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sapphism_no_gensou:7012

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[Tenkyouin] ……………………………

[Eliza] ……………………………

[Unknown] 〜〜☆

[Tenkyouin] …………

[Eliza] ……………

[Unknown] 〜〜〜♪

[Eliza] ……あの、天京院様。そろそろご説明くださいませんか?

[Tenkyouin] あ、ああ……

[Tenkyouin] 杏里だ。

[Unknown] うん。

[Eliza] はい?

[Tenkyouin] 杏里、この少女は、杏里なんだ。

[Unknown] うん。ボク、杏里や!

[Eliza] は?……え? えぇ?

[Eliza] ええぇぇぇっ!?

[Eliza] って、以前も似たような反応を……

[Eliza] 杏里……アンリエット……様なのですか?

[Anri] パンナコッタ? って、だれ?

[Eliza] 本当に杏里様なのですか?

[Anri] クスッ

[Anri] 杏里サマだなんて、かなんわあ!杏里でええよ?

[Eliza] ……私のこと、おわかりになります?

[Anri] もちろん。えっとな……せや、イライザや!

[Anri] ほいで、こっちの髪の長いお姉ちゃんはん〜……

[Tenkyouin] ……お姉ちゃん……

[Anri] かなえ! な?おうてる?

[Narration] 天京院はためいきをつき、かくんとうなずいた。

[Anri] な? 忘れへんよ。ちゃーんと覚えてるって。でもここ、どこ?

[Narration] 「はぁ〜」今度はイライザと揃ってためいきをつく。

[Anri] それに、こんな上品な服、もろてしもて、よかったんやろうか?Tシャツと短パンでかまへんのに……

[Eliza] とってもよくお似合いですよ。

[Anri] えへ、そう? 嬉しいな!かなえがこうてくれたんやろ?おーきに。おーきに。

[Tenkyouin] ん……ああ。マシンを修理するあいだじゅう、白衣ひとつでほっつき歩かせるわけにもな。

[Narration] 人なつこい笑顔を向ける杏里の変貌ぶりに、天京院は目まいを覚えた。

[Anri] ああ、おいし。このトロピカルジュースも、ほんにおいしいわ。こんなん生まれてはじめて飲んだ。

[Eliza] よろしければおかわりをどうぞ?

[Anri] ええのん? やったあ!

[Narration] カモメを目で追いながら杏里はストローをくわえている。その脇で、まだぼんやり気味の天京院にイライザが詰め寄った。

[Eliza] ……若返りマシーン?そんな大変な発明を?

[Tenkyouin] うん……しかし、設計に問題があった。

[Tenkyouin] 杏里の肉体だけは、確かに若返ったが───

[Eliza] 現在と過去で記憶が混乱してらっしゃるようですね。

[Eliza] ここがどこかもご存じでないようですし。船内標準語にも、妙ななまりが。

[Tenkyouin] うまく安定していないんだ。どうしても肉体年齢に引っ張られるらしい。

[Tenkyouin] じきに記憶は取り戻すはずだが……

[Eliza] でも、杏里様の外見のほうは?もう元には戻らないのですか?

[Tenkyouin] いや、そんなことはない。問題の起きた部分もだいたい察してる。数日もあればすぐ直せるだろ。

[Eliza] ホッ……それはなによりですわ。

[Narration] イライザは胸をなでおろした。

[Eliza] では、お部屋に戻りましょう。あまりここに長居すると、よからぬ騒ぎに。

[Tenkyouin] うっ、確かに。

[Tenkyouin] (……その通りだ)

[Tenkyouin] (このままの姿でいられて 一番困るのはあたし自身じゃないか!)

[Eliza] ……あ。

[Eliza] ……ア、アルマ様。

[Narration] イライザがぎごちなく会釈する。

[Alma] こんにちは。毎日ほんとうに暑いですこと。

[Alma] ところで天京院様?あのう、杏里様をお見かけに───

[Alma] まあ! 可愛らしい。

[Anri] ひょ……ボクのこと?

[Alma] 天京院様の……ご家族の方ですか?

[Anri] アハハハ!何言うてはるの、アルマ。ほら、ボク───

[Tenkyouin] そう! そうなんだ。あたしの親戚のイトコのハトコの───

[Anri] 冗談きついわ!ボクは杏

ちゅぅぅぅぅ……

[Narration] イライザがさっとジュースのおかわりを出して杏里の口をふさぐ。

[Anri] ちううう……

[Alma] 杏ちゅう……?まあ、杏里様のご親戚でもいらっしゃるのですか?それはそれは……

[Alma] たしかに杏里様にもよく似て……

[Alma] ………………杏里様?

[Anri] ちううう……(こくこく)

[Narration] 少女の顔をじっと見入るアルマの鼻先に天京院が割り込んだ。

[Tenkyouin] あ、あまり直射日光にあたるとよくない。部屋に戻ろうか。

[Anne Shirley] 杏里ちゃん、杏里ちゃん!

[Anri] ちぅぅ……や、やめておねえさん。ジュースがこぼれてまうよぉ。

[Anne Shirley] 杏里ちゃん、かわいいわ……とってもかわいいわよ……!

[Anri] アハハ、こちょばいって!

[Anne Shirley] ああ、杏里ちゃん、あああ!ああああああああああああ

[Tenkyouin] や、

やめ───ッ!

[Narration] 天京院は歯をむいて、杏里にはりつくアンシャーリーをひっぺがす。

[Tenkyouin] 杏里がいやがってるだろ!

[Anne Shirley] ……杏里がいやがるの?

[Alma] やっぱり!杏里様なのですね?

[Tenkyouin] う、ぐぐぐ…………ッ

[Nicolle] へぇーっ、これが杏里ィ?ほんとに? おんもしろーい!

[Anne Shirley] 杏里は杏里でもちび杏里ちゃんなのよ?

[Soyeon] 本当に杏里さんなんですか?うわー、ちっちゃいですね〜!

[Chloe] あなたとあまり変わらないけどね。

[Soyeon] うう……それを言われると。

[Aisha] 天京院さんの発明が原因でしょうか?

[Chloe] おおかた、自分が若返って杏里の気を引こうとしたんじゃないの。

[Tenkyouin] はぐ!

[Soyeon] 図星みたいです。

[Nicolle] 例によって杏里が実験の邪魔したってか。

[Nicolle] でも、にわかには信じがたいよねえ。

[Nicolle] ほんとに本物かい? ん? ん?

[Anri] ほっぺたつつかんといてぇ。あ、おっきな犬……コローネ?

[Collone] ウォン。

[Eliza] はぁ……もう収拾が……

[Tenkyouin] ええい、そんな気はしてたよ!この船で秘密を守ろうというのがどだい無理だ。

[Eliza] 杏里様が絡んでくるとどうしてもそうなりますわね……

[Helena] 皆さん!お喋りも結構ですけれど、せめて日陰にお入りになって。

[Helena] 今日は陽にあてられて倒れる学生が続出して……あら?

[Helena] その子…………どなた?ビジタークラスが来校するのはまだ先でしょう?

[Nicolle] ふふ〜、誰だと思う?

[Nicolle] 【ヒント】ヘレナをとってもよく知ってる人。

[Anri] ニコル、ほっぺた引っ張らんといてぇ!

[Anne Shirley] 【第2ヒント】前世ではよく借金を踏み倒されました。

[Helena] え? え?

[Chloe] 混乱させてるわよ、アン。

[Helena] 確かに見覚えのある顔つきよね。日本人……なの?

[Alma] ええ、そうですわヘレナ様、お顔をよくご覧になれば。

[Helena] じー…………っ。

[Anri] ……そんな見つめられたら恥ずかしぃなってくる。

[Helena] ……!

[Helena] こ、このボクメツしたはずの間違った船内標準語は……!

[Chloe] あら、知ってるの?

[Anri] いややわ、ヘレナ。ホンマにボクのこと、わかれへんの?

[Helena] まさか……杏里!?

[Helena] え、えええっ!えええええええ──っ!?

sapphism_no_gensou/7012.txt · Last modified: 2013/06/01 22:49 (external edit)