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sapphism_no_gensou:4511

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[Narration] 静まり返った大図書館、その静寂が破られたのは、クローエが『魔女の槌』の124ページ目をめくったときのことだった。

[Anri] やぁクローエやっぱりここにいたんだね。ずいぶんと探したよ。

[Narration] いつもと変わらない、いや、静寂のせいか、いつもよりも頭に響く杏里の声に、クローエはわずかに眉をひそめた。

[Narration] 図書館に通うものなら、みんなが知っている危険信号、いってみればガラガラヘビの警告音のようなそれに、なんとなくクローエの周りから人がいなくなる

[Narration] ここに通っているものは、一度はその恐ろしさを体で経験しているのだ。

[Narration] が、そんなことにはお構いなく、杏里は同じトーンでしゃべり続ける。

[Anri] おーい、クローエってば、ねぇ、返事くらいしてくれよ。

[Narration] と、そのときだ

[Chloe] ──シッ

[Narration] 机から華麗に跳躍したクローエ必殺のネリチャギが杏里の頭頂部に突き刺さる!!

[Chloe] 図書館では静粛に!!

[Anri] ひ、ひどいよクローエ……

[Narration] ピュウとマンガのように脳天から血を噴出した杏里の目に映ったものは、華麗に着地しようとするクローエの足の付け根を微妙に覆う、一枚の白い布切れであった……

[Narration] …………

[Narration] …………………………

[Narration] …………………………………………………

[Anri] はっ!!

[Anri] ここは一体……?ボクは確か大図書館に行こうとして

[Anri] いててて、どうしたんだろう、そこから先がまったく思い出せないぞうーん、宇宙人にでもさらわれたのかなぁ後でかなえさんにでも聞いてみよう

sapphism_no_gensou/4511.txt · Last modified: 2013/06/01 22:49 (external edit)