん、日曜とか、一人の時なにしてるの?

[Tenkyouin] ………………

[Polar Star] こないだコンビニで「150円からいただきます」って言われたんだけど、かなちゃん、あれどう思う?

[Polar Star] 「から」ってさあ150円しかないのに変だよねェ?

[Tenkyouin] ………………

[Polar Star] かなちゃん的にはやくみつるより、いしいひさいち派?ののちゃん最高! ラブ!

[Tenkyouin] ………………

[Polar Star] あ、疲れた、かなちゃん?ちょっと休んでこっか?

[Polar Star] そんなエロいことなんか考えてないったら。ホントホント。

[Tenkyouin] ………………

[Tenkyouin] ………………かなちゃんって言うな。

[Nicolle] やーやーやーごきげんよう、諸君。

[Collone] オンオンッ!

[Nicolle] 本日、諸君らにおいでいただいたのは他でもない。

[Nicolle] 今日は、かねてより要望の多かった、『バター犬』というのに挑戦してみることにした!

[Collone] ウォッ!?

[Nicolle] やっぱ食わず嫌いしてないで、なんでもやってみなきゃね!

[Nicolle] やってから後悔するのがあたしのモットーだ。

[Collone] ウォゥゥゥ〜〜!

[Nicolle] まっ、そう嫌な顔せんと。だいたいサフィズムは本格バカゲーである前に、エロゲーなんだよ?

[Nicolle] 誰だコラ。やると卑屈な気分になる、卑しゲーとかいってるのは、ん?

[Collone] (ぷるぷるぷるぷる)

[Nicolle] あ? エロゲーでも獣姦は禁止?

[Nicolle] まあそうかたいこと言いなさんな。

[Nicolle] じゃ、こうしよう。コローネ、実はきみはあたしの生き別れの弟だ!

[Nicolle] 悪いミキサー使いによって、犬の姿へと変えられてしまったのだ!ああ、なんたる不幸!

[Collone] ウォゥ!(がーん)

[Collone] ………………ウォ?

[Collone] ウォウォウォウ!!

[Nicolle] なんだよ、しつこいな。え? 近親相姦も禁止?そうだったっけ?

[Nicolle] ふぁ〜あ……うるさいなーもう、表現の自由だよ表現の自由。自由って素晴らしい〜〜♪

[Collone] ウォウ〜〜

[Narration] ニコルはパンツ一枚になってベッドの上であぐらをかいた。

[Narration] 足首にはコローネが逃げないよう首輪からヒモをつないでいた。

[Nicolle] ありゃ、なんかこのバター真っ黄色になってる。

[Nicolle] クンクン……別に問題ないんだろうけど……なんかやだよな……

[Nicolle] 確か……マーガリンだったら……こないだ買ったのが……

[Collone] ウォウゥ〜〜ゥゥゥ〜〜

[Nicolle] なんだよ、マーガリンじゃイヤなのか?

[Nicolle] わかったよ、わかりましたよ。

[Narration] ニコルは部屋の冷蔵庫へ戻る。

[Narration] コローネがほっとしたのも束の間。なにやらたくさん瓶詰めをかかえて戻ってきた。

[Nicolle] ほらっ!甘いのも辛いのも持ってきたから!

[Nicolle] これで文句ないだろ?

[Collone] (ぷるぷるぷるぷる)

[Narration] 下着を足首にひっかけたまま、ニコルはおそるおそる、マーガリンを股間に塗ってみる。

[Nicolle] うひっ、バターナイフ冷たっ!

[Nicolle] うっひょ〜〜!

[Nicolle] ふだん食事に使ってる道具で遊んでると、なんかすっごい罪悪感があって、興奮するなあ〜。

[Nicolle] スタンバイ、オーケー!さあ来いコローネ! ほらっ!

[Nicolle] …………ダメか。

[Nicolle] じゃ、ほらブルーベリージャム。好物だろ?

[Nicolle] …………なんだ、まだイヤなのか?辛いほうがいいのかな……

[Nicolle] だいたい、バター犬の話ってホントなのか?

[Nicolle] じゃ、これだ。あたしの好物、アンチョビペースト。

[Collone] ウォウゥゥ〜〜〜ッ(ぷるぷるぷる)

[Nicolle] よーし、それじゃとっておきのキャビアも載せちゃおう!どうですかお客さん!

[Collone] ウォウゥゥ〜〜〜ッ(ぷるぷるぷる)

[Nicolle] にゃにい? 注文が多いんだから。それじゃあこのチョコスプレッドで……

[Narration] なかなか寝つけず、ニコルの部屋をおとずれた杏里が扉を開くと、中は大変な騒ぎになっていた。

[Anri] ど、どないしたの!? ニコル!

[Narration] 苦悶の叫びをあげながらニコルは股間を押さえてころげまわっていた。

[Narration] 足首にはコローネの散歩紐がからまり、強じんな力で、部屋じゅうを引きずり回されている。

[Narration] あわてふためくコローネの頭には、色とりどりのジャムやらペーストやらが大量にこびりついていた。

[Collone] ウォウォウォオゥ!!!

[Nicolle] こ……こらっ……ばかっ!引っ張るなってのに……!風呂行かせろって!み、みず……!

[Narration] 杏里がふと足下を見ると、蓋の空いたタバスコの瓶がこぼれてころがっている。

[Anri] な……なんやの?

[Nicolle] そ、そうだっ……こういう時は水より氷だ!

[Nicolle] 氷で冷やして感覚を麻痺させれば……っ!

[Nicolle] うぉっ……ひぃ……あがってきたあがってきた!死ぬ……死ぬっ!

[Anri] に、ニコルなにしてはるの!?すっぱだかで……!

[Nicolle] お、おお、杏里か!ちょうどいいところに!

[Anri] だ、だれか呼んでこよかっ?

[Nicolle] だ、ダメッ、ダメダメッ!絶対呼ぶな!

[Nicolle] そ、それより、冷蔵庫から氷とってくれ!

[Anri] わ、わかったよ!

[Narration] 杏里は言われたとおり隣室の冷蔵庫へとかけていく。

[Anri] ニコル!製氷器のと、お酒に使うのとあるよ!

[Anri] どっちやの!?

[Nicolle] ど、どっちでもいい!いいから、全部持ってこい!

[Nicolle] こらァッ! コロッ!!いいかげん落ち着け!!うぎゃっ……頭ぶつけたっ!!

[Narration] よたよたと、ボールにあけた大量の氷をかかえた杏里が戻ってきた。

[Narration] ニコルはなんとかベッドの足にすがりついて、杏里をみあげている。

[Nicolle] よ、よし……!

[Anri] こ、これでええの?ちょっと溶けかけとったけど……───ああっ!

[Narration] 杏里の手からボールがすべり落ち、床じゅうに氷がばらまかれた。

[Narration] 音におどろいたコローネが飛び上がる。

[Anri] かんにん……あっ!

[Narration] 床の氷をつかもうとしていたニコルは、また猛烈な勢いで走り出したコローネに引きずられ、暗い廊下へと飛び出した。

[Nicolle] や、やめろバカッ!犬ぞりレースじゃ……あちっ……あちち!!

[Anri] あ……あ……あーっ

[Narration] めちゃくちゃになった部屋で目をしばたたかせていた杏里もはっと我にかえる。

[Anri] ま、待ってぇ! ニコル!

[Anri] ボクだけ置いてかへんといてよ〜〜!

[Anri] ニコル──────!

[Alma] そこでわたしは申しました。

[Alma] 「あなたのしたことで、 泣いている人がいるから!」

[Alma] 「だから、わたしはそれが 悪いことだと断言することが できます!」

[Alma] 「わたしは、貴女を許しません!」

[Anri] へぇ〜〜、アルマかっこええなあ!

[Anri] 本当はえらい強いんや!うん! 人間やればでける!

[Alma] まあ……杏里さまったら……

[Anri] そか……ボクも真似してみよ。

[Narration] 杏里はベッドの上に立ち上がってポーズをとった。

[Anri] こうかな……

[Anri] 「あんたのしたことで、 泣いとる人がおるから!」

[Anri] 「ボクはあんたを許さへんよ!」

[Anri] 「あんましいきっとっると、 どつきまわされんど!」

[Anri] ……どうえ? アルマ?

[Alma] ええ! 素晴らしいですわさくら……じゃなかった杏里様!

[Alma] でもあえて申しますなら……こうですわ……

[Eliza] お二人とも!?もうお休みください?

[Narration] 杏里&アルマ「はーい」

sapphism_no_gensou/7027.txt · Last modified: 2018/05/22 17:15 (external edit)